2012/12/11
XML
テーマ: 社交ダンス(9415)
カテゴリ: アートのはなし
上野にやってきました。

目的は ダンスシューズ でもなく 世界のビール でもなく、アートです。

リヒテンシュタイン に続いて、美術館のハシゴでした。

2012年4月にリニューアルオープンした東京都美術館。

その記念特別展として開催された 『マウリッツハイス美術館展』 に続き、今年2回目の特別展が開催されています。

世界三大美術館として以前 プラド美術館

何十年も前に私も訪れたことがあるんですが、一番の特徴はコレクションのバラエティだと思います。

絵画や彫刻だけでなく、あらゆる時代、あらゆる種類の美術品が所蔵されていて、その数ざっと200万点とか。

今回の特別展はそのメトロポリタン美術館から歴史的にも芸術的にも価値の高い作品を選りすぐって、絵画54点、彫刻・工芸66点、写真13点を紹介。

選ぶの大変だったでしょうね。


入り口を入ってすぐ、私の大好きな クロード・ロラン の『日の出』1646年頃がありました。

クロード・ロラン.jpg

この展示会では、対象となったテーマごとに作品を分類して見せてくれています。

第1章は『理想化された自然』。絵のように美しい風景を更に理想的に美しく描いた、私の大好きなジャンルです。

トーマス・コール『キャッツキル山地の眺めー初秋』1836年頃
トーマス・コール.jpg

アッシャー・B・デュランド『風景ー「サナトプシス」からの場面』1850年
アッシャーBデュランド.jpg

この3枚だけでも来た甲斐がありました。しばらくこのエリアから動けずに、行きつ戻りつしてしまいましたよ。



一番古い作品は紀元前2600年頃の古代メソポタミア文明の工芸品。楽器の装飾に使われたブロンズ製の牛頭です。

人間の側にいる生き物が対象になってはいますが、この時代の作品は『美』というよりも『神』でしょうね。神は永遠を表すものでもあったでしょう。

一番新しいのは1900年代のステンドグラス。これも私の大好きなジャンルです。

ティファニー・スタジオ製造の『ハイビスカスとオウムの窓』1902-1932年
 tiffany.jpg

だんだん時代が新しくなるに連れて、永遠から瞬間へと美が切り取られる時間が短くなって行く気がします。写真も然りですね。



リヒテンシュタイン エルミタージュ展 のように日本中を巡回するものではなく、東京都美術館のオープン記念のためだけにやって来たお宝なんですね。

中でも目玉なのはゴッホの『糸杉』1889年。メラメラした感じがゴッホですよね。チケットにもなってました。
メトロポリタン.jpg

それより私が感動したのは、同じカテゴリー第6章『大地と空』に分類されていたアルバート・ビアスタットの『マーセド川、ヨセミテ渓谷』1866年。
アルバート・ビアスタット.jpg


神々しい感じです。

ターナーの傑作『ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の柱廊から望む』1835年も素晴らしい絵でした。
ターナー.jpg

このほかに、レンブラントやライスダールの作品もありました。

とんでもなく多い作品群の中から、よくぞこれらの絵画を選んでくれたと言いたいですよ。できればフェルメールなんかも出して欲しかったですけどね。

絵画や写真に関してはヨーロッパでは滅多にお目にかかれないアメリカ人アーチスとの作品が多くて新鮮でした。

この展示会は2013年1月4日まで開催されています。

詳しい情報は 公式サイト をご覧ください。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012/12/11 09:07:07 AM
コメント(2) | コメントを書く
[アートのはなし] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: