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男性諸君はラーメンとカレーが好きである。
かくいう父もカレーが大好物だった。
ヒョロリと干からびたような魚が大嫌いだったことを、私は密かに知っていた。
いや、いいんです。
好きなものは自由です。
ただ私が信じられないのは、夏の勤務中に、汗を流しながらそれを食べる人のこと。
百歩譲って、冷房の効いた快適な商業施設か何かの中に入っている飲食店で、休日のゆっくりとしている時、さて今日は旨いもんでも食おうか、と舌鼓を打ってカレーやラーメンを食べて汗を流すのはわかる。
優雅な休日のご褒美。
実に爽快である。
そうではなく、路面店の一歩出れば太陽の日差しがギラギラと照りつけるような店で、サラリーマンが暑苦しい背広姿で昼休憩に食べる、それ。
私にはこれがどうしても理解できないのである。
こういう人はなぜかジャケットを脱がないのだが、ハンカチで顔を拭き拭き、背広が汗でベタベタになって、まだ午後から一仕事しなければならないのに、よくこの路面店のこの食事を昼食に選ぶなと関心する。
私などがもしこれを食べたならば、猛烈な疲労感に襲われ今日は閉店ガラガラさようならとなるであろう。
否、ぶっ倒れるかもしれない。
兎にも角にも午後の仕事どころの話ではない。
その熱いものや辛いものを食べて汗をかいてスカッとする感じがいいんだろうか。
気持ちを入れ替えて、さてもう一仕事するかと思えるんだろうか。
冬ならまだ納得できるけれど、私にはこれが心底理解できないのであった。