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ピーマン、シュークリーム、麦酒(ビール)の泡、人生の余白
この夏、どういうきっかけだか忘れましたが、何故かピーマンが大好きになりました。
ピーマンの色つやもさることながら、ぜ~んぶ同じ形をしていない、一つ一つ個性的な形をしている、さりげなく、実に見事な造形美になんとも魅惑させられました。些細なことに囚われ過ぎることなく自由奔放に育った結果があの形となっているのです。天然が作り出すまさに芸術作品です。
ピーマンなんて今までずっと見てきたのにその造形美の発見は新鮮な驚きでした。
そしてそこから目に留まった ( 心に留まった ) スイーツが、シュークリームです。当然ながら中の空洞のスペースがたまらなくいいのです。この空ろな空間こそがうまさを秘めているのでしょう。
もしもピーマンやらシュークリームの内側にみっちりと中身の果肉やらクリームやらがそれこそびっちりと目いっぱい詰まっていたら旨さは半減してしまうように思うのです。
どちらも皮の内側の『うつろ』こそに意味があるように思えてきました。
人生も生活にもうつろな部分というか余白というか創りだせたら私という人間の旨味ももっともっと増すような気がしています。
そういえば 20 代前半の頃ぶらりと入った居酒屋でカウンターに居合わせたすぐ隣の客が、初対面の私に「ビールは泡が旨いんだよなぁ」という言葉を語ってくれたのがうつろの旨味の原点なのかもしれません。
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