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●先取り学習をしてはいけない本当の理由は「学校の授業で~」などという(大事なことではあるが)消極的な理由ではなく、思考力養成に致命的なダメージを与えるからです。人間の脳の熟成部位は順番が決まっており、低次機能から高次機能へと熟成部位が移動していく。つまり、高度な問題を高次機能で処理する(考える)ことで高次機能が始動し、高次機能回路(高度な思考力)が定着する。ところが、(高学年で使うべき手法を何の工夫もなく低学年に流用する)先行学習は高次機能が稼働可能な状態になる前に高度な問題を与えるので、処理は低次機能で処理せざるを得なくなり高度な問題なのに低次機能で処理することになる。外見的には高度な問題が解けるので(実は解いているのではなく解法や手順のコピーにしか過ぎないので応用は効かないし単なる低次機能の反復に過ぎない)「頭がよくなっている」という勘違いをする。といろが、頭の中では低次機能の強化をしているわけだから、自然に高次機能が熟成するタイミングであるにも関わらず、低次機能での処理が続いてしまい高次機能を始動させることなく臨界期を過ぎてしまうことになる。そして、本当に高次機能が稼働していなければ対応できない場面になって初めて高度な思考力が育っていないことに気付く。※本当の学習障害がある場合にのみ厳選された少量の先行学習は有効であるが、通常行われている予習的先行学習は脳内進化を妨げる危険学習である。<参考>http://homepage.mac.com/donguriclub/brain-logic.htmlより抜粋出典:http://www.nimh.nih.gov/press/prbrainmaturing.cfm)NEDO海外レポートNO.933, 2004. 6/16-22【産業技術】ライフサイエンス:画像研究で脳の発達過程を解明(米国)論理的思考や問題解決を司る脳の中枢は最後に成熟する部位であることを、最新の研究が画像で明らかにした。4 歳から21 歳の被験者を対象に、10 年に渡って磁気共鳴画像化法(MRI)で正常な脳の発達を調べる研究で、国立精神衛生研究所(NIMH)とカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)は前前頭皮質などの脳の“高次機能”中枢は青年期まで完全には発達を終えないことを明らかにした。5 歳から20 歳までの被験者の15 年間に及ぶ脳の成熟を数秒に圧縮する時間差撮影の三次元の動画は、おそらく使用されない神経接続が十代で廃棄されるのを反映して、大脳皮質の活動組織である灰白質が後頭部から前頭部へ向かって徐々に縮小することを明らかにしている。大脳皮質部位の成熟は、(大脳皮質が)関係する認知や機能発達において画期的な出来事が起こる年齢で確認される。NIMH のNitin Gogtay 博士、Judith Rapoport 博士、UCLA のPaul Thompson 博士、Arthur Toga 博士と研究員らは、成熟の順序がだいたい哺乳類の脳の進化と一致することも示唆している。この研究は2004 年5 月17 日の週の米科学学会会報オンライン版で発表された。「統合失調症のような神経発達障害で見られる脳の変化を解明するには、脳の正常な発達過程についてもっと良く理解することが必要だった。」とRapoport 博士は説明する。研究員らは、健康な13 人の児童と十代の若者を成長にあわせて2 年に1 度、10 年間に渡って(MRI)スキャンを行った。そのスキャン結果を全てまとめて登録し、脳の解剖学的な特徴群を利用して、灰白質[ニューロンとその樹状突起]の盛衰を視覚化し、全てのデータを合成し5 歳から20 歳までの脳の成熟を示す動画となるマップを作製した。出生直後の18 ヶ月間に過剰産生によって灰白質が急増した後、使用されない神経回路が廃棄されるにつれ、(灰白質は)恒常的に減少すると長く考えられていた。その後、1990 年代後半に今回の研究の共同執筆者でもあるNIMH のJay Giedd 博士らが思春期の直前に灰白質過剰産生の第二波があり、その後、使用されない神経回路の廃棄の第二回目が十代(女子は11才、男子は12才)のうちに起こることを発見した。今回の研究で、最初に成熟する部位(脳の最前部及び最後部など)は感覚の処理や動作など最も基本的な機能を担う部位であることが分かった。空間知覚や言語に関連する部位(頭頂葉)がそれに続き、さらに高度の機能[感覚からの情報の統合や論理的思考、その他“高度”機能を司る部位(前前頭皮質)]は最後に成熟する。……………………………………………………………………………………………●早期の知的系統的学習が無意味であり弊害をもたらすということ。●幼児・児童期の単純思考の徹底反復は様々な思考モデル(思考回路)養成の妨害となるということ。……………………………………………………………………………………………●つまり、思考回路の破棄が行われる12才直前に抽象思考が完成する。しかし、熟成部位の順番はプログラムされているのだから抽象思考を早期にさせてはいけない。抽象思考の基本は情報のリダクション(省略・縮小)なので思考モデル(思考回路)を使わないことになるので、具象回路から抽象回路に変換するための素になる回路が少なくなってしまうからである。見かけは格好良いが実は大変なそんをしているのだ。だから、文章問題を線分図などの記号ではなく絵図で丁寧に描いて解くことが非常に大事なのだ。具象思考を十分に経験し味わう時間を転換期(最長でも最終思考モデル(思考回路)刈り込み期の12才)ギリギリまで伸ばす方が思考回路は数多く確保されるのです。具象思考回路を(基本的で万能なその人の一生の思考ベースとなる)抽象思考回路に転換させる時期は9-12才である。この間は「具象思考」「具象思考回路を抽象思考回路へ変換」「抽象思考回路の試運転」等が同時に行われるので大脳皮質の厚みはピークになる。そして、回路が固定され、12才以後は不要な回路・使われなかった回路は破棄される。これからが本当の思考が出来る時期になり、情報を多量に入力してもいい時期になる。もちろん、高速思考も必要ならば練習可能です。従って、様々な思考モデル(思考回路)を12才までに作る環境を与えずに最も単純で何の新しい思考モデル(思考回路)も作り出せない「暗記・暗算・高速反応」特に高速単純計算を幼児・児童期にさせていては最低の思考モデル(思考回路)しか育てられない。知識量やスピードは思考モデル(思考回路)が固定する12才以降に入力すべきものなのです。
2008年10月14日
●小学校での英語の授業(伸びる英語の種を蒔く方法)...誰にでも出来て楽しめて身になる●名詞を発音からイメージへとリンクさせる(スペルの説明は一切しない...けどカードには書いておく)1.デジカメで教室内の物を全て撮り一覧表を白黒でプリントする...発音しているときに現物を目に出来ることが重要2.スペルを書き込んでカードにする...コピーして切れば格安で出来る3.クラスを5人班に分けて班の枚数分をコピーする4.カルタのように発音を読み上げてカードを取る...個人戦と団体戦の大会を開くのも面白い※学習のプラットホーム理論の応用である。言葉の基本である音と理解の媒介となるイメージを連動させたものなので、後々どの様にも発展させることが出来る。5.発展例...基本動詞から1時間に一つだけ選んで、覚えた名詞を使って教室の中で「発見ごっこ」をする。※Look at ~.Bring me ~.子供達は名詞を全て知っているので注意は動詞の音にのみ向ければいいので簡単に聞き取れるようになる。6.発展例...文型を変える※Ken, take ~ to Takeshi. Say ~ in Japanese.<注意>※日本語にない発音に注意して意識させる...<子音+子音>などなど……………………………………………………………………………………………<ALT参加の場合>●ALTが参加する場合には、先生とALTとの事前の打ち合わせが必要です。授業中に使う単語、文章を事前に決めておきます。具体的には使う単語と文をノートに書きだして打ち合わせをし、どんな場合でもそれ以外の発話はしないようにします。咳払いや返事から、説明するときの文章や初めの挨拶や終わりの挨拶まで...全てです。こうすることで、英語が苦手な先生でも英語を気にせずに子供達を見ることが出来ますし授業の中で先生自身が英語を話せるようにもなります。(全ての発話を必ず2回連続して言うようにする場合もあります)※一見自由に話しているが、言い回しは厳密に限定されていることがポイントです。
2008年10月06日
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