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昨日、待望のN-BOXを入手しました。ディーラーで全ての書類にサインして、車内のスイッチ類の説明が終わった後・・・ディーラーの玄関で店員全員が見守るなか、晴れがましい写真撮影がありました。我々夫婦はN-BOXの前で、大きなデモ用キーを持たされて、写真を撮るわけです。(その写真はあとでもらえるんでしょうね)そして店員全員の見送りをうけてディーラーを後にしたのだが、こんなセレモニーはこの店の売りなんだろうか。その後先ず、ガソリンを満タンに入れて、買い物に向かったのだが・・・音声ガイド付きのカーナビが快適でおます♪当分の間は、この車の使い勝手に一喜一憂となることでしょう。ところで昨今では、車の安全志向がより鮮明になっているようですね。つまり、自動ストップ機能は付いていて当然、付けないのは旧世代の車、スポーツ向けの車だけという時代になったようです。N-BOXは軽自動車のハイトワゴンというカテゴリーとなっているそうで・・・子育て中ファミリーとか、どんくさい老人をターゲットにしているので、自動ストップ機能は必須アイテムとなっています(笑)ところで、手放したカローラスパシオであるが、そんな新機能とか、カーナビが付いてないわけです。昨日まで乗っていたのだが、よくそんな車に乗っていたなあ・・・と、思ったりする(笑)。そして、後の祭りではあるが、カローラスパシオの中古車価格を見てみたのです。なるほど、これを見れば我がスパシオは45~50万ほどになるのか・・・ホンダとの契約では下取り額が3万円であるが、先ずスパシオを中古車ディーラーに売るのがよかったのかも?(これも後の祭りである)N-BOXを半日の検討期間で衝動買いをしたわけであるが・・・その割には、以下の最小限のオプション設定が渋いというか、実質本意のシブチンというかである。・チャイルドシート(定価75600円)・バックカメラシステム・ETCセットアップ・フロアマット・ドアバイザーこの後、各項目の詳細な比較表をエクセルで作るので、請うご期待♪たいがいのこだわり商品は、事前に比較表を作って検討するのが大使のパターンであったが…今回のは衝動買いだったので、順序が逆転した次第です。軽自動車購入後の事後比較1軽自動車購入後の事後比較2軽自動車購入後の事後比較3ホンダ N-BOXの自動車カタログ・価格比較
2015.01.31
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フランスで、テロ事件のあと湧き起こった『私はシャルリーだ』メッセージには、日本人として全面的に賛同できない違和感があるが・・・高橋源一郎氏が、エマニュエル・トッドの言葉を借りて、その違和感を紹介しています。エマニュエル・トッド2015/01/29熱狂の陰の孤独「表現の自由」を叫ぶ前により 「表現の自由」が侵害されたとしてフランス中が愛国の感情に沸き立つ中で、フランスを代表する知の人、エマニュエル・トッドは、インタビューにこう答えた。「私も言論の自由が民主主義の柱だと考える。だが、ムハンマドやイエスを愚弄し続ける『シャルリー・エブド』のあり方は、不信の時代では、有効ではないと思う。移民の若者がかろうじて手にしたささやかなものに唾を吐きかけるような行為だ。ところがフランスは今、『私はシャルリーだ』と名乗り、犠牲者たちと共にある。私は感情に流されて、理性を失いたくない。今、フランスで発言すれば、『テロリストにくみする』と受けとめられ、袋だたきに遭うだろう。だからフランスでは取材に応じていない。独りぼっちの気分だ」 トッドを「独りぼっちの気分」にさせたその国ではなにが起こっているのか。「移民2世や3世のイスラム教徒の若者は権利を奪われ、チャンスも未来もないと感じている。殺伐とした高層住宅が並ぶパリ郊外の貧困地区には、多くのイスラム系住民が暮らす。よほどの幸運か意志がなければ、そこを抜け出すのは不可能に近い」とジャニーン・ディジョバンニは書いた。 ヨーロッパは多元的な文化の融和を目指してきた。だが、それは困難に直面している。「イスラム国」に象徴される、イスラム過激派を表立って支持する者はいない。だが、竹下誠二郎によれば、ある調査は「フランスでのISIS(イスラム国)への支持率は16%に達するが、移民のルーツを持ち、社会的に隔離されているか失業している若者に至っては27%にもなる」と伝えている。 ヨーロッパの移民社会の若者たちは貧困と差別の中で、行き場を失いつつある。明るい希望がないなら、せめての希望は、自分を受け入れない豊かな社会が壊れる情景を見ること、となるだろう。 この、社会の深刻な分裂を糧にして、移民を排斥する極右は不気味に支持を伸ばしている。だが、これらすべては、わたしたち日本人にとって「対岸の火事」ではない。この国でも、貧困と差別は確実に拡大しつづけているのだから。違和感は、結局、貧困と差別や、移民やヘイトスピーチと関連しているわけですね。トッドの寛容さ、優しさはフランス人離れをしているほどだと思った次第です♪
2015.01.30
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ウェイ・ダーション監督が製作した『KANO 1931海の向こうの甲子園』が公開されているが・・・この際、「ウェイ・ダーションの世界」として新旧作品を集めてみました。・KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年)・セデック・バレ(2011年)・海角7号(2008年)・略歴<KANO 1931海の向こうの甲子園>大使が以前より注目しているウェイ・ダーション監督が、『KANO 1931海の向こうの甲子園』を製作したようです。2015/1/28魏徳聖さん 台湾代表の甲子園準優勝を描く映画「KANO」を製作したより 歴史の大きなうねりの中で、懸命に生きた人々に光をあてたい。プロデュースした映画「KANO」が24日、日本で公開された。1931年の全国中等学校優勝野球大会で日本統治下にあった台湾の代表で初出場し、準優勝した嘉義(かぎ)農林学校の軌跡を追った。 戦前の甲子園球場をセットで再現。「説得力のある野球シーンにしたい」と日本や台湾全土から野球少年たちを集めて演技を指導した。昨年公開した台湾では大ヒットを記録。一部の人たちから「植民地時代を美化している」と批判されたが、「野球好きの若者がともに夢を追った事実を伝えたかった」と意に介さない。 監督デビュー作は、日本統治下でおきた日本人男性と台湾女性の悲恋を現代に絡めたロマンス。2作目は一転、日本の統治に反発した台湾先住民の暴動を題材にした。抗日運動を扱った作品だったが、文化や信仰の衝突を丁寧に描き、日本の観客からも広く支持された。日本にからむ題材が3作続いたのは、「人間ドラマが描ける時代を考えたら、偶然重なっただけ」。 台湾では売れっ子の映画監督だが、普段はジーパン姿で、ラーメン店や居酒屋を好む庶民派でもある。「歴史をみると、完全な悪人も善人もいない。忘れられた人々の悔しさや悲しさ、喜びを映画で撮っていきたい」 (文・写真 伊藤恵里奈)昨年行われた嘉義市での先行上映会のフィーバーぶりがネットに出ていました。2014/03/04期待の台湾映画「KANO」/台湾の栄光!甲子園で準優勝に輝いた日本時代の嘉義農林チームを描くより 22日に南部の嘉義市で先行上映会が行われた時は、先ず台北から特別列車に乗ってやってきたスタッフ、キャストら作品の関係者を市長らが嘉義駅で出迎え、コーチ役の永瀬正敏さんらに花束を贈呈。その後繁華街でパレードが行われ、六万人もの群衆が集まったというから、そのフィーバーぶりはただごとではない。パレード この日、魏徳聖プロデューサーは「台湾の歴史上、最も感動的な物語だ。すべての台湾人が劇場に足を運び、台湾の栄光の源を理解し、未来に向かってほしい」と述べているが、実際に日本支配下の台湾人たちが躍進する「最も感動的な物語」が、台湾中の期待を集め、そして人気を呼んでいるのだろう。 しかし、こうした作品を快く思わないのが中国人だ。中共機関紙人民日報の姉妹紙である環球時報は封切りの前日、「歴史を歪曲し、日本の殖民統治を美化する『KANO』が台湾で大々的に宣伝されている。『天下の嘉農』『台湾の光栄』といったスローガンが響き渡っているが、台湾人はまるで民族差別と搾取の『皇民化の栄光』に急いで戻りたがっているようだ」と非難した。 映画を観る前に個人的な予告編を作ってみました。【KANO 1931海の向こうの甲子園】マー・ジーシアン監督、ウェイ・ダーション脚本、2014年台湾制作<Movie Walker映画解説>より日本から台湾へと渡り、現代台湾野球の礎を築いた名将・近藤兵太郎。彼の教えによって台湾代表として甲子園でプレーをし、人々の心をつかんだ嘉義農林野球部員たちの姿を描くヒューマンドラマ。台湾代表が国内の高校生たちとともに甲子園で白球を追っていたという知られざるエピソードが明らかになる。永瀬正敏が近藤兵太郎を演じる。<見る前の大使寸評>ウェイ・ダーションさんの関わった3作品とも、日本統治時代の光と影を描いています。そして、3作品とも総じて日本贔屓なのが、日本人としてはうれしいでぇ♪ウェイ・ダーションさんは「歴史をみると、完全な悪人も善人もいない」と語っているが、民間交流の視点はかくありたいものです。movie.walkerKANO 1931海の向こうの甲子園KANO公式HP<「セデック・バレ」>この映画が日本で公開されるまで約2年待たされたということは、採算性なのか、霧社事件というセンシティブな事件のせいだったのか?大使としては、満を持して元町映画館に出かけて第一部を観たのです。元町映画館伝統的な出草(首刈り)にかける男としての誇りが執拗に描かれているが・・・民族の伝統を描くことに台湾人のアイデンティティを描きたいのかも知れないですね。一方で、漢人はずるくて心を許せる相手ではないものとして、わりとステロタイプで描かれています。日本人には傲慢な警官もいたが、住民の教育・治安維持などの行政を忠実に執行する生真面目な面が表れていて・・・・まかり間違っても、役人として私腹を肥やす現代の漢人とは違っていることがよく描かれています。その他の個人的な見どころとしては・・・・蜂起にあたって蛮族出身の警察官の逡巡が哀れである。・湿潤な台湾の森がきれいである・種田陽平の手になる霧社の街並みセット【セデック・バレ 第一部 太陽旗】ウェイ・ダーション監督、2011年台湾制作、2013年5/23観賞<Movie Walker映画解説>より1930年、日本統治下の台湾で起きた、原住民による抗日暴動“霧社事件”のいきさつを、『海角七号 君想う、国境の南』のウェイ・ダーション監督が、4時間36分の長編作として映画化し、2部作として上映。『第一部 太陽旗』では、原住民のセデック族が日本に対し武装蜂起するまでが描かれる。<大使寸評>伝統的な出草(首刈り)にかける男としての誇りが執拗に描かれているが・・・民族の伝統を描くことに台湾人のアイデンティティを描きたいのかも知れないですね。一方で、漢人はずるくて心を許せる相手ではないものとして、わりとステロタイプで描かれています。movie.walkerセデック・バレセデック・バレ予告編wikipedia霧社事件一部、二部仕立ての長編なので、二部については別の機会に観ることにしたのです。<海角7号>冒頭とラストで「野バラ」が日本語と中国語で歌われていて象徴的であるように・・・・総じて日本が好意的に描かれた映画である。確かにコミカルでほろりとしたところもあり見てて面白いが、作りが大雑把な感無きにしも有らずなんですね。これが台湾映画史上、歴代第一位のヒット作だって?なぜ、この映画が台湾で受けるのか?ということの方が興味深いのです。そのあたりについて、台湾在住のかたのブログを見て調べてみました。話題の映画「海角7号」は確かに面白いより台湾語を主体にした掛け合いの絶妙さと言語選択の自然さ、音楽の良さ、日本との絆の深さなど、台湾の歴史と現実をリアルに描いたところも素晴らしいといえる。また、報道などではあまり言及されていないが、映画に出てくる「国宝級の民謡歌手」は明らかに陳達へのオマージュだ。舞台を恒春にしたところといい、そういう意味ではきわめて台湾本土色が色濃い作品なのである。それにしても、日本との関係や絆を描いた映画やドラマが今台湾ではぶームになっている。私が関わった映画「1895」、ドラマ「風中緋桜」「浪陶沙」のように純粋に日本統治時代の過去を描いたものが多いが、この映画のように、日本統治時代末期の日本人男性教師と台湾人女性の結ばれなかった恋が、60年後に恒春で開かれたコンサートをきっかけに今度は日本人女性と台湾人男性の間で結ばれるという形で過去と現在を結びつけたものもある。そういう意味では、在台日本人には稼ぎ時かも知れない。しかも、これが「反日親中」の馬政権の成立以降にもかかわらず、こうした動きが強まっているところが逆説的で面白い。いや、むしろ政権が反日的だからこそ、民間がそれに反発しているのかもしれない。台湾語と北京語の掛け合いの面白さは、日本人にとってはつんぼ桟敷でありわからないが、若しかしてそのあたりが台湾で受けた訳なのかもしれません。監督は霧社事件の映画が作りたいのだが、スポンサーがつかないので、先ずこの長編第一作「海角7号」で実績を上げるつもりだったようです。それが、歴代第一位のヒット作というがすごいですね。霧社事件とは日本人にとってテーマがあまりにも重いが、日本統治時代の忌まわしい事件を監督はどのように描くのでしょうね。台湾にとって日本とは光と影が交錯する国であり、その絆の深さが創作意欲を刺激するのかも知れません。なんか難しい感想になったけど・・・・即席バンドが泥縄で練習して、最後に成功をおさめるところが「頑張れベアーズ」風であり、大使のツボを突くんですね。カエルが不倫まがいのアタックをかけるところなんか、いいですね♪(見てない人には、説明不足でスンマヘン)「海角7号」公式HP<略歴>【略歴】wikipedia魏徳聖より 時計職人の息子として台南に生まれる。遠東工専(現・遠東科技大学)電機科卒業後、1993年から1994年にエドワード・ヤンのもとで働く。 1995年から1996年に日本の林海象監督の『海ほおずき The Breath』にスタッフとして参加。2008年に『海角七号 君想う、国境の南』を発表し、台湾で史上歴代2位となる興行成績を収め、一躍注目を集める。日本統治時代に強い関心を持ち、日本に関係する作品をいくつか発表している。
2015.01.29
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図書館で冲方丁著『はなとゆめ』を借りて、読んでいるのだが・・・清少納言のイメージとしては、次のイラストの影響が大きいわけです。つまり、桃尻語訳『枕草子』と、このイラストから、大使は言いたい放題のキャピキャピの才女と決め付けるわけです♪(このイメージはかなり強引だったでしょうか?・・・悪いのは全て、橋本治とこのイラストのせいなんです)・・・と、軽いノリでこの『はなとゆめ』を読み始めたわけです。後宮に出仕当初は、小心で引っ込み思案のところから「肥後のおもと」とか「葛城の神」というあだ名で呼ばれているわけで・・・中宮様が対面してすぐ彼女の資質を見抜いて、数回の出仕の後に、初めて「清少納言」と呼んだのです。ただいま、読書中なんですが・・・中宮様と清少納言が掛け合いで、独特の美的世界観が披露されるものと思われます。大使としては、キャピキャピとした批判精神溢れる世界を期待しているのだが・・・冲方丁さんは、どんな世界を見せてくれるのでしょうね。この小説の時代考証資料としては、現存する建築、書かれた記録、絵画だけであるが・・・これらから、あたかも写真、動画を見るように独特の肉付けが施されるわけですね。それはもう、見てきたような嘘をつくというか、言ったもん書いたもん勝ちの世界なんだろう(笑)SFさえも手がける構成力と緻密な取材力が、中世の後宮をどう描くのか♪・・・かなり、期待できそうです。【はなとゆめ】冲方丁著、角川書店、2013年刊<「BOOK」データベースより>わたし清少納言は28歳にして、帝の妃である中宮定子様に仕えることになった。華やかな宮中の雰囲気に馴染めずにいたが、17歳の定子様に漢詩の才能を認められ、知識を披露する楽しさに目覚めていく。貴族たちとの歌のやり取りなどが評判となり、清少納言の宮中での存在感は増していく。そんな中、定子様の父である関白・藤原道隆が死去し、叔父の道長が宮中で台頭していく。やがて一族の権力争いに清少納言も巻き込まれていき…。『天地明察』の異才が放つ最新歴史小説!<読む前の大使寸評>現代的な解釈で、清少納言を解説、評価しているのが、ええなぁ♪著者の冲方丁さんは、2003年に日本SF大賞を受賞していたそうだが・・・SF作家が描く清少納言というはばの広さが、醍醐味ではないか。Amazonはなとゆめこの本から「清少納言」という命名のあたりを、紹介します。<第二章 清涼殿>よりp73~74 弱気なわたしを、さんざんに責めたり励ましたりして、出仕をせき立てます。 年下の上司にこうまでいわれては、とにかく無我夢中の思いであるじにお応えするしかありません。わたしは内裏に参上したときと同じくらい怯えながら、ついに日がまだ明るいうちに中宮様の御前に参上したのでした。 外は雪が深く降り積もり、日差しに輝いて、どこもかしこも明るい景色です。ですが参上したわたしは、常ならぬ様子の中宮様の御座所に驚きました。 中宮様は格子をすっかり閉ざしたまま、まるで夜であるかのように、炭櫃に火を熾させ、女房たちにあれこれと話しかけているのです。 当然、御座所は薄暗く、さすがに真夜中のようではありませんが、確かにわたしの姿が昼間のようにあらわになることはありませんでした。 これもまた、わたしが来ると聞き知った中宮様のお気遣いなのでしょう。いったいなぜそこまで大事に思ってくれるのか、まったくわからないまま、わたしは中宮様への感謝でいっぱいになっていました。 ですが、違ったのです。 中宮様は、女房たちの話に耳を傾けていらっしゃったかと思うと、その話が一段落するや否や、ふいにわたしにその輝くような溌剌とした眼差しを向け、 「清少納言」 とお呼びになったのです。 女房たちがきょとんとし、わたしも呆気に取られてしまいました。 本当に自分がそう呼ばれたのかどうか、咄嗟に問い返したい思いもありました。「肥後のおもと」というのがわたしの呼び名であったはずなのです。 しかし、中宮様はこのときはっきりと、わたしの父の姓である「清原」、そしてわたしの当時の夫の官職である「少納言」を重ねて、呼び名としたのでした。それはまぎれもなく、わたしの名であったのです。 しかも、「肥後のおもと」といった父兄の任地にちなむのとは異なり、「少納言」という官職での呼び方は、のちのわたしを下ロウとしてではなく、それより上の、半ば中ロウの身分で扱うことを意味していました。 これこそまさに皇家の力であったのです。
2015.01.28
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<映画あれこれ4> 洋画、邦画とりまぜて 映画にまつわるあれこれ集めてみます。・フェリーニが選んだ歴代トップ10********************************************************************** <映画あれこれ3> 目次・寅さん、いまも観客の心の中に・メモ・字幕の中に人生・シネカノン代表・李鳳宇という人・映画字幕は翻訳ではない・2015年のハリウッド映画・姜尚中さんの対談集・アートシアターギルド映画のパンフレット・ゴダールの「中国女」********************************************************************** <映画あれこれ2> 目次・韓国映画ベスト5・チャンバラがトレンディーなのか♪?・映画のプロが選ぶベスト10・ディレクターズ・カットをめぐる戦い・ゴーストライター・久々に新作映画を観た・大学図書館でDVD観賞(その4)・大学図書館でDVD観賞(その3)********************************************************************** <映画あれこれ1> 目次・七人の侍(工事中)・2Dで「アバター」を観たのです・三度公開された「バグダッド・カフェ」・リドリー・スコットの世界1・大学図書館でDVD観賞・エイリアンが帰ってくる・フラガールとアリエッティ、そしてセデックバレ ・凡百のをSF映画を見にいくよりも・ハリウッド発の「男性嫌悪映画」・プロパガンダ映画にはまった・煉獄からの脱出・鉄コン筋クリート・お好みサウンドトラック・ジャンヌ・モローがきれいだった頃・文字どおりの豪華2本立・強い映画・韓国映画予告編・国外脱出/サン・ジャックへの道・それでもボクはやってない・夜を賭けて・気になる映画音楽・気になるキャラクター・サユリ(Memoirs of a Geisha)・暴力映画・スターウォーズ展・二本立て映画(バティニョールおじさん)・楽天仲間の映画鑑賞・戦争映画あれこれ・ATG(アートシアターギルド) ・S・キューブリックとオールディス・北ホテル・すばらしい題名・借りたいビデオ・観るまえの感想・カンゾー先生・アメリカ アメリカ・感想会・ナナゲイ・リンク <フェリーニが選んだ歴代トップ10> フェリーニ監督が生前に選んだトップ10作品が、ネットに出ています。興味深いでぇ♪ かなり、妥当なところではないか。なお、個人的な好みを言わせてもらえば・・・フェリーニ監督作品では、『8 1/2』よりは、『道』を推したいのですが。2015.1.25イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニが選んだトップ10作品とは?より映画『8 1/2』『甘い生活』などでおなじみのイタリアの巨匠、故フェデリコ・フェリーニ監督が生前に選んだトップ10作品が明らかになった。Open Cultureが伝えている。順位は以下の通り。1.『サーカス』、『街の灯』、『チャップリンの殺人狂時代』 チャールズ・チャップリン監督2.マルクス兄弟の全ての映画作品、ローレル&ハーディの全ての映画作品3.『駅馬車』 ジョン・フォード監督4.『羅生門』 黒澤明監督5.『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』 ルイス・ブニュエル監督6.『2001年宇宙の旅』 スタンリー・キューブリック監督7.『戦火のかなた』 ロベルト・ロッセリーニ監督8.『鳥』 アルフレッド・ヒッチコック監督9.『野いちご』 イングルマール・ベルイマン監督10.『8 1/2』 フェデリコ・フェリーニ監督 1位にチャールズ・チャップリンの3作品、2位にはマルクス兄弟とローレル&ハーディの全ての映画作品を挙げたり、自身の作品を10位に選考したりしているものの、彼の作品選考は間違いなく興味深い。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
2015.01.27
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今回借りた6冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「グラフィック、図説」でしょうか。<市立図書館>・村上龍 櫻の木の下には瓦礫が埋まっている・雑学のすすめ・図説 日本の近代100年史<大学図書館>・草間彌生 芸術の女王(別冊太陽) ・グラフィック文化を築いた13人・はなとゆめ図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)なお、『はなとゆめ』は前回より借出し延長するものです。*************************************************************【村上龍 櫻の木の下には瓦礫が埋まっている】 村上龍著、ベストセラーズ、2012年刊<商品説明より>村上龍、待望のエッセイ最新刊! 衰退するこの国を襲った未曾有の危機。生かされた私たちに、いま何が問われて いるのか?「絆」という美しい言葉が隠蔽する問題の本質とは? 失われた希望 と欲望の時代に、村上龍が発する痛烈なメッセージ。「同情ではない。怒りだ! 」<大使寸評>商品説明は、痛烈なメッセージと煽っているが・・・この種の散文のジャンルはエッセイなのか?評論というのが合ってる気がするけどね。村上さんが59歳のときの本なのだが・・・還暦を控えた村上さんの感性には、老人の知恵も加わったうえ、なおかつ危険なエッジも相変わらずのようです♪Amazon村上龍 櫻の木の下には瓦礫が埋まっている村上龍 櫻の木の下には瓦礫がbyドングリ【雑学のすすめ】清水義範, 西原理恵子著、講談社、2007年刊<商品説明より>世界で最初にコーヒー店ができた都市はどこ? 地球上に誕生した生物の絶滅率は何パーセント? 「服部」と書いてなんで「はっとり」と読むの? 食べ物から、科学、歴史まで、古今東西の身近な疑問に答えた1冊。日本文壇史上最強の爆笑コンビ、清水ハカセとサイバラ画伯が贈る、ウンチクがいっぱい詰まった雑学エンタメ。<読む前の大使寸評>これまで西原理恵子に注目して、清水義範×西原理恵子のコラボ本を数冊読んできたが・・・今回はあきらかに、清水義範の雑学に惹かれて借りたわけです。データは2014年電子書籍だが、借りたのは2007年刊のハードカバーです。rakuten雑学のすすめ【図説 日本の近代100年史】近現代史編纂会, 水島吉隆著、河出書房新社、2011年刊<商品説明より>近代を知れば知るほど“今の日本”が見えてくる! 黒船来航、富国強兵、昭和恐慌、満州事変、太平洋戦争、占領と講和……。写真300点余とともに、幕末から明治、大正、昭和までの日本の足跡をたどる。<読む前の大使寸評>学校で、黒船来航以降の近現代史を、系統的に習った覚えはないわけです。その点、この図説では、写真、画像を多用して一気に読ませるという・・・スピード感あふれる連続性が、この図説のいいところだと思うのです。rakuten図説 日本の近代100年史図説 日本の近代100年史byドングリ【草間彌生 芸術の女王(別冊太陽) 】ムック、平凡社、2015年刊<内容説明よりより>芸術界の女王、草間彌生。初公開の最新作、世界各地の展覧会の様子、そしてこれまでの作品など草間彌生ワールド満載の1冊!<大使寸評>草間彌生のムック本は数多く見てきたが、この本は草間85歳時の絵画、インスタレーションの画像を数多く紹介し、村上龍との対談も載っていて・・・見所の多い1冊となっています。heibonsha草間彌生 芸術の女王(別冊太陽) 草間彌生 芸術の女王(別冊太陽) byドングリ【グラフィック文化を築いた13人】 アイデア編集部編、誠文堂新光社、2014年刊<商品説明より>2005~2012年に『アイデア』で特集し、数々の実績を残している13人のグラフィックデザイナーのインタビューをまとめた書籍。弊誌ならではの長時間におよぶインタビューにより、幼年期から学生時代、下積み時代、現在に至るまでのデザイナーとしての歩み、デザインに対する考え方などが語られている。デザインが大きく動いた時代に、いかにしてグラフィックデザイナーとして大成したのかだろうか。主な仕事のビジュアルも掲載し、言葉とビジュアルによって個人史をたどりながら、時代背景も伝わる構成に。グラフィックデザイナーを目ざす学生や若いデザイナーをはじめ、ものづくりに関わるすべての人に捧げる一冊。<読む前の大使寸評>この本がとりあげた13人の方々を1人も知らないし、グラフィックデザイナーとは何たるかも知らないが・・・ビジュアルという概念や本の装丁がからんでいるので、借りたわけです(良くわからないが)rakutenグラフィック文化を築いた13人【はなとゆめ】冲方丁著、角川書店、2013年刊<「BOOK」データベースより>わたし清少納言は28歳にして、帝の妃である中宮定子様に仕えることになった。華やかな宮中の雰囲気に馴染めずにいたが、17歳の定子様に漢詩の才能を認められ、知識を披露する楽しさに目覚めていく。貴族たちとの歌のやり取りなどが評判となり、清少納言の宮中での存在感は増していく。そんな中、定子様の父である関白・藤原道隆が死去し、叔父の道長が宮中で台頭していく。やがて一族の権力争いに清少納言も巻き込まれていき…。『天地明察』の異才が放つ最新歴史小説!<読む前の大使寸評>現代的な解釈で、清少納言を解説、評価しているのが、ええなぁ♪著者の冲方丁さんは、2003年に日本SF大賞を受賞していたそうだが・・・SF作家が描く清少納言というはばの広さが、醍醐味ではないか。Amazonはなとゆめ*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。図書館大好き86
2015.01.26
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今、大阪で快調なUSJに行ったこともないし・・・・ハリーポッターも観てないし、アナ雪も観ていない大使も、さすがに『ベイマックス』となると・・・覗いてみたい誘惑にかられて先日(23日)観にいったのです。(大使のやせ我慢は、かなり時流に乗り遅れているのかも?)ロボット工学が若者の間に浸透した近未来が描かれているので、理系の仕事に従事した大使からみても、かなりオタクっぽいというか、良くできているとは思うのですが・・・でも、何かしっくりこないのだが何故なのか?ストーリー展開が早いのだが、これが米国風なのか、とにかく老境にさしかかった大使にとって早すぎるのだ(笑)ベイマックスに組み込む行動パターンチップには介護と戦闘の2バージョンあるわけで、戦闘チップを組み込めば悪と戦う戦闘ロボットに変身するのが、オタクから受けるのでしょう。(戦闘ロボットパターンだけの映画にしないのが、ディズニーのマーケティングなんでしょうね)舞台はサンフランシスコと東京が融合したかのような都市である。最近観た『GODZILLA ゴジラ』でも近未来の東京郊外が描かれていて、これは明らかに日本人としては違和感を感じたわけだが・・・違和感はあるにしろ、とにかく大使には異邦人の描くニッポンが興味深いわけです。一方、人物像であるが・・・仲間を大切に思うところや、大富豪の総取りを嫌う感性は万国共通の思いであり・・・良い悪いは別にして、主人公ヒロの感性は日系人というか、アメリカ人そのもののようです。【ベイマックス】ドン・ホール 、 クリス・ウィリアムズ監督、2014年米制作<movie.walker解説>より近未来の架空の都市を舞台に、癒し系ロボットと兄を失い心を閉ざした少年との心の交流を描くディズニーアニメ。鈴をイメージしたつぶらな瞳を持つケア・ロボット、ベイマックスのデザインをはじめ、サンフランシスコと東京が融合したかのような都市など、日本の文化から多大な影響を受けたファンタジー。<見る前の大使寸評>このアニメはどこかで見たような気もするが、大使は『鉄コン筋クリート』と『となりのトトロ』を彷彿とするわけです。見る前から敵愾心がわきおこるが・・・気になる作品ですね。movie.walkerベイマックスベイマックスに危機感byドングリところで、日本では人型ロボット発想の原点は「鉄腕アトム」にあることが知られていますね息子の死から、アトムを生み出した天馬博士であるが、ベイマックスに登場する大学教授は、娘の失踪からダークサイドに落ちてしまうわけで・・・このあたりが似て非なる者なんだろう。ディズニーの描いたニッポンはしっくりしないところはあるものの、面白い映画ではあった。だけど、この手のディズニー映画は、(日本アニメのために)これで打ち止めにしようと思うのだ(笑)
2015.01.25
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図書館で『村上龍 櫻の木の下には瓦礫が埋まっている』(2012年)を借りて読んでいます。村上さんが59歳のときの本なのだが・・・還暦を控えた村上さんの感性には、老人の知恵も加わったうえ、なおかつ危険なエッジも相変わらずのようです♪【村上龍 櫻の木の下には瓦礫が埋まっている】 村上龍著、ベストセラーズ、2012年刊<商品説明より>村上龍、待望のエッセイ最新刊! 衰退するこの国を襲った未曾有の危機。生かされた私たちに、いま何が問われて いるのか?「絆」という美しい言葉が隠蔽する問題の本質とは? 失われた希望 と欲望の時代に、村上龍が発する痛烈なメッセージ。「同情ではない。怒りだ! 」<大使寸評>商品説明は、痛烈なメッセージと煽っているが・・・この種の散文のジャンルはエッセイなのか?評論というのが合ってる気がするけどね。村上さんが59歳のときの本なのだが・・・還暦を控えた村上さんの感性には、老人の知恵も加わったうえ、なおかつ危険なエッジも相変わらずのようです♪Amazon村上龍 櫻の木の下には瓦礫が埋まっている還暦前の村上龍が「基本的に下の世代には興味がない」と述べています。若者に対する諦観なのか?挑発なのか?・・・読んでみましょう。<基本的に下の世代には興味がない>よりp42~50 4月から「文藝春秋」本誌で小説を連載することになった。「文藝春秋」は保守インテリのおじいさん&おじさん向けの雑誌で、10年ほど前にも『希望の国のエクソダス』という作品を連載したことがある。 そのときはまるで「アウェーで戦う」ような気持ちで、80万人の中学生が集団不登校になるという物語を書いた。新連載の詳細はまだ明かせないが、主人公は老人たちである。 わたしも来年は還暦だから、老人たちの物語を書いても不思議でも不自然でもないのだが、ずいぶん長いこと現代の若者を描いた作品を書いていないと気づいた。前述の『希望の国のエクソダス』は近未来が舞台で、しかも登場人物たちは中学生だから厳密に言えば若者ではなく子どもだ。最新作の『歌うクジラ』の主人公は15歳で若者だが、舞台は22世紀だ。その前の『半島を出よ』にも常軌を逸して異常な若者のグループが登場するが、やはり近未来の話だった。 記憶をたどると、現代の若者が主人公の作品は社会的引きこもりを描いた『共生虫』、それに援助交際をテーマにした『ラブ&ポップ』あたりが最後だ。 若者を主人公にするのを止めたのは、わたしが還暦間近という年齢になったからという理由がもっとも大きい。わたし自身、若者とはほど遠い歳になってしまって、「若者の生態」がよくわからない。だが、「若者の生態」に象徴的・普遍的なモチーフがあると思えば、たぶん書くだろう。 もともと若いときから下の世代には興味がなかった。その理由も考えたことがなかったが、単純に上の世代のほうが情報量が多いから、ということかも知れない。しかし、どういうわけか、読者としては、できれば若い世代もいて欲しい、若い人にも読んで欲しいと思っている。たまにサイン会をやるが、おじさんおばさんばかりではなくて若い人が多く来てくれるとうれしい。だが、当たり前だが、若い人にも作品を読んでもらいたいというのと、若い人を主人公にして作品を書くのはまったく違う。 若い人にも読んでもらいたいのは、感性が豊かとかそういうわけではなくて、生き方に可塑性があり、情報への飢えが強いと思うからだ。年齢を経ると、読書はしだいに「趣味的」なものになりやすい。わたしは趣味的な読書を提供したくない。できれば生き方や基本的な問いを提供したいと思っている。 今の若者、とくに若い男を主人公にして小説を書くのは非常にむずかしいし、興味が持てない。AKB48というアイドルユニットがあって、精細はよく知らないので、事実誤認があるかも知れないが、ものすごく人気があるらしい。(中略) つまり多くの若い男たちのエネルギーや怒りを削ぐ機能を、「結果的に」AKB48は果たしているのではないかと思う。怒りを忘れたアホになるように仕向けられている気がする。 かなり前だが、宮崎駿氏と対談したときに、同じような話題になった。『風の谷のナウシカ』以来、『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』など、彼の作品の主人公はそのほとんどが少女だ。少年も出てくるが、脇役だ。そのことを聞くと、宮崎さんは「男の子を主人公にはしづらい、なぜなら現代社会において男が判断し決定する重要事項が減っているから」というようなニュアンスのことを答えた。(中略) 作家としてデビューして35年が経ち、還暦を目前にした年齢になったが、脅威を覚える新人作家もいない。下の世代に、こいつはやばい、と思えるような作家はいない。だいいいち、そんな作家が大勢現れていたら、わたしはとっくに淘汰されただろう。 だが、それはおもに時代状況が原因で、新人作家に才能がないというわけではないのかも知れない。わたしは、高度成長がはじまるまえの貧しい日本も知っているし、凄まじい経済成長のただ中で育ち、バブルとその崩壊を体験し、経済の長い停滞を目撃している。 そこにはある種の断絶がある。貧しさと豊かさ、経済成長という強烈な国家的目標の達成と喪失がある。今の時代を生きる若い男たちは、そんな実感がない。 断絶が見えないのっぺりとした単一の閉塞の中で、死なない程度に何となく生きているように見える。繰り返すが、それが悪いわけではない。小説の主人公にはなり得ないというだけだ。「文藝春秋」は確かに老人向け雑誌ではあるが、村上さんはこの雑誌での『希望の国のエクソダス』連載を、「まるでアウェーで戦うようだ」と回顧しているのが、おかしい(笑)
2015.01.24
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N-BOX購入の契約を済ませたので、他車と比較しても後の祭りと思わないでもない。でも、納車日が30日と決まったので、その日まで更なる事後比較に励んでおります(笑)NHKのビジネス特集が軽自動車を取り上げたので紹介します。2015.1.15なぜ「軽」が売れたのかより去年1年間に国内で販売された車の車種別のランキングが先日発表されました。1位になったのは軽自動車。さらに上位10位のうち7車種が軽自動車でした。若者からお年寄りまで幅広い世代に売れている軽自動車の何が支持されているのか。<なぜ「軽」が売れたのか>では、2014年はなぜ軽自動車が売れたのでしょうか。業界団体では、やはり燃費がよく、購入価格や維持費が割安という軽自動車の特徴が大きな理由として挙げられると話しています。さらに「去年は消費税率の引き上げに伴って、消費者の節約志向が特に高まったことから、乗用車よりも軽を選んだ消費者が多かった」としています。ただ、それだけではありません。メーカー各社の軽自動車に対する力の入れようが大きく変化したことも、その背景にあります。2014年のランキング1位の「タント」と5位の「N-BOX」には共通した特徴があります。車高を高くして室内空間を広げ、後部座席の両側のドアをスライドドアにしています。荷物を多く積み込めるうえ、子育て中の母親がチャイルドシートに子どもを乗せやすいなど、子どもが小さい子育て世帯にとって使いやすい車が人気を集めたのです。さらに軽自動車の安全対策が進んだことも、選ばれた理由の1つと言えます。高齢のドライバーによる事故で目立つケースとなっているのが、アクセルとブレーキの踏み間違いによる駐車場での急発進事故です。6位の「ワゴンR」はセンサーで前方に障害物を検知すれば、誤って強くアクセルを踏み込んでしまっても、自動でブレーキがかかるシステムを搭載しました。さらに走行中に急ブレーキを掛けた際に、自動でハザードランプが点滅し後続車に注意を促します。一方、10位の「ムーヴ」はセンサーが車の後方の障害物を検知して自動でブレーキがかかる技術を搭載しました。こうした安全装置は乗用車では普及していますが、軽自動車に本格的に導入されたことで、高齢のドライバーのニーズに合致したのです。<各社が軽市場に期待 競争の主戦場に>国内市場の縮小傾向が続くなかで、軽自動車市場は「活気」があるとも言えます。実際、2014年1年間の国内の新車販売に占める軽自動車の割合は初めて4割を突破しました。このためメーカー各社は、軽自動車市場に期待し、各社の競争の主戦場になり始めています。軽自動車市場は長年、スズキとダイハツ工業の2強が大きなシェアを占めるという競争の構図でした。しかし、ホンダが平成23年に本格的に軽自動車に参入、その後、日産と三菱自動車も共同開発した車種で本格参入しました。これによって、複数のメーカーによる競争という構図に変化しました。例えば、ホンダは、軽自動車市場のシェアは平成23年には8%でしたが、去年は17%にまで伸ばしています。それだけ競争が激しくなっています。軽自動車市場の競争はこれからどうなっていくのか、調査会社「J.D.パワー」の木本卓アナリストは「燃費競争や価格競争は限界がくる。これからは、個性を出せる車が新規需要を取り込む可能性がある」と指摘しています。大使がN-BOXを契約したのは、まさにこの時流に乗っていたようですね♪この後、各項目の詳細な比較表をエクセルで作るので、請うご期待♪たいがいのこだわり商品は、事前に比較表を作って検討するのが大使のパターンであったが…今回のは衝動買いだったので、順序が逆転した次第です。軽自動車購入後の事後比較1軽自動車購入後の事後比較2ホンダ N-BOXの自動車カタログ・価格比較
2015.01.23
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昨年はフェリーに乗り遅れて小豆島ハーフをキャンセルという悔しい目などあったりしたので・・・早めの準備、エントリーを心がけようと思うのです。で、以下のとおり27年のマラソン参加計画を作ってみました。・4/19 志麻ハーフ・5/25 浜坂ハーフ・6月~8月 どこかで10Kレース・9月中旬 烏原駅伝・11月第1週 淀川ハーフ・11月第3週 小豆島ハーフ・12月第3週 三田ハーフ昨年暮れに早々と、4/19志摩ロードパーティハーフマラソン2015に申込み、気合いを入れております。志摩ロードパーティ・フォトギャラリーより********************************************************************************<H26のエントリー実績>〇5/25 浜坂ハーフ〇9/14 烏原駅伝〇11/2 淀川ハーフ・11/23 神戸マラソン(応募3連敗となり、もう応募するのを止めようかな)・11/30 小豆島ハーフマラソン(フェリーに乗り遅れキャンセル)〇12/21 三田ハーフ ********************************************************************************<H25のエントリー実績>〇4/14 芦屋ハーフ〇5/26 浜坂ハーフ・定期診断:5月末、8/末、11/末・9/8 烏原駅伝(雨天中止)・9/28 大阪30K(7/7エントリー済み―コース不良で中止)〇11/3淀川ハーフ(6/10エントリー済み)・11/17神戸マラソン(落選)〇11/24瀬戸内ハーフマラソン(7/11エントリー済み、エントリー3500円)・12/15三田ハーフ(9/16エントリー済み、右足受傷で出走キャンセル) ********************************************************************************<RUNNET情報・ネット情報、他>浜坂Mバス・民宿大阪30K第25回三田国際マスターズマラソンHP2014年のマラソンを振り返って
2015.01.22
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<草間彌生 芸術の女王(別冊太陽)>大学図書館で『草間彌生 芸術の女王(別冊太陽) 』を借りたのだが・・・購入直後の本だったので、最初の借出しとなりました。ラッキー♪草間彌生のムック本は数多く見てきたが、この本は草間85歳現在の絵画、インスタレーションの画像を数多く紹介し、村上龍との対談も載っていて・・・見所の多い1冊となっています。【草間彌生 芸術の女王(別冊太陽) 】ムック、平凡社、2015年刊<内容説明より>芸術界の女王、草間彌生。初公開の最新作、世界各地の展覧会の様子、そしてこれまでの作品など草間彌生ワールド満載の1冊!<大使寸評>草間彌生のムック本は数多く見てきたが、この本は草間85歳現在の絵画、インスタレーションの画像を数多く紹介し、村上龍との対談も載っていて・・・見所の多い1冊となっています。heibonsha草間彌生 芸術の女王(別冊太陽) 2014年10月、村上龍、草間彌生が22年ぶりの再会を果たしたそうです。<村上龍、草間彌生に会いにいく>よりp10草間:これは先週、これも先週、これは昨日。絵具がまだ濡れているかもしれない。村上:すごい。キャンバスに向かって自由に描いていることがわかりますが、実は、意識下で、つまり無意識のレベルで、緻密に制御されています。(最新作のお披露目が続く)村上:何か、絵に当てられている感じです。湯あたりみたいな。タイトルはご自分で?草間:タイトルも1点ずつ私が付けています。村上:これ、《死の瞬間》というタイトルですけど、描かれているモチーフはなぜか生命力がある。不思議だな。これ、《雲は思考する》ですか。たしかに雲は考えているのかもしれない、そう思ってしまいますね。草間:頭の中に浮かんだら即決です。これは《青春はどこにあるか》。こちらは《青春を前にして》、そして《青春の中に生きて》。村上:《青春》という言葉がタイトルに多く入っていますね。草間:《青春》は私のテーマの中でも大事だから。こちらは《愛は地球を包んでしまった》。これは《花火の足跡》。村上:草間さん、詩人ですもんね。草間:私、詩人ですよ。村上:『かくなる憂い』(1989年)など詩集もあります。詩を書くのも、重要なことなんですね。草間:絵を描かない時は詩で自分を表現します。村上:今日は22年ぶりに草間さんにお目にかかりました。最新作も見せていただいて、さらにアトリエまで見ることができたし、詩の朗読までお聞きしました。ワンダーランドに入り込んだアリスになった気がしてます。草間:またぜひ遊びにいらしてください。お友達になりましょう。村上:はい。ありがとうございます。でも、私たちは昔から友達でしたよ。この本も草間彌生の世界に収めておこう。
2015.01.21
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今回借りた5冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「歴史」でしょうか。<大学図書館>・パレオマニア・はなとゆめ<市立図書館>・いいとこ取り!・日本中枢の崩壊・艦乗りたちの大東亜戦争図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)*************************************************************【パレオマニア】池沢夏樹著、集英社インターナショナル、2004年刊<「BOOK」データベースより>ギリシャ、エジプト、インド、イラン、カナダ、イギリス、カンボディア、トルコ、韓国、オーストラリアなど、古代妄想狂を自称する男が大英博物館で気に入った収蔵品を選び、それが作られた土地を訪ねる。知的興奮に満ちた旅。<読む前の大使寸評>池沢夏樹は古代妄想狂なのか(笑)・・・各地の取材費は出版社持ちなんやろか♪大使にとっては、トルコ、韓国、オーストラリアあたりが興味深いのです。Amazonパレオマニアパレオマニアbyドングリ【はなとゆめ】冲方丁著、角川書店、2013年刊<「BOOK」データベースより>わたし清少納言は28歳にして、帝の妃である中宮定子様に仕えることになった。華やかな宮中の雰囲気に馴染めずにいたが、17歳の定子様に漢詩の才能を認められ、知識を披露する楽しさに目覚めていく。貴族たちとの歌のやり取りなどが評判となり、清少納言の宮中での存在感は増していく。そんな中、定子様の父である関白・藤原道隆が死去し、叔父の道長が宮中で台頭していく。やがて一族の権力争いに清少納言も巻き込まれていき…。『天地明察』の異才が放つ最新歴史小説!<読む前の大使寸評>現代的な解釈で、清少納言を解説、評価しているのが、ええなぁ♪著者の冲方丁さんは、2003年に日本SF大賞を受賞していたそうだが・・・SF作家が描く清少納言というはばの広さが、醍醐味ではないか。Amazonはなとゆめ【いいとこ取り!】西原理恵子著、新潮社、2013年刊<「BOOK」データベースより>毎日かあさんやりながら、仕事もして、ときどき大好きな人と楽しい時間を過ごすー人生後半戦の恋愛ならではの悲喜こもごも。なれそめマンガ、爆笑対談のオマケつき。【目次】第1章 熟年交際始めましたー衣食足りて美男をながめる/第2章 0点の私には0点の男がくるー過去の恋愛で赤ペン先生/第3章 男はみんな日本語の上手な回教徒だと思うー相手に少ししか求めない/第4章 恋もお鮨もドレスも手に入るー経済的自立で全部取り/第5章 有限の恋だから楽しまないとーだから笑って/第6章 子供・親に遠慮しないー好きにさせてもらいます/第7章 熟年恋愛は刈り取るだけーいいとこ取りの収穫祭<大使寸評>今を盛りにブイブイ言わせているこのコラボこそ、最大の成功例かもしれないね♪今では功成ったサイバラが悲惨だった半生をふり返りながら、恋人とも言えるかっちゃんとの交遊を語っています。お二人の新旧の肖像写真や、カラー漫画も満載してサービスあふれる一冊となっています。ところで・・・金満のかっちゃんが「高須克弥記念財団」という財団を作ったそうだが、そこの理事長にサイバラを据えているそうです・・・大丈夫かいな♪rakutenいいとこ取り!いいとこ取り!byドングリ【日本中枢の崩壊】古賀茂明著、 講談社、2011年刊<「BOOK」データベースより>福島原発メルトダウンは必然だった…政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!?家族の生命を守るため、全日本人必読の書。「日本の裏支配者が誰か教えよう」。経産省の現役幹部が実名で証言。【目次】序章 福島原発事故の裏で/第1章 暗転した官僚人生/第2章 公務員制度改革の大逆流/第3章 霞が関の過ちを知った出張/第4章 役人たちが暴走する仕組み/第5章 民主党政権が躓いた場所/第6章 政治主導を実現する三つの組織/第7章 役人ーその困った生態/第8章 官僚の政策が壊す日本/終章 起死回生の策<読む前の大使寸評>福一の被災、事故収束の過程には、報道により一部は人災であったことが知られるようになったが・・・その責任は問われているのか?ディープスロートともいえる古賀さんのレポートを見てみましょう。読書フォームを繰っていたら、この本は以前に読んで書評まで書いていたことが判明しました(イカン イカン―笑)rakuten日本中枢の崩壊【艦乗りたちの大東亜戦争】花井文一著、元就出版社、2014年刊<「BOOK」データベースより>「鬼の日向か、蛇の伊勢か、いっそ海兵団で首つろか」といわれた厳しい軍律の軍艦「日向」砲員として操舵員として、また伊号38潜水艦、第40号海防艦に乗り組んで幾多の海軍作戦に赴いた歴戦の海の男の死闘。<大使寸評>軍艦、潜水艦、海防艦と乗り継いだ著者は、まさに歴戦のつわものではないか。昭和22年まで触雷しながら掃海任務に就いたそうで、帝国海軍の後始末まで行ったようです。終戦後の掃海任務期間に、40号海防艦が占領軍に対してスト(待遇見直しのための軍令違反)を打つというエピソードが載っています。(青木艦長はスト第一号として軍法会議行きとなった)・・・著者は硬骨漢でもあるが、志願兵という経歴が示すように、お国のためという自覚的な兵隊だったのかも。rakuten艦乗りたちの大東亜戦争*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。図書館大好き85
2015.01.20
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先日(1/10)観たNHKスペシャル『ニッポン"空き家列島"の衝撃』が気になっているのです。ふるさとに、売ることも貸すこともできず、それでいて税金を払うだけの実家を抱えて・・・・番組の出演者や観客ともに、皆それぞれ「空き家問題」を抱えているほど、身近な問題なんですね。ニッポン"空き家列島"の衝撃より 年末年始に多くの人々が帰省し、くつろいだであろう実家。しかし近い将来、その実家の処分に頭を悩ます時代が来るかもしれない。人口減少が進む中、売ることも貸すこともできず、税金を払い続けるだけの「負の遺産」になりかねない。 すでに空き家の問題は、全国で深刻化し始めている。今や7~8軒に1軒は空き家、今後も急増すると予測されている。また、都市部でも中古住宅より“新築住宅”を優遇し続けてきた結果、住宅の増加には歯止めがかからず、さらに空き家を増やす要因ともなっている。 一方で、水道などインフラの維持費用の負担の増大から、コンパクトシティを目指す動きが加速しているが、先行きは見えないまま。根幹が揺らぎ始めている日本の住宅政策、そして国土利用。空き家問題を入り口に、人口減少時代に向けた対策を考える。全国平均の空家率は13%らしいけど・・・・都市インフラがちょうど更新時期にあるだけに、番組ではいろんな歪みについて紹介していました。・空家率15%の秩父市:道路、水道等のインフラ維持が困難・自治体が空家の強制撤去:大仙市が実施したが撤去費が回収できていない・都市のコンパクト化:富山市が助成を実施したが、なかなか推進できていない。とにかく、空家率が30%になると、デトロイトのように町が破綻するそうです。番組出演者のお一人が、郊外スクロールをいみじくも焼畑的都市計画と揶揄していました。人口増加時の今までは右肩上がりの都市計画であったが、少子高齢化の現在はそれでは立ち行かないようです。・一戸建ての郊外スクロール:もったいないが対処可能 (中古住宅への住み替えを誘導する)・団地の郊外スクロール:もったいないが対処困難・駅前のシャッター街:対処困難・都心のワンルームマンション:まだ需要があるようです焼畑的スクロールを続ける財政的余裕が、官民ともに頭打ちになっているので・・・持ち家志向の見直し、都市のコンパクト化、ライフスタイルの革命的な見直しなどが求められているのではないか?土地・建物の私権が強くて規制が緩いのが、日本の特徴のようだが・・・・少子高齢化と格差固定が進む現状では、待ったなしの空き家対策が求められているようです。大使の日記の空き家とスクォッティングでも触れたが・・・・やや過激な解決策ではあるが、スクォッティング(空き家占拠)という手も考えられるわけです。空き家とスクォッティングとは、需要と供給という面から見ると、まさにベスト・マッチングと言えるが(笑)、これは現在の法律上では犯罪にあたるので、法的な下準備が必要になりますね。例えば、空き家を安い家賃で貸す場合は固定資産税をタダにするとかすれば・・・かなり有効な空き家対策になるのではないでしょうか?(上から目線の頭の堅い、財務省、国交省のお役人さんへ)
2015.01.19
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昨日(17日)のお昼前、姫(初孫)を乗せて帰宅の途中に、元町の角を曲がるとパトカーの後だった。後ろにもパトカーが続き・・・・何だ、何だ?パトカーの車列ではないか、そして窓の外は日の丸を持った人だかりである。なにやら、姫の誕生を祝うかのようではないか♪・・・というのは冗談で、天皇、皇后両陛下の先導車列にスポッとはまったようである。(この日は、阪神・淡路大震災追悼式に両陛下がご臨席くださったようです)別に追い出されるわけでもなく、しばらく、良きにはからえ状態だったので、5分程度の姫誕生のお祝いパレードを楽しんだ次第でおました♪
2015.01.18
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大使にとって、エンジンの王道と言えばガソリン専焼であるわけで・・・ハイブリッド車の出始めた頃には、邪道やんけ!と思っていたほどである(古い考えやがな)。ミラ・イースが燃費30Km/Lを達成したときは驚いたが、今の燃費トップは新型アルトの37.0km/Lだって♪・・・・ついに、ハイリッド車のトヨタ・アクアに追いついたわけだ。アルトエコの展示車・・・ということで、エコカー変遷史(軽自動車)を作ってみました。・ミラ・イースがすごい♪(2011年夏発売)・アルトエコが30.2km/Lだって♪(2011年12月発売)・新ミライースが33.4km/Lだって♪(2013年8月発売)・新型アルトエコが35.0km/Lだって♪(2013年冬発売)・新型「アルト」が37.0km/Lだって(2014年冬発売) <ミラ・イースがすごい♪>ハイブリッドでないのに燃費30Km/L(JC08モード)を達成し、しかも80万を切る価格のミラ・イースはすごいと思うのだ。そのすごさが、当時の国産自動車低燃費ランキングの堂々第3位に表れています。なお、実燃費ランキングでは6位となっているが、それにしてもすごい。(なにかにつけて、比較表を見て納得する大使である)この車の緒元、質感などをミラ・イース公式サイトで見てもそれなりであり、なにしろ唖然とするコストパフォーマンスであり・・・・車は移動手段と考える人、そして貧乏人にとっては魅力的な車だと思うのです。(ダイハツから宣伝料はもらっていませんが)空雑巾を絞るような技術開発があったものと推察するが・・・エンジン改良、軽量化などでガソリン専焼車にはまだ伸び代が有るのかもしれませんね。ダイハツ ミライース 試乗レポート <アルトエコが30.2km/Lだって♪>スズキ「アルトエコ」が30.2km/Lだって!♪11/24スズキ、JC08モードで30.2km/Lの軽自動車「アルトエコ」を発売より スズキは、軽乗用車「アルト」を基本に、JC08モード燃費を30.2km/Lに向上させた新機種「アルトエコ」を2011年12月13日に発売する。ダイハツ工業の「ミライース」の30.0km/Lをわずかに上回り、ハイブリッドでないガソリン車中トップ。なお、10・15モード燃費はミライースと同じ32.0km/Lだ。 従来の標準エンジン「K6A」でなく、「MRワゴン」から搭載を始めた「R06A」型エンジンを採用した。2011年1月に登場したばかりのエンジンだが、既に改良に着手、ピストンのコーティングのパターンや、ピストンリングの表面処理を変えて摩擦抵抗を減らした。CVT(無段変速機)油の粘性を下げてせん断抵抗を減らした。 停まっている時だけでなく、ブレーキを踏んで9km/h以下になるとエンジンを停めるようにして、アイドリングストップの頻度を高めた。9km/h以下はミライースと同じだ。アイドリングストップができる状態を示す表示灯を採用した。事前に知らせることで、運転者を安心させられる。アイドリングストップ中にハンドルや専用スイッチを操作してエンジンを再始動でき、遅れることなく発進できる。 軽いR06Aエンジンを採用したうえ、エンジンルーム周りの骨格をはじめ、足周り、内装に至るまで、さまざまな部品を見直した。シートクッションのパッドの密度を下げ、後席のシートバックの構造を変え、乗り心地を損なうことなく軽くした。また、トランクボードの材質を変えることで、強さを保ちながら軽くした。「G」グレードの2輪駆動/CVT車同士で比べて20kg軽くした。 後ろのコンビネーションランプとハイマウントストップランプをLED(発光ダイオード)とした。燃料ポンプシステムを改良し、運転状況に合わせて無駄なく燃料を供給する。これらによって消費電力を抑え、エンジンの発電に対する負担を減らした。 そのほか各部の抵抗を減らした。車高を15mm下げ、車両の下部で発生する空気抵抗を減らした。軽自動車初のハブ一体構造軸受を前軸に採用し、後ろの車軸の軸受も構造を見直して回転抵抗を減らした。タイヤは専用で新たに開発したゴムを採用、内部の構造を最適にすることで、空気圧をより高めて転がり抵抗を減らした。前輪のブレーキパッドでは、走行中の引きずり抵抗を減らした。 2輪駆動/CVT仕様の価格(税込み)は「L」が89万5000円、「S」が99万5000円。 <新ミライースが33.4km/Lだって♪>2013/7/22ダイハツ:新ミライース、軽で最高燃費33.4キロ-8月発売より 7月22日(ブルームバーグ):ダイハツ工業 は8月に発売する新型軽自動車「ミライース」の燃費が1リットル当たり33.4キロメートルとガソリン車として世界最高になると明らかにした。価格は現行モデルからさらに引き下げる方針という。 ダイハツの三井正則社長が18日のブルームバーグ・ニュースなどとのインタビューで明らかにした。空気抵抗の低減やエンジンの動力を車輪に伝えるタイミングチェーンの形状を変えることで摩擦によるエネルギー損失を減らすなどの工夫を積み重ね、2011年9月に発売された現行のミライースと比べて10%超の燃費改善を実現した。 現行ミライースの最低価格は79.5万円と国内で販売される商用車以外の車で最安値水準だが、三井社長は新型モデルについて「燃費は上げるが、今の価格より安くしたい」と述べ、それ以下に設定したいとの考えを示した。 スズキ に加えてホンダ や日産自動車 なども軽事業を強化している。ダイハツでは激化する国内競争で培った、こうした技術を今後、トヨタ自動車 と連携して取り組む新興国市場にも展開し、競争力確保につなげたい考えだ。 <新型アルトエコが35.0km/Lだって♪>詳しくはしらないけど、エネチャージ方式採用とかで、燃費35.0km/Lを達成したんだそうです。(アイドリングストップ装置付きのガソリン専焼車では燃費世界一ということのようです)詳しくはスズキアルトエコを読んでみよう。メーカーのカタログ値よりはクチコミの方が実際に近いので、クチコミ投稿を調べてみました。<ビンボー怒りの脱出さんのクチコミ投稿>私も実際試乗程度でどちらも所有した事はないので何とも言えないのですが私の場合長距離もたまには乗りますが普段は通勤や近所の買い物程度で数キロから10キロ前後?あたりの距離が多いです。この距離だと最近の自動車だと10.15モードJC08モードの半分、つまりやく50%前後の燃費が殆どです。まあ此が50キロ100~200キロとかの長距離になれば10.15モードJC08モードに近い数値を出してくれる事もあるのですが。レビューだと長距離での燃費が多いので近距離でのデーターが欲しい私にとっては余り参考にはなりません。知り合いがプリウスの旧型と新型と乗っておられる人がいますが両方とも数キロの近所の買い物程度ならリッター20程度だといっています。まあ二人とも知らない間の人なので信憑性は高いと思います。アルトエコがJC08モードの半分と計算すればリッター17~18ってところなのでしょうか。プリウスには少し届きませんね。ただ車両価格とか維持費の差を考えれば17~18でもアルトエコのコスパはプリウスより高いと思います。エコカー変遷史といっても、3年にわたるミライースとアルトエコの戦いだったようです。この戦いは、いいライバル関係だと思うが・・・昨今のTPP交渉で、変質する可能性もあるわけだ。なんか、ガラパゴス島の厳しい生存競争には、島外の種(アメリカ車)が、入りこむ余地はないはずだけど(笑)燃費記録アルトエコ | 給油118回目 (2014.06.29) <新型「アルト」が37.0km/Lだって♪>ついに新型アルトの燃費が、ハイブリッド車の「アクア」に追いついたようですね。かつて大使が、ハイブリッドエンジンは邪道と思ったのも、あながち間違いでもなかったようです(笑)2015.1.06終わりなき燃費競争、この1年――2014年は37km/Lの「アルト」、2015年は新型「プリウス」に注目より軽自動車で繰り広げられる終わりなき燃費競争。2014年を締めくくったのはスズキが12月に発売した新型「アルト」(37.0km/L)でした。ダイハツ工業の「ミライース」(35.2km/L)、スズキの先代「アルトエコ」(35.0km/L)を大幅に上回る性能を達成しています。ガソリン車でNO.1とのうたい文句です。新型アルトの燃費は、トヨタ自動車の小型HEV(ハイブリッド車)「アクア」と同じにもなりました。軽自動車が小型HEVと同等の燃費性能に追いついたということもできるでしょう。燃費ランキング- e燃費エコカー燃費ランキング
2015.01.18
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図書館で『いいとこ取り!』を借りて読んでいるが・・・今では功成ったサイバラが悲惨だった半生をふり返りながら、恋人とも言えるかっちゃんとの交遊を語っています。お二人の新旧の肖像写真や、カラー漫画も満載してサービスあふれる一冊となっています。とにかく、今を盛りにブイブイ言わせているこのコラボこそ、最大の成功例かもしれないね♪西原理恵子の好きなタイプを、まず見てみましょう。<好きなタイプは反体制的な男>よりp32~34 普段は酒飲んで寝てるんだけど、いざというときには鯨をいの一番にしとめる。 うちの父親がそういうタイプの人だった。会社を経営してたんだけど、あるときヤクザが脅してきて、みかじめ料を取りに来たんだって。そうしたら、逆に自らヤクザの事務所に電話をかけて、 「お前んとこの若いもんがワケのわからん事いいよる。話つけに今から行くきにゃあ」 「事務所来るかコラァ」 じゃなくて、 「事務所行くぞコラァ」 しかも本当に行って話をつけて帰ってきちゃう。 高知ではこういうタイプの男を「いごっそう」と言います。人の言うことを聞かない、決して人と迎合しない。 だから、高知県の主な特産物は「テロリスト」(坂本龍馬)と言われてる(笑)。 この気質をわかりやすく表しているのが「高知生コン事件」。 もう40年以上前の事件なんだけどね。地域住民にまったく知らせず、勝手に製紙工場を作っちゃったことがあったんですよ。それでものすごい廃液を海に垂れ流し始めたから、地元の漁師頭が、工場の排水管に生コンをぶちこんだ。有罪覚悟でね。 これ、高知県民からはもう拍手喝采。権力に屈さず、たとえ犯罪であっても実力行使っていう気質そのままでね。実行した人は「名誉の懲役」だっていわれたくらいだから。 あとね、これ知り合いの漁師の話。九州の船が高知県沖に魚をとりに来るらっしいんだけど、漁業権とかを無視してるわけね。いわば密漁ですよ。高知の漁師たちが1回注意したんだけど、また来たんだって。そいしたら、もう黙っちゃいないの。その密漁に来た船に乗ってる人全員を海に叩き落として、船の上に火をつけたんだって。人を叩き殺すのもなんとも思ってない(笑)。ま、それは冗談だけど、やるときは徹底的にやるんですよ。高知の男たちは。 彼らにとっては、権力にひれ伏すってのがいちばん恥ずかしいんです。ポリ(警察)とヤクザにペコペコしているところを見られたら、人としていちばん恥ずかしいっていう。かっちゃんが意外と潔癖なんだが・・・そのあたりを、見てみましょう。かっちゃん<相手が嫌がることはしない>よりp82~84 私が心残りというか、残念だなぁと思うことがある。それはかっちゃんとの子供。大好きな人だから、すんごいほしいなと思ったんだけど、かっちゃんは断言した。 「それはない」 って。 私はふたりの子供を育てたけれど、あの子たちがものすごく小さいときは鴨ちゃんが暴れてひどい時期だったからね。実にもったいないことをしたなぁと思うんだけど、記憶もあんまりないし、写真もそんなに撮ってないんですよ。逃げまわりながら仕事をするだけで精いっぱい。 だから、もうひとりできたら、もう1回子育てを楽しめる、今度こそまっとうに純粋に子育てを楽しめるなぁって思った。しかもかっちゃんとの子供だったら、ダメな手塚治虫みたいになるかな?って。勝手な妄想なんだけど、医者と漫画家の組み合わせだからさ。谷亮子のとこならドカベンみたいな(笑)。 かっちゃん自身、「考えが古くてすいません。ダメなものはダメなんです」。断固としてダメだと言った。タワケモノになる、ってね。もし子供ができたら、きちんと育て上げなきゃいけないという責任が出てくるし、高須一族にも少なからず影響を及ぼしてしまうからと。認知しなくてもいいから、とかそういう話でもないと。 出産は有限のことだし、実は正直にかっちゃんにも話をしました。できるんだったら他の人でも子供がほしいし、やらなければ後悔するだろうなと思ったから。そしたら、 「そういう人がいるなら僕は止めません。もしそうなったとしても、僕はあなたを見守るし、何があっても変わらない姿勢をもちますよ」 と言ってくれた。ただし、もう彼女ではなくなる。 「こうして一緒に泊まったり、できなくなるんだよね?」 と私が聞いたら、 「もちろん、そうしてはいけないよね」 って。私の自由意志ですべて好きにしなさい、ということなんだよね。 子供がほしいと思う気持ちと、かっちゃんと一緒に過ごす時間の楽しさを天秤にかけて。どっちが大事か? その時は46歳。出産するなら最後のチャンスではあるけれど、やっぱりかっちゃんは私にとってものすごく大切で大事な人。彼を失うことはイヤだった。なので、あきらめました。 尊敬できる人で、ものすごく好きな相手なのに、子供を作れないのはくやしいなあと思うけれど。そこだけは心残りかな。【いいとこ取り!】西原理恵子著、新潮社、2013年刊<「BOOK」データベースより>毎日かあさんやりながら、仕事もして、ときどき大好きな人と楽しい時間を過ごすー人生後半戦の恋愛ならではの悲喜こもごも。なれそめマンガ、爆笑対談のオマケつき。【目次】第1章 熟年交際始めましたー衣食足りて美男をながめる/第2章 0点の私には0点の男がくるー過去の恋愛で赤ペン先生/第3章 男はみんな日本語の上手な回教徒だと思うー相手に少ししか求めない/第4章 恋もお鮨もドレスも手に入るー経済的自立で全部取り/第5章 有限の恋だから楽しまないとーだから笑って/第6章 子供・親に遠慮しないー好きにさせてもらいます/第7章 熟年恋愛は刈り取るだけーいいとこ取りの収穫祭<大使寸評>今を盛りにブイブイ言わせているこのコラボこそ、最大の成功例かもしれないね♪今では功成ったサイバラが悲惨だった半生をふり返りながら、恋人とも言えるかっちゃんとの交遊を語っています。お二人の新旧の肖像写真や、カラー漫画も満載してサービスあふれる一冊となっています。ところで・・・金満のかっちゃんが「高須克弥記念財団」という財団を作ったそうだが、そこの理事長にサイバラを据えているそうです・・・大丈夫かいな♪rakutenいいとこ取り!サイバラとのコラボ本byドングリ西原理恵子をわりと古くからフォローしているのだが・・・・この記事も鳥頭ワールドに収めるものとします。
2015.01.17
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<西加奈子の世界>東京にコンプレックスを抱く大使が、個人的な拘りで「関西人の系譜」を作っているのだが・・・系譜のひとり、西加奈子さんが、このたび『サラバ!』で直木賞を受賞したとのこと。すでにたくさんの小説を刊行している西さんだから、てっきり直木賞や芥川賞を受賞しているものと思っていたが、まだだったのが意外でした。帰国子女にして、関西弁の使い手というのが、大使の認識であるが・・・「西加奈子の世界」という名のアンソロジーを早目に作ってみました。・直木賞受賞会見で・サラバ!・関西人の系譜・通天閣西加奈子公式サイト*****************************************************************<直木賞受賞会見で>直木賞受賞会見で、村上春樹さんを彷彿とさせるという意見も出たそうです♪・・・褒めすぎやで。2015.1.16「文学界もプロレスのように必ず盛り上がる」 直木賞受賞会見より 第152回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の料亭「新喜楽」であり、直木賞に西加奈子さん(37)の「サラバ!」(小学館)が選ばれた。 新人賞から作家デビューという王道ではなく、出版社への「持ち込み」から始まった作家業。会見前に記者に向かって「お願いします」と大きな声で挨拶し、海外育ちの自身を投影した受賞作「サラバ!」とその生い立ちを語った。Q:村上春樹さんを彷彿とさせるという意見も出ましたが。 うわっ、すごい。それ言ったらちょっとヤバいですね(笑い)。そんなんおこがましいです。申し訳ないです。でもむちゃむちゃうれしいです。Q:26歳で上京されたときに、ご両親には「仕事が東京で見つかった」と嘘をついて出てこられたということですね。お父さんからは「両親が勝手に産んだんだから、あとは好きなように生きなさい」、お母さんからは「ありがとうという言葉は、何度言っても言い過ぎることはない」と言われてきたそうですが、「信じた道を生きる」影響は、ご両親から受けたのでしょうか?。 「ありがとう」と言うのは、大阪の人はみなそうなんですよね。バス降りる時にも「ありがとう」。なんやろ、心がないというか(笑い)、それぐらいナチュラルに出る言葉なんですね。祖母から母に、そして私に言われ継がれてきたのが「物喜びしなさい」という言葉で、これは関西の言葉なのかな…、調べてみたら「大げさに喜ぶ」みたいな意味なんですが、その言葉を守っているというか、そうなってまうというか。Q:今日は大げさに喜ぶということはない?。 ここで大げさに喜んでいろいろ問題になると困るから、抑え気味にしています。 父は小さいころから「おまえが生んでくれといって生まれたわけではないし、おまえはお父さんとお母さんが勝手に産んだんやから、好きに生きなさい。ただ自分のやりたいことに責任を持ちなさい」と、本当にその通りにやらせてくれました。 両親は作家でいる私に驚いていて、さっき(受賞を知らせる)電話をしたらほんとにほんとに喜んでくれました。私が私以外の人間として生まれてくることは体験できないので、両親の子としてに生まれてきてよかった。そうじゃなければ「サラバ!」も書けなかったし、「サラバ!」以外の作品もそうなので。まとめちゃうと、二人には本当に感謝しています。Q:今後どんな小説を書いていきたいですか?。 うーん、どんな小説…、「どんな小説」っていうのがふわふわしていて、全力で思うことを書きたいし、当たり前やって思っていることとか、当たり前やって思われていることとか、これが常識やっていうことを本当にそうなのかっていったん問いかけるようなものとか……。小野さんが「弱者」とは言いたくないとおっしゃった気持ちはよくわかります。 小説というのはニュースにはならないこと、歴史を振り返ったときに大きなシャベルですくったものからこぼれ落ちるものを書くことじゃないかと思ってます。あとは、誰かひとりに寄り添うような小説を書きたいです。*****************************************************************<サラバ!> 直木賞受賞の『サラバ!』とは、どんな本なのか?ということで、くだんの読書フォームをつくってみました。なるほど、「BOOK」データベースによると西さんの生い立ちをなぞった小説のようだけど、ある出来事というのが気になりますね。【サラバ!】西加奈子著、小学館、2014年刊<「BOOK」データベースより>1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。<読む前の大使寸評>西さんの生い立ちをなぞった小説のようだけど、ある出来事というのが気になりますね。西加奈子「サラバ!」10年間の全部ぶつけたとのことです。Amazonサラバ!*****************************************************************<関西人の系譜>負けたらあかん 負けたらあかんで東京に・・・♪・・・と、東京にコンプレックスを抱く大使が、個人的な拘りで「関西人の系譜」を編んでみました。グローバリズムの吹き荒れる現下の状況で、アンチ東京では時代錯誤も甚だしいが、権威とか成り上がり者というイメージが東京とかぶるわけですね(大使の場合)とくに東京の人に恨みを持つものではありませんので、そこのところを、宜しく(笑)なお、この系譜にはやや、アート系や京大人文研とかに偏りがみられるけど、ご笑覧あれ♪BGMは、もちろん道頓堀人情 天童よしみでんがな。・司馬遼太郎・安藤忠雄・横尾忠則・勝谷誠彦・小松左京・京都学派(京大人文研)・西加奈子・百田尚樹・六代桂文枝・小田実・織田作之助<京都学派(京大人文研)>京都学派(哲学)、京都学派(近代経済学)、京都学派(京大人文研)などいろいろな京都学派があるが、大使が惹かれるのは京大人文研の系譜である。 wikipedia京都学派よりまた、上記とは別に戦後京都大学人文科学研究所(京大人文研)にて頻繁に共同研究会を開き、活発な討論を行っていた一派も、京都学派と呼ばれるが、上記の京都学派とは直接の関係はない。こちらは東洋史学の貝塚茂樹、塚本善隆、藤枝晃、中国文学の吉川幸次郎、フランス文学の桑原武夫、植物学の中尾佐助、生態学から人類学にまたがる成果を挙げた今西錦司らが特に著名である。この顔ぶれからも推察されるように、この京大人文研の活動範囲は狭義の人文科学から自然科学の領域にまでまたがった学際的なもので、今西は自らの学問領域を自然学とも称した。また、国立民族学博物館へと活躍の場を移した梅棹忠夫(生態学→民族学・人類学)や、国際日本文化研究センターの設立に尽力した梅原猛(哲学)らも、この京大人文研の京都学派に含める。*****************************************************************<通天閣>帰国子女でありながら、関西弁をマスターした西加奈子さんもこの系譜(関西人の系譜)に加えるものとします。【通天閣】西加奈子著、筑摩書房 、2006年刊<「BOOK」データベースより>どうしようもない人々が醸し出す、得体の知れないエネルギーが溢れている大阪ミナミ。社会の底辺でうごめく人々の愚かなる振る舞いや、おかしな言動が町を彩っている。主人公は、夢を失いつつ町工場で働く中年男と恋人に見捨てられそうになりながらスナックで働く若い女。八方ふさがりに見える二人は、周りの喧噪をよそに、さらに追い込まれていく。ところが、冬のある夜、通天閣を舞台に起こった大騒動が二人の運命を変えることに…。<大使寸評>初めて西さんの作品を読むのだが、帰国子女の見るミナミはどんなかな?と思ったわけです。また、東京スカイツリーにはおよびもないが通天閣のレトロもええでぇ♪というやや屈折した思いもあるのです。rakuten通天閣ところで・・・西さんが既に授賞している「織田作之助賞」の受賞者たちだが・・・見事のごとく知らんがな。
2015.01.16
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ホンダN-BOX購入の契約を済ませたので、他車と比較しても後の祭りと思わないでもない。だけどこのほど『最新軽自動車カタログ2015』というムック本を買って、ムヒヒ…我がチョイスの正しさを自画自賛しておるわけでおま♪【最新軽自動車カタログ2015】ムック、 三栄書房、2014年刊<内容紹介>選び方から買い方まで購入パーフェクトガイド! モーターファン別冊「最新軽自動車カタログ2015」。増税前の今がラストチャンス!N BOX SLASH・新型ムーヴ・新型アルト・ウェイクetc.“最新&話題のモデル情報満載!!”。今買える新車80モデル大詳解!<今買える新車>Part1◆ワゴンPart2◆ハイトワゴンPart3◆セダンPart4◆オープンスポーツPart5◆ワンボックスPart6◆トラックPart7◆SUV<大使寸評>軽自動車だけで、7カテゴリー、80モデルあるんだって・・・ビックリするでぇsun-a最新軽自動車カタログ2015この後、各項目の詳細な比較表をエクセルで作るので、請うご期待♪たいがいのこだわり商品は、事前に比較表を作って検討するのが大使のパターンであったが…今回のは衝動買いだったので、残念ながら順序が逆転した次第です。軽自動車購入後の事後比較1ホンダ N-BOXの自動車カタログ・価格比較
2015.01.15
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昨日(13日)、娘が女の子を出産したのに立会いました。大使の初孫になるわけで、一時は血筋断絶でも「それも、人生」と思っていたので…跡取りではないにしろ、とにかく血筋を継ぐ者がが生まれて嬉しいのだ♪15日の予定日より早いが、陣痛が激しいので入院したいということで市民病院に同行したのです。だけど、まだ早いということで、12日は一旦引き返したのです。その晩1時過ぎごろ電話があり、破水が始まったのでタクシーで緊急入院するとのこと。我々夫婦は、また空振りになるかもと半信半疑でしたが、身支度して1時間ほどかけて病院に向かいました。勝手知ったる市民病院となったので、玄関脇の駐車禁止コーナーに堂々と車を停め、休日通過タグをもらって病室に向かいます。医師からは、赤ちゃんの状況が思わしくないので、帝王切開と自然分娩のどちらかで対応することで、3時間ほど様子を見るむね告知があり・・・旦那と我々夫婦は不安をかかえて待つことしばし。告知から30分ほどして、経過が劇的に好転して産声がもれ聞こえてきたのです。入院後3時間ほどで生まれたわけで、看護士さんに訊ねると「大安産です」とのこと・・・やったぜ♪初顔見世に招き入れてもらい赤ちゃんを見たが、目がぱっちりして思いのほか大人の顔をしているので、びっくりしたのです。(看護士さんの説明では、出産直後はおっぱいを見つけるために目が開いているが、しばらくして閉じるとのこと)つい15分ほど前は娘の体内にひそんでいた小さな赤ちゃん、ようこそ我らが世界へ♪その後は、あ~あ~、チュパ・・・と、うるさいくらい泣いたり、指吸いの繰り返しで、可愛いわけです。スマホで静止画、動画撮影とか、旦那の親宅への電話連絡など、嬉しい時をすごし・・・旦那は仕事があるとのことなので、6時すぎ夜が白みかけて、3人とも病院を退出した次第です。とまあ・・・昨日は、徹夜明けになったわけで、昼間は昼寝などかまして、ぼけていたのです。
2015.01.14
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新自由主義にさらされて、ブラック企業が全国に広がっているようである。新自由主義やグローバリズムを是とするならブラックは避けられないのか?はたしてブラック企業を規制する役所はあるのだろうか?、それはどこなのか?と思ったりする。ハローワーク、ブラックリスト方式、労基署に関するネット情報を見つけたので紹介します。2015.1.12ハロワの"ブラック企業"締め出しは有効かより 厚生労働省が、違法な長時間労働や残業代不払いなどの違法行為を繰り返す、いわゆる"ブラック企業"の求人を全国のハローワークで受理しない制度を創設する方針を固めたという。1月26日召集の通常国会に提出する若者向け雇用対策法案の柱とするようだ。 現在の法律では原則としてハローワークは「求人の申し込みはすべて受理しなければならない」と規定しているが、そこから一歩踏み込む。厚労省としてはブラックリスト方式で一部の企業を指定し、それを排除することでハローワーク求人の信頼を高めることができると考えているのだろう。<状況は甘くない> こうした制度ができることは状況改善の一歩になるだろうし、何もしないよりはマシとは言える。だが、本質的な意味で問題解決になるかといえば、そんなに状況は甘くない。 そもそもハローワーク求人票のデタラメさは、多くの労働問題に明るい人達から指摘され続けてきた。たとえば、求職者が「正社員を募集している」という求人票で紹介された企業に行ってみると「まずは試用期間がある」と、結局は契約社員の形態でしか採用してくれないというケースは珍しくない。 それ以外にも、求人票に書かれているはずの「通勤手当が支給されない」「週休2日制は嘘だった」「雇用保険や社会保険にも加入していない」などなど。最初から求人票が求職者を釣るための餌であるかのように、ハローワークには、いい加減な求人票があふれている。 ブラック企業という非常にあいまいな言葉は、2013年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の流行語トップテンに選出されるなど、近年、社会で認知されるようになったもの。健全な雇用市場を衰退させ、経済的な不利益を社会にもたらす存在である。ただ、ブラック企業という言葉の多くは「あの有名企業はブラック企業だ」と、ネット上で囁かれている程度に過ぎない。さも、ごく一部の特定企業だけに問題があって、他の企業には問題がないと考えているかのようだ。 だが現実には、多くの企業が労働基準法に違反している。そもそも、世の中にブラック企業があふれるのは当然だ。企業の目的は利益を上げることであり、利益を上げるためにコストを低く抑えることは必須である。労働者に支払うお金もコストの一部であり、それを減らそうとするのは、真っ当な企業努力と言える。世の中には「企業は労働者の生活に責任を持つべきだ」と考える人も多いが、どこの企業も競争の連続の中でそのような、綺麗ごとを行う余裕はなくなっている。 中には「正社員の雇用は絶対に守る」と宣言する立派な企業もあるが、そうした企業では正社員を守る代わりに非正規労働者を使い捨てにしているケースがある。そしてそれは、民間企業だけではなく、役所などの公的な職場でも同じである。そもそもハローワークも、窓口にいる職員のほとんどは非正規労働者であり、他人に職業案内をしている多くの職員が毎年、雇い止めにされて問題となっている。 もはや日本国内のほとんどの企業では、労働者の誰かしらに不利益を押し付けることが当たり前になっている。そうしなければ企業間競争で淘汰されてしまう。その状況で、多くの求職者が正社員となって安定した生活を送ることを求めてハローワークに通う。そしていい加減な求人票に釣られてしまう。 もし、「求人票と異なる条件を示されたとしても、求職者がキッパリと断ればいいではないか」と思う人もいるかもしれないが、職を探している求職者の多くは、今後の生活に不安を抱いている生活者でもある。求人票で示された条件と多少違っても、目先の仕事と賃金のために、おかしいと思いながらも雇ってもらうために、条件を受け入れてしまう人も少なくない。 このように生活のために職を求める求職者の足元を見て、有利な条件で契約して酷使し、潰れてしまえばまた求人を出して新しい人を探すというのが、問題企業のやり口なのである。 書類さえ揃っていれば無審査かつ無料で求人票を受け付けてくれるハローワークは、極めて都合がよかったが、ブラックリスト方式によって少しは問題企業を排除できるだろう。ただし、この問題解決の方向性はそれにとどまらず、そもそも求職者側が求人票に書かれた内容とはかけ離れたような、不利な条件を飲まされないようにするだけの後ろ盾を用意することに他ならない。<労基署は役割を果たせているか> 厚労省にできることで考えると、労働基準監督署の権限を高め、ちゃんとした予算と人員を割き、労働基準法違反の摘発をしっかりと行っていくことだろう。「労働基準法を順守させたら倒産する会社もあるから、順守しなくても仕方ない」といった理屈がまかり通る現状を是正し、労働者に対して嘘を付いたりするようなルール違反の企業にはキッパリと退場してもらうという意思を、厚労省が明確に示す必要がある。 これらの問題は、特定の悪い企業のみを排除すれば解決するわけではない。労働者に対する不利益の押し付けが、日本の雇用システムに組み込まれてしまっている現状に対する手立ては不足している。問題企業の求人票を受け付けないことは進歩には違いないが、それはまだまだ小さな変化に過ぎない。大使の認識では、労基署は産業災害の統計データを作る役所ではあるが・・・労基署がブラック企業の立ち入り監査に出向くという話は寡聞にして聞かないのだ。もう少し職員を増やしてでも、雇用環境の改善、規制という業務に邁進して欲しいと思ったりするのです。この記事の内容には「日本の雇用システム」見直しのヒントがあふれているので、個人的に更に調べてみようと思うのです。 とにかく、厚労省雇用関連の外郭団体の極楽トンボ体質は世に知れ渡っているし・・・それを改める気も希薄なんですね。お役人なら、税金相当のお仕事をしてもらいたいと思う昨今である。非正規雇用者の推移より
2015.01.13
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今回の衆院選には白けた大使であるが・・・この劣化が極まる政治状況について、ネット論調を巡ってみました。渾身の三連発といえる記事を紹介します。・何となく肯定、変わらない日本・地味に汗をかく人少ない 民主党の現状、識者に聞く・地方議員の「成り手」はもはや絶滅危惧種に?***************************************************************************斎藤環さんが今回の衆院選から、日本の選挙、政治を語っているので朝日デジタルより転記しました。…するどい論調に目から鱗が落ちるわけです。2015.1.10有権者を考える 何となく肯定、変わらない日本 斎藤環さんよりQ:さて、今回の衆院選。様々な視点、論点があったと思います。A:『熱狂なき勝利』とメディアは報じますが、日本の選挙が慣性運動というか惰性で動いていることがよく見えました。Q:というと?A:自民党を支持している意識すらないような、選挙になれば自動的に投票してしまうような、無意識レベルの反応。政策も人柄も賞罰も関係ない。強力な地盤と後援会の自動運転。小渕優子さんなんて、その上に乗っかってるだけで何があっても落ちようがない。Q:安倍政権の経済政策「アベノミクス」に対する信任が一応の争点とされていましたが。A:果たしてあれが『政策』の名に値するのかどうか。なんとなく『景気のいい話』が支持されただけではないでしょうか。本当の思想や政策が展開されるべき安全保障や原発の問題が争点にならなかった。いや避けていた。ただ、あえて言えば、『政策というノイズ』が入っていなかった分、社会の無意識がよりはっきり見えた、ということもあったかもしれません。■強い反知性主義Q:イメージできるようで、しにくくもあるのですが、無意識に自民党を支持する層とは、どんな人たちですか。A:私がかねて主張してきた、いわゆるヤンキーと呼ばれる層です。最近はマイルドヤンキーとも呼ばれますが、うっすらと不良性をまとい、地元と仲間の『絆』が大好き。学歴や階層とは無関係に、物事を深く考えない反知性主義が強く気合や勢いを大事にするため、なんとなく現状肯定的。といったところが特徴です。 彼らは、よくも悪くも『今』しか考えない。現政権を強く支持する理由もないけど、現状が『そこそこ』なら、このままでいいんじゃね、みたいな感じで乗っかっちゃう。彼らを動員できたのは『この道しかない』と気合だけは入ってるふうで、中は空虚な安倍(晋三)さんの体質ゆえです。その体質とマイルドヤンキーの親和性の高さが、改めて実証されたという印象です。Q:小選挙区制が導入されて約20年。政権交代が可能な選挙制度のはずでしたが、無意識が働いている以上は難しそうですね。A:二大政党制の基本は、政策の弁証法的な対立と折衝です。しかし日本人は、そもそも政策で政党を支持するという発想が希薄です。2009年に民主党が政権を取りましたが、マニフェストが支持されたというより、自民党におきゅうをすえたいという空虚な熱狂があっただけでしょう。日本人の政治意識は、依然として成熟していない。空気で動いているだけです。■バランスはいいQ:しかし与党で3分の2という議席は、暴走の危険性もはらむ、やっかいな数字です。A:マイルドヤンキーのいいところは、バランス感覚です。知性的ではないが、人情に厚い人情型、情実型保守です。極端な排外主義や好戦性はない。次世代の党が惨敗したのはいい例です。保守化、保守思想への共鳴とは違う。惰性の保守とでも言いましょうか。別に安倍さんが尊敬されてるわけでもないし、憲法改正とか安全保障政策に共鳴しているわけでもない。現状維持がなんとなく支持されたにすぎません。Q:マイルドヤンキーが日本社会で一定のクラスター(集合体)を構成している限り、変わりようがないのですか。A:日本社会を近代市民社会に変えることは、とてつもない難事業と言わざるを得ません。この社会の異様なまでの柔構造ゆえです。表面だけ追随しても深層は一切、変えないための柔軟さを日本人は持っているのです。 外来語をカタカナで採り入れるが日本語の構造はびくともしない。4Kテレビが登場しても、番組の中身は変わらない。二大政党制を導入しても選挙はどぶ板のまま。ネット選挙でどぶ板を変え、たすきで街頭演説、紅白だるま、万歳三唱といった様式性を否定すれば、確実に選挙に落ちる。巧妙に新しい物を取り込むと同時に前近代を壊さないという二重構造が日本社会の特徴です。■成熟望めないがQ:うわぁ。絶望的ですね。A:市民社会への成熟など望むべくもないという絶望というか、脱力感は私にもあります。しかし困ったことに脱力感は安心感でもある。そうめちゃくちゃな方向にはいかないだろうという。自民党が本来の保守ではないと言われながら、21世紀の今も勝ち残っている理由は、まさにそんなところにあるのではないでしょうか。熱烈に支持されているわけでもない安倍政権が、これだけの議席を得たのは、そうした構造に対する支持だと考えれば何となく分かる気もします。 (聞き手・秋山惣一郎) *斎藤環:精神科医 61年生まれ。筑波大教授。専門は思春期・青年期の精神病理学。安倍首相について「ヤンキーに憧れたが、ひ弱でなれなかった」と分析。サブカルチャー、おたく文化にも詳しい。著書に「ヤンキー化する日本」「戦闘美少女の精神分析」など。***************************************************************************次は中野晃一教授の民主党に対するご意見です。2015.1.11地味に汗をかく人少ない 民主党の現状、識者に聞くより 民主党代表選(18日投開票)で、長妻昭元厚生労働相、細野豪志元幹事長、岡田克也代表代行が論戦を繰り広げている。民主党の現状には何が欠け、代表選ではどんなことが議論されるべきなのか。民主党を分析してきた上智大の中野晃一教授に聞いた。■代表選、方向示す一歩に 野党だったこの2年間の民主党は、政権時代と比べて党の体質や組織文化にあまり変化がなかった、というのが正直な感想だ。 民主党の特徴として、問題の所在や原因をリーダー一人に負わせる傾向が強い。縁の下の力持ちをやる人が少なく、党の合意形成に汗をかかない。サッカーで言えば、みんながフォワードをやりたいチーム。それではうまくいかない。 自民党には地味に汗をかく人がたくさんいるのに、なぜ民主党には少ないのか。それは、まさに地味な働きを評価して選挙で支えるような組織文化がないからだ。 また、結党から政権交代まで中心的役割だった鳩山・菅・小沢各氏を「第1世代」とすると、第2世代以降の「主体的に党をつくる」覚悟に疑問を抱く。 民主党政権検証のため、下野後に多くの議員に会ったが、二大政党制を根拠に「自民党に行った振り子はいつか戻ってくる」という楽観的な空気を何度も感じた。第1世代の胸を借りてきた次の世代の人たちには、党を背負う意識や経験がまだ足りない気がする。 しかし、民主党がこのままでいいとは思わない。自民党に対抗できる勢力をつくり、選挙を通じて政権交代を可能にする政治の実現は、1993年以降の大きな実験だった。民主党の消滅は、そのオルタナティブ(選択)政治の失敗を意味する。維新の党については、私は自民党の補完勢力としか見ていない。 日本の政党政治は、かなり危機的な状況にあると言える。3けたに満たない現在の民主党の勢力では、自民党のオルタナティブになり得ず、55年体制時代の社会党のような明確なオポジション(反対)野党も共産党くらいだ。新たな「1党優位体制」の状態だが、日本の民主主義にとって良いはずがない。チェックが働かない政権は必ず腐敗するからだ。その意味でも民主党の責任は重い。 代表選で、党の自主再建か、野党再編かの路線をめぐる議論があるが、永田町の内向きの論理で動いてはいけない。 選挙を戦ううえで、自分たちの新たな支持層をつくる作業が大切だ。自民党のような旧来型の組織選挙でなくとも、やり方はあるはずだ。例えば、市民社会の中には安倍政権の女性政策に反発する「怒れる大女子会」のような動きも出てきているが、ごく一部の議員しかそこへ飛び込んで声を聞くことをしない。民主党は他の野党と比べても、新たな支持層を開拓することに鈍感だ。 安倍政権は株価を重視し、リニアモーターカーをつくり、東京五輪へ突き進むが、すでに成熟した日本が高度成長期に戻るかのような政策が本当に唯一の道なのか。女性が働きつつ子供を産み、育てられる社会づくりに必要な制度や負担は何か。原発事故を経験した我々はエネルギー問題にどう向き合うべきか。議論すべき課題が山積している。 その中で民主党はどんな人たちに寄り添い、どんな未来を描くのか。国民との対話を重ね、立ち位置を明確にする努力が欠かせない。代表選をその第一歩にしなくてはならない。(聞き手・冨名腰隆) *中野晃一:70年生まれ。上智大国際教養学部教授。専門は比較政治学、日本政治、政治思想。シンクタンク「日本再建イニシアティブ」による民主党政権の検証で、プロジェクト座長を務めた。***************************************************************************地方自治報道の星とも言える(誰が言った―それは私です)相川さんのレポートを見て見ましょう。2015.1.06地方議員の「成り手」はもはや絶滅危惧種に?より<無投票が続出し選挙が成立せずの地方選挙の深刻な空洞化現象> 昨年末の総選挙は戦後最低の投票率となった。全都道府県で6割を割り込み、全国平均の投票率は52.66%(比例区は52.65%)に終わった。有権者の政治不信や無関心、諦めなどに加え、一票を投じたい候補者が見当たらないことなどが要因と考えられる。(中略) 2011年の統一地方選を見てみると、選挙が実施された41道府県議会の総定数2330のうち、410人が無投票当選となった。無投票当選率は17.6%で、2007年の16.35%を上回った。無投票の広がりは全国的な傾向で、無投票当選者が出なかった道府県はない。最も多かった島根県に至っては、県議定数37のうち7割を上回る26議席が選挙なしで決まっていた。http(文字数制限により省略、全文はここ)ウーム、地方議員は就活の狙い目とも言えるかも♪
2015.01.12
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図書館で借りた池沢夏樹著『パレオマニア』という本を読んでいるのだが…歴史的な該博な知識を持つ池沢さんが訪ねた先で、事物を見て綴る感興が、凡庸な大使と違って、深くて端正なわけでおます♪やはり、人間性が表れるんでしょうね。【パレオマニア】池沢夏樹著、集英社インターナショナル、2004年刊<「BOOK」データベースより>ギリシャ、エジプト、インド、イラン、カナダ、イギリス、カンボディア、トルコ、韓国、オーストラリアなど、古代妄想狂を自称する男が大英博物館で気に入った収蔵品を選び、それが作られた土地を訪ねる。知的興奮に満ちた旅。<読む前の大使寸評>池沢夏樹は古代妄想狂なのか(笑)・・・各地の取材費は出版社持ちなんやろか♪大使にとっては、トルコ、韓国、オーストラリアあたりが興味深いのです。Amazonパレオマニアこの本の「韓国」に関するあたりを紹介します。池沢さんの文章は、その思考を表わすように明晰で端正である。<韓国篇>p270~272「ここまでいらしたのだから、まずは仏国寺をご覧になるといい。開基は6世紀の前半だが、8世紀半ばになって新羅随一の大きな寺になった。文禄の役ですっかり焼かれて規模は十分の一になってしまったが、それでも見るだけのことはありますよ」 そう言われて、一瞬考え、文禄の役とは何かを思い出した。これと「慶長の役」をまとめて日本史では「豊臣秀吉の朝鮮征伐」と呼んでいる。征伐か、やれやれ。 両国の交渉史には、近代の負債とは別に、あの一方的な侵略があった。その時に日本軍は多くの寺を焼いた。織田信長が叡山を焼いたのには、まだ戦略的な意味があったけれども、秀吉の出兵は妄想の産物でしかなかった。周囲はなぜそれを止めることができなかったのか。「太閤が一石の米買いかねて今日も五斗買い明日も五斗買い」というのはたしか曾呂利新左衛門が秀吉をやんわりとたしなめた狂歌だ。「五斗買い」は「御渡海」である。つまり周囲も秀吉の異常な征服欲にうんざりしていたのだ。後に江戸の儒学者藤原惺窩は「罪なき朝鮮民衆の惨禍、日本生民の憔悴ここにきわまる」と書いた。 半島の人々が沖の列島に対して領土的野心を抱いたことはなかったのに、逆の例は16世紀末と20世紀前半と二度もあった。どちらの場合も半島の側はひどい目にあった。 そういう男の思いを知ってか知らぬか、Kさんはなおも説明を続ける―「それに、この種の素朴な石仏がお好きならば南山に行かなくてはなりません。山の中にたくさんの石仏や磨崖仏がある。文化財であると同時に今もって信仰の対象でもあります。今の韓国は国民の五割がクリスチャンですが、四割は仏教と儒教を一緒に信じている。魂を仏に委ね、生活を儒で律する。このような仏への思いは1400年前とあまり変わっていないのかもしれませんよ」 翌日、仏国寺に行って、この大伽藍の規模だけでなく、色の鮮やかさに驚いた。日本の寺には色がない。まさか色即是空を字句のまま解釈したわけではないだろうに、日本の寺で建物にまばゆい色を塗る例はあまりない。例外は京都の金閣寺と日光の東照宮だが、この両者はしばしば悪趣味の典型のように言われる。 韓の寺には色があった。山門の守護の役にある緒神の像も屋根を支える木組みも派手な色に彩色してある。大太鼓まで鮮やかに塗り分けてある。この色への傾倒は列島の文化と半島の文化を分ける基準の一つかもしれないと男は考えた。人々が着ているものの色にしてもこちらの方が各段に派手だ。中間色がなく原色がくっきりと対比的に使われる。老いた人たちも地味に走らない。 宗教はどこでも官能の魅力で信徒を誘う。カトリックならばミサで人気のある僧は顔がよくて声がよいと決まっている。聖歌隊はそのまま天使の歌声のように聞こえる。更に香を焚いて善男善女を別世界へ誘う。その点では仏教とて例外ではなく、魂は理性よりも官能の方に一歩だけ近いところにあることを僧たちが知らないはずはなかった。 ヒンドゥー教の場合など、女神たちは丸い乳房を突き出して肉体の魅力を誇示していたし、初期のインドの仏教はそれを借りていた。建物や像を色あざやかに塗るくらいは当然のことだったのだろう。 日本の寺に色がないことを時代の違いや宗派の違いで説明できるだろうか。侘びや寂び、枯山水が列島の人々の美意識の主流になったのはなぜか。これはあまりに大きな設問で、すぐに答えの出ることではないようだ。 さて、仏国寺はその名のとおり官の寺、国の寺だった。今、われわれは長い長い歳月を経て初期の勢いと力を失った仏教を知っている。仏教は、信徒にとってもそうでない人々にとっても、人生の傍らに静かにあるものとしてあった。だから、古代の国々に初めて仏教が伝わった時の人々の興奮を想像することができない。それは、東アジアの至るところで起こった文化的な一大事件、いわば信仰の津波のようなものだっただろう。 各国の宮廷では、この新しい経済思想に飛びつく者と反発して昔ながらの緒神を立てる者が対立し、それは当然ながら政権を巻き込む争いになり、やがてどこでも仏教を信奉する派が勝った。列島の場合、これは蘇我と物部の争いという形で伝えられている。外来の魅力あるものを容れるか拒むか、文化はいつもこの難しい選択を経て変容してゆく。 新羅に仏教が伝わったのは6世紀前半のことだった。たぶんここでもいくつもの争いを経たあげく、王家は全面的にこれを受け入れ、国の力で仏国寺を創建した。2百年ほどして大幅に拡張されて8百年間はその規模を維持したが、前に述べたとおり日本軍によって焼かれた。 新羅の王にとって、あるいは大和の王にとって、仏教はどこまで自分自身の切実な信仰だったのだろう。もちろんこれは個人差がある。形式的な帰依に終わった者も少なくはなかっただろう。それでも仏教は都の雰囲気を一変させた。日本史でもそこまではわかる。だが、列島で信仰が大衆化したのはずっと後の時代のことだった。韓ではそうではなかったらしい。大使も慶州の仏国寺に行ったことがあるのだが…池沢さんのような探訪記を綴るのはとても無理。まずは思索を深める必要があるのでしょうね。
2015.01.11
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本屋でSAPIO2月号「これで日本は甦る」を手にしたが…2015年大提言特集(70人)のメンバーに右の人も多いが、内田先生、藻谷浩介、佐伯啓思、高橋源一郎、橋爪大三郎、古市憲寿などリベラルな人もいたので、衝動買いしたのです(笑)でも、巻頭に李登輝・元総統を持ってくるのが、やはりSAPIOなんでしょう。右がかったSAPIOであるが・・・右に振れる世情の中で、今回の人選にはSAPIOらしさが薄れてリベラルに見えるわけです♪(大使の気分がSAPIOに振れているのかも知れないが)【これで日本は甦る:SAPIO2月号】雑誌、小学館、2015年刊<商品説明>よりこれで、日本は甦る/「在日特権」あるのか ないのか 徹底的に調べてみた/外国人が魂消た「和の神髄」/5分でわかるトマ・ピケティ『21世紀の資本』/完全保存版 宮中祭祀の1年/SAPIOインタビュー 水戸岡鋭治(デザイナー)/仁義なき宅配/<読む前の大使寸評>右がかったSAPIOであるが・・・右に振れる世情の中で、今回の人選にはSAPIOらしさが薄れてリベラルに見えるわけです♪(大使の気分がSAPIOに振れているのかも知れないが)magabonこれで日本は甦る:SAPIO2月号この雑誌で佐伯啓思さんが「兵役の義務化で、公共的精神を養う」と説いているのに、オヤ?と思ったのです。西欧的センスでまっとうな提言だとは思うけど、今の政権下では危ないことになるのが辛いですね。ところで、尖閣沖で紛争が勃発したときに、日本の味方はどの国か?と思うわけです。韓国は一番当てにならないし、アメリカや台湾はグレーであり信用できないので・・・結局、中韓連合軍に対して、日越連合(+豪、フィリピンあたり?)で対峙する覚悟が求められているのだろう。
2015.01.10
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今日は、ホンダ・ディーラーに出向いてN-BOXの契約手続きを行ってきました。N-BOXの納車は1月末頃とのことなので…愛車カローラ・スパシオとの付合いもその日に終わるわけで、淋しいかぎりです。…ということで、惜別の意味も込めて、マイカー変遷史をしたためたのです。<マイカー変遷史2>2015年2月~この度、ホンダ・N-BOXを即決購入したわけですが、我が家にとって、この車が最後のマイカーになるものと予想されます。先日したためた軽自動車購入後の事後比較より、N-BOXについて紹介します。大使としては現状の愛車(カローラ・スパシオ)のスタイルが気に入っているし、なにより故障知らずで走るので不満はないのだが…嫁さんは近所の評判と維持費の高さに耐えられなかったようです。…で、このあとNボックスと他メーカー車との事後比較などを行うものとします。(調べて長所を見つけて、なにがなんでも自己満足したいわけです)<メーカーのHPより>N-BOX特別仕様車よりあんしんパッケージ(6エアバックなど)標準装備全国メーカー希望小売価格(FF、税込み本体価格):146万円<長所>・契約前に見たダイハツ・タントより若干高価だが、質感が上回る。・燃料タンクの前席下レイアウトによる室内空間の広さ。・「荷車兼用」というカローラ・スパシオのコンセプトを継承している。・リアカメラシステムなどこだわりオプション設定・要するに「一目ぼれ」なのかも?。<短所>・燃費はJC08モードで25.2km/Lと凡庸である。・他車に比べると馬力が大きいが、如何せん重量が950キロと重いのです。たぶん、運転フィーリングはやや鈍重になるのかも?<他メーカー車との比較>カー雑誌を買い求めたり、値段比較サイトを覗いたりして…ダイハツ・ウェイクやスズキ・スペーシアとの比較を今後進める予定とします。(もう遅いかもしれないが)*******************************************************************<マイカー変遷史1>~2015年1月車の思い出をたどると、マイカーの変遷が懐かしいですね。独身時代の初代マイカーはホンダN360であり空冷2気筒というオートバイのようなエンジンであり、リアサスペンションは板バネでした。こんな走り専門?の、無骨な車に乗ったことは後にも先にもないのです。結婚後の無免許時代に嫁さんに買い与えた車は、スバルの軽自動車レックスであった。電磁クラッチのオートマ車であったが、嫁さんが都会の喧騒の中を安全に走るには、やはりオートマ車を選択せざるを得なかったのです。今のオートマ機構はたいがいCVTのはずであるが、レックスは電磁クラッチという格安で独創的なクラッチレスで、なかなかのものでした。その次のマイカーは三菱ミラージュのマニュアル車であった。マニュアル車を選んだのは、マニュアル免許の再取得狙っていたせいでもあるが、教習に割く時間がとれず・・・・結局、リタイア後の免許再取得になったわけです。今のマイカーはトヨタのスパシオというオートマ車であるが・・・・次買うのは、嫁さん主導の選択になるので・・・軽のオートマ車という夢のない選択だろうな~。マイカーではないけど、一番最初に運転したのは友人の持つスバル360だった。これも空冷エンジンで、飛ばすほど快調という特性がええなぁ♪********************************************************************9日の新聞報道によれば・・・2014年国内販売トップ10が発表されたが、軽が7車種占める活況で、軽自動車がトレンディのようです。大使がN-BOXを衝動買いする前に、タント(1位)とN-BOX(5位)を比較したのは、まさに時流にのっていたんでしょうね♪それにしても大使の場合は、軽自動車に始まり軽自動車に終わることになったわけで…感慨深いものがあります。
2015.01.09
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日曜日の朝日新聞に読書欄があるので、ときどき切り取ってスクラップで残していたのだが、これを一歩進めて、無料デジタル版のデータで残すことにしたのです。・・・・で、今回のお奨めです。・キャプテンサンダーボルト・夜また夜の深い夜なお朝日新聞デジタルのサービスが向上したせいか、書評欄は掲載日に見られるようになっています。(たまに、遅れることもあるけど)***************************************************************キャプテンサンダーボルトより<持ち味が互いを引き立てている:永江朗> 大好きな作家が共作するなんて、まるで夢のようだ。阿部和重と伊坂幸太郎による『キャプテンサンダーボルト』には、発売前の広告を見たときから興奮させられた。 発売と同時に購入して(旅先だったので電子書籍版をダウンロード)、一気に読む。期待を超えるおもしろさだ。阿部のB級アクション映画みたいなスピード感と、伊坂のユーモラスでしゃれた感じがミックスされている。そして根底には両者が共に持つ温かさと倫理観が。素晴らしい体験だ。 主な舞台は2013年夏の東北地方、山形市と仙台市、そして蔵王である。そう、阿部の出身地であり「神町サーガ」の舞台である山形県。伊坂が暮らし、ほとんどの作品の舞台となっている宮城県仙台市。そして山形県と宮城県の県境にある蔵王連峰。「アタッシェケースを持った男が現れたらこれを渡してくれ」 チューインガムの包装紙に書いた部屋番号のメモ。それが同じようなメモと取り違えられたところから事件が始まる。 借金取りに追われ、破滅寸前の男が2人、事件に巻き込まれていく。2人は幼なじみで元野球少年、そして戦隊ヒーローもののドラマ『鳴神戦隊サンダーボルト』のファンだった。そこに色っぽい美女が加わる。 第二次世界大戦末期、蔵王に墜落したB29の謎。蔵王の御釜(五色沼)で発生するという致死率の高い病原菌の謎。日本語を解さない銀髪の怪人。そして、映画版『鳴神戦隊サンダーボルト』公開中止事件をめぐる謎。3人の前に次々と謎があらわれる。まるでジグソーパズルのピースが箱から投げ出されたように。翻弄され、追い詰められる3人。手に汗握る展開。そして最後の最後、すべてが収まる快感。 あるときは『ゴールデンスランバー』のように、またあるときは『ピストルズ』のように。2人の作家の持ち味が互いを引き立てる傑作だ。 ◇阿部和重, 伊坂幸太郎著、文藝春秋、2014年刊<「BOOK」データベース>より世界を救うために、二人は走る。東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29。公開中止になった幻の映画。迫りくる冷酷非情な破壊者。すべての謎に答えが出たとき、カウントダウンがはじまった。二人でしか辿りつけなかった到達点。前代未聞の完全合作。<読む前の大使寸評>売れっ子作家2人による合作ということで気になるわけです。サスペンス仕立てなので、それなりに面白そうである。エキサイトニュース阿部和重と伊坂幸太郎の合作で『キャプテンサンダーボルト』が抜群におもしろいに、合作のウラ話が載っています。ところで、神戸市の図書館は、この本をいつ買ってくれるのだろう?<図書館予約:(1/07予約済み、神戸市は入荷待ち)>rakutenキャプテンサンダーボルトキャプテンサンダーボルトbyドングリ夜また夜の深い夜より<心の闇を癒やす不幸また不幸:内澤旬子(文筆家・イラストレーター) > 生活への不安。満たされない焦燥。それらを他者にわかってもらえない絶望。 桐野夏生の作品を読むとき、自分の中に燻る闇が、じんわりと解放される。なぜだろう。これまでの作中に、幸福そうな主人公がいた記憶はない。誰が見ても悲惨などうにもならない状況で生きる者から、傍(はた)から見れば恵まれた環境であっても孤独や嫉妬にもがき苦しむ者まで。まるで不幸の大博覧会といった具合。 本作の舞台はナポリ。主人公の少女舞子は日本人の母親とスラム街でひっそりと暮らす。何かから逃亡しているように見える母親は整形を繰り返し、少女に事情を語らない。国籍もなく、本当の名前も父親も不明。虐待と呼んでさしつかえない状況下から飛び出し、ナポリの地下で出会うのは、リベリアの内戦を逃れてきた少女と、両親に捨てられモルドバの施設を追い出された少女。祖国自体が貧困および不安定にあり、とてつもない修羅場を潜り抜けてきた。最底辺でのたうち、なんのセーフティーネットもないまま、マフィアの搾取からすり抜け、力強く生き抜いている。 三人の少女たちは、寄り添うように生きながら、お互いに抱え込まされた不幸を比べ合う。日本は経済的にも政治的にも安定していて、上記の二国に比べれば、国民はまともな生活を享受できているはずなのに、舞子に手を差し伸べる者はいない。彼女の「自己責任」ではないはずなのに。 後半、母親の謎が明らかになるにつれ、舞子が背負う日本ならではの、埒外にいる人間に対する冷淡さ、生き辛さが浮かび上がってくる。 心が締め付けられるような不幸が、これでもかと大量に冷徹に描かれるなかで、どうして私は癒やされてしまうのか。それは説明しようのない辛さ、誰にもわかりえない、どんな光も届かない不幸すらも描いてしまう著者に深いやさしさを感じるから、なのかもしれない。 ◇桐野夏生著、幻冬舎、2014年刊<「BOOK」データベース>より私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい。魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説。<読む前の大使寸評>前回の書評で『最貧困女子』を取り上げたが、日本では若年女子やシングルマザーに貧困が吹き溜まってくるようです。桐野夏生の脳裏には、その先までが、見えるのかもしれないですね。<図書館予約:未>rakuten夜また夜の深い夜**************************************************************<asahi.comのインデックス>最新の書評を読むベストセラー解読売れてる本朝日デジタルの書評から57
2015.01.08
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。で、今後は「図書館予約の軌跡」としてフォローすることにしたのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・ノー・シューズ(9/9予約済み)・地方消滅(10/24予約済み)・敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建(11/14予約済み)・イチョウ 奇跡の2億年史(12/03予約済み)・だから日本はズレている(12/08予約済み)・日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う(12/15予約済み)・キャプテンサンダーボルト(1/07予約済み、神戸市は入荷待ち)・東京ブラックアウト(1/07予約済み、神戸市は入荷待ち)<予約候補>・イスラム国・中空構造日本の深層・ジェフ・ベゾス 果てなき野望・21世紀の資本<予約分受取>・これを語りて日本人を戦慄せしめよ(11/17予約、11/23受取)・つげ義春: 夢と旅の世界(10/11予約、12/2受取)・無縁・公界・楽(11/29予約、12/7受取)・日本語に生まれて(12/09予約、12/16受取)・世界で一番美しい猫の図鑑(8/21予約、12/16受取)・驚きの介護民俗学(12/23予約、12/28受取)【ノー・シューズ】佐々木マキ著、亜紀書房、2014年刊<「BOOK」データベースより>マンガ家デビューから『やっぱりおおかみ』などの絵本創作の背景や『ガロ』で出会った人々との交流までを綴った書き下ろしエッセイ「ノー・シューズ」。神戸の下町で過ごした幼少期を描いたエッセイ「ぼくのスクラップ・スクリーン」。珠玉のエッセイと共に不思議な1コママンガの連作「スカラマンガ」も収録!<読む前の大使寸評>神戸・新長田といえば、ドングリ国の縄張りであるが・・・神戸にはニューカマーの大使が知らない昔のお話が、興味深いのです。 それから、村上春樹との交流も興味深いですね。芦屋と神戸はお隣という関係からなんだろうか?<図書館予約:(9/09予約)、予約#:>rakutenノー・シューズ【地方消滅】増田寛也著、中央公論新社、2014年刊<「BOOK」データベース>より このままでは896の自治体が消滅しかねないー。減少を続ける若年女性人口の予測から導き出された衝撃のデータである。若者が子育て環境の悪い東京圏へ移動し続けた結果、日本は人口減少社会に突入した。 多くの地方では、すでに高齢者すら減り始め、大都市では高齢者が激増してゆく。豊富なデータをもとに日本の未来図を描き出し、地方に人々がとどまり、希望どおりに子どもを持てる社会へ変わるための戦略を考える。 藻谷浩介氏、小泉進次郎氏らとの対談を収録。<読む前の大使寸評>大使の故郷の四国西南部あたりも、消滅の危機にあるわけで笑っている場合ではないのです。<図書館予約:(10/24予約)>rakuten地方消滅地方消滅by速水健朗【敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建】北村洋著、名古屋大学出版会、2014年刊<「BOOK」データベース>より占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出す。<読む前の大使寸評>この歳になって、やっとハリウッド映画の呪縛から開放されたというか・・・ハリウッド映画の劣化に気づいた大使である。思えば・・・アメリカン・ニュー・シネマの頃は素晴らしい作品が溢れていたが・・・アメリカ映画をこよなく愛でる下地は、大使がまだ物心つく前から周到に準備されていたようですね。アメリカの占領政策を知りたいと思う今日この頃である。<図書館予約:(11/14予約済み)>rakuten敗戦とハリウッド 占領下日本の文化再建敗戦とハリウッドby吉岡桂子【イチョウ 奇跡の2億年史】ピーター・クレイン著、河出書房新社、2014年刊<「BOOK」データベース>より長崎の出島が悠久の命をつないだ!ヒトの役に立ち、敬われてきたからこそ、この愛すべき樹木がたどったあまりに数奇な運命!2億年近く生き延びたあとに絶滅寸前になったイチョウは、人間の手で東アジアから息を吹き返した。その壮大な歴史を、科学と文化から描く名著。<読む前の大使寸評>人類の過去の記憶、過去のDNAに寄り添うようなイチョウがええなぁ♪銀杏をいただくときは、そのあたりに感謝していただきましょう。<図書館予約:(12/03予約済み)>rakutenイチョウ 奇跡の2億年史イチョウ 奇跡の2億年史byいとうせいこう【だから日本はズレている】古市憲寿著、新潮社、2014年刊 <「BOOK」データベース>よりリーダーなんていらないし、絆じゃ一つになれないし、ネットで世界は変わらないし、若者に革命は起こせない。迷走を続けるこの国を二十九歳の社会学者が冷静に分析。日本人が追い続ける「見果てぬ夢」の正体に迫る。【目次】「リーダー」なんていらない/「クール・ジャパン」を誰も知らない/「ポエム」じゃ国は変えられない/「テクノロジー」だけで未来は来ない/「ソーシャル」に期待しすぎるな/「就活カースト」からは逃れられない/「新社会人」の悪口を言うな/「ノマド」とはただの脱サラである/やっぱり「学歴」は大切だ/「若者」に社会は変えられない/闘わなくても「革命」は起こせる/このままでは「2040年の日本」はこうなる<読む前の大使寸評>斎藤環が古市憲寿のズレに注目しているが、団塊世代の「おじさん」として、それを見ているだけでは・・・あかんのやろな~。<図書館予約:(12/08予約済み)>rakutenだから日本はズレているだから日本はズレているby斎藤環【日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う】鈴置高史著、日経BP社、2014年刊<「BOOK」データベースより>4月のオバマ訪韓で迫られた「踏み絵」を振り切り、7月の習近平訪韓で“ルビコン河”を渡り始めた韓国。激変必至のアジア地図、日本はいかに進むべきか。米中の対立激化、北朝鮮の変節、ロシアの影ー。一気に流動化する世界の「これから」を読み解く。<読む前の大使寸評>良質な鳥瞰図のような視点と、グローバルで政治的な視点と併せ持って考えることが肝要ではないでしょうか。つまり、激高しやすい彼の地の民と同じ土俵で論争するよりも、論争は脇に置いて、民間交流に徹するわけです。<図書館予約順位:7(12/15予約済み)>rakuten日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う【キャプテンサンダーボルト】(文字数制限により省略、全文はここ)【東京ブラックアウト】(文字数制限により省略、全文はここ)【イスラム国】(文字数制限により省略、全文はここ)【中空構造日本の深層】(文字数制限により省略、全文はここ)【ジェフ・ベゾス 果てなき野望】(文字数制限により省略、全文はここ)【21世紀の資本】(文字数制限により省略、全文はここ)図書館予約の軌跡12図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム『朝日デジタルの書評から』で取り上げた新刊を神戸市の図書館で検索しても無い場合が多いのだが、新刊本の場合は、神戸市の予約サイトで「入荷待ち」と表示されて予約受付が始まるようです。
2015.01.08
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大声では語られていないが、日本の原子力発電は核抑止力と密につながっているわけで・・・それが日米同盟と言われる由縁でもあるのだろう。被爆国でもあり、原子力ムラを持つ特異な日本が、東日本大震災を境に変わり始めている。絡まった糸球をほぐすような難しさがあるのだが、この『日米同盟』という本を読んで、その処方箋を知りたいと思うわけです。【日米同盟】太田昌克著、岩波書店、2014年刊<「BOOK」データベース>より広島、長崎、ビキニ、そして福島。四度の国民的被爆/被ばくを被りながら、なぜ日本は、アメリカの「核の傘」を絶対視して核廃絶に踏み出すことなく、また核燃サイクルをはじめとする原子力神話に固執し続けるのかー。日米の膨大な公文書と関係者への取材を駆使して、核の軛につながれた同盟の実態を描く、息詰まるノンフィクション。【目次】第1章 フクシマとアメリカー「3・11」が照射した核同盟の底流/第2章 「3・11」、もう一つの教訓ー核テロチームを派遣した盟主の懸念/第3章 盟約の闇ー外務官僚、安保改定半世紀の激白/第4章 呪縛の根底ー「同盟管理政策」としての核密約/第5章 「プルトニウム大国」ニッポンー懸念を募らせる盟主/第6章 もう一つの神話ー核燃サイクルと断ち切れぬ軛<読む前の大使寸評>「BOOK」データベースが、核の軛につながれた同盟の実態と表現しているが…そのとおりだと思うのです。 被爆国でもあり、原子力ムラを持つ特異な日本が、東日本大震災を境に変わり始めている。絡まった糸球をほぐすような難しさがあるのだが、この『日米同盟』という本を読んで、その処方箋を知りたいと思うわけです。rakuten日米同盟この本で、国策民営という「無責任なムラ作り」のカラクリが述べられています。<国策民営―「わな」の構図>よりp141~144 1956年9月にまとまった「56長計」以来、核燃料サイクル、中でもその中核となる使用済み核燃料の再処理事業は「国」が青写真を描き、「民」がこれに従う形で進められてきた。 青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場を運営する日本原燃の前身、日本原燃サービス社長も務めた元東京電力副社長の豊田正敏(取材時には90歳)は、2013年7月の取材に対し、再処理事業について「国策なので国がやってくれるという認識があった」と語っている。電力各社が出資してつくった日本原燃は紛れもない民間企業で、東日本大震災の後も再処理工場の早期稼動へ向けた準備を着々と進めてきた。 今でこそ再処理事業は日本原燃という民間企業が取り組んできたものという認識が定着しているが、豊田に言わせるなら、再処理はそもそも国がやるべきものだという。豊田の証言をもう少し詳しく紹介しよう。「再処理はほかの国でも国がやっているので、『国がやってくれるなら、やってもらったらどうか』という話はあった。高レベル廃棄物の処分も国がやってくれることだと。電力は軽水炉を問題なく動かすことが使命だと考えていた。ところが動燃が東海の再処理工場を作ってもまともに動かない。ともかくなっていないので、最初はイギリスとフランスに委託していたが、日本でやることになると民間でやらざるを得ないと。最初は国がやってくれるものだと、国策なのでバックエンドについては国がやってくれるという認識があった。動燃に任せておけないということで日本原燃をつくってやろうということになった」 豊田によると、巨額の投資コストに加え、高レベル放射性廃棄物の処分という技術的にも困難な問題があり、当初、再処理事業に民間の電力会社は及び腰だった。しかも電力会社はあくまで発電事業者であり、化学工場である再処理工場の建設・運営は本来、専門外だ。科学技術庁(現在の文部科学省)傘下の動力炉・核燃料開発事業団(動燃、現在は日本原子力研究開発機構(JAEA)に統合)が中心となって、1970年代から本格化した茨城県東海村での再処理事業も順調ではなかった。 そのため、1960年代から原発を動かしてきた電力会社は、原発で燃やした使用済み核燃料を再処理施設のある英仏両国に搬送して、再処理を委託せざるを得なかった。原発の立地・運転を規制する原子炉等規制法の下では、電力会社が新しい発電炉の設置許可を役所に申請する際、その炉で使った使用済み核燃料をいかに処分するか、その方法を明記しなくてはならないからだ。 豊田の証言によると、電力会社の内部には早くから、使用済み核燃料を再処理せずに地中に埋設して廃棄する「直接処分」を望む声もあったようだ。しかし、先に見た「56長計」の時代から、再処理を軸とした核燃料サイクル路線の方向性が国策として確定していた。 「国は再処理した方が安いと。技術的には直接処分は難しいと。国は一度決めたら何とか押し通そうと、いろんな理屈をつけて・・・」。こう豊田が苦々しげに回想するように、「国策民営」を是としてきた原子力発電事業の分野では長年、国が描く筋書き通りの範囲内でしか民間は基本的に動くことができなかった。そして、そんな国策民営の最たるものが核燃サイクルだった。 「わなにはめられた」。本章冒頭で紹介したように、大手電力会社の中堅幹部が米核物理学者フォンヒッペルにこう口走ったのも、こんな国策民営の構図がもたらした帰結だった。この本で、日米核同盟のいかがわしさと、米国のダブルスタンダードが述べられています。<日本は悪しきモデルか―米政権中枢の疑念>よりp165~167「ウィーンの国際原子力機関(IAEA)に行くと、イランの外交官からいつも『米国は日本にフリーパスを与えているくせに』と文句を言われるんだ」 オバマ政権で原子力・核不拡散政策を担当する国務省高官が2013年春、来日した際にこう漏らしたことがある。これまで繰り返してきたように、日本は非核保有国で唯一、商業規模の核燃料サイクルを推進している。「日米核同盟」が、日本のこんなユニークな地位の後ろ盾となっていることは、これまで説明した歴史的経緯から明らかだろう。しかし「3.11」以降、約45トンものプルトニウム、すなわち核兵器5000発分以上の核物質を持て余す日本のことを、核兵器開発が長年疑われてきたイランまでもがこう言い出すようになった。そのことに、米政府内の核不拡散政策担当者は頭を抱えている。 2003年に核開発疑惑が反体制派によって暴露されてからというもの、イラン政府高官は日本の外務省高官にたびたび「イランは日本のようになりたい」と言い続けてきた。その心はこうだ。「イランは核武装する気など毛頭ない。ただ原子力平和利用の分野で独自の燃料供給体制を確立し、先進国日本をモデルとした原子力大国を目指したい」 右に記した米国務省高官の発言も、「日本モデル」を目指すと公言するイランが、「どうして米国は日本のプルトニウム量産を放置しながら、イランの核計画にばかり制約を加えようとするのか」とクレームを申し立て、ワシントンの採用する「ダブルスタンダード」を問題視している現状を映し出している。 もちろん、1980年代からパキスタンの「核開発の父」、A・Q・カーン博士が構築した「核の闇市場」を通じてウラン濃縮関連資機材を人知れず調達し、2003年の疑惑発覚まで核兵器関連の技術開発をひそかに進めてきたイランは、国際原子力機関(IAEA)の厳格な査察を受け続けてきた日本とはまったく違う。それでも、たまったまま一向に消費のめどが立たない日本のプルトニウムが現存する事実は、イランに言われるまでもなく重い。 「日米核同盟」に依拠した日本の平和利用計画が実は、「悪しきモデル」だったのではないのか。民生利用と言いながら、見通しの甘い計画立案や技術的に高いハードル、有事を想定できないビジネス文化などが相まって核燃料サイクルが思い描いていたように回らず、結果的に大量のプルトニウムをため込まざるを得ない事態を招いている―。「原子力平和利用の模範」と期待された「日本モデル」に対する、こうした深刻な疑念と危惧の念が盟主米国の政権中枢に芽生え始めている。 「韓国やイランにとって悪い前例になる。プルトニウム利用の見通しが立たない日本で使用済み核燃料の再処理工場を稼動すれば、プルトニウムの在庫量が増える。これは良いモデルではない」日米同盟byドングリ
2015.01.07
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つい先日(4日)、最初に入ったディーラーで軽自動車を即決購入したアホな大使であるが、その顛末を披露します。だいたい、4万円ほどのタブレットの選定・購入に2ヶ月くらいかける大使は、もともと慎重というか、事前調査を楽しむところがあるのだが…今回のホンダNボックスの購入は、比較調査を含めて半日しかかからなかったわけで、大使にとって異例の衝動買いになったのです。最初に入ったディーラーで、他のメーカー機種の仕様、値段と比較せずに契約するのは…物品購入テクニック上で大使の沽券に関わるのです(笑)即決前に頭を冷やす意味もあるので、一旦ホンダを出て、ダイハツ販売店に出向いて競合機種(タント、ウェイク)の見積りをとったのです、で…ホンダに取って返し、最初に見たNボックスのSSパッケージの契約話を進めた次第です。(他機種と比較という一工程をはさむこだわりが、どうしても必用なわけですね)結局、ディーラー担当者の勢いと販売テクニックにやられたのかもしれないが・・・この背景には、同行した嫁さんの意向も絡んでいるのです。(近所のオバさん連中に、古い普通車を愛用する愚を指摘されて、買い換えを焦る気持ちがあるわけでんがな)大使としては現状の愛車(カローラ・スパシオ)のスタイルが気に入っているし、なにより故障知らずで走るので不満はないのだが、嫁さんは近所の評判と維持費の高さに耐えられなかったようです。…で、このあとNボックスと他メーカー車との事後比較などを行うものとします。(調べて長所を見つけて、なにがなんでも自己満足したいわけです)<メーカーのHPより>N-BOX特別仕様車よりあんしんパッケージ(6エアバックなど)標準装備全国メーカー希望小売価格(FF、税込み本体価格):146万円<長所>・契約前に見たダイハツ・タントより若干高価だが、質感が上回る。・燃料タンクの前席下レイアウトによる室内空間の広さ。・「荷車兼用」というカローラ・スパシオのコンセプトを継承している。・リアカメラシステムなどこだわりオプション設定・要するに「一目ぼれ」なのかも?。<短所>・燃費がJC08モードは25.2km/Lと凡庸である。・他車に比べると馬力が大きいが、如何せん重量が950キロと重いのです。たぶん、運転フィーリングはやや鈍重になるのかも?<他メーカー車との比較>カー雑誌を買い求めたり、値段比較サイトを覗いたりして…ダイハツ・ウェイクやスズキ・スペーシアとの比較を今後進める予定とします。(もう遅いかもしれないが)それにしても、現役バリバリのカローラ・スパシオを3万円で下取りに出すのが、なんとも悔しいでぇ。6日の報道によれば、ダイハツ・タントが売行きトップとのこと…軽自動車が売れてるジャン♪1/06ダイハツ「タント」初の販売首位 14年、軽自動車人気鮮明により 2014年の車名別国内新車販売台数で、ダイハツ工業の軽自動車「タント」が23万4千台程度と初めて首位になる見通しになったことが6日、分かった。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が8日に発表する。 車名別販売でダイハツ車がトップになるのは初めて。13年に首位だったトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「アクア」は23万3千台程度にとどまったもようだ。 軽自動車が販売首位になるのは08年のスズキ「ワゴンR」以来、6年ぶり。維持費が安く、機能も向上している軽自動車の人気があらためて鮮明になった。
2015.01.06
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2日の夜半、パソコンで付けっぱなしのワンセグ放送がしょーもないのでETVに切替えると、苦虫をかみ殺したような松岡正剛さんの顔が見えたのです。なんだ?なんだ?ということで新聞の番組欄を見ると『100分de日本人論』という番組のようである。このあと、引き続いて最後まで観たのだが・・・良かったでぇ♪中沢新一、松岡正剛、斎藤環、赤坂真理という豪華メンバーがお奨めの本を論じるという趣向であったが・・・図書館大好きの大使にとって格好の番組であり、とにかく論客揃いで、さながら賢人鼎談の趣きがあった。この番組を観て、もっとも惹かれる本は河合隼雄著『中空構造日本の深層』だったので、図書館予約を試みる予定でおます♪ということで、くだんの図書フォームを作ってみました。【中空構造日本の深層】河合隼雄著、 中央公論新社、1999年刊<「BOOK」データベース>より日本人の心の深層を解明するモデルとして『古事記』神話における中空・均衡構造を提示し、西欧型の中心統合構造と対比させて、その特質を論究する。人間の内界を記述するものとしての神話・昔話、さらにはファンタジー作品などの分析を通して、人類の深い知恵を導き出す刺激的論考。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:未>rakuten中空構造日本の深層あとさきになるが、この番組をNHKサイトより紹介します。2015.1.02100分de日本人論よりお正月スペシャル「100分de日本人論」、いかがでしたでしょうか?「日本人論」といいますと、とかく「政治的」な取り扱い方をされがちなテーマですが、今回は、「名著」から読み解くというスタンスに立って、あえて「哲学的」に、かつ「縦方向に奥深く」、日本人のアイデンティティや文化の基層に迫ってみる手法をとりました。また、通常は、「平易にわかりやすく」を旨とする「100分de名著」ですが、スペシャル版ということで、少しだけディープな議論にも挑んでみました。今回のゲストの皆さんは、プロデューサーAにとっては、大変思い入れの深い方々でした。私が大学一年生の頃出版された中沢新一さんの「チベットのモーツァルト」は夢中になって読みふけった本の一冊で、以来、ほぼ全ての著書を読ませていただいています。また、ちょうどその頃発刊を終えた、松岡正剛さんが編集されていた「遊」は、私に知への扉を開いてくれた憧れの雑誌でした。斎藤環さんの著書「社会的ひきこもり」は、マスコミ業界に入って中堅になってから読んだ本で、精神医学が社会批評としても大きく機能しうるということを気づかせてくれた本ですし、赤坂真理さんの小説「東京プリズン」は今年読んだ本の中で最も衝撃を受けた本。そう、今回ご出演いただいた皆さんは、私の「知」を育ててくださった恩人でもあったわけです。同世代の方で私と同じ感慨を持たれる方も多いかもしれません。また、赤坂真理さんはもちろん、他のベテラン三人も現在でも第一線で活躍されている方々なので、若い世代の皆さんの中にも、大いに刺激を受けているという人が大勢いるかもしれませんね。収録は実に5時間以上にわたり、日本人についてとことん語りつくしていただきました。そのエッセンスをお伝えすべく奮闘いたしましたが、あれだけ情報量の多い名著を解説するにはやはりどうしても時間が足りなかったというのも実感です。もしかしたら物足りないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。去年の「100分de幸福論」に引き続き、後日、ムック本という形でも展開させていただこうと考えております。ぜひご一読いただけたらと思います。<メモ>・鈴木大拙の著書『日本的霊性』:武士や農民が禅と浄土信仰により「根源的なはたらき」に目覚めた、大地制、莫妄想、無分別智、妙好人・中沢新一:欧米は2項対立のデジタル思考であるが、日本は中間を許容するアナログである。従ってディベートでは勝てないが・・・世界を救う可能性を持っている。
2015.01.05
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今、本屋に平積みで置いてある『キャプテンサンダーボルト』が、売れっ子作家2人による合作ということで気になるわけです。『雑誌BRUTUS(特集:読書入門)』に読書遍歴に関するお二人の対談が載っているので、見てみましょう。なんか、出版社の回し者みたいになったけど・・・ま いいか♪<小説家を作る“読書遍歴”>p70より 本を書く人は、本を愛し、読書を愛する人。完全合作というスタイルで書かれた小説『キャプテンサンダーボルト』も話題沸騰中の2人の小説家に、彼らを作った読書の歴史と、小説家の頭の中身を教えてもらった。阿部:読書への入門は、映画やミュージシャンの影響が大きかった。初めて自分で買って読んだ純文学は三島由紀夫なんですが、それも映画『戦場のメリークリスマス』の周辺情報として、デヴィッド・ボウイが『禁色』を読んでいたと知って。伊坂さんの読書遍歴は非常に正統な歴史を辿っている感じがします。伊坂:母が推理小説好きだったのでドイル『シャーロック・ホームズ』、アガサ・クリスティ『名探偵ポワロ』シリーズ、江戸川乱歩などを読むようになりました。阿部さんは小学生にしてニーチェですか!?阿部:いや、映画『2001年宇宙の旅』で同名の音楽が出てきたので手にとってみたけど、すぐ棚へ(笑)。 家の前に本屋があって、本が身近にある環境ではありましたが、マンガと映画雑誌ばかり読んでいました。小説を意識的に読むようになったのは映画学校に入ってからです。伊坂:僕も純文学は大学生頃からで。恥ずかしながらSFに至っては本当に最近です。名作を今頃読んで、自分が考えたアイデアがすでに使われていたりするので本当にすごいと思ったりしています。 エンタメはミステリーや冒険小説が多くて、今もその読書体験がベースになっています。阿部:フィリップ・K・ディックの『ヴァリス』は僕のデビュー作『アメリカの夜』でも大きく取り上げています。まぁあの作品に出てくる小説は自分にとってどれも大変重要なものばかりで、ベースといえばそれらが大きなものなっているかなぁ。伊坂:ディックは新訳も話題ですね。阿部:日本語訳としては問題があるのかもしれないですが、僕は前の訳が好きです。あれでもう自分の体に入っている感じがある。しんどかった『ピストルズ』の連載中も、『ヴァリス』を開くと、小説っていいもんだな~と思えた。モチベーションを上げる起爆剤のような存在です。伊坂:そういう存在ってありますね。島田荘司『本格ミステリー宣言』のあとがきに、「あまり広いとは言えない日本列島だが、この中には現在の推理文壇を震撼させる才能が潜んでいる」とあって、高校生の僕はまだ小説を書いてもいないのに「ここにいます!」と思っていました。あとは坂崎乙朗『絵とは何か』を読んで、創作をして生きていきたいと考えるようになりましたね。阿部:僕は19歳で村上龍『限りなく透明に近いブルー』を読んで、それまで自分の世界と切り離されていたと思っていた作家という職業が、自分の未来としてあり得ないものではない、と思ったのを覚えています。伊坂:“日本一のニワカ村上龍ファン”を自称する僕からすると、阿部さんも村上龍さんが好きだというのが嬉しい。実は2014年になって、『五分後の世界』や『イン・ザ・ミソスープ』を初めて読みまして(笑)。阿部:昔の作品に新鮮に出会うことができるのは小説の魅力ですね。文学に対する考え方は、セルバンテス『ドン・キホーテ』で培われました。文学というものは決まった枠の中で書かれなければならない、という固定観念を払拭してくれた作品です。伊坂:小説はこんなにも自由だ!という驚きでしょうか。僕は佐野哲也『イラハイ』がすごく衝撃的でした。デビュー直前、こんな面白いものがあるのに自分が作家になっていいのか、と逡巡した覚えがあります。<2人の文学青年を震えさせた大江健三郎という小説家>阿部:純文学にもある種のストリート感覚がある、と知ったのは大江健三郎の『不満足』からでしたね。伊坂:僕は初期の作品が好きで、強いて一作選ぶなら『洪水はわが魂に及び』が一番です。阿部:物語的にも起伏があって、エンターテインメントですよね。『ピストルズ』を構想するにあたり、こういうものを書きたいと思い描いたのが『懐かしい年への手紙』でした。伊坂:そうなんですか!大江さんの中期の集大成的な作品ですよね。阿部:そうですね。大江さんと同じような経歴を辿った大江さんと思しき語り手が、自分の作家歴とか人生を回顧しつつ、現在の大きな事件につながっていくんですけれども。伊坂:なるほど。『ピストルズ』につながりますね。僕には、これが一番面白い!と思う読書体験というのが数年に一度訪れる。例えば大西巨人『神聖喜劇』や莫言『転生夢現』。そして今その座に鎮座しているのは『ピストルズ』なんです。連載当時から、同世代だし嫉妬もあって(笑)、タイトルからしてやられたなぁと思っていました。阿部:恐縮してしまいます。『神聖喜劇』、僕は柄谷行人、蓮実重彦『闘争のエチカ』で知り、ほかにも作中で語られるタイトルをいろいろ読みました。『闘争のエチカ』は現在絶版ですが『柄谷行人蓮実重彦全対話』で読めるようになりましたね。伊坂:本が好き、といっても、美しい表現に文芸というものと、トンデモホラ話みたいな系譜の2つがあるような気がするんです。実は大江さんって純文学だし私小説風なんだけど、トンデモホラ話じゃないですか。最近『取り替え子』を読んだんですけど、ヘッドホンのことを“田亀”って書いていたり、言葉の選び方がかっこいいんですよね。その上真顔でホラを書く。やばいんですよ。阿倍:おかしいですよね(笑)。伊坂:それで「あれは作り話だ」って指摘されたら、次の作品にその事実を引用してみたりして。『ピンチランナー調書』に出てくる「リー、リー、リー」という響きにどきどきさせられたり、この言語感覚が本当に好きです。阿倍:以降どんどん複雑化して、奇妙奇天烈な小説をさらにお書きになるわけですが(笑)。いつまでも丸くならず、これからも“最後の小説”を何度でも書いていただきたいなと。伊坂:これが最後、という宣言を何度もされていますもんね。大江さんの本は若い人が読まないのはもったいないと思います。面白いし、大人げもなくて、パンクです。お二人とも大江さんの作品に言及しているが・・・ノーベル賞受賞作家だからというよりも、言語感覚とか奇妙奇天烈さに惹かれているのが、なんとも若々しいと思うのだ♪くだんの読書フォームを作ってみました。【キャプテンサンダーボルト】阿部和重, 伊坂幸太郎著、文藝春秋、2014年刊<「BOOK」データベース>より世界を救うために、二人は走る。東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29。公開中止になった幻の映画。迫りくる冷酷非情な破壊者。すべての謎に答えが出たとき、カウントダウンがはじまった。二人でしか辿りつけなかった到達点。前代未聞の完全合作。<読む前の大使寸評>売れっ子作家2人による合作ということで気になるわけです。SF仕立てなので、それなりに面白そうである。エキサイトニュース阿部和重と伊坂幸太郎の合作で『キャプテンサンダーボルト』が抜群におもしろいに、合作のウラ話が載っています。ところで、神戸市の図書館は、この本をいつ買ってくれるのだろう?<図書館予約:未>rakutenキャプテンサンダーボルト
2015.01.04
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図書館で『驚きの介護民俗学』という本を借りて読んでいるのだが・・・大使は昨年春に父を看取ったので、この本の内容が他人事ではなかったのです。神戸から四国の養護老人ホームに足しげく通ったが・・・その都度、父から昔話が聞けたわけではなかった。やはり、この本の著者のように積極的に問いかける必用があったのだと、今にして思うのです。民俗学の偉大なフィールドワーカー宮本常一が「忘れられた日本人」という労作をものにしたが…我が父も「忘れられた日本人」のひとりとなってしまったのではないかと、息子として悔やまれるのです。ネットを巡ってみると、去年のNHK番組で、著者の六車さんを見つけたので紹介します。ここでも「家族も知らなかった親の人生」というくだりが出てきます。2013.9.25リハビリ・介護を生きる 私の介護論(1)六車由実 民俗学が介護と出会うとき気鋭の民俗学者が大学を辞めて、介護の現場に飛び込みました。そこで出会ったのは・・・。「忘れられた日本人」のような思いもかけない職業遍歴、波乱に富んだ人生経験を持つ人々の豊かな語りでした。発電所からの電線を引くために家族と共に山村を渡り歩いた人、蚕の鑑別嬢として養蚕農家で働いたことを誇りにする老女、流しのバイオリン弾き。認知症をも患う人たちの生き生きとした語りに驚きながらペンを走らせ、聞き書きをした六車さんは思います――施設でただ世話されるだけ、介護されるだけの存在とみなされがちな利用者にも、それぞれ語るに足る人生がある、聞いてほしい思い出がある。それをこれまで介護現場ではちゃんと聞き取ってこなかったのではないか。民俗学の知識や技術が介護現場で役に立つのではないか。六車さんは丁寧に時間をかけて聞き取った人生の軌跡を本にまとめ、本人と家族に手渡します。家族も知らなかった親の人生に驚きます。「介護民俗学」の可能性と、聞き書きを通した新しい介護のあり方を伺います。この本で、介護や民族学における聞き取りの手法が述べられています。<言葉を聞き、書くという民俗学の手法>よりp96~99 実は私は、介護の世界に関わるようになってからずっとひとつの疑問を抱き続けてきた。それは、介護や福祉の世界でのコミュニケーション論では、語られる言葉による言語的コミュニケーションに比べて、態度や表情、身振りといった言葉以外を情報としてやりとりをする非言語的コミュニケーションが過剰に重視されがちではないか、という疑問である。たとえば、私が勉強してきた社会福祉士養成のテキストでは、相互援助のためのコミュニケーションとして、次のように記されている。【相談援助においては、「言葉」に着目して話を聞きがちになるが、非言語で表されたものでも、言語同様、あるいはそれ以上に多くのことを物語っている場合が多く、言語以外の表現方法や感情などを大事にする必用がある。(中略)コミュニケーションをとるということは、言葉だけでなく、人間の五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)をすべて使って相手を理解することである。ソーシャルワーカーは利用者の言葉の裏に隠されたさまざまな思いを非言語から発せられる表現に注意しながらみていく必要がある。利用者の訴えや言葉とともに発せられるさまざまな信号、非言語的コミュニケーションに注意しながら、語られた言葉のなかに隠された利用者の気持ち、思い、心の動きなどを積極的に「傾聴」し、「共感」し、「受容」することが重要である。(全国社会福祉協議会「社会福祉援助技術論2」)】 もちろん、相手を理解するためには非言語的コミュニケーションも必用不可欠であるということはその通りなのだが、ではここで「『言葉』に着目して話を聞きがち」と記されているように、言葉を聞くという技法は介護や福祉の世界で本当に定着しているのだろうか。たしかに介護や福祉で「話を聞くこと」は「傾聴」と表現され、ケアや援助の場面の基本とされている。 しかし、その「傾聴」で強調されているのは語られる言葉の内容の受け取り方ではなく、むしろ聞き手側の姿勢や態度ではないか。 たとえば、『社会福祉士相談援助演習』では、「傾聴とは、単にクライエントの話を聴くだけではなく、聴いているということを非言語的に伝えるということも含んでいる」と定義づけられ、そして、そうした態度を示す応答技法として、相手の言葉をそのまま繰り返して反射する=単純な反射、相手の言葉をワーカーの言葉で言い換えて反射する=言い換え、相手が語ったことを要約して反射する=要約、相手の語ったことを明確にして示す=明確化といった方法が有効であるとされている。 つまり「傾聴」とは、そういった応答技法によって相手を安心させたり、勇気づけたりすることで、語られる言葉が示す内容そのものよりも、「言葉のなかに隠された利用者の気持ち、思い、心の動き」を「察する」ことを目的にしていると言えるだろう。 しかし、「利用者の気持ち、思い、心の動き」はそう簡単に察することができるのだろうか。そもそも、利用者はそうした「隠された気持ち」を深読みしてほしいのだろうか、などと偏屈な私は思ってしまう。私が民俗学の調査で行ってきた聞き書きでは、調査者の倫理として調査対象者に不快な思いをさせてはならないという配慮はもちろんするが、語られた言葉を聞き、書きとめることで、「何が語られたのか」を理解することが基本となる。 実は、この語られた言葉を聞き、書きとめるというのは意外に技術を要するものである。というのも、話のプロではない限り、語りは論理的には進んでいかない。話の内容が突然変わることもしばしばあるし、書きとめているあいだに急展開することもある。(中略) 民俗学では調査対象者を「話者」と呼ぶことがある。それはまさに民俗学が、相手の言葉を聞き、書きとめるという聞き書きを重視してきたことを示していると言える。言葉の裏にある見えない「気持ち」を「察する」のではなく、相手の言葉そのものを聞き逃さずに、書きとめることに徹する。それによって相手の生活や文化を理解するという民俗学における聞き書きの手法が、介護の現場においても、あるいは認知症の利用者への関わりにおいても有効ではないだろうか。介護でいう「傾聴」とは、フィールドワーカーの手法でもあるわけだけど・・・なによりも身をもって介護の世界に飛び込んだ六車さんに、大使は驚いたわけです。【驚きの介護民俗学】六車由実著、 医学書院、2012年刊<「BOOK」データベース>より第1章 老人ホームは民俗学の宝庫(「テーマなき聞き書き」の喜び/老人ホームで出会った「忘れられた日本人」/女の生き方)/第2章 カラダの記憶(身体に刻み込まれた記憶/トイレ介助が面白い)/第3章 民俗学が認知症と出会う(とことんつきあい、とことん記録する/散りばめられた言葉を紡ぐ/同じ問いの繰り返し/幻覚と昔話)/第4章 語りの森へ(「回想法ではない」と言わなければいけない訳/人生のターミナルケアとしての聞き書き/生きた証を継承するー『想い出の記』/喪失の語りーそして私も語りの樹海に飲み込まれていく)/終章 「驚けない」現実と「驚き続ける」ことの意味(驚き続けること/驚きは利用者と対等に向き合うための始まりだ)<大使寸評>著者は大学准教授から特別養護老人ホームに介護職員として転職したそうで、かなり異色な民俗学的アプローチとも言えるわけです。著者のサイト驚きの「介護民俗学」の実践と「介護民俗学」へようこそ!で、著者の近影が見られます。この本はブログ友のレビューを読んで、以下のとおり図書館に借出し予約したものです。<図書館予約:(12/23予約、12/28受取)>rakuten驚きの介護民俗学
2015.01.03
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大使は、昨年の春に父を看取り、納骨、初盆を済ませたのです。葬儀屋と菩提寺に言われるとおりに、人なみに葬儀を済ませたわけだが・・・・昨今では、この“人なみの葬送”が難しいそうで大使などは恵まれた部類のようです。そして、昨今は多死時代とかいうそうで・・・墓石投棄とか樹木葬とか空家放置とか耳慣れないニュースに接することが多いですね。団塊世代の老化と、デフレスパイラルというダブルパンチに見舞われた日本では・・・・旧来のしきたりにまで影響を与えているようです。想像力を働かせてみると・・・・・旧来の葬式では葬式代が200万ほどするので、新しい葬式が模索される・菩提寺から一連の法事の案内書をもらったが、その度に帰省していたら、ま~なんと、物入りの法事であるか・都会では新しい墓地が数少ないし、300万円ほどするそうです。・子供たちが都会に移住したあと、故郷の墓地は誰が管理するのか・空き家への増税があるそうだが、解体する費用が出せないとか。ちょっと、脇道に逸れるかもしれないけど・・・気鋭の建築家・隈研吾さんの作った墓所を日中韓の死生観で紹介しています。病院で父を看取った際には、これで良かったのだろうか?・・・と、今でもそう思うのです。つまり、病院での看取りとか、尊厳死とか、気にかかっているのです。図書館で『「看取り」の作法』という本を借りたのは、まさにこの関心事であるわけで・・・これから読んでみます。【「看取り」の作法】香山 リカ著、祥伝社、2011年刊<「BOOK」データベース>より著者は、2010年に父親を亡くした。精神科医として知識としては知っていても、その前後で数々の精神的重圧が著者を襲ったという。そうした自身の体験を踏まえ、愛する人・親しい人の死を迎えるための心の準備や悲しみの乗り越え方、いうなれば「看取りの作法」について、医師としての知見も交えながら語る。<読む前の大使寸評>2014年春に父を看取って間もないので、この本が気にかかるのです。はたして、病院で看取るのが最善だったのかと思ったりします。Amazon「看取り」の作法
2015.01.02
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今年もよろしくお願いします。さて、晴走雨読の大使は、年越しで図書館大好き生活を続けているわけで…ここで、新春第一弾をお伝えします♪『僕は君たちに武器を配りたい』という本を年越しで読んでいるだが…体裁はハウツー本ではあるが、非常に明快でハイグレードのハウツー本である。著者がテレビで生意気そうな顔を見せているのも、伊達じゃない感じやで♪この本では<手に入れた武器>と称して、キーフレーズを枠で囲んで挙げています。そのなかで、大使がウーンなるほどと思ったフレーズです。(この本の裏表紙にそのフレーズが、ズラッと並んでいます)・インターネットによって、知識獲得コスト、教育コストが激減し、世界的な競争にさらされるなど、急激な社会変化に注視せよ!・全産業で「コモディティ化」が進んでいる。賃金を下げないためにはコモディティになるな!・生き残るためには「スペシャリティ」な人間になること。「唯一の人」になれ!・クレイジーな人はコンプレックスを原動力とせよ!・投資家として働くことで、世の中の見方が一変する・・・etc.株式を毛嫌いする大使としては、瀧本氏を評価するけど、所詮、アメリカ仕込だなあとも思うのです。【僕は君たちに武器を配りたい】瀧本哲史著、講談社、2011年刊<「BOOK」データベース>よりこれから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、非情で残酷な日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめである。20代が生き残るための思考法。【目次】第1章 勉強できてもコモディティ/第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた/第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在/第4章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ/第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という働き方/第6章 イノベーター=起業家を目指せ/第7章 本当はクレイジーなリーダーたち/第8章 投資家として生きる本当の意味/第9章 ゲリラ戦のはじまり<大使寸評>ハウツー本の体裁ではあるが、アメリカ仕込で、非常に明快で、起業家向けのハイグレードなハウツー本である。テレビで生意気そうな顔を見せているのも、伊達じゃない感じやで♪rakuten僕は君たちに武器を配りたい大使にとって鬼門ともいえるアップルが出てきます。<「仮想敵」のいる市場を狙え>よりp175~177 起業家が新しいビジネスを見つけるときの視点として、「しょぼい競合がいるマーケットを狙え」という鉄則がある。 新興企業に投資するベンチャーキャピタリストは投資先の会社の社長に、必ず「おたくの会社の競合はどこだ?」と質問する。そう聞かれたときに「うちの会社には競合はいません」という経営者は間違いなくアウトだ。なぜかといえば、競合がいないということは、そこにマーケットがないと見なされるからだ。(中略) あのアップルという会社の場合、その「仮想敵」はIBMだった。アップルは、もともとはIBMを倒すことを目標に作られたのだ。ジョブスとウォズニアックという二人の天才エンジニアがアップルをガレージで立ち上げた当時、IBMは大型のコンピュータを法人向けに売る、巨大で堅苦しい会社だった。 1984年にアップルが市場に投入した革新的なパソコン、「マッキントッシュ」の当時のテレビコマーシャルに、彼らがIBMを敵視していたことをはっきりと見ることができる。そのコマーシャルでは、暗い通路を無表情の男たちが行進し、独裁者の映像を座って見ることを強制されている姿が描かれる。そこにハンマーを持った美しい女性が現れる。彼女が追手を振り切り、ハンマーを独裁者の映る画面へと投げつけると、スクリーンは爆発し、男たちは驚愕の表情を浮かべる。そして次のコピーが流れる。 「1月24日にアップルコンピュータがマッキントッシュを市場に投入します。あなたは1984年が、あの『1984年』のようにはならない理由が分かるでしょう」 ジョージ・オーウェルが未来の情報統制された独裁国家を描いた小説『1984年』の世界を巨大企業・IBMの姿になぞらえ、「自分たちが作り出したマッキントッシュは、その世界を打ち壊す自由の象徴である」とアピールしたのだ。 ジョブスとウォズニアックは、「今はコンピュータを個人が所有することなど考えられない時代だが、将来は必ず1人ひとりが自分専用のコンピュータを持つようになる」と考えて、アップルという会社を作った。その理想は30年が経ってみごとに現実のものとなり、世界を変えたが、彼らさえもIBMという先行する巨人が必要だったのである。ここまで読むと、無為徒食の大使も危機感を覚えるわけで・・・今年は働きに出るとか、もっと生産的なことをせなあかんな(笑)
2015.01.01
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