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朝晩めっきり涼しくなりまして牛も人間もだいぶ体が楽になりました。しかし今年の異常な暑さの中、異常なまでに働き続けた結果、かなりへばってる出がらしです。
ホント、よく働いたなー
土曜の夜に1頭お産がありました。その他にもう1頭、年寄り牛がお産しそうな感じでした。
様子からして産むのは間違いないけど今夜はないと判断して帰宅しました。
翌朝出勤すると産んでました・・・・
子牛がまだ濡れていたので産んでからあまり時間は経ってなかったようです。なので子牛の処置をしてそのまま搾乳を始めました。
その年寄り牛の搾乳が終わって低カルシウム症による起立不能防止のためカルシウム剤を飲ませようとしたところ、年寄り牛、頭を振り回して大暴れ。そして・・・・・
転倒・・・・・
足を滑らせて転んでしまいました。しかも搾乳ゲートの中で
体もデカイのでゲートのフレームに体がひっかかって立てない
結局ユニック車で牛を吊り上げて救出しましたが、その後も一向に立たない。立つ気はあるんだけど立てない。
どっか怪我したかなー?と思って獣医に往診してもらったら 「足を滑らせたというより低カルシウム症で立てんねんでー。」
だって。
あ、そうなの?怪我してないんならとりあえずは良かった。
低カルシウム症以外にこの年寄り牛が立てなくなった原因は2つ。
一つはカルシウム剤を飲ませるために無理やり牛を押さえつけようとしたこと。
もう一つはお産前にビタミン注射をしてなかったこと。
牛は搾乳すると大量のカルシウムが体内から流出します。お産前の牛は搾乳しないので、お産後搾乳による急激なカルシウムの流出は体温の低下を招き起立不能を引き起こします。特に年寄り牛はその傾向が強いです。ですからお産前のビタミン補充で回避させるんですね。それでも倒れる牛はいますが・・・・
こうしていろいろ見ていくと、牛の事故って 人的ミスが絡んでることが非常に多いです。
ちょっと油断したり手を抜いたりすると事故が起こることが多いです。
でもどれだけ注意してても起こるときは起こります。だから人間同士の連絡協調が重要になってくるんですね。それによって防げる事故はかなりあるハズです。
でもうちの従業員たち、そこまで考えてません
協調性ありません。
自分が楽することしか考えてません。
自分の気に入った仕事しかしません。
責任感ありません。
人が忙しくても関係ありません。
周りの状況見てません。
危機管理能力ありません。
人の話聞きません。
だから仕事あんまりしてません。
でもプライド高いです。
自分が仕事出来てると思ってます。
人のことはとやかくいいますが、自分のことはサッパリです。
まぁ、起こるべきして事故が起こってますね。
出がらし一人が頑張ったところで所詮事故は防ぎきれません。
でも現場で起こったコトの責任は俺なんですよねー。
あぁ、悲しき中間管理職・・・・・・