Fastest Lap

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July 16, 2007
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 アニヤ・ハインドマーチのエコ・バッグが世界中で狂乱状態を誘発してるようです。
 ここ日本でも台風4号の接近をよそに銀座などでエコ・バッグを販売したようですが台湾や香港の時と同様混乱を招いたようです。
 そもそもエコ・バッグの意味を認識していないユーザーもさることながら、世界中で混乱を招いていると解っていながら安易な手法で販売しようとするショップやブランド側は騒乱誘発の確信犯とも言えます。
 最初から何百個しかないというなら最初から販売予定数の整理券を配布し、それを手に入れられた顧客だけに出向いていただければいいはずです。
 販売の告知もネットでしているのなら整理券の申し込み、抽選もネット上で行えばいいでしょう。ネットが使えないという方には最初のロットでは我慢していただくしかありません。
 そういった努力をせずに、あるいは安易な話題づくりのためや売名行為として行列を作らせているとしか思えない行為は思慮や配慮に欠け、アニヤ・ハインドマーチというブランドを知らない僕にとってはイメージ・ダウンにしかなりません。

 僕はとある超有名ブランドに依頼して作っていただいたエコ・バッグを使ってますのであまりえらそうなことは言えませんがエコ・バッグはエコ・バッグとして使ってこそ意味や意義があります。
 アニヤ・ハインドマーチのものだからエコ・バッグとして使えないというのなら本末転倒です。使い方は購入者の自由ですが作り手の意志を無視するユーザーは決して良識のある良いユーザーではありません。
 そもそもエコという言葉や考え方の意義を十分に検討していただきたいと思います。

 にも関わらず、旧態依然とした限定販売の販売手法には呆れるばかりです。まったくもって愚かと言うほかありません。
 少なくとも僕は欲しいとは思いませんが「限定品」とか「格安」に振り回されることのない真の意味でのブランド価値、対価の目利きができる人間が少なくなってきているのではないでしょうか?
 ブランドとは決してネーム・ヴァリューやデザイン性などではありません。それらの要素は他の商品と比べる上でのパラメータの一つでしかなく、服飾のブランドに限らずクルマもその他のジャンルも全てはブランドが持っているエゴ、ブランドが押し付けてくるエゴにいかに自分が共感できるかがブランドでありアイデンティティではないでしょうか?
 僕はあらゆるブランドを評価する際そのエゴを基準に良し悪しの判断をしますので、可も無く不可もないようなものに興味はありません。ブランドやアイデンティティとはそういうものだと思います。
 共感できないエゴにネーム・ヴァリューだけの付加価値を払えますか?ほとんどの方がNoと答えるでしょう。
 払えないからアニヤ・ハインドマーチの50,000円以上するバッグは買えないけど安売りする2,100円のエコ・バッグは欲しい・・・そういうことではないでしょうか?
 こういった「ブランドへの妄信」と「格安なものへの傾倒」という相反する世論の潮流が偽装肉や模造品などを横行させることになっているのではないでしょうか?
 ブランド品が嫌いだという必要はありません。そういった時点で嘘つきじみますから。ただし、それに見合った対価であれば高いなどと文句を言わずに払えるきちっとした金銭感覚を磨いていただきたいと思います。高いという小言が出てくるくらいなら手を出さないほうが賢明でしょう。





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Last updated  July 16, 2007 12:50:59 AM
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