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以前東京都の石原知事が、「フランス語は80の事を4×20とか言うでしょ。だから計算もできない。60進法はやめれば」という様なことを言って問題になったこと、ご記憶の方々もいらっしゃることと思います。フランス語を学び始めて2ヶ月程。やはり石原発言は間違いだと言うのがよくわかりました。判りやすいようにカタカナで書きますが、フランス語で10はディス20はヴァン30はトゥラントゥ40はカラントゥ50はサンカントゥ60はソワサントゥ70はソワサントゥ・ディス80はカトゥル・ヴァン90はカトゥル・ヴァン・ディス こんだけの事です。深く考えずに、このまま覚えたらいいだけ。 そりゃ、ちょっとフランス語を知ってれば、70は(60+10)、80は(4×20)、90は(4×20+10)ですが、フランス語を話す人がこんなこと一々頭で計算しているかと言うと、 絶対にしていません。 当たり前ですが、フランス語圏の子供達は、足し算や掛け算を覚える前に数字を覚えるのであり、掛け算を覚えてから、80を覚えるわけではありません(^^;)。 たまたま言い方は4×20ですが、一々頭で計算なんかしなくて、80は「カトゥル・ヴァン」という。それだけのこと。そんなのフランス語2ヶ月の日本人の私でも、もう慣れてますって。 そういった数字の言い方を取り上げて、根拠もなく計算もできないとか、60進法やめれば、なんて、大きなお世話。 数字の読み方より、個人的には単位が違う方が厄介と思います。 フランスでは国際標準のメートル、グラム法を採用してるから、単位は日本と同じでとっても楽です。 でも、これがマイルやポンドだと、「えっと、3.5フィートっていうと?」と、頭の中で計算しないといけないでしょ? 単位はm,g法に慣れ親しみ、既に体で覚えてしまっているので、別の単位法で、とっさにおよその大きさを言えるようになるのは、80をカトゥル・ヴァンと覚えるより大変です。 フランスを批判する前に、マイルやポンド表記を批判してほしいモンです(笑)。 ところで、フランス人(スイス人も)が、日本人より数字に弱いのは本当です。それには、理由があります。 義務教育までで学ぶ算数の進度が日本と違うし、階層社会だから日本のように猫も杓子も大学へ行かない。で、行かない子は、高校から職業訓練が始まるので、計算は計算機。暗算からは遠ざかっていくわけです。それで支障ないから。 社会構造が違うんだから「計算もできない」って言ったら失礼。難しい計算問題は、その道に進む人たちが学ぶもの。彼らは学生の頃他の事を勉強してるんです。 暗算では2ケタの引き算もおぼつかない人もいますが、電卓を渡したら計算できますよ。ちゃんと(笑)。
2006年01月31日
ジュネーブ名物というとレマン湖で獲れるペルシェ(perche)。 これはスズキの仲間の小さい淡水魚。魚好きの私は、食べるのを楽しみにしていたのですが、価格が高い割には、味は普通・・・(^^;)。大きいスズキの方が美味くないかい? さて、ただいま季節はバリバリの冬。冬に湖で獲れる小さい魚といえば? 日本人なら思い浮かべるのはペルシェでなく、勿論ワカサギではないでしょうか? 実は私はワカサギが大好き。 ソウルにいた頃も、春川(冬ソナですっかり有名になりましたね)名物が「ワカサギ」であることを知り、長距離バスでわざわざ春川の湖の屋台まで食べに行ったものでした(^^;)(その後、ソウル市内ではノリャンジン市場で手に入ることが判明。春川まで行かずに済むようになりました(笑)) 実はこちらでもワカサギを見つけました。まさに「求めよ、されば与えられん!」。名前は Friture ナントカ(^^;)。辞書にもなかったので、固有名詞でなく、「フリッター用魚?」のような、いい加減な名前で売られているのかもしれません。 朝市では鰯やアラなんかのコーナーにあり、全く雑魚の扱い。レギュラー商品でもなさそうで、こちらの人は実はあまり食べないのかも知れません。 ジュネーブの辺りは内陸ですが、店を選べば魚の鮮度は決して悪くはありません。そして、フランスも含め、ジュネーブ近辺にはレマン湖の他に湖がたくさんあり、ワカサギは実は近所で獲れるのでは?と思います。 我が家はフェルネの朝市かGEXカルフールで買って来ますが、ワカサギの目は全く赤くなく、おなかなんか透き通ってるくらいチカチカ。水草が絡まったままの状態の時もあり、水揚げ直行くらいの勢い。 4人家族で食べる量、250gで2ユーロくらいと、価格も安いし食べない手はありません。 出始めの12月初旬頃は本当に小さいワカサギなので、洗ったらビニール袋に入れて袋の中で片栗粉をまぶし、カリカリに揚げて塩で。 食べ始めたら止まらないおいしさ。子供にも大うけ。山盛りに作っても、奪い合いであっという間に完食。 ワカサギは時期がずれるとだんだん大きくなってゆき、今はもう10センチ超。大きくなってきたら今度はフライ。 日本から持ってきた秘蔵のトンカツ&フライソース(ポパイ食品)か、醤油で。 おいし~い!! ジュネーブでもワカサギが食べられるなんて。幸せを感じるひと時です(^_^)。
2006年01月30日
ジュネーブは治安は確かにいいです。多分この規模の町では、ヨーロッパ1くらい。 それでも子供の誘拐はあります。日本のようにいたずら目的ではなく、「売り飛ばし」目的の事もあり、男の子だからといって、安心できません。 日本では、この前小1女の子の誘拐殺人が続けて2件ありました。 その後、先生に登下校付き添ってほしい、通学路に立ってほしい、などの意見が出てたのには驚きました。 わが子の安全を、他人任せにして本当に安心していいの? 校門出たら子供を守るのは、やはり親では? 朝早くから集団登校に付き合ったり、夕方生徒を家まで送っていては、先生もかなりの時間を取られ、本来の授業にかかわる仕事ができなくなってしまいます(学力低下が問題視されてる昨今、それも困るんじゃ?)。 まさか先生に自分の生活を犠牲にしても、生徒に奉仕しろと言ってるんじゃないとは思いますが・・・。 そもそも、生徒30人頭に1人くらいしかいない先生に、完璧に子供を守れいうのは無理だし気の毒。殺そうと思って包丁握って襲い掛かられたら、30人はどうしたって守れません。 いい例がソウルの日本人学校での襲撃事件。あの時は実は、先生も、父兄も、警備員までもがそこにいたのに、突然鉈をもって襲い掛かってきた男(この犯人は精神科の患者でした)から、子供を守れませんでした。 日本では教師は聖職のように言われることが多いですが、極端な話、殺人者を前にしたら、先生は生徒をかばって死ぬ義務があるのか? というと、そんな義務は無いと思います。 先生だって、家族がいて、子供だっているんだし。 先生にそこまで期待するのは無茶ですよね。 親からの「学校で何とかして」という、よく考えたらとても身勝手な要望に対し、逆に学校の方から「学校では無理なので、登下校は必ず保護者が付き添うように」と通達を出した所も多くあるそうです。 まあ、登下校に付き添うように、まではいいとしても、「ただし車での送迎は禁止、必ず子供と徒歩で」 と指定する様では、この通達も本心から危機感を持っておらず、学校側の、一時的な非難回避のための方策としか思えません。 都会ならともかく、日本の学区割りでは、子供の足で片道1時間かかる通学距離はザラ。 歩いて送り迎えしたら、それだけで親には毎日4時間近くの負担です。幼稚園以下の下の子がいたり、お母さんが働いている家庭には、それは実行不可能でしょう。 結局長続きせず。やがて誰もしなくなって、その頃にまた事件が起こって子供が犠牲になる・・・。毎回このパターン。 本当に子ども達を守る気があって、保護者に送り迎えせよというならば、学校側も、車で送迎できるよう車寄せを作るとか、無理なら校庭に車を入れるとか、外注で有料スクールバスの導入を考えるなど、実現可能で、長続きしそうな具体案を提示しなくてはいけないと思います。 それにしても、子供の安全についての意見を聞いていると、もっと学校が、もっと地域が、という声ばかりで、「もっと保護者が」という声はあまり聞こえませんね。 私が子供の頃はどこの家も、昼間は玄関の鍵をかけませんでした。 夜だって、窓を開けて寝られました。 でも、日本も、もうそんな時代じゃないんです。 一時的に送迎したり、見回り強化したくらいで、犯罪を犯す人が急に減るとは思えません。それどころか、犯罪者の方は、より慎重に、巧妙になっていくでしょう。 親の方も、他人任せではなく、自分の子供の事なんだから積極的に行動し、自覚を持たないといけないと思います。 殺されてしまったら、その後何をしたって、戻ってこないんですから。
2006年01月28日
長男の通うインターナショナルスクール、ISG国連校の学校長からのレターに、信じられない記述があった。 『・・・私はいつも7時に学校へ来ていますが、驚くことに鍵のかかった校舎の前で既に待っている子ども達が、毎日何人かいます。親御さんの姿は見えません。他の教師も始業より早めに学校に来ますが、生徒の世話のためではなく、生徒のいない静かな時間に授業の準備をするためです。 ヘルプデスクが開くのは午前8時です。お子さんはその時間に連れて来ていただくよう、強くお願いいたします。・・・』 だとぉ!?!?!?!?!? って、ことは、6時台から校舎の前でまってる子供がいるってこと? 7時半までまだ真っ暗なんだし、気温は零下よ!零下! 規則では8時から8時15分くらいまでに登校となってるのに? 驚くよ。そりゃ。 校舎の鍵は開いても、教室の鍵は担任の先生が来るまで開かないし、校庭は警備員のくる8時からオープン。ということは、入ってからも教室の廊下で待ってるのかしらん? 息子の学校はインターの3年生から高校生までが学んでいて、中学生以上は自分で通学してもいいことになっている。勿論路線バスもオッケー。 中学生以上だったら、早朝に両親が出かけても、近所のパン屋さん(スイスでは早朝からオープンし、近所の常連さんが朝のパンを買ったり朝食を食べに来る町内の社交場。)でホットチョコレートでも飲んで、適当な時間にバスで来ればいいのであって、親に送って来てもらってこんな時間に落とされてるのは小学生と推測できる・・・。 どうしてこういう親が出るのか不思議。 自分の勤務時間(7時始業のところも多いから)にあわせて連れて来ている? じゃ、スクールバスを使えば。年30万円のバス代を払いたくないのかしらん? 共働きでスクールバスの時間には家には両親ともいない? なら、送り迎えのナニーを雇えば? たかが子供の送り迎えのためだけに、人を雇ってお金を払いたくない? どケチもたいがいにせんかい(-_-メ)。 何らかの事情でそのどちらも、金銭的に無理? じゃ、年170万円のインターはやめて、タダの公立に代われば? 朝7時から有料(っても凄く安い)で子共を預けることができるし、夕方も6時まで預かってくれる。フランス語の家庭教師代なんかインターに比べれば安いものだし、ジュネーブには英語圏の子供のための補習校もある。 ああ、どう考えても納得できない。生徒の中には、フィリピン人のメイドさんが送り迎えしている家もあるし、スクールバスの子も多い。何も特殊なことではない。 どうしてもダメでも、勤務先が国際機関なら(国連校は親が国際機関や大使館勤務の子がとても多い)どこも学校まで車で5分以下。子供を一旦職場につれてきて自分の事務所で待たせ、登校時間に抜け出してササッと往復してくる人もいる。 旦那の勤務時間には合わなくて、でもスクールバスが高いからと、母親が毎日路線バスで送り迎えしている人も・・・。 なんとでも方法はあるわけで、どんな言い訳を並べても、それは、朝6時台の零下の暗闇の中、子供を学校に置き去りにしていい理由にはならない。 もう、理解不能で、私も旦那も目が点(・_・)、のあと、他人事ながら怒り心頭(`∧´)でした。「連れてってやるからウチへ連れて来い!ウチへ!!」 で、校長先生の文の最後にはこう書かれていました。 『なお、帰りは午後6時には校舎を閉め、職員は全員帰宅します。必ず6時までにお子さんを迎えに来て下さい。』 ちなみに、低学年の終業は3時15分。高学年は4時ごろ。冬場の6時なんて勿論真っ暗。 処置なし・・・(^^;)。
2006年01月27日
突然ですが、今日は囲碁の日。 ウチの子供は1年半前ソウルから帰国したとき、丁度有線放送のアニマックスで再放送していた「ヒカルの碁」にハマり、子供教室のある一番近くの碁会所、藤が丘囲碁サロンへ通うようになりました。 11級になった頃赴任が決まって、やめるのをとても残念がったのですが、旦那がジュネーブでも囲碁の教室があることを発見。赴任後1週間とたたず、速攻で囲碁教室のイベントに参加し、そのまま通っています。 ジュネーブの囲碁教室は毎週木曜日の午後5時から1時間。 日本領事館の地下会議室で、主に初心者~初級者の子供を対象に開かれています。対象が子供なので、大盤解説の勉強会というわけではなく、ルールを教えてもらったら即打ち始め、打ちながら覚えよという感じ。 教えてくださるのはプロ五段の棋士小林千寿先生。毎回のようにプロの小林先生に指導碁を打ってもらっているのに、ここの教室はタダ。 もともと、日本領事館の海外での日本文化の紹介の一環、日本棋院の海外での囲碁の普及という二つの団体の後援があるおかげで、このようなことになっているのです(^=^)。 領事館では、囲碁の他、生け花とお茶の教室もあります。 囲碁教室に来ている子ども達は4歳から高校生まで。みんながいつも来るわけではありませんが、毎回7~8人で、入れ替わり立ち代り打ち続けています。 日本人の子供は少なく、多くが親が囲碁をするスイス人かフランス人のお子さんです。言葉も通じませんが、囲碁の用語は海外でも日本語のままなので、ルールを知っていればオッケー。ウチの子ども達はすぐに馴染みました。 実は私もヘボヘボヘボ碁を打つのですが、これが何と、強すぎず弱すぎず丁度子供の相手にいいレベル(^^;)。 教室に子供を連れて行くと、必ず先生から「いんど象さん、あの子と打って」との指導が(笑)。 今日も8歳のフランス人の女の子と辛勝の勝負でした(^=^;)。ワタシハヘボヘボ。 で、その子より強いのがウチの上の息子。 もうわが子に負ける日も近いという感じ。ひ~。 旦那なんか、息子と勝負にならないくらい囲碁が弱く、既に息子に鼻で笑われている・・・。悔しくないのか?この上私まで負けたらどうなるのか??鼻で笑われる? き~~っ! 憎らしい~~っ!!お、親の威厳はどこへ???そりゃ、いつか失墜するにしても、小学2年生ではいっくら何でも早すぎるのでは・・・? 中学生くらいまでは意地でも持たせないと・・・。 ・・・囲碁ソフトでマジ、特訓せねば(-_-;)。
2006年01月27日
日本から持ってきた子供の本。 たくさん持ってきたつもりだったのに、案外速いペースで読まれてしまい(いや、「しまい」っていうのは間違いですね(^^;)。読書が進んでいるので喜ばねば)、そろそろ本を買い足すことにしました。 楽天で買うとポイントが使えるんだけれど、海外発送していないので、本はアマゾンで。 ちなみに配送料はヨーロッパならエコノミー便(3~4週間) 本 1460円 + (300円×冊数) CD・DVD 600円 + (300円×品数)エクスプレス(2~5日) 本 3400円 + (300円×冊数) 2700円 + (300円×品数) なので、冊数をまとめると、エクスプレス便でも案外安いのです。 しかし、送料がお得でも、選んだ本がハズレだとやっぱりショック。 この本の選定が、いつもとても苦労します。 取り合えず、「続きが読みたい」という本はカートに。 それ以外の本は、私が独断と偏見で・・・いや、偏見はマズいか(^^;)、独断で選ばねばなりません。 これが凄く難しいのです。 だって、自分の子供と言っても他人。読書の趣味が完全に合うわけもなし。 しかも私は女で子供は男。女の子だったら、取りあえず昔話のお姫様シリーズが受けると思うけれど、男には受けん(^^;)。男の趣味はわからん。 最初はアマゾンのレビューも参考にしていましたが、子供の本のレビューでも、大人が自分の趣味でオススメと書いているものが多く、絶賛の多い本を買ってみたら、どう読んでも大人向け絵本だったり・・・ということも多くて、あまり参考にならないことが判りました。 また、対象年齢も今までの経験から、あんまり当てにならないこともわかっています。 そんなことで、今は解説だけ読んで選んでいます。 でも、毎回必ず「見向きもされない本」があり、ちいっ、今回も失敗か!!という感じ。今回取り合えずカートに入れたのは以下。・ズッコケ三人組シリーズ 気に入ったようなので追加。でも全50冊は厳し~(^^;)。学校の図書館に無い巻をチョイス。・日本の神話 やはり日本人なら知っておいてほしいという親の願望(^^;)。・ドリトル先生シリーズ この前シートン動物記を入れたので、その流れで動物もの。・西遊記 小学校3~4年生向けを発見。息子は孫悟空=ドラゴンボールと思い込んでいるから、元祖を教えるため。・古代エジプト関係 丁度マンガ本で古代エジプト物を読み、「カフラー王が~、ツタンカーメン王が~」とか言っているので、今度はマンガじゃないヤツを。・蜘蛛の糸 日本の仏教的地獄と天国って言うものをすこし教えたい。で、「悪いことをしていると地獄が待ってるよ~」と(^^;)。・なるほどかしこい世界のとんち話 とんち話は面白いから・・・。・ロビンソン・クルーソー 丁度英語の学校の音読で読んだから。でも、ESLの息子レベルでも読める本なので、内容があんまりにも簡略化されており、子供はロビンソンが27年も苦労したと認識していない。親が憤慨し、買うことに。以下は、いんど象選定、名づけて子供の為の理不尽シリーズ(^=^;)・せかいいちうつくしいぼくの村 アフガニスタンの美しい村の美しい生活を描いた絵本。でも最後の一行が。「村はせんそうではかいされ、いまはもう ありません」。・赤い蝋燭と人魚 え? 金に目がくらんで育てた人魚を売る? 桃太郎やかぐや姫とは違うパターンを。 基本料金がかかるから、どうせ頼むなら20冊くらいにしないとね~。親の本も入れた~い。 でも、赴任時持ってきた「鬼平犯科帳シリーズ」、まだ読み終わっていな~い(-_-;)。 親も読書する姿を子供に見せねば・・・。
2006年01月26日
ジュネーブは喫煙天国。 駅だろうが、地下通路だろうが、レストランだろうが、そのファミリーエリアだろうが、タバコは吸い放題。投げ捨てや歩きタバコもし放題。 禁煙エリアを作った分煙式でも、平気で禁煙マーク席でタバコスパスパ(^^;)。 私がこっちで外食嫌いになってしまったのは、このタバコのせいというのも大きい。 ジュネーブでは地価が高いせいか、大体レストランの席の間が狭く、ぎゅうぎゅう。で、どこのレストランヘ行ってもみんながタバコを吸っているので、食事中必ず受動喫煙することになり、気分が悪い。食事も不味くなる。 ジュネーブの高級百貨店、globus1Fのカフェテリアなどは、酷いにも程がある。各座席スペースが本当に狭い上、殆んど全員がタバコ! 私の前の人も、横の人も後ろの人も。 煙がまともに他人の顔にかかっても、吐き出した煙が人の料理にかかってもお構いないし。いくら禁煙じゃないっていっても、配慮なさすぎ。 食事の間だけで、きっと受動喫煙で5本は吸った。 実はこちらでは、女性喫煙者が本当に多い! 若い女性から、老婦人まで、食事にタバコ。カフェでタバコ。公園でタバコ。とにかくタバコ。 日本の若い女性の喫煙者が、「タバコはカッコイイ」とか、ファッションとして吸いはじめる場合が多いらしいけれど、こちらでもそれは同じらしい。 オッサンの自然な吸い方とは明らかに違って、足を組んで、人差し指と中指の間にタバコを挟み、ちょっと顎をあげて「フーッ」と吐きながら流し目。「どう?あたしってカッコイイ?」と思いながら吸っているのがミエミエ。で、こういう吸い方の人が多すぎ。「タバコはこう吸え! カッコイイオ女になる10の法則!」とかいうマニュアル本でもあるのかと思うくらい。 そういえば、この吸い姿、どこかで見たことがある。 元在フランス日本大使の某婦人は、まるでマンガのような「ザーます」言葉で本当に「オホホ」と笑い、家の中では夫とフランス語で会話し(夫婦ともに勿論日本人よ、日本人(^^;))、他の外務省の奥さん達への仕切りがと~っても厳しく、「超お局」って感じの人だったが・・・。 ソウルでの彼女が主催のとある着席食事会。 デザートになったら急に足組んで、タバコを人差し指と中指の間に挟み、顎をツンと上げ、プーって天井に向けて吐き出したのには驚き。このときも「ほら、私って違うでしょ。カッコイイ?」というニオイがプンプンしていた・・・。 本人はフランス帰りで感化されてきたのかも知れないけど、韓国は男性でも年上の人の前ではタバコを吸わない国。女性で吸うのは、若いカッコつけの子(それも少ない)と水商売の人だけ。 招待客で吸っている人は、勿論誰もいない・・・。 大使婦人と同じテーブルの人は、公使夫人と韓日女性交流団体の会長の韓国人女性で、本日のメインゲストであり、見た感じ、年齢も大使婦人より10歳くらい上。 え~、これって、マズいんちゃうの? きっとだれも怖くて注意できないのね(^^;)。 アジアでは、喫煙行為自体が失礼になる国もあるから気をつけようね~。 そうそう、ジュネーブの話。 ここでは子供連れであっても夫婦で競うように何本も吸い続けている人もいて、一体どうなってるんだと思うけれど、最近「公共の場やレストランでの禁煙を規制する禁煙推進法」を制定しようという動きが出てきている。 今署名を集めている段階だが、ほぼ議題にのせられるくらい集まっているそうだ。議題にあがりさえすれば賛成多数で可決される見通し。 喫煙天国ジュネーブも、今年が最後となるかも知れない。
2006年01月24日
今日はとても天気が良かったので、午後からドライブがてら、エシャラン(Echallens)の、小麦とパンの博物館へ行ってきました。 ジュネーブからは車で1時間弱。ここ数日天気がよく暖かな日が続いていたためか、雪も殆んど溶け、小麦畑で芽を出している麦の葉の薄緑が春めいて、とてもすばらしいドライブになりました。 さて、エシャランの町はオリンピック委員会の本部があるローザンヌから北に15キロ程度の村。 昔から小麦の生産で有名な地だそうです。博物館でパン作り体験ができるらしいということで、子供は楽しみにしていましたが、パン作り体験は朝8時半から予約制とのこと。 体験できず残念でした(;_;)。 博物館は、小さな村のものにしてはよく纏まっています。博物館の売り(?)の、オーデイオビジュアル映像は英語版があるものの、セッティングが上手く行かずに2度も係りの人に「映ってません」と言いに行きました(^^;)。まあ、ほかに何があるでもない村なので、実際英語版を流すことは殆んど無いのかもしれません。 映像の内容は小麦栽培の歴史や、道具の変遷で、ちょっと子供には退屈でした。 博物館にはカフェ併設のパン工房があり、パンやお菓子が売っていて、主に地元の人たちがパンを買いに来たり、カフェで寛いだりしています。パンが作れなかったので、ここでコーヒーブレイクをし、お土産に博物館のパンを買いました。 また、無料のリーフレットにパン料理のレシピ集もあったので、それもゲット。 「今日はエシャランへ行くぞ」と、気合を入れて行くほどの話でもないですが、途中の小麦畑がとても美しいので、ちょっとしたドライブの目的地くらいの感じで訪れるには良いと思います。●インフォメーション● ↑(小麦とパンの博物館の前) 小麦とパンの博物館(La Maison du ble et du pain)開館時間 8時半~午後6時(パン屋、カフェとも)休み 月曜日(冬季は火曜日も)入館料 大人8Sfr 子供5Sfr(ファミリーは各1Sfr引き)・パン作り体験は予約制。8時半~電話 021-881-5071
2006年01月22日
今日は私の誕生日です。 結婚以来、私の誕生日の昼ごはんは、旦那のおごりで外食することが慣例になっています。 今回の旦那チョイスは、メシの不味いジュネーブで唯一のミシュラン二つ星レストラン、Parc des Eaux-Vives・・・に併設の(^^;)、カジュアルなレストラン。私 「え~!併設って何さ。併設って!!!」旦那「いや、二つ星は高いから地元の人にも併設の方が人気があって・・・」私 「それは、私の誕生日に二つ星のメシは高すぎると?(-_-)」旦那「ま、まあ値段もカジュアルだけど・・・(^=^;)、へ、併設の方は雰囲気も気さくだし、」私 「・・・そうなんじゃん(-_-)」 二つ星レストランと、併設のカジュアルレストランは同じ建物にあるらしいので、とにかくそこに向かいます。 現れたのは、レマン湖に面したレストランとは思えない立派な門の広大な庭(実は公園の中にあるからだと後で判明)。 庭を車で進むとお店があります。1階に受付があり、1階はブラッセリー。予約した旨を告げると2階に案内されます。踊り場から入ると暖炉のあるシガーバーがあり、その先には、湖の眺めもすばらしいレストランへ。 え~!これでカジュアル? 禅スタイルの家具がところどころに配され、椅子はクラッシックなピンクのビロード張りの肘掛つき。各テーブルの上には赤いアマリリスと緑の蘭の花が飾られ、雰囲気抜群。 取りあえず食前酒にシャンパンを頼むと、食事の前の「指先の楽しみ(おつまみ)」が出てきます。ここで旦那から恒例の挨拶。「お誕生日おめでとう。今までありがとうね(^_^)」 お店の人には英語が通じますが、メニューはフランス語。・・・解読できん(^^;)。 まぁ、半分くらいしか解読できんので、季節のセットコースを注文(コースの名前は解読できた)。私はお酒が飲めないので、旦那はソムリエオススメのハーフボトルワインを。・ワイン コートロテ2002(赤)・季節のメニュー(たぶんこんな内容) サーモンと帆立貝の前菜二種類盛り ビーツとビーフスープのトリフ風味、ビーツと牛肉のテリーヌ スズキと貝のポシュ、マンゴーとパッションフルーツソースコリアンダー風味 子羊のローストと煮込み二点盛り 食事の後の小菓子盛り合わせ 青リンゴのソルベ コーヒーとスイーツ もうジュネーブにもこんな美味い店があるのかと感動の味。 お値段は安くはありませんが、子供も食が進まない不味いファミレスで親子4人が食べても1万円はするジュネーブですから、内容で比べたら納得価格。 一番おいしかったのは、ビーツと牛肉のテリーヌ。あと、スズキの料理。スズキの火の通し加減がもう絶妙!パクチー・・・じゃなくてコリアンダー風味がナイスでした。 デザートもおいしかったです~(^=^)。小菓子盛り合わせは7種類くらいの小さい一口お菓子が運ばれてきて、それだけでも満足なのに、青リンゴのソルベは、タルト型にソルベを入れ、青リンゴの甘煮と生の赤いリンゴ、青リンゴのチップスが重ねられ、ゴマ入りパリパリ飴までついた、凝った仕掛けのもの。一緒に口に入れると、こちらのお菓子には珍しく、甘すぎず、冷たすぎず。 コーヒーと一緒にサーブされたスイーツは乾菓子とフルーツのコンポートがワゴンでサーブ。乾菓子だけ2つ頂きましたが、それも自家製の味で、もう、袋詰めして持ち帰りたいくらいでした(^^;)。 メニューの内容は盛りだくさんですが、量が丁度よく、子羊のローストを残したくらいで完食。 いや~。久しぶりにおいしいもの食べて幸せでした。 しかし、これでカジュアルだったら、二つ星のレストランって、どんなやねん? で、帰りに名刺をもらいました。 du Parc des Eaux-Vives Restaurant Gastronomique Brasserie-Salons Prives-Chambres d'Hotel そして、以下名刺を見ながら家に帰っての会話。私 「この名刺、二つ星のdu Parc des Eaux-Vivesのじゃないの? 本当に併設?」旦那「だってレストランじゃなくてガストロに予約したし。予約に名前あるって言ってたよ。」私 「え? ブラッセリーじゃないの?併設は一つでしょ?」旦那「だって、ブラッセリーに予約しようとして電話したら、レストラン、ガストロ、ブラッセリーって3つ言われて。で、ガストロって何?って聞いたらブラッセリーより食事に時間がかかって・・・・ブラッセリーよりは格がちょっと上だと思ってさ。」私 「で、ガストロって何?」旦那「え?(^=^;)」私 「・・・辞書で調べれば?」Gastronomique 美食に関する、料理法の、ご馳走の並んだ。 restaurant~ 豪華な料理の出るレストランRestaurant Gastronomique 豪華な料理の出るレストランRestaurant Gastronomique 豪華な料理の出るレストラン? 狼狽する旦那。「え~!? レストランとガストロノミークって、熟語!?だってガストロってカジュアルな・・・ああっ!! それはビストロじゃん!!!(@_@)」 おいしいはずだよ。二つ星だもん。「聞いたときに、はっきり『エクスペンシブ!うちのガストロは二つ星です』と言ってくれえ~!!!」 旦那の叫びがこだましました。 いや、本当においしいですよ。ここは。あなたも人生の記念日には是非に(笑)。
2006年01月20日
ジュネーブでは、お医者さんは「かかりつけ医制度」となっています。 内科でも小児科でも眼科でも歯医者でも、「うちが行くお医者さん」というものを自分で決めて、病気になったらまず「かかりつけ医」にかかります。必ず予約が必要で駆け込みはありません。診療してもらい、検査や入院の必要がある場合は、かかりつけ医から総合病院を予約してもらうのです。 そう聞くと、「お医者さんが我が家のことをよくわかってくれてるから安心」のようですが、このシステムで便利なのは長年この地に住み、年をとって持病の定期診察や、腰痛の定期診療などを受けている老人や、半年に一回の虫歯チェックと歯石掃除など、緊急度が低い場合のみ。 赴任者にとっては、このシステムはそんなにありがたいものではありません。 先日カンゾウ飴を食べていて、ウチの子供の銀歯が取れました。 日本なら手近な歯医者へ電話すれば、たとえ初診でも緊急だということで、当日か、遅くても翌日には予約が取れ、診察してもらえるでしょう。 ここではまず「かかりつけ医」を探すところからスタート。予約が必ず必要なので、受付の人が英語を話せなければダメです。 他の駐在日本人や会社の人に話を聞いて、一番良さそうなお医者さんをピックアップ。電話を入れて銀歯が取れたので緊急である旨を告げますが、初めての診察の場合、銀歯が取れようが、歯が痛くて泣き叫んでいようが、今日明日に予約が取れる可能性はゼロであると覚悟しておかなくてはいけません。 ウチは1週間後を指定され、それが無理なら次は半年後にしか予約が取れないと言われました。 一体半年間、銀歯が取れたままどうしていろというのか(^^;)? 他の予定を全てキャンセルして、1週間後の指定時間(平日の午前9時半)に合わせる他ありません。 それでも、歯医者さんを紹介してくれた人からは、「初診で1週間後が取れたなんて、めちゃくちゃ運がいい。」と言われました(^^;)。 こんな感じで、新参者の診療(初診)はとても粗略に扱われます。 かかりつけ医と決め通い始めれば、それなりに配慮はしてもらえるようですが、医者なんて持病でもなければ年にそうそうお世話になるものではないので、赴任者なら普通は「ウチの患者」と認識される前に帰国となります(^^;)。 仮に「ウチの患者」として認識されても、1~2週間先くらいしか予約が取れないのは普通。歯医者なんかだと、かかりつけ医でも3ヶ月先を指定されるくらいが普通とか(スイス人でもそれくらいらしい。その上スイスでは歯科は医療保険の対象外。スイス人の虫歯の本数は、絶対日本人より多いと思う(^^;))。 日本のように、「このお医者さんイマイチだったので、次回は別のお医者さんに」と、フィーリングの合う医者を求めて転々としている様な余地はありません(^^;)。 1週間先しか予約が取れないなんて、内科もそうなの? 風邪の時なんかどうしてるの? と思って聞いてみたら、こっちの人は風邪くらいではお医者さんには行かないそうです。「だって、医者に予約しても、1週間先しか予約が取れないでしょ? そんなの、とっくに治っちゃってるわよ。」との答え。・・・むぅ。 風邪は万病の元という諺を知らんのか? それじゃあ、骨折とか、子供が40度の高熱を出したときは一体? ママ友に聞いたら、そのときは、ジュネーブに2箇所しかない、総合病院(オピタルかラ・トゥール)の24時間救急受付に駆け込め! との答えでした。 スイス人に聞いても、 「ああ、骨が折れたらラ・トゥールですね。」 と普通に言われたし・・・。 骨折でも町医者はすぐに診てくれんのかい(^=^;)? 一体ジュネーブの町医者って??? 老人の通い医者としての 機能しかないんか??? これじゃあ、医者にかかれんやん!! ジュネーブ人から文句は出んのか??? 数々の不満と疑問を持ちつつ、今日も病気にならないように心を配る毎日です。 ちなみに、歯の救急は、コルナバン駅近くにあるそうです。
2006年01月19日
今日はジュネーブの日本代表部で立食の新年名刺交換会がありました。 年末には天皇誕生日のレセプションがありましたが、そちらは主に外人のお客さんを招待する会で、こういっては何ですが、料理も外人さん受けする様、寿司ならアボガド巻きが出てきたり・・・と、洋、和、エスニックミックスで味もスイス風うすあじでイマイチ(^^;)。 しかし、今回は主に日本人のお客さんを呼んでいる会なので、料理はほぼ和食で統一され、お正月ということでおせち料理、雑煮、お寿司が振舞われました。 ソウルの時の名刺交換会は料理がもっと豪華でしたが、ソウルとジュネーブでは人件費が3倍くらい違うし、寿司やコンニャク、干ししいたけの価格も倍以上違いそうなので、同じ予算ならソウルの方が豪華に決まっていますね(^^;)。 寿司は日本のものに比べるとイマイチでしたが、おせち料理の煮しめが絶品。干ししいたけの含め煮とピリ辛コンニャクが特においしかったです。大使の料理人ががんばってるだけあります。 日本の大使付きの料理人は、大使が選んで日本から2人まで連れてこられるそうです。 今回の大使料理人の和食担当は、吉兆の料理人らしいです。世界でも公費で料理人を連れて行っているので有名な国は、日本、中国、フランス。別に大使が贅沢をしているというわけではなく、これには理由があります。それは、ズバリ、「料理が外交上の武器になる」からです。 要するに、うまい日本料理を出すことで評判になれば、日本代表部や大使が客を招待したときの出席率が上がるのです。 いや、本当ですって(笑)。 現に、今ジュネーブで最もおいしい日本料理が食べられるのは大使公邸の晩餐で、最も美味な中国料理を食べられるのは、中国大使館だとの評判は、在ジュネーブ3ヶ月の私の耳にも既に入ってきています。 日本食は世界中にありますが、どこの国でも高価。下手すると高価なのにおいしくない。その点大使のご招待ならタダだし、味も保障つき。例えば他国の招待とバッティングした場合、日本食が出される日本大使のご招待の方に行きたいな~。と思うのは、自然の道理。日本人だけではなく外国人のお客さんもそうらしいです。 しかしまあ、いくら吉兆といっても(そりゃ勿論すごくおいしいけど)、和食はウチでも作れるし、ジュネーブの日本料理店は高いけど味はまあまあ(行ったのは招待で1回きり。だって凄く高いから。カツどんに2500円は出さんでしょう(^^;))。 となると、私が是非是非招待されたいのは、中国大使館の晩餐(多くの在ジュネーブ日本人がそう思っているという噂もある(^^;))。 旦那に「なんか中国にコネないの?」と聞いてみましたが、「あったらとっくに行ってるよ」との返事でした。 ああ、招待されたら雹が降ろうが、槍が降ろうが出向くのに~!! おいしい中華への道は遠そうです。
2006年01月18日
日曜日はフランス、ジュラ山脈のスキー場Faucilleへ行ってきました。 Faucilleはジュネーブから一番近いスキー場。化石が出ることで有名なジュラにある地場の小さなスキー場です。アルプスには世界的に有名なスキーリゾートがいくつもありますが、有名なところは規模が大きくて、コースも複雑です。全く初心者の子供が二人いるような家族連れには、Faucilleくらいのスキー場が丁度良い感じ。そのためここは地元の小さな子供のいる家族に人気です。 山頂付近にて。背景の薄い雲の下にジュネーブがあります。 ↓ Faucilleはとにかく近い。 ジュネーブから車で1時間。9時からのスキー教室に入りたいなら朝の7時半に出なければなりませんが、そうでなければ8時、9時ごろに家を出ればオッケー。スキー服は家から着ていけばいいし、駐車場は多少氷や雪があってもチェーンまでは要りません。そして、小さいのであまり混みません。 昨日は、それでもかなり混んだのですが、駐車スペースは難なく見つかるし、リフト待ちは最大でも20分程度。みんながお昼を食べる12時から1時の時間帯は待ち時間が殆ど無いくらいです。 食堂は山頂の展望レストランと、下のカフェテリアの2箇所がありますが、席が見つからないなんてことはありません。 今回下の子はスキーが初めてだったし、長男も学校のスキー教室(必須授業)で1回滑っただけだったので、子供二人はスキー教室に入れようと思っていたのですが、日曜日とフランス、スイスの公立校がお休みの水曜日は教室が混んでいるので予約するようにと言われました。 まあ、長男は何とか自分で滑れるし、次男も抱えて降りてこればいいだろうと、取りあえずゴンドラリフトで山頂まで行ってみました。 山頂からの初心者コースは、途中少しだけ傾斜のある坂がありますが、スキー2回目の長男も降りて来られる程度。次男は緩い傾斜は自力で滑り、傾斜がきつい所は親の足の間に立たせ、難なく一緒に滑ってきました(直滑降しかできないので、傾斜がきついと一人で遥か彼方まで飛んでいってしまう(^^;))。 さて、こちらのスキー場で驚いたのは、スキー場にスキー以外の目的で来ている人が案外多いことです。 こちらでは冬の間、下の町は低い雲に覆われて、あまり日が射さず、秋には綺麗に見えていたレマン湖対岸の山も見ません。しかし、標高の高いスキー場は大体晴れていて、近隣の山々も美しく、そのため、スキー場には犬と一緒に散歩にやって来たり(でも、相変わらず糞は放置。本当に腹が立つ。始末してほしい)、椅子を持参してスキーコースの途中ですっかり寛いで日光浴していたりという、人もいます。 また、スキー以外にも、ノルディックコースもあるし、カンジキを履いてハイキングをしている人達も意外に多く、小学生くらいの子供もスキー場ハイキングを楽しんでいるようでした。 滑るのもいいですが、カンジキハイキングはちょっと心惹かれます(^_^)。でも、うちは下の子が幼稚園なので、親子ではさすがに無理ですね~。 スキー場自体は、スキー費用もあんまり高くないし、食事も市内のレストランより安いくらいで、家族で行く冬のスポーツとしてはオススメです。 ただ、1日行くと私はヘロヘロで夕飯の支度ができず、外食となりますので、その食事代がかかります(^^;)。 さて、今回のスキーで、長男は初心者コースなら転ばず降りてこれる様になったし、次男も緩い傾斜を転がりながらも何度か滑ったせいか、帰る頃にはまっすぐ滑って、少し曲がったりすることもできるようになっていました。 子供と旦那は次回も行く気マンマン(^^;)。 でも、私は次男を抱え、スクワット姿勢で降りてきたせいで、太ももの裏とふくらはぎの筋肉痛で、今日は死にそうです(^^;)。 次回は是非早く行って子供をスキー教室に入れ、楽したいと思います。
2006年01月16日
我が家には暖炉がある。 ジュネーブでは一戸建ては勿論、2LDK以上の家族用のアパートなら、暖炉が設置されている部屋は珍しくない。 会社の前々任者が1~2回使い、前任者は1度も使わなかったそうだ(なぜ?)。 前々任者の数回の使用の時、一体何が起こったのか・・・暖炉は一部だけ真っ黒にススけて、床には焦げ跡が散見し、暖炉の外側の壁までもが黒くススがついている。 う~む・・・・(これじゃ、使う気になれんわな)。 この前々任者の残した謎の焦げ跡が、我が家の「暖炉に火をつけてみよう」という意欲をそいでいた。 クリスマス前にあちこちで山積みになっている薪を見ては、ちょっとだけ火をつけようかとも思ったが、その度に前々任者作の「黒すすけ」を思い出し、「1~2回の使用であんなにススだらけだもんね~。家中黒くススがついたら掃除が大変だろうなぁ」と思い、実行までには至らなかった。 しかし、この前のイタリア旅行の時、宿泊したプチホテルのサロンの暖炉で薪が燃やされていたのを見て、ついに帰ったらやってみようと思い立った。 暖炉の火は、思ったよりもずっと暖かく、ススの付きそうな黒い煙も出ていなかったし、何よりパチパチいう音といい、ゆれる炎といい、心地よくて癒し効果は絶大。もう暖炉の前から離れられないくらいいい感じ。 さて、早速フランスのホームセンターで、飛び散る火花用の覆い(ファイヤースクリーン)と薪を燃やすときの台(ファイヤードッグ)、大小の薪を購入。暖炉を掃除しているときに煙突の蓋を見つけたのでそれを開ける。 そこでハタと気づく。ひょっとして、前々任者はこの煙突の蓋に気づかなかったのではあるまいか(^^;)(何だかとっても見つけにくかったし)。 ファイヤードッグもなかったので、きっと暖炉の床に薪を直置きしたのだろう。直置きだと燃焼時の空気が不足するので不完全燃焼しやすい。だから勢いよく薪が燃えず、黒いススの混じった煙が出た。 煙突の蓋も開いてなかったら、そりゃ煙が逆流して、家の中に充満。暖炉の外側の壁も黒くなるわな(^^;)。 で、火花防止のファイヤースクリーンもなかったから、パチンとはねた木片が床に飛び散り、床も焦げた・・・。(以上いんど象の推理) さて、ファイヤードッグに細い木切れを並べ、新聞紙を火種にして、レッツチャレンジ。 火がなかなか点かなかったらどうしようという心配は杞憂に終わり、あっというまに着火成功。勢いよく燃え出したので大きな薪を2~3本足して、火を安定させる。黒い煙も全く出ず、成功である。 (我が家の暖炉) ↓ あったか~い(^_^)。 旦那なんて、暖炉の前に安楽椅子を移動させ、ワインを片手にくつろぎ出し、そのうち寝呆けて、すっかりヨーロッパの引退老人と化している(^^;)。 それから年末年始の間は何度も暖炉に火をつけた。 暖炉の前に家族で集まってビデオを見たり、ゲームをしたり(←この辺、まるでヨーロッパの団欒)。 タダ燃やすだけではもったいないので、アルミホイルにジャガイモ包んで一緒に焼いてみたり。マヨネーズで食べるとこれがまた激ウマ(^^;)(←この辺、まるで日本のキャンプ) でも、一つ意外だったのは、薪は案外早く燃え尽きてしまうということ。 太い薪2本くらいだと30分くらいしかもたないので、案外薪の消費量は多く、一冬中使い続けるのは金銭的な負担も大きい。それでも燃焼時間で考えて、高騰してしまった日本の灯油よりは安い感じだけれど、もともとラジエター暖房が入っているので、暖炉は暖房として使うのではなく、あくまでも雰囲気を楽しむもの。我が家では一冬一パックの薪くらいが丁度かしらん? ★ ためしに日本の薪はいくらくらいかと検索したら、こちらの価格とそんなに変わりませんね。7~8年前は薪ストーブ本体だけで100万円近くしていたりしましたが、お安くなりましたね~。でも設置は素人では無理。床を石やタイルなど耐火性のあるものにし、煙突設置もしなくてはなりませんので、新築でもない限り、大工事となります。 下は薪ストーブやグッズ、乾燥薪のお店です。日本での価格がわかります。見ているだけで何か楽しい(買えないけど(^^;))。 ↓薪クラブニッチ・リッチ・キャッチ
2006年01月14日
スイスでのアパート生活は気を使う。 いくら上と下の人がインド人と南米の人だといっても、子ども達に野放しでやりたい放題やらせるわけには行かない。 上下が寛容でも、下の下の人(から苦情が来ることもある)や、隣の人が寛容だとは限らないし。 そのため、毎日毎日「走らない!」「バタバタしない!」「声が大きい!」と、この3つの小言を子供に向かって言い続けなければならない。 しかし、ここにはいくつもの葛藤がある。 ウチの子は5才と7才の、遊び盛り、騒ぎ盛りの子ども達。しかも男の子。言い続けても決して効果がない事は最初から判っている。つまり端から諦めて、それでも叱っているわけだ。それは、まるで底の見えない穴に向かって叫び続けているようで、とても空しい(-_-;)。 空しいが、苦情が来たり、通報されたりしては生活しづらくなってしまうので、それでも言い続けなければならない。 日本でもマンションに住むなら1階でない限り、スイスほどでは無いにしろ、こうして子供を叱り続けなければならないことがわかっていた。 家を買おうと思ったとき、最初マンションの1階を探したが、同じように「わが子の足音の騒音を気にせず、ご近所に気兼ねなく住みたい」と考える子持ち世帯が多いのか、1階は結構初期に売れてしまう。 それに、探しているうちに1階には広めの専用庭があることが多く、つまり専用庭で子供がギャーギャー騒いだら(騒ぐに決まっている)、結局叱らねばならないということに気付き、マンションはやめて中古の庭付き一戸建てを買った。 運よくご近所の人たちは暖かく我々家族を受け入れてくれた。 20年程前の分譲地で、最初に買った人たちのお子さんは、殆どが独立して近所には熟年や老夫婦も多く、「いつもうるさく騒いですみません」と言うと、「隣が空き家で用心が悪いと思っていたのよ。」「子供はそれくらいでなきゃ。人の気配がしてるほうが安心だわ」と、ありがたい返事が返ってきて、本当に息子達の友だちも呼びたい放題。庭でもやりたい放題。ドタバタしたって、実害があるのはウチの壁や床。その点は割り切っているので叱らなくてもいいし、私自身が心理的にとても楽だった。 スイスでは毎日子供をヤカマシイと叱りつけているが、親の都合でスイスに来ているが為に、日本では叱られないことまで、子ども達は叱りつけられねばならない・・・と思い、子供を叱りながらもその度に子供に負い目を感じるという葛藤が付きまとう。 ああ、せっかく高いローン組んで、叱らなくてもいい家を買ったのに・・・。 今度日本に帰るときは小6と小3。 もう・・・暴れないじゃん(^^;)。
2006年01月13日
「スイス人は些細な騒音にもうるさい」と聞いていましたが、スイスに来て2週間目に、我が家が入居しているアパートに警察がやってきました。「騒音で誰かが通報したのよ。」と、管理人さんが言っていたそうですが、こちらでは隣家がちょっとうるさくてもすぐに警察がやってきます。うるさいと感じた人が、何の躊躇も無く警察に通報するからです。 先日も旦那が出かけるときに、隣の部屋の人が管理人を捕まえて「釘を打つような音がうるさい!」と訴えていました。「お宅はどう?煩くないか?朝10時からのべつ幕なしで煩くてかなわない」と言われ、旦那は、え?そんな音してたっけな?と思いながら「うちはそうでもない」と答えたのですが・・・。 その日から注意して聞いていると、確かに、かすかにトントンいう音や、時にははっきりとトントンいう音が聞こえます。我が家の上の階の人が、ベランダで日曜大工でもしているようです・・・。 しかし、音がするのは昼間で、それも時々。うるさくてかなわないとか、のべつ幕なし・・・という騒音には思えません。 まあ、誰でも釘を打つ必要が出ることくらいあるでしょう。上の人も気を使って、真昼間にしか打ってないじゃないですか。日本でこれを騒音と訴えてたら、きっとどこにも住めませんよ・・・。なんて余計なことをスイス人に向かって言ったりはしませんが・・・(^^;)。 こういう些細な音でも苦情がきたり、通報されてしまうので、逆に言うと、些細な音も出さないようにお互い気をつけて生活しなくてはいけません。 例えば、こちらに来てよく耳にする話が夜間の排水音。 スイスでは夜10時以降はシャワー禁止となっているアパートが多く、シャワーを浴びても通報されるとか、厳しい所だと、「夜間、トイレは使っても良いが、排水はうるさいので夜間は溜めておいて朝まとめてしてください。」と注意されるとか・・・(え~!溜めとくって?トイレの中身を溜めとくの?ウ○チも?アパート中みんな?・・・・・何かヤダ(-_-;)。) また、日曜日は休息の日。家事をまとめてする日ではありませんので、午前中に掃除機などかけようものなら、すぐにドンドン壁をたたかれ抗議されるか、抗議の電話を受けた管理人さんがやってきます(^^;)。 幸いにも我が家は上の人と下の人がインドの人と南米の人で音には寛容みたいです。 夜間のシャワーもトイレの排水も、IKEAの組み立ての音にも、苦情が来たことはありません。我が家の方も、多少うるさくても勿論通報なんかしません(すご~くうるさくてもフランス語で通報なんかできないし)。上の階から子供が走る音が聞こえますが、ウチだって音を出してるだろうし、夜中までバタバタしてたりしませんから、日本の感覚では全く許容範囲。 スイスでは些細な騒音の方が非常識でも、日本人の私は、些細な騒音くらいで私生活に公権力を介入させる事の方に抵抗を感じます。
2006年01月12日
今日こそはIDカードの交換に行かねばなるまい・・・。 ジュネーブで一番有名なものといえば、国連。 ここで働く人たちは皆、顔写真入のIDカードを持っています。国連に入るときは勿論、建物内部でも身につけておくようにいわれていますが、あんまり守られていません。きっと写真が気に食わなくてわざと外してるのだと思いますね。このIDカードの写真と言ったら・・・。 実は私もこのIDカードを持ってるのですが、写真がヒサンでできれば身に着けたくない・・・(-_-;)でも一応国連内では首から下げてるけど。 去年、初めてカードを取得したときは、寝起き状態で髪もとかず、すっぴん。服装もいい加減。11月だったので、「いいよ、写真なんかどうでも。だって11月だろ? 毎年更新だからあと使うのは2ヶ月もないから。」 と旦那に言いくるめられ、起き掛けに服だけ着替えた状態でカード発行事務所に連れて行かれ、写真を撮られたのでした(^^;)。 で、年も改まり旦那の嘘判明。「写真はさぁ・・・毎年同じ写真を使いまわすらしいんだよね~・・・。」 ぬわにぃ~~~!!!! 一体全体、私のIDカードどうしてくれるのさ!!! この先ずっと、私はこの寝起きのバカ面写真を首からぶら下げていなくてはいけないのか?!「撮り直してっていえば・・・と、撮りなおしてくれるよ。た、多分・・・・(^^;)」私の報復を避けようと、旦那は体の前で両手を防御の形にし、後ずさりしながら恐る恐るそう言って・・・で、新年早々自分だけカードを更新して、さっさと国外出張に行ってしまいました。 一緒に更新に行き、もしも写真の撮り直しができなかったら、自分の命が危ういと思ったのかもしれません。 旦那が出張してしまったため、国連の旦那の事務所に届く新聞の整頓の為私が国連に行かねばなりません。 ついにカードの交換の時がやってきたのでした。 絶対に取り直してやる! 美容院にも行った。化粧もした。「旦那に騙された」という釈明を英語で言えるように考えた。 必勝!とばかりに、係員のおじさんに、覚えたばかりのフランス語を使ってみました。「じゅでてすて ら ふぉと(その写真、大嫌い!)」 「O.K.」 何と、拍子抜けするくらいあっさり撮り直してもらえることになりました。え~?ほんとに~? 国連は予算があんまりないって聞いてたから、本当にダメだって言われるかも~って思ってたのに。 ほっとして、緊張していた顔も緩み笑顔(^_^)。よかったよかった。「んじゃ、その前にこの紙に記入してね。」うんうん。するする(^_^)。ゴメンね。忙しいのに手間取らせて。えっと、ここは電話番号か・・・何番だっけ?携帯に・・・。「マダ~ム?」「はいはい?」 バシャ。 ・・・・・・・・・・・・・・。 え・・・・・・・・・・・? ええっ~~~?! 撮ったの? 今、撮ったの~??!! 係員は鼻歌交じりで、丁寧に首から提げるヒモまできちんと取り付けて、新しいカードを渡してくれました。 ★ ということで、今年の私のID写真は、寝起きのバカ面の代わりに呼ばれてホイホイ顔をあげた、緩みきったアホ面とあいなりました・・・。 ひ、酷すぎる(;_;)(;_;)(;_;)。
2006年01月11日
遠くにジェノバの夜景が美しくみえる断崖の上の道を走っていくと、やがてラパッロ(Rapallo)という名の町に着きました。 リゾート地らしく、海岸沿いは美しく電飾され、三ツ星、四ツ星のホテルが並んでいます。シーズンオフですが、人通りもあり賑やか。三ツ星ホテルに聞いてみると、海の見えるジュニアスイートにベッド4つ入れてもらって、値切って1泊130ユーロ(朝食付き)。 一応ポルトフィーノまで行って見ますが、道が暗い(^_^;)、すれ違い用待避所があるほど道が細い(^_^;;)。たしかに隠れ家っぽい立地ですが、さすがに小さな町で、サン・ジミニャーノ以上に店がお休み・・・。 仕方ないので、にぎやかなラパッロまで戻り、先ほど値段を聞いたホテルに泊まることにします。 ホテルの入り口にある海の見えるレストランでは、何人もの白人の裕福そうなおじいちゃんやおばあちゃんが、何故か一人で夕食を取っています。お金持ちで、ここに長逗留しているのかしらん・・・。たしかにここはフィレンツェなんかより暖かいけれど・・・クリスマスから連続休暇の26日に、一人で夕食とは少し寂しい気もします。 さてさて、我々は食事が目的でここに来たようなもの。いざ出陣! といっても、全く当てはなく、ホテルの横の道を少し行くと、ピッツェリア&リストランテの看板が・・・。 店名は「エル・パソ」。何でイタリア料理でエル・パソやねん? と素朴な疑問を抱きつつも、そこそこ客も入っているようだし、あれこれ考えるのも面倒なのでこの店に決定。 ところが、ここが、ベスト・オブ・イタリア ではないかというほど、激激ウマ(^=^)。 いえ、メキシコ料理ではなく、ちゃんとイタリア料理(^^;)。 メニューが豊富で、どこの店にもあるカルボナーラやトマトソース、ラグーソースなど、20種類程度のパスタや、普通のピッツェリアにある30種類程度のピザは当たり前。 それに加え、本物の港だけあって、スカンピと海老のタリアテッレ、カニのタリアテッレ、アサリのスパゲッティ(赤・白)、3種類の貝のスパゲッティ、海鮮色々のスパゲッティ、サーモンのペンネ、スカンピのピザ、魚介のスペシャルピザ、・・・・。もう、読みきれないほど海鮮スペシャルが! 勿論、前菜やメインも充実しています。 しかもメインとワイン以外は全てのメニューが10ユーロ以下!(おおおおおっ!) 海の幸のサラダ、サーモンのペンネ、海老とジャガイモと紫キャベツのラビオリ、生ハムのピザ、マルゲリータとビールを注文し、待ちます。 も~、他の席の人が食べてるピザなんて、スカンピもムール貝もバンバン乗っかってるし、高まる期待。 さほど待つことなくやってきたのは、一皿二人分はあるかという量の料理の品々。 しかもしかも、どれも感動的においしい(;_;)。 「誰が何と言おうと、絶対にまたここの店に食いに来る!!!」 と、食べてる最中に家族に宣言しました。勿論家族に異論の出ようはずはありません。 シメのエスプレッソも、座って頂いてるのに一杯1.5ユーロ。 ラパッロのエル・パソ。すばらしい(;_;)。 あんまりおいしいかったので、帰りに厨房に声をかけ、シェフと握手してきました。あんなにたくさんのメニューを載せて、さほど待たせず料理が出てきたのに、厨房はおじさんが一人しかいなくてびっくり。厨房は古いのに、作業台の上も調理器具も清潔な感じで、小綺麗に整頓され、積み上げられた鍋も磨き上げられており、「ムム・・・この料理人、只者ではない・・・(-_-;)」というニオイを感じました。 翌朝、日が昇ると、ラパッロの海はとても綺麗なところでした。 昨日訪れたポルトフィーノへもう一度行って見ます。 駐車場に車を停めて、港まで歩いていきましたが、小さな港の海の色はエメラルドグリーンで、家々は様々な中間色でペイントされ、本当にかわいらしくて綺麗な入り江でした。 でも、こんな小さくて素朴な入り江なのに、シャネルやブルガリ、バレンチノなど小さいながらも世界の超一流ブランド店が並んでいるのには驚き・・・というか、こんなところにまで利潤を求めて進出するブランド店に興醒め(-_-;)。 ま、買う人がいなければ成り立たないわけなので、買う方も買う方。 わざわざ素朴な場所を望んで来ているなら、ブランド物なんか求めなくてもいいのに・・・。
2006年01月10日
フィレンツェからジェノバは3時間弱。昼食後に出発し、日があるうちに到着のはずでしたが、トンネルを挟んで追突玉突き事故が二箇所で起こり、おかげで随分時間を取られてしまいました。 ジェノバまで70~80キロくらいの場所で、高速もすっかりノロノロ運転に。「絶対ジェノバ宿泊」と決めているわけでもないので、手前で高速を降りることにします。「あとは、君だけが頼りだよ。トム(^^;)。」(←イマイチ信用しきれない) トムの言うまま道を進むと、海沿いの断崖の上をグルグル走る何だかとっても怪しい道に・・・。 勿論スピードも出せず、ペースダウン。 実はこの辺りもチンクエテッレ(Cinque Terre)という有名な岸壁絶景の世界遺産地域であることを帰宅後知るのですが、この時は既に日もとっぷり暮れて、そんなこと知らずに運転している身には、ここは岸壁を走るただの怖い山道。 う~む・・・。 トムに任せていたら、いつ夕食にありつけるのか判らなくなってきたため、人間ナビ(私)が地図を広げると、聞いたことのある地名が・・・。「ポルトフィーノ(Portfino)!」 そうです! クラーク・ゲーブル、ハンフリー・ボガード、グレタ・ガルボなど、世界中のVIPに愛された小さな港町。リヴィエラ海岸で最も有名な静かで絵のように美しい入り江。港を見下ろすホテル・スプレンディードは、世界的に知られた超高級ホテル。 ・・・とかの話ではなくて(実はこれも後から知った)、「海鮮料理がめちゃうま! 恥ずかしさを忘れて思わず2杯目お代わりを頼んだ!」 という、知り合いの言葉が頭をよぎったのでした。 カーナビのトムに計算させてみると、そこまで12キロとある。 ここまで近いのなら行かねばなるまいて(^^;)。 と、いうことで、目的地変更。調べるとポルトフィーノのホテルは1000ユーロと大きく出ましたね。ま、その近辺の港町にいくつもホテルはありますから。 いざ、ポルトフィーノへ! 夕飯への期待が高まっていきます(^=^)。 ★ チンクテッレについて 後で知ったのですが、実はここ、景色がとても美しく、有名な所です。 断崖絶壁にへばりつくように港町が作られているのですが、その立地の悪さから、長い間船でしか往来できませんでした。そのため近代化が進んでおらず、昔ながらの景観と生活が保たれ、世界遺産になりました。「リビエラ最後の秘境」と呼ばれているそうです。 宿泊施設、海水浴ができる入り江などもあるようです。 チンクテッレの情報はこちら(予行代理店グループによる紹介ページ何故か日本語もあります) 美しい写真を見たら、行ってみたくなる事請け合い。我が家も次回は是非日中に(^^;)。
2006年01月09日
「その地味~な名前のところ、何?」 と旦那が聞くのも最もな話。 12月25日、お店はどこもかしこも休みで、フィレンツェにいてもすることがないからとピサに来たのですが、それだけで1日はもったいないと急遽考ピックアップした町で、私もよく知りません(^^;)。 ピサからフィレンツェに戻る途中にある町で有名なのは、シエナとサン・ジミニャーノ。どっちもこれまた世界遺産。別に世界遺産めぐりの旅に来たわけでもないんですが(^^;)。 有名なシエナに寄ろうかとも思いましたが、数時間の滞在にはシエナは大きすぎるので、「中世の塔と城壁と石畳が続く迷路の町」というガイドブックの説明に魅かれ、サン・ジミニャーノに行ってみることに(家族の同意を得ず)決定しました。 車はなぜか高速道路をさけ・・・え?でもなぜ?? 何か嫌な予感・・・。ひょっとして、「最速」じゃなくて「最短」道路でトムの設定をしたのでは・・・。 うちのトムは、「最短」道路だと、山越えだろうが、住宅街だろうが、とにかく最短で目的地に向かって爆走してまうという悪い癖があり(^^;)、走る距離は最短でも、時間は最速の3倍なんてことも・・・。 もう、途中で指示された道はなくなるは、トムは自分の位置がわからなくなって気を失うし(そんな道指示するな~!)、突然1速でないと登れない超細い山越え道路は出るし、えらい目に会いました。 車はトスカーナのブドウとオリーブ畑の美しい丘陵地の中を進みます。美しいのはいいのだけれど、天気がだんだん怪しくなってきて、周りはすっかり霧。 殆どすれ違う車もないし、本当にこの道でいいの? と、カーナビトムへの疑いを抱き始めた頃・・・霧が薄くなり、緑の丘陵地に浮かぶように、赤茶色の城壁と並び立ついくつもの塔が現れました。サン・ジミニャーノに何とか生きて到着(^-^;)。 城壁内は住んでいる人以外は車の乗り入れ禁止。町の下の駐車場に車を停めて、いざ城壁の中へ・・・。ところが今度は雨が降り出します。傘は持っていましたが、さすがに冬の雨。寒い。 城壁に開けられた狭い通路をくぐると、サン・ジミニャーノはガイドブックの解説の通り迷路状の町。通路は中世のまま狭く、道路は石畳。住居の下をくぐるトンネルがいくつも現れるし、かぎ状の狭い道や傾いた道。時々建物の間から14本の塔のどれかが見えます。同じ中世の面影をのこす町でも、ベネチアより素朴で、看板なども控えめ。建物全てに統一感があり今風なところはどこにも見られず、まさに中世そのまま。敷き直したのであろう、道路の鮮やかな赤茶色のレンガとささやかなクリスマスの飾りつけだけが、やけに真新しい印象を与えます。 12月25日ということで、ここでもお店はどこも開いておらず、町には殆ど人通りもなく、ひっそりと静まり返っています。実際、便利も良くない土地なので、建物の中には実は打ち捨てられている廃屋もあるそうです。とっても雰囲気は良いサン・ジミニャーノ。しかし、雨が降っているし、5時には日がとっぷり暮れてしまうので、あまりゆっくりしている時間はありません。「寒いし、もう1時半過ぎだからご飯ご飯。レストラン探さなきゃ」と、看板を頼りに何件か店を覗きますが・・・やっぱりレストランも営業していない(^=^;)。 そうこうするうちに、寒さのためか子供からまたしてもオシッココール。 やばい。公共トイレは? あ、ドゥオモ広場にはあるはず・・・って、それ、どこさ??(^=^;;;) 急ごうにも雨で坂道の石畳は滑りやすくて走れないし、表示にしたがって歩いても、迷路状の町のため、一向にドゥオモにたどり着けません。 中世の石畳の迷路の町がこんなところでアダになるとは(^=^;)。 狭い町なのにちっともドゥオモが見つからず、もうダメかも・・・。 と思った頃、やっとトイレの看板発見。 何とか事なきを得、その上ドゥオモ広場の近所で3軒だけ開いているレストランを発見。その中で良さそうな感じのエノテカ(ワインショップ兼レストラン)に入ると、暖かくて生き返りました。 レストラン内は、中世のお屋敷をそのままを生かした作り。床は石畳。天井は高く、廊下や踊り場にもテーブル席があります。中庭に当たる部分に透明の屋根をもうけ、テーブルを並べ、ストーブをたいて暖をとっています。暖かくて明るいので、その席で食べることにしました。 料理はトスカーナ料理が色々。野菜のマリネの前菜に、ポルチーニのパスタやトマトのペンネ、そして郷土料理の豚肉のローストを注文。 おいし~い(^=^)。 ボリュームもあり、とってもおいしかったです。特においしかった前菜は、子供にバクバク食べられてしまいました(^^;)。 レストランの名前は Enoteca il Castello ありがとう。助かったよ。もしまた来ることがあったら、必ずまた寄るからね。と心に誓ったのでした。
2006年01月08日
フィレンツェまで行ったので、お店や美術館もお休みの12月25日にピサの斜塔を見に行きました。フィレンツェからは車だと1時間半くらい。近いのです。あ、ちなみに斜塔を含むドゥオモ広場も歴史遺産です。 斜塔は一時、修復のため登れませんでしたが、今は登ることができるようになっています。しかし、35分毎の入れ替え制で一回定員30人。7歳以下不可。8~12歳は保護者同伴。混む時期に行く予定で、かつどうしても登りたいなら予約が確実です。ま、待ってもいいなら当日行っても登れるという情報もありますが・・・。ご予約はこちらから 旦那は日本にいるときから「登りた~い。」と言っていましたが、7歳以下は不可のため、子ども達は登れません。(実は私も高いところが苦手なので、登れません(^^;)。ベッキオ宮の広間の見晴らし廊下すら怖い。旦那と子供がフィレンツェのドゥオモに登ると言い出した時も、断固拒否。旦那と子供が登っている間、地下のモザイクを見て待っていたくらい。ピサの斜塔は最初から登る気はない・・・) そのため、旦那も登るのを諦めました。遠慮せず一人で登ってこればいいのにさ(^^;)。 ピサは周りを城壁で囲まれ、町自体も面白い感じでしたが、何せ日帰りの上、帰りはサン・ジミニャーノも寄ろうと思っているので長居はできません(^^;)。 斜塔は芝生が美しいドゥオモ広場のドゥオモの横に建っています。レストランや土産物屋が並ぶドゥオモ南側から入ってその近辺で写真撮影している人たちが多いのですが、よりナナメに見える撮影ポイントは、観光案内所のある北側に近い、北西側または東側。傾いた斜塔と、水平に建つドゥオモを一緒に写せるので、斜塔が傾いていることがよくわかります。 ↓ お決まりの、ピサの斜塔を支えるポーズで騙し絵ふう写真も撮りましたが、私の写真は旦那により、斜塔を押し倒す怪力女として撮影されました(-_-;)(写真非公開)。 登れなくても、あるいは登る気がなくても、斜塔の近くへ行って一周してみることをオススメ。基礎のところからグッと傾いていて、傾いてるのを見に来ているくせに、やっぱり驚きます。 ところで、この塔は4階くらいまで建設したころから傾き始め、そのため工事が中断もしているのですが、工事中断ということは、「このままではマズい」という判断があったのではないでしょうか?結局その後の階をバランス取ってまっすぐに乗せたりして強引に完成させているのですが、 何で早期に分解してもう一回最初から建て直そうと思わなかったんでしょうか? 中世の大きな建物は何百年もかかって建てるのも普通で、別に急ぐ工事でもなかったでしょうに・・・また、ドゥオモ広場は町の威信をかけて立派な建設をしているのに、当時のピサの人たちは、威信をかけ大枚はたいて作った塔が傾いてても気にしなかったんでしょうか? 今なら「欠陥建築だ!!建て直せ!」と運動が起こるでしょう・・・個人的にはそっちの方が不思議だったりして(^^;)。 ピサの斜塔見学は、フィレンツェからなら毎日ツアーバスが出ています。電車でも1時間。自力でも行くことができます。
2006年01月07日
フィレンツェで買ったお土産は、大好きなパネトーネです。 イタリア旅行中、パネトーネを見るたびに「どれか買って帰ろう」と狙っていたのですが、フィレンツェのカフェでおいしそうなものを見つけて、すかさず買いました。 パネトーネのレモンチェッロと、マロングラッセです。(黄色い方がレモンチェッロ) ↓ お値段はクリスマス駆け込み24日とあって、22ユーロが16ユーロに値下げされていました。なお、賞味期限は3月までなので、食べるに問題はありません。 また、このパネトーネはこのお菓子屋さんで作ったものではなく、1795年創業のMuzziという会社の商品です。 マロングラッセは、ご存知の通り栗の砂糖漬け。ヨーロッパでは秋から冬にかけて、お菓子屋さんに自家製のものが並びます。スイスではチョコレート店で売られています。 味は大体どのお菓子屋さんで食べてもとてもおいしいし、お値段も日本に比べればお手ごろ。旦那が時々買って帰ってきますが、最初から綺麗に包装されて売っているものよりも、店頭に裸で並び、無造作に袋にポンポン入れられる物の方がやわらかくておいしいです。 マロングラッセ自体がおいしいので、それが入ったパネトーネであれば、おそらくまずいはずはないと思われます。 もう一つのレモンチェッロというのは、イタリアではデザートの代わりに飲まれるもので、お酒なんですがお菓子屋さんでも販売しています。レモンの味のあま~いリキュールで、色も鮮やかな黄色。でも、アルコール度数は30もあるので、うかつに飲みすぎてはいけません(^^;)。 ジュネーブでは見たことのない風味なので、これも買ってみました。レモンチェッロの方は自宅に戻って早速食べ始めていますが、クリームはサバイオーネ風で、さほどアルコール分は感じません。生地にレモンピールが混ぜ込んであるので、レモンチェッロというよりは、甘いレモン風味のパネトーネでした。 ところで、パネトーネを購入したお菓子屋さんというのは、ドゥオモ広場前のお菓子屋さん、スクーディエリです。ここではティラミス、パンフォルテ、ババやカンノーリなど、イタリアのお菓子が1~2ユーロで売っていて、カフェカウンターでエスプレッソとともに立ち飲み&立ち食いできます。 エスプレッソの価格は場所代か少し高めで立ち飲み1杯1.5ユーロ。ま、高速道路休憩所のまず~い1.5ユーロより味はずっといいので許せる範囲。 しかし、これがひとたび奥のカフェに腰掛けると1杯3.5ユーロに(^^;)。イタリアでもやはりヨーロッパ。人によるサービスの上乗せがとっても高いのです。
2006年01月06日
メディチ家礼拝堂は今修復中です。 といっても中もちゃんと見ることができますが。 ここを見ての感想は、「よくもまあ、自分ちの墓のために、これだけの金をかけたもんだ」という、ミモフタモナイものです(^^;)。 礼拝堂ということですが、入り口から入ると、足元に多くの名前を刻んだ大理石が・・・そうです。ここはメディチ家のお墓。入り口は地下墓所に当たるようです。名前が書かれている石の下には本人が眠っており、壁には豪華な飾りの聖遺物がいくつも飾られています。階段を登って、いざ礼拝堂へ。 そうすると、「え~!? 何これ!?」 と叫びたいほど豪華な礼拝堂が出現。さまざまな巨大色大理石をふんだんに使い、今回の旅で訪れた他のでこでも見たことのないすばらしい大理石モザイクで床を飾り、果てしなく高い八角形の天井には金で飾られた天井画が。そして祭壇には宝石が。もう、礼拝どころではなく、「ワシらはメディチ家や~。恐れ入ったか~。」という勢い。メディチ家の威光に陰りが見え始める17世紀に、威信をかけて作ったというだけあり、その目的は多分成功し、現代までしっかり伝わってきています(^^;)。 あちこちにメディチ家の巨大な紋章が掲げられ、そしてこれまた大きな彫像や壁には大きく名前が彫られ・・・。 え? 名前?(@_@;) まさか、あの壁際の、ばっかでかい多色色大理石の箱状のものは・・・か、棺桶? (@_@;) 棺桶なのです。ここもお墓です。棺桶があまりにも大きく、初めはそれと気づけません。とても蓋が重そうで、ついついあの蓋じゃ、とても自力で出られないじゃん(誰が?(^^;))。一人で入っているのは孤独だろうな~。寒そうだし。私だったらやっぱり出たいな~。(だから、出ないって)遺体が腐ったら臭わないの? あ、目張りしてあるのかも・・・。 など、変なことばかり考えてしまいます(^^;)。 感慨深い(?)まま、祭壇の脇を通り左の小部屋に入ると、そこにも聖遺物が並んでいます。一体メディチ家一軒(なんて呼び方でいいのかしらん)でいくつの聖遺物をもっているのやら。きっと教会の10個や20個作れるくらいに違いありません。あ、でも、フリードリヒ選帝候は一人で1万7千もの聖遺物を持っていたそうですから、これでも普通なのかもしれませんね。でも、ミイラ化した腕とか、あごの骨とか、怖いもの見たさはあっても、「ありがたいもの」とはやはり思えません。ましてやこれを見たから免罪されるなど・・・とてもとてもそんな気分には・・・。 次に渡り廊下のような道を通り新聖具室へ。 本来はこの部屋にあるミケランジェロの傑作を見るために、メディチ家礼拝堂へやって来たのですが、先ほどの礼拝堂のインパクトが強すぎて、ミケランジェロの傑作への感動もイマイチ。 この部屋にあるのは、「思索」と「行動」「昼」と「夜」「曙」と「夕暮れ」どれもとても有名な彫刻で、たしかにすばらしいんですが、やっぱりさっきの豪華さのインパクトが・・・(^^;)。 でも、ふと見ると、こちらの部屋にも名前が・・・。 え~?! これも棺桶なの~?! 何と、昼と夜、曙と夕暮れ、思索と行動のペア彫刻の台は、「棺桶の蓋」ではありませんか! 棺桶にミケランジェロの彫刻で蓋・・・これはこれである意味凄すぎ(^^;)。 でも、こちらの棺桶のほうがサイズがやや小ぶりだし、色は白。建物自体も墓所として理解できる大きさで内装も白。静かな雰囲気も死者の住まいとしてふさわしい気がしました。 それにしても、どうして日本語訳は「礼拝堂」なんでしょう? 安置遺体が一杯で、どう見てもここはメディチ家専用墓地。英語では、(メディチ家)コジモ氏のMemorial(記念館とか墓所とかに訳せる)になっていて、その方が実態を表していると思いますが・・・。 個人的には、ドゥオモやベッキオ宮より見ごたえがあった、メディチ家礼拝堂でした。
2006年01月05日
今回の旅行の最大の目的がフィレンツェのウフィッツィー美術館とアカデミア美術館です(え?そんなこと思ってるの家族の中で私だけ?)。 フィレンツェには、誰でも知っている有名な2枚の絵と1体の彫刻があります。 ウフィッツィーにはボッツィチェリの「ビーナスの誕生」と、「春(プリマヴェーラ)」が、アカデミア美術館にはミケランジェロの傑作ダビデ像があるのです(^=^)。 まずウフィッツィー美術館。前述の2枚の絵以外にも、レオナルド・ダ・ビンチ「受胎告知」、ラファエロ「ヒワの聖母」はじめ、有名な作品がいくつもあり、シーズンには入場に1時間待ちは当たり前。予約電話で予約ができるので(有料)、混んでいる時期は予約した方がいいようです。私たちも予約して行ったのですが、行ったクリスマスごろは、並ばなくても大丈夫でした。 まあ、大体個人で旅行して、朝の開館と同時に入場せんと、入り口で待ち構えているのは日本人くらい。普通の人々は大体10時くらいから見学にやってきますので、朝一に行って入り口で待っていれば予約がなくても比較的すぐに入れるかもしれません。 そうそう、見学予約は「予約代理店」もありますが、代行手数料だけで20ユーロもします。 代行を頼まなくても予約専用ナンバーがちゃんとあり、英語が通じるので、極端な話「ウフィッツィー。予約したい。○月○日。○人。」などの片言英語でも予約できます。希望日がダメな場合は向こうから他の日を提案してきますし、O.K.の時は、空いているのは、9時と9時半。午後なら1時ですが・・・と、時刻を言ってくれますので答えるだけ。自分で予約にチャレンジするのみ(いや、実際そんなに気張らなくても大丈夫ですって(^^;))。予約電話 イタリア+39-055-294-833 *イタリアは国際電話でも市外局番の0を外さず電話します。日本からだと010-39-055-294-833になります。 フィレンツェのアカデミア美術館も同時に予約できます。 さて、肝心の絵の方ですが、「すばらしい」の一言でした。 「春」の方は、細かく描かれた草花が繊細で、日本画の土田麦僊(ばくせん)「大原女」を思い出させます。 「ビーナスの誕生」といったら! 空のブルーと海のエメラルドグリーンの発色がすばらしく綺麗で、ビーナスの柔らかな表情ももう見ほれてしまいます。何百年も前に描かれた絵とは思えません。「いつまでもこの絵を見ていたい。」と思う絵で、これを所有し、毎日見て暮したしたメディチ家の人は本当に幸せ者です。勿論館内写真撮影はできません。ミュージアムショップが充実しているので、そこで絵葉書、鉛筆、ノート、ポスター、マグネット、キーホルダーなどビーナスグッズが販売されています。 これは絵葉書を写真撮影したもの ↓ あ、でもビーナスの誕生というのは間違いで、本当は誕生のシーンの絵ではないそうです(^^;)。 是非イヤホンの解説を聞くか、ガイドブックを買ってから回りたいところ。 ★ アカデミア美術館のダビデ像もすばらしいものでした。 とにかく大きい。そして美しい。本物は写真では判らない、もの凄い迫力で、ダビデの顔には、今にもゴリアテを打たんとする気迫がみなぎっています。 なお、ダビデ像は必ずダビデとゴリアテのエピソードを調べてからご覧ください。そうすれば、ウチの息子&旦那のように、「あの手に持ってるの、何?」などという、マヌケな疑問を抱かずに済みます(^^;)。 ダビデ像はもともとフィレンツェのシニョリア広場に町の顔として設置されていたようです。それで大きさも普通の像より大きく迫力があるのですが、屋外が長かったせいで汚れと破損は避けられませんでした。製作から500年の節目に丁寧に汚れを落とされ、修復され、美しくなったという様子が、DVDやビデオとなって販売されていますが、ミュージアムショップの一角で流れていますので、買わなくても見てみると良いと思います。 ダビデ像は重さの割りに足が細すぎて亀裂が入っているので、美術館ではこれについても修復する方針だそうです。 本当に、ルネッサンスって教科書でしか見たことなかったのですが、本物を見た感想は以下に集約。ビバ、ルネッサンス!人間礼賛!すばらしい!
2006年01月04日
ベニスの商人といえば、シェイクスピアの有名な作品です。友人の為にユダヤ人の金貸しシャイロックから金を借りたベニスの商人が、船が沈んだため金が返せなくなって、借金のカタに証文通り心臓の肉を差し出すよう要求される・・・という話です。 塩野七生氏によれば、実際にはベネチア共和国は各国に間諜を差し向け当時世界最高の情報収集能力を持っていた様な抜け目ない人々で、全財産を一回の航海に投資するなどありえないし、もしもそれで破産したら、それこそベニスの商人の恥さらしだったそうですが・・・。 現代では完全に観光化したベネチア。そこにも抜け目ないベニスの商人たちが存在します(^^;)。 ベネチアで悪徳商人として有名なのは、ぼったくりレストラン。特に有名な高級ホテル、ダニエリ周辺や、運河が見えるような良い立地にあって、客引きしているような店は要注意。 ぼったくりの方法は、調査の結果(どんな調査や?)以下の4つが確認できました。1)言葉ができず旅慣れていない観光客などに、まず無料サービスのシャンパンなど飲ませて店を出にくくし、値段が載っていないメニューを出す。2)名物の魚介料理で、支払いの段になって、「メニューの値段は100gだ。お前の料理には1キロ使ったから10倍になる」と言ってくる。3)2)の更に悪質版で、苦情を言う客には(100g)と記入してある別のメニューを見せ、「判って注文していたはず」と言い切る。4)ワインを頼むと、客には値段を言わず、高額の(それが本当に高額なワインなのかは怪しい)ボトルを注文させる。 どれも、2人で20万円などの破格の請求をしないところがミソ。前菜とパスタ、魚のグリルにグラスワインで、客も確信を持って「ボラれた」と言い切れない一人2~3万円くらいの値段を提示してくるようです(イタリアで色々食べた結果、この程度の食事なら、最高級店以外は布テーブルクロスと布ナプキンの店で、二人で2万円がいいとこです)。 こんな手口で「ぼったくられたのかも?」その後ずっとイヤ~な不信感を抱いていては楽しい旅行も台無しというものです。ベネチアのレストランはツアーの添乗員さんに紹介してもらうか、ガイドブックに載っている店か、予算を告げてホテルに紹介してもらうか、客が楽しそうに飲んだり話したりしている大衆的な店に入るか、ピッツェリア(ピザ専門店というわけでなく、パスタや前菜、メインもあって、味もおいしい)に入るのが良いと思います。 ベネチアはすばらしい所ですが、完全な観光地で地価もイタリアで最も高い場所のひとつ。「安い飲食店」はありませんし、味も他の都市の同じ値段の店に比べると落ちます。 海の中の町なので海鮮料理が名物となっていますが、ベネチア本島に漁港があるわけでもなし。安い店はもとより、評判の良いという高級店でも海の幸の前菜に「カニカマ」を出してきてびっくり(^^;)。 次に気をつけなければならないのはお土産屋。本物のムラノガラスやレースを扱っている店もありますが、職人の減少から殆どの土産物店では中国製品をならべており、Made in Chinaとシールがはってありますが、中には中国製品を堂々と「ベネチア産だ」と説明し、偽って売っている悪徳店もあります。しかし「ベネチア製だと思ったら騙された・・・」というような心配はおそらく無用。普通の日本人なら中国、ベトナム製のものを日常的に頻繁に見ていますので、ベトナム製テーブルクロスや、中国製の小さなガラスの動物を見れば、「ああ、こういうのは日本でもよく見るよね~。」といった感じで、すぐにわかります。 そういえば、駐車場の料金所も・・・。入庫した時の口頭説明では、1日目36ユーロ。2日目から20ユーロということでしたが、帰りの清算所には2日目からは12時間20ユーロ。次の12時間までは1時間につき2ユーロと表示されていました。2日目は17時間くらいだったから傷は浅かったけどさ。う~む(^^;;)。 ゴンドラの、「1時間100ユーロ」程度の吹っかけ料金なんか、かわいらしく思えてきますね~。 旅行の際はくれぐれもお気をつけください。
2006年01月03日
そういえば1月1日のコメントで書いた巫女さんのバイトですが、おいしいだけでなく、色々なカップルがあって、興味深かったです。 指輪の交換や、誓詞を読むのに震えてるのはいつも新郎さん。 ウソみたいなんですけど、3組に1組の新郎さんは、手がブルブル震えてしまって、指輪を交換するときうまく新婦さんの指にはめられないんですよ。新婦さんで震えてた人は私が立ち会った中では一人もいませんでした。 ちっとも入らなくて、新婦さんがグッと新郎の腕をつかんで強引に指輪をはめたこともあります。 まあ、結婚式では実は男性の方が純情というか、感動しやすいというか、そういう感じなのでしょう。 中でも特に忘れられない(?)のが花嫁さんの方が、背も高く、体重も50キロは多そうな超ノミの夫婦のお式。 花嫁さんは太りすぎで和装は前が合わせられず、神前なのにウエディングドレス。ウエディングドレスもよせばいいのにパニエが一杯でスカートが傘の様に広がったタイプ。廊下一杯にドレスが広がり新郎と並んで歩けず、歩くたびザザッザザッと大きな音がしてまるで「白いレースの小山」。挙句の果てには入り口でつかえてしまい、おつきの人が必死でドレスをかき集め、新婦のおしりの後ろで二人掛かりでドレスのパニエを押さえつけ、押し込むように入場させてました。 キリギリスのように痩せた新郎は、それをずーっと醒めた目で無感動に眺めてるんですが・・・。 新婦が動くたびになんかひっくり返りそうになるし、三々九度の台が、ドレスではじかれないよう、私が抑えてましたもんね。 あのときだけです。宮司さんが「台、台!」ってびっくりして私にあごしゃくって見せたのは。普通余分なこと話しませんから。 いや、笑い事ではないです。やってるほうは、一生に一度(?)のことなので、絶対間違いがあってはなりませんから必死です。 でも、その式は無事に済んでよかったです。 先輩巫女さんが担当した式で、三々九度の時急に新婦さんが泣き出して、「結婚なんてイヤー。」と凄い勢いで叫び出して泣き崩れ、式が中止になったこともあったそうです。いくら土壇場っていってもねぇ・・・怖すぎ。 婚姻届を出すまでは、結婚式を挙げようが、一緒に住もうがそれは単なる同棲です。三々九度はただの形式ですから、親から借金のカタに結婚を強要されているなど特殊事情がある場合を除き、急遽結婚やめると騒ぐ場合は、披露宴の後か、あるいは成田離婚にしましょうね(^^;)。 しかし、バイトで巫女さんをすると、自分の式の時に感動が薄い。 無宗教の人前結婚だったのですが、全く緊張がなく、あとで写真見ても全然普通に大口あけてたり(^^;)。招待した友人たちにも、「全然緊張してなかったよね。料理もバクバク食べてたじゃん」と、しっかりチェックされていました。
2006年01月02日
といっても、ジュネーブはまだ2005年の大晦日(^^;)。そこで、今年(2005年)の我が家5大ニュースを一挙公開。5.次男、自分の名前が書けるようになる 日本語と、アルファベット、両方で間違わず名前が書けるようになりました。(^-^) 体も自分で洗えるし、服もたたんでしまえます。自分でできることが増えました。4.長男、ピアノのピティナコンクールで奨励賞受賞 長男がコンクールに出たいと言い出し、それから特訓の日々が。コンクールの日が近づくにつれ「ああ、もう何でもいいから止まらずに弾ければ・・・(^~^;)」くらいの低~い目標を掲げていましたが、特訓のかいあってか奨励賞。いや~、親と先生の方が大変でした。 先生ありがとうございます。「来年もがんばりましょう」と仰って下さいましたが、それもかなわなくなりました。3.イタリア旅行 ジュネーブへ転勤し、一生行くことはなかろうと思われていたヨーロッパ旅行に(^_^)。 しかし、陸続きで車旅行で、国境のチェックもないため、あんまり「海外旅行」という実感がわかず(__;)。 やっぱ海外旅行は飛行機でないとね~2.新しい家ではじめてのお正月 実は中古の家を買って改装し、2004年12月24日に入居したばかり。で、1年も住まずにジュネーブへ引っ越してしまいました(;_;)。 ご近所から散々「え?この前転居していらしたばかりじゃなかった?」(ハイ ソノトウリデス^^;)と言われたのは言うまでもありません。 1.ジュネーブへ転勤 本当に予想外の転勤(半年前まで次はアメリカ勤務と言われていた(^^;))で、もうてんやわんや。 入居した家の状態が酷くて、掃除だけで2週間(-_-;)。それなりに住めるようになるまで1ヶ月以上かかりました(泣)。 2006年も良い年になりますように。
2006年01月01日
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