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『 ・・・・・俺は薬売り これから町へ行くところ。いい薬あげよう。ヤケドにとってもよく効くよ。」 ところがそれは辛子をたっぷり混ぜたもの。狸はピリピリしみて痛いのなんの。一晩中泣き通し。 次の日山でウサギどんを見つけた狸、「やい、昨日はよくも俺を騙したな。痛くて痛くて死ぬかと思ったぞ。 どうしてくれる。」ウサギどん、ふんという顔で「それは藤山のウサギだよ。おれは杉山のウサギだよ。」 ・・・・・・・・ 「かちかちやま」より 』 先週ひどい日焼けをした。 日焼け止めをしっかり塗り、帽子をかぶり、しかも朝の1時間くらいだというのに。 ヨーロッパの日差しは強いと聞いていたけれど、まさかここまでとは・・・。 日本では日焼けしたら即99%アロエベラジェルを肌にすりこみ、乾いたらすりこみ・・・すれば、日焼けをうまく冷やせるせいか、大抵その後たいしたことにもならなかったが、ジュネーブには何故かあの緑色のゲル状アロエベラがない。 仕方ないのでその日にそのまま寝たのがいけなかった。 翌日からは、首と肩の辺りがしっかり真っ赤に焼けていて、夜寝るのも痛くてかゆくて不眠状態。 日本から持ってきた蓬エキス、化粧品のアフターサンクリーム、キュウリパック、オロナイン、ヴァセリン・・・色々塗ってみたけど症状が改善されず。 これじゃ、ヤケドじゃん。かゆいよ~痛いよ~(;_;)。 と騒いでいたところ、旦那がホメオパシーの店ならアロエ製品があるとの情報をキャッチ。 フランスのカルフールへ行ったときに、旦那が薬局でチューブ入りのものを買ってきた。 家に帰って早速使う。 ジェルではなく薄緑色のクリーム状。 日焼けでヒリヒリする背中と首に早速塗ると、ひや~~~~っとした感触が・・・。 ・・・・ん? ・・・・あ? ・・・・ひ・・・! ひ~っ!!! ぎゃあ~~~!しみるぅ~~~~!痛いよぉ~~~~!!(;_;)(;_;)(;_;) 信じられないくらいキンキン肌にしみるのに耐え、痛みに固まりそうになりながらアロエのチューブを見ると裏側に Bien-etre pour les jambes(足の幸せ)との文字が・・・。 何これっ!!! フットバームじゃん! またしても旦那にやられたよ・・・。 早速事の次第を旦那に告げる 「しみる~死ぬかと思ったよ! 私の肩どうしてくれる!」 旦那、涼しい顔をして「それは前山のウサギ(旦那仮名)だろう。俺は柴山のウサギだよ。」 私はカチカチ山の狸かよ・・・(-_-;)。
2006年04月30日
フランス文化圏で忘れてはいけないデザート菓子に、クリーム・ブリュレ(creme blulee (cremeの発音はフランス語ではクレム))とクリーム・キャラメル(creme caramel,creme flan, creme renverseeとも言う)があります。 こちらでは、レストランでケーキ以外のデザートといえば、チョコレートムース(何故かムースはチョコレートと決まっていて、他の展開は無い)、プロフィトゥロール(profiterole)、アイスクリーム(glace)、そしてこのクリーム・キャラメルかクリーム・ブリュレが最もポピュラーです。 クリーム・キャラメルとクリームブリュレは兄弟のように似たお菓子。 クリーム・キャラメルは、ずばり、フランス語でプリンのことです。 舌触りも味も、これは日本のプリンに良く似ています。しかも、こちらの市販品の安いものは、日本のスーパーで売ってる3連結の安いプリンの味だったり(^^;)。 レストランでは、お店の手作りが多い様ですが、日本のものより卵臭い店も多く、がっくりするかも知れません。 クリーム・キャラメルの材料は、全卵、卵黄、砂糖、バニラ(これをケチると卵臭くなるのでは?)、牛乳。カラメルを入れた型に流し込み、オーブンで湯せんし固め、冷やします。 対してクリーム・ブリュレの材料は、卵黄、生クリーム、砂糖、バニラ。卵の白身は入りませんし、牛乳より濃厚な生クリームを使うのが特徴です。オーブンで湯せんし固め、冷やすのは同じ。表面のアメは、冷めてからグラニュー糖をたっぷりふって、バーナーで焼いたり、高温のオーブンに入れたりして作り上げます。アメ状か液状かというだけで、言ってみればクリーム・キャラメルのカラメルと同じです。 ということで、クリーム・ブリュレはクリーム・キャラメルの豪華版って感じでしょうか?ブリュレの方は、卵臭いこともまずありません。 クリーム・キャラメルは混ぜて焼くだけ簡単パックが製菓コーナーにありますし、家庭でも作るお菓子という位置づけの様です。 なので、ケーキ専門店には一般的にブリュレの方しか置いてありません。 でも、我が家は買って来てブリュレを食べるなら、当たり外れのあるジュネーブのケーキ専門店より、一定水準の味が期待できるスーパーものの方を選びがちです(^^;)。 MIGROS のちょと高い 「SELECTION クリーム・ブリュレ」なんか、結構美味しいです。 下の写真は、カルフールのココナツ入り焼きクリーム・キャラメル。ココナツの歯ごたえが好きですが、子供にはこの歯ごたえが不評。普通の安いクリーム・キャラメルの方がいいそうです。 おいしいのに~(^^;)。
2006年04月26日
何故ウチの子供たちが、ベルンの大聖堂に興味を? 不審に思いながらも祭壇やステンドグラスを見学。何でもこの大聖堂は、戦火にはあっていないものの、宗教改革の時正面の飾り彫刻以外は一度取り壊しになっていて、高さは高いもののイタリアの寺院のような、豪華絢爛な装飾はありません。スイスらしいといえばスイスらしい教会です。 お布施をして、お決まりの蝋燭奉納をして出てくると、子供たちが振り返って聞きました。「で、階段はどこ?」「え?」「階段。上だよ。上。登ってる人いたじゃん!」「そうだよ~。階段。」「ひ~っ!!!!それが目的だったのかっ!!!(^=^;)」 どうも早い段階から、大聖堂の尖塔の上の方に豆粒のように動く人影を見ていたらしく、それが故に子供二人は大聖堂に行きたいと言っていた事が判明。 高いところがあれば、必ず登りたがるウチの子は・・・・それ以上言うまい。 そうかい。中身に興味はなかったのね(^^;)。おかしいと思ったよ・・・。 子供らの強い要望で、高所恐怖症の私が大聖堂の上へ。 途中の鐘つき堂のところで、運良く(?)丁度3時で、大聖堂の鐘が大音響で鳴り響きました。あまりもの音に、お互い何を言っているのかも聞こえない・・・(^^;)。 そんなこんなで、何とか地上100m近い見晴らし台まで登ったら、そこにいた集金係の人からの「もっと上までいけるわよ。向こうの階段ね。」とのありがたいお言葉(しかも子供もわかる英語)(^^;)。死ぬ気で登って、あまりの高さに景色を堪能する度胸も無し。下の見晴らし台には人が居たけれど、尖塔の本当に屋根の下にあるここには、他に人もおらず。手すりにはウチの下の子ならすり抜けて落ちるくらいの穴が(^=^;)。ひ~~~~っ!!~そこから落ちたらオイラと仲間~カモン♪殆んど景色もみず、証拠写真を撮って、足元だけ見て、そそくさと子供らを促し降りてきました(^^;)。 空が透けて見えるてっぺん。 後から思えば、天気も良かったし、50キロ先のユングフラウやアイガーもここから見えたのでは・・・(^^;)。 う~む・・・。そんなこと考えてる心のゆとりは無かった・・・。 最後は、ベルンの象徴のクマがいる、クマ公園で、所在投げにウロウロ歩き回るクマを見て、旦那と落ち合い帰宅となりました。 所で、今回のベルンでは、なんだか「日本人ですか?」って何度も聞かれました。 ジュネーブほど外国人が多くないので珍しいのかもしれません。 ちなみに、ベルンはドイツ語圏ですが、観光名所では英語かフランス語が通じます。でも食堂のおじさんはスイスアルマン(ドイツ語スイス方言)オンリー。やっぱドイツ語圏でも、一般の人は何カ国語も話せないということが判明た次第です。
2006年04月25日
Q.突然ですが問題です。スイスの首都はどこでしょう? あ、ひょっとして、チューリッヒとかジュネーブって思ったあなた。気持ちは判りますが、違うんです。 スイスの首都は、ベルン(Bern)ですよ~。ベルン。ジュネーブからは高速で2時間くらい。スイス人も、ともすると忘れがちだと言われるだけあって、何だか影が薄い~ のですが、ここは世界遺産に登録されている町です。スイスには世界遺産はたった3つしかないんです。それがミュスタイアの聖ヨハネ・バプディスト修道院と、アレッチ氷河とこのベルンの旧市街です(と、思ったら、たまたまガイドブックに3つしか載ってなかっただけで、調べたら実は5つありました(^^;))。 ベルンの旧市街は、世界大戦で戦火にさらされなかったので、保存状態がよいのだそうです。 道路は石畳、ところどころに写真のような美しい噴水が設置され、中世のままのアーケードの続く建物が続きます。建物の内側は改修してエスカレーターやエレベーターも稼動していますが、外側はそのまま使われているのです。 ベルンの町は、一見商店が少ない印象を受けます。それは商店が石作りのアーケードの内側にしかなく、外に大きな看板がないからです。実はお店は1階だけではなく、住宅にしか見えない2階、3階でも営業していますし、多くの地下室が、今は個性的な商店として営業しています。 (↓地下のお店入り口。これは花屋) 上の写真の様に、表通りから階段を下りて入るお店が一杯あります。地下のお店は、入り口の周りや、アーケードの柱のガラスショーウインドーに商品を展示しているので、地下でも何のお店かわかります。 地下のお店にとっても心惹かれるのですが、今回は旦那もおらず(ベルンで仕事中。それに往復だけ便乗してベルン観光に来たわたし達)、時間も3時間くらいしかありません。 二人の子供連れではどうにもなりません(^^;)。 お店は外から眺めるだけにしました。 ベルンの有名人といえば、アインシュタイン。相対性理論は彼のベルンの家で考え出されたそうです。旧市街の大聖堂の近くに、アインシュタインハウスがあり、今は小さな記念館のようになっています。子供に 「アインシュタインって知ってる?」と試しに聞いてみたら、 「知ってるよ。光の速さに近づくほど、時間の流れが遅くなるっていうの証明した人」という答え。 え?何でそんなこと知ってんの?(~_~;) 聞いてみたところ、出所は「ドラえもん」らしいことが判明(^~^;)。 なお、アインシュタインハウスの入り口はとっても小さな看板しかないので、見つけにくいです。1階がPASTAMANIAという名のレストランになっています。 次に子供たちが目指したのは、スイス一大きいというベルンの大聖堂。 何故大聖堂に興味が? と不審(?_?)に思いながら、大聖堂に向かいました。 すると、大聖堂には、やっぱり何かあったのでした。(つづく)
2006年04月24日
この週末に、ジュネーブのPalexpoで、日本の漫画フェスティバルPOLYMANGA(ポリマンガ)2006(主催団体にリンク)という催しがありました。 欧州ではフランスを中心に、日本のマンガが意外に広く若者に読まれていて、アニメもTVで放送されたり、DVDで売られているようです。 勿論フランス語ですので、日本でおなじみのマンガでも、我が家の人間には読めませんが、今回マンガ「ヒカルの碁」関係で、囲碁の会場が設けられ、先生もいらっしゃるということで、わが家の子供たちも行くことになりました。 行く前旦那と、「こっちでも、コスプレとかいるのかなぁ・・・」「え? あれは日本にしかいないんじゃないの?」「秋葉とか?」「衣装売って無いじゃん・・・」 と話していたにも関わらず、会場入り口にいきなり「ブリーチ」のコスプレ一団(^^;)。 会場に入ると、女の子の「銀魂」コスプレ3人組や、「ナルト」「コスプレ、その他私にはわからない様々なコスプレの方々が(^^;)。 しかも、殆んどの人は、衣装自作!らしい。ゲタまで手作りしていて驚き。 何でこんなに力の入ったコスプレさんが?と思ったら、明日はコスプレ大会もあるそうなんですね~。前日からコスプレで参加して、盛り上がっているようでした。 フェスティバルの内容は、コスプレ大会他、日本マンガの原画の展示、アニメ主題歌カラオケ大会(日本語の歌もあり)、漫画家の講演会、キャラクターのイラスト書き大会、日本のアニメ映画の上映、アニメキャラクターのTVゲーム体験コーナー、キャラクターグッズやマンガ、DVDの販売コーナーに、日本文化ということで、折り紙や茶の湯、書道の部屋まで。 囲碁の部屋も、わんさか人が居て、大変な盛況ぶり。 実は、ヒカルの碁はこちらではテレビ放送はされていません。 テレビ放送も無く、囲碁という、欧州ではなじみの無いテーマであるにも関わらず、マンガはかなり人気が出て本屋では平積み。アニメのDVDも出ています。 ジュネーブ大学日本語学科で、ヒカルの碁を読んで、「碁」を卒論テーマにした学生が3人とか、碁の勉強をしたいと思い立ち、大学を休学して日本へ旅立ってしまった学生まで(^^;)。 ジュネーブには囲碁クラブや教室はあまりないのですが、このフェスティバルでは結構高校生くらいの子達がたくさんやってきて、一局打っていき、60面ある会場も殆んど満席です。 見ていると、半分くらいの子達は、打ち方はめちゃくちゃなんですが、それでも囲んだら取れるというルールは知っている様で、どうも習ったり本を読んだりしたのではなく、ネットで見よう見真似で覚えるらしいです。 それにしても、マンガの結構な集客ぶりにビックリでした。 我が家の子供たちは、ナルトグッズの額あてが欲しくて買いに行きましたが、主人公と同じマークの額あては既に売り切れでした(^^;)。 それでも他のキャラクターの額あてをちゃっかり買い、昨日から寝るとき以外はずっと頭に巻いています(^=^;)。 忍者になったつもりで、家の中でも「忍法!影分身の術!」とか。 せんでええし(^=^;)。
2006年04月23日
今回のレッスンは、ブログに書くのも嫌なくらい、ボロボロでした(__;)。 まぁ、イースターで子供がず~~~~っと家にいて、その相手で昼間ろくに弾けできなかったとか、丁度包丁で左手の指を切って、痛くて弦が押さえられなかったとか、ブログを書くのに忙しかったとか(^^;)、色々ありますが、端的に言えば単なる練習不足。 それにしても、やっぱ丸一週間も弾かないってのは酷すぎでした。 弓は全くちまちまして弾いてるし、 音は外れるし、 変なスレ音は鳴るし、 肘に力は入るし・・・。 こんなレッスンで、先生すみません(;_;)。 ものの本によると、バイオリンの練習は、 1日サボると自分で気付き、 2日サボると師に気付かれ、 3日サボると聴衆にバレる。 そうです。そういえば、ヒョン先生も、10分でいいから必ず毎日弾きなさいって言ってたっけ。だめじゃん(;_;)。 月曜からはまた子供が学校へ行くから、心を入れ替えサボらずにがんばるわ(;_;)。 え?6月から子供が夏休み? そ、それわ・・・・・・・・・(^=^;) ヤバイじゃん・・・。
2006年04月22日
フランス語を始めて4ヶ月・・・。 あまりにも フランス語が覚えられない(^=^;) ため、レッスンで過去形を習ったことをきっかけに、フランス語で日記をつけることを、先生に宣言にした(宣言しないと三日坊主になるし・・・)。 日記だと、ごく平凡な自分の身の回りのこと・・・子供の勉強、買い物、体調がよい悪い、どこそこへ行った、誰と会った・・・など、きっと日本語で書いたなら、退屈でいやになる内容ばかりだけれども、ごく日常な内容なだけに、出てくる単語も動詞も、身の回りの、すぐに会話で役立ちそうなものばかりとなるのが、ねらい目。 別に日記を書くことが目的ではないので、覚えたいことを意識的に話題に出して書くこともできるし、覚えたい単語をわざと繰り返し使ってもいい。 ということで、昨日から書き始めてみた。 今まで習った現在形と、過去形、命令形のみで書くことにする。「 今日は4月20日。長男は国語の勉強をしました。でも、漢字が書けませんでした。毎日漢字の勉強をしていますが書けません(^^;)。 昼から公園に行きました。子供たちはサッカーをしました。 私はその間本を読みました。」 こんな感じで、殆んど小学生の駄文(笑)。 しかし、こんな程度でも、自分で文章を書くとなると、冠詞はどうする?動詞の活用はどうだ?副詞はどこに入れたら?漢字の姓は何?・・・ もう、わからないことだらけ。 結局この7行くらいの文を書くのに30分(笑)。 でもまあ、やっぱり自分で考えて書くと頭にも残りやすいし、無論、先生に添削してもらえるので、宣言した手前毎日じゃないにしても、書かねば。 人間、何も無ければ楽な道を選ぶのは道理。 追い込まれぬ限り、期間もノルマも無い勉学はしようとはせぬ。 追い込むものが無ければ、自分で作るまでのことよ(-_-;)。 ああ、でも、これできっとハングルを忘れていくんだろうなぁ・・・(笑)。
2006年04月20日
フランスでとってもポピュラーなお茶菓子に、シュケット(chouquette)というものがあります。 簡単に説明すれば、クリームの入っていない小さなシューに、砂糖の粒(あられ糖)ををまぶしただけのもの。なんて事はないのですが、これが結構はハマる美味しさなのです。 シュークリームの皮といえば、日本ではやわらかくてフワフワのものが多いですが、このシュケットのシュー皮は、やや噛み応えがあって、ほんの少し塩気もあります。このほんの少しの塩気と、まぶされた砂糖の粒のバランスが絶妙。 クリームが入ってるわけではないので、とっても軽くて、パン感覚で軽く、いくつでも食べられます。 コーヒーにとっても良く合うので、三時のおやつにもってこい。 (これはチョコレートの粒つきバージョンでナイス!な味。ほぼ実物大) フランスのお菓子なので、スイスで普通に売られているものではありませんが、ジュネーブでも見かけることがあります。 お菓子屋さんにはなく、普通これを置いているのは何故かパン屋さん。お値段は100gで1.5~2ユーロというところ。 ジュネーブのカルフールやフェルネのシャンピオンのパンコーナー、バルトワリーのパン屋ポールにも置いてありますので、機会がありましたらお試しを。
2006年04月19日
先日、日本のあるIHクッキングヒーターを扱った複数のサイトで、「欧米の都市ではすでに主流となりつつある住まいのオール電化は、まさに先進生活のひとつのカタチ」欧米、諸外国では地球温暖化防止への関心とともに、急速な高まりを見せています。・・・略・・・「IHクッキングヒーター」「エコキュート」「レンルフト24」を標準で装備。といった記述があって、欧米はオール電化住宅が普及していて、 台所では勿論IHクッキングヒーター と思わせるような書き方がしてあったので、この話をちょっと取り上げてみることにした。 ヨーロッパでは電化住宅がかなり普及している。「家庭にガスがない」という意味では、それは全く事実で、今住んでいるスイスのアパートも電化。 ただし、実は暖房は共同設備のラジエターなので、それをどうやって暖めているのかわからない以上、ヨーロッパの多くの地域は「オール」電化かどうかは定かではない(^^;)。実は、時々タンクローリーがアパート地下に燃料を補給に来ているのを見ているので、個人的には、「暖房は電気ではないのでは?」と睨んでいる。 我が家以外の知り合いのスイス、フランスの家でも、ガスコンロを使っている家はどこにもない。けれど、 ヨーロッパでは、 IHクッキングヒーターは全く普及していない。 代わりに使っているものは、ガラストップの内側で、コイルが真っ赤になり熱する電熱線のようなタイプ。対応鍋の裏を見ると、IHとは別にグルグル巻きのマークが書いてあることがある。アレだ。 勿論この電熱コンロは触ると熱くてやけどする。冷えるのにも時間がかかるので、鍋を下ろした後も、うっかりさわったり、物を置いたりすることはできない。 立ち上がりにも時間がかかり、熱量もイマイチ。おそらくIHより使い勝手が悪い。 けれど新品のキッチンの展示場に、IHはない。 何故かといえば、IHの電磁波の健康への影響懸念に、今だはっきりと決着がついていないからだ。 ヨーロッパは保守的なので、「絶対大丈夫」という結論が出てからではないと、人々が新しいものに移行することは、あまりない。一般的に安全基準作りなどでも政府の態度は日本よりずっと慎重だ。例えば健康に対する影響から、送電線の設置基準など非常に厳しい。(直下や、鉄塔の隣に住宅を建ててもいいという、規制ゆるゆるの国は、先進国では日本くらいという話もある。) よって、白黒はっきりしていないものは、普及しようがない。IHと同じく電磁波懸念のある電子レンジの普及もイマイチ。 日本ではIHの電磁波について、「危険という証拠は無い」「ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)の基準に適合」と宣伝しているが、危険という証拠がないという言い方は、「安全であると保障できない」。ということなのか? WHOの調査も長期使用についてはまだ決着がついていないので、ICNIRP基準に適合というのも、長期使用に関しては、「基準」自体に根拠が無いことになる。そもそもIHクッキングヒーターは日本以外には殆んどない商品なので、このような使い方を視野に入れての基準であるのか疑問も残る。 基準といえば、放射能にだって安全基準はあるわけだが、安全基準内であっても、喜んで放射能を浴び続ける人はいまい(勿論電磁波はそこまで危険なものではないとは思うが・・・)。 このようなあやふやな状況でそもそもIHを大々的に宣伝し、普及推進していいものかという問題もあるが、少なくともよく調べもせずに(と思いたい。知っていてならちょっと悪質?)、文頭のように 欧米式オール電化住宅 = 勿論IHクッキングヒーター 的な文章を掲載しているのはどうかと思う(^^;)。 ちなみに、そもそもオール電化の現状自体、私の知っている範囲のヨーロッパの電化住宅と、日本のオール電化では似て非なるものであるが、そのことについてはまたいつか(^^;)。
2006年04月18日
昨日はスイスヴァレー州にある、ロイカーバード(Leukerbad)へ行ってきました。 ロイカーバードは標高1400mの高地にあるアルプス最大のテルメ(温泉)の村で、ジュネーブからは車で2時間ちょい。ドイツ語圏ですが、大体フランス語も通じます。日帰りでいける近さでなので、イヴェルドン・レ・バンと並び、ジュネーブの日本人の人々にも有名な温泉どころ。 村には湯治場(スイスでは処方箋があれば温泉湯治に保険が利き、広く湯治が「治療」という認識が行き渡っているらしい)、高級なテルメホテルがあり、テルメホテルには温泉を使った最新鋭のフィットネスやエステ設備も整っていますが、誰でも入れる公共の温泉もあって、そこは入場料も比較的安く、子連れでも十分楽しめます。 わたし達が今回訪れたのは公共温泉でも子連れ歓迎のブルガーバード(Burgerbad)。ここは屋内外の温泉プールやウォータースライダー、子供向けのアクアビクス教室まであります。 まだ雪の残る山をながめながら。 勿論大人用にマッサージやエステ、サウナ、フィットネススタジオなどもあり、温泉というよりはクアパーク。入湯は水着着用です。 ロッカーや貴重品入れ、更衣室、シャワー完備。タオルは持参かレンタルも可。スイスらしくどこも清潔で、常に清掃の人が水を拭き取っているので、日本のプールの更衣室のように、濡れた足型や髪の毛が床に散乱していることはありません。 さて、浴場の方は、アルプスの雪山を眺めながらの露天風呂や、岩風呂、足湯、打たせ湯などあるのですが、子供たちは、やはり子供用プール、もとい、浴場。 ほかも連れて回ったのですが、結局殆んどの時間をこの子供用浴場で過ごしました。スイスの温泉は日本のように湯船の温度が熱くは無く、体温より少し低いくらいの絶妙なぬるさなので、どっちかというと温水プールに近く、いつまでも入っていられます(でもいつまでも入ってると寒くなる)。 親としては、日本のようなあったまる、ほっこり入浴を期待していたのですが、そういう感じではありません。唯一温泉気分に熱いのは岩風呂だけ。しかし岩風呂は16歳以下禁止です(^^;)。 まぁ、高級ホテルだと、もうすこしのんびりムードで、そういうほっこり系のお湯もあるのかもしれませんが・・・。 ということで、帰り際子供は「もっといたい。ここに泊まりたい!」とブーブー不満足し、親は温泉なのに疲れが取れるどころか疲れてしまいました(^=^;)。 次はバートラガッツ(アルプスの少女ハイジで、クララが療養した温泉)の高級テルメホテルにでも行きたいものです(笑)。 ●インフォメーション ジュネーブからだと高速E62でAigle,Sion方面へ。高速終点(現在延長工事中)先のLeukから山道に入る。道は比較的わかりやすい。 電車ではロイク(Leuk)まで国鉄があるので、そこからバスに乗り換え約30分。終点がロイカーバードの公共温泉、ブルガーバード下。 入湯料などはホームページで。8歳以下無料。ファミリーチケット、数日券などあり。 宿泊施設多数あり。ただし、宿泊料金は一人いくらの表記となっている場合が多くあるので注意すること。
2006年04月16日
今日からジュネーブは親もイースター休み。かといって、特にすることも無いので、息子と同じ学校のお友達と一緒に、ジュネーブから電車で30分のレマン湖畔の町、モルジュ(Morges)へ行って来ました。 4月、5月はチューリップ祭りが開かれているので、それを目当てに行ったわけですが、会場のアンデパンダンス公園には見物の人はいても、チューリップはまだ殆んど咲いておらず(^^;)。チョットカナシイ・・・。 まあ、仕方ないんで、湖畔を散策してきました。 仕方ないんでといっても、ここはレマン湖畔。今日は雲ひとつ無い良い天気で、対岸には日本でも水のボトルで有名な、フランスのエヴィアンや、雪を頂くモンブランの姿も見えます。 3人揃ってピース(^^;) その景色を眺めながら、湖畔のレストランの2階席オープンテラスで昼食。 う~ん。湖畔はジュネーブよりこっちの方が綺麗でいいわね。 何だかよ~ろぴあ~んな感じ。 しかし、子供たちの順応は早すぎ。既にこのヨーロッパでも有数の とれびあ~ん な景色が普通になっている。全く感動せず(^^;)。 あんたら・・・この景色が普通って・・・本当に日本で生きてけるのかい? 湖沿いの遊歩道はたくさんの人が日光浴をかねてのんびり散策していて、モルジュの湖畔遊歩道をめぐるミニトレインも走っています。子供たちが、テラスから見えたこの赤くて可愛いミニトレインを見逃すはずは無く、もれなく乗車(笑)。 途中で乗車してきた老夫婦と旦那のカタコトフランス語会話も弾み(?)、大人6Sfr子供2Sfrの割には、乗車時間が長くて楽しめます。 しかし、このミニトレイン、欠点もあります。 それは、運行ルートに大きな芝生の、イケイケ公園があること(^_^;)。 車窓から公園を見つけ、突然騒ぎ出す子供たち。 そりゃ、いつもジュネーブの小さいシケた公園で遊んでいるわけだし・・・。 あんな大きいイケてる遊具の公園見たら、降りて遊びたいわな(^_^;)。 ということで、ミニトレインから見たヨーロッパ有数のレマン湖の眺めも、子供たちの心の琴線に触れるはずは無く、いつものように公園遊びで日は暮れていくのでありました(笑)。 そこで一句・・・ 公園が あればいいのね あんたたち●インフォメーション ジュネーブより国鉄で30分。本数は20分に1本程度。 車なら、レマン湖畔道路をローザンヌ方面へ1時間程度。または高速で30分程度で到着する。 観光案内所は、湖畔のヨットハーバー近くにある。モルジュには見所として、サヴォワ様式のモルジュ城(軍事博物館他2つの博物館併設)があるが、近隣のヴュフラン城や、オードリー・ヘップバーンが住んでいたトロシュナ(ヘップバーンの墓、住んでいた家、小さな記念館がある)の方が見所としては有名。 子供連れなら、レマン湖に向かって左側端の湖岸公園にある、大きな遊具公園がお薦め。芝生なのでピクニックも可。近隣駐車場あり。
2006年04月15日
フランスが世界に誇る食材というと・・・フォアグラ、トリフ、チーズ、ワイン・・・などありますが、鶏肉にも、世界で最も美味な鶏とまで言われる、「ブレス鶏」というものがあります。 これはフランスでは超有名な地鶏で、高級フランス料理店なら、鶏肉はブレスを使ってなくちゃ・・・というシロモノ。 ブレス鶏というのは、フランスのブレス地方で昔から飼育されていた鶏で、赤いトサカに白い体。青い足を持った鶏です。見た目、白色レグホンですが、(^=^;)、内容はぜんぜんっ!違います! ブレス鶏の名称は、今では「AOCブレス鶏の生産および認可条件を規定する政令」という厳しい規定を守って生産されたものしか認められていません。 ブレス鶏には、左脚に飼育者の名前、住所が入った脚環がはめられ、首に保証金具を付け、背中にはブレス鶏委員会(CIVB)が発行するAOCラベルを貼り販売されています。ブレス鶏の食鳥処理場、流通業者は指定されていて、カットして販売することも許されていません。 こういう鶏ですので、当然販売価格も高く、通常1羽(大きくても2キロないくらい)で50ユーロ(約7000円)。Kg単位ではフォアグラと同じくらいの価格で、気軽に買える値段ではありません。 ところが! この冬、このブレス鶏で、鳥インフルエンザが出てしまったのです! そりゃ、そうでしょう。ブレス鶏はゲージのなかで育つのではありません。1 羽当たり10平方メートルの草地が必要であると決められていて、日中は何千平方メートルもある広大な敷地で自由に走り回っているのです。自然に近い飼い方のため、1割が狐や猛禽類など、天敵に食べられているというくらいなので、野鳥との接触は日常茶飯事。それを防いで鶏舎で育てては、「ブレス鶏」の名前で販売できません。 感染したブレス鶏の群れは処分され、その後は二次感染も無く、あっという間に収束したはずなのに、フランスが誇る最高級鶏が感染したという事実のショックは大きく、ブレス鶏のみならす、全ての鶏の価格を暴落させる結果となりました(スイスはフランス産鶏肉を輸入禁止にし、おかげでスイスじゃ鶏肉価格が上がったような・・・(^^;))。 秋には一羽10~13ユーロくらいだった普通のロワールの鶏が、半値に下がっているし、ブレス鶏は14ユーロくらいと、1/4にまで暴落してしまいました。 そうなったらもう、買うしかないですねっ!(^^;) そもそも流通量が少ないので、大型店のカルフールでもブレス鶏は日に数羽しか入荷しないのですが、今は他の鶏がとてもお安いため、価格1/4でも高いと思われているらしく、大抵売れ残っています。 味の方は、普通のロワールの鶏(これも地鶏でうまい)より勿論美味しいですねぇ。 ブロイラーとは全然違います。 身がしまってるのにジューシーで、1時間ローストしてもパサパサになりません。 どれくらいウマイかというと、我が家の上手いものバロメーター、二人の息子が、急に無口になり、食べることに専念してしまうということで、解っていただけると思います(^^;)。 夏までには徐々に鶏の価格も持ち直すことでしょう。今のうちにせっせと食べなくちゃ(笑)。 日本にも毎週輸出してたらしいですが、最近は輸入禁止中でしょうか? フランス産フォアグラも禁止中だそうですから・・・。
2006年04月14日
はっきり言って、 私は語学が苦手です。 英語が苦手で受験に苦しんだのがそもそもの始まり(^-^;)。 大学では第二外国語に、よせばいいのにドイツ語を選択。先生と非常~に折り合いが悪く、滅茶苦茶ムカついたので逆切れして猛勉強し、成績Aで通ったのに 「先生の単位は絶対要りません!」と単位を投げ返し、翌年別の先生で通過(^^;)(この頃は若かった(^=^;))。 しかしドイツ語なんか大学卒業後一回も使うことなく今日に至り、今では「いっひはーべふんがー」と「いっひりーべでぃっひ」しか解らず、ジュネーブの家に時々やってくるドイツ語の手紙や電話は無視する日々・・・(だからFAX回線不払いになってることに気付かず、電話会社にFAX回線止められたし)。 あの時第二外国語にフランス語をやっておけば、今ジュネーブのフランス語習得は、もうちょっとマシだったかも・・・。 そして第三外国語は中国語。これもその後使わず忘却の彼方へさようなら~。 あの時第三外国語に韓国語という選択肢があったことが忘れられない。韓国語を選んでいれば、ソウルでの韓国語習得がもっと楽だったかも・・・。 社会人になってからは、会社で英文のマニュアルに苦しみ、上司に英語もするよう言われて、残業を抱えながら英会話教室へ。 その上司から「アメリカへ留学しませんか?」と聞かれ、「それだけは勘弁してください(;_;)。これ以上英語やったら死んでしまいます」と断ったおかげで、今の旦那と出会い結婚(^_^;)。私が断ったせいで、代わりに留学をふられてアメリカに旅立ったT氏は、超長距離恋愛はやっぱ無理で、当時結婚まで話が進んでいた彼女と破局(^=^;)(ごめん・・・T氏)。 結婚してからは、一つだけ自分でお金を出して勉強した言葉がある。 インドネシア語。 大学の時旅行したマレーシアが大好きで、マレーシアでも通じるインドネシア語の講座に週2回2年間通った。 おかげでその後、マレーシアやインドネシアに旅行したときは、苦手な英語を使う必要も無く、全てインドネシア語で済ませることができた。 人間の脳には果てしない能力が秘められていて、 語学は勉強したら誰でも何ヶ国語もモノになる。 現にマルチリンガルという人がいるじゃないか。 という説がある。 だが、この説には反論を唱えたい! 人間には何ヶ国語も勉強しても、それらをモノにすることができる人もいる。 しかし、中には 脳の語学部分のキャパシティが決まっていて、新しく言葉を覚えると、覚えただけ、以前習得した言葉が記憶の外に押し出されていく という人間もいるのだ。 だって、私がそうだもん(^_^;)。 第三外国語に中国語をしたら、あんだけムカついて意地になって勉強したにも関わらず、ドイツ語は忘れられた。 就職して英会話をするうち、中国語は習ったことまで忘れそうなくらい忘れた。 インドネシア語をするうちに、留学まで持ちかけられた英語は中学生並みに・・・。 唯一大好きだったインドネシア語は、ソウルに辞書や教科書まで持っていったにも関わらず、ハングルが上達するにつれ、忘却の彼方へ去って行った・・・。 そして今、フランス語を勉強することによって・・・話せなきゃ生活できないので、死にそうになりながら勉強し、かつては市場のおばちゃんと喧嘩し、ドラマを見て笑い、知り合いのお母さんと冗談まで言えたハングルが・・・・ アカン、忘れちゃうよ~!! ハングルだけは、忘れちゃだめじゃんかぁ(;_;)。だって、 もう一回ソウル赴任がある って言われてるのに~! 何で~!? 何で何で~!? 語学が大嫌いなのに、考えてみたら、小学校5年生で英語教室へ行き始めてから、今日まで、私が語学してなかった期間って、この前日本に帰った1年半だけ じゃん・・・。 で、皆忘れていくってどういうことよ(~_~;)。 私の語学の苦労は一体いつまで続くのか・・・・・・。 え?一生?(ひ~っ)
2006年04月13日
今日は下の子供の学校で Un marche de printemps(春の市)という催しがありました。 これは、子供たちはイースターにちなんだ販売商品を作り、親の有志がお菓子を焼いて提供し、学年やクラスごとで先生と子供たちがその物品を販売する催しです。 売り上げは、私のフランス語読解が正しければ(笑)、学校の遠足資金に当てられるそうです。有志のお菓子についてフランス人の人に聞いたら、「できれば持っていったほうがいい」と言われたので、またまた私も小さなガトーを作ってクラスに寄付しました(学校に何か作って持ってく機会がとても多いです(笑))。 今回のお菓子はこんなの作ってみました。 子供たちといっても小学生。物品は大抵「わが子が作ったものを親が買う」ということになりますが、作品もイースターの鶏や卵の飾り、紙の花、スミレの鉢植え、温度計、ジャムや焼き菓子など色々です。 我が家の下の息子も、幼稚園児ながら店番として参加。 小金のやり取りですが、結構子供たちも店番を楽しんでいるようでした。 イースター休み中の上の息子は、ありったけの小遣いを持参し、お菓子食べまくり(^^;)。マフィン、ミニケーキ、レモンタルト、名前のわからない揚げ菓子と、私のスキをついて4つも買って食べ、おかげで夕飯は食べられませんでした(笑)。
2006年04月11日
日曜日は今ジュネーブのプランパレ公園にやって来ているサーカス団、cirque du soleil(シルク デュ ソレイユ)のショーを見に行きました。 シルク デュ ソレイユは世界的に高い評価を得ているカナダの大パフォーマンス団。演目が幾つかあり、演目ごとのチームにわかれ、各々のチームが世界中で公演を行っていて、日本でも最近は主要都市で公演を行っています。 公演は、「サーカスなんて子供の見るもの・・・」と、タカをくくって見に行った人が、舞台が終わると、「素晴らしい」と絶賛しだすという噂。 有名なだけあって、市内で宣伝を目にすることも多いので興味はあっても、入場料が高く(一番良い席は一人115Sfr.約1万円。サーカスは安い席だと遠くてピエロの芸などが見えないので是非一番良い席で見たい。)、家計費から出し渋っていた私ですが(笑)、旦那が家族全員分チケットを買ってくれたので観に行くことができました。 今回のジュネーブ公演演目はDralion(ドラゴンとライオンの意味)ドラリオン。中国を中心としたアジアの古典芸と、西洋のエンターテイメントを集合させた舞台ということだそうです。 サーカスを見るのは初めてではありませんでしたが、前見たのはボリショイ大サーカスで、トラや犬が芸をしたり、高度な技術の空中ブランコや綱渡りのある、いわゆる「サーカス」。 単にサーカスとしてはそちらの方が技術は高いし、そういう芸も楽しいものですが、ドラリオンには単なる芸を見るのではない、違った素晴らしさがありました。 とにかく豪華。 演出、舞台衣装、舞台装置。どれを取ってもゴージャスで、舞台は本当に夢の世界。 演目も、ただ空中ブランコ、ただ曲芸というふうではなく、ドラマティックな芝居仕立て。まず曲芸をする演者自身が素晴らしい演技力で魅せます。 バックではオペラ歌手が生で歌を歌い、ダンサー達が絶え間なく踊り・・・。そのダンサーの踊りと、バックの曲は全てオリジナル。しかもそれがタダのサーカスのオマケではなくて、この音楽だけでも北米ではCDとして普通に市販されていたり、ダンスと歌だけでも公演が成り立つほど、レベルの高い素晴らしいものです。 言ってみれば、サーカスとダンスとオペラが組み合わさったような舞台で、全く飽きることがありません。 これならあの高い入場券代も納得。 噂以上の素晴らしいショーでした。 演目は他にも色々あって、ジュネーブには毎年この季節1ヶ月半くらい来ているので、来年も見てみたいです。 え?来年は切符代家計費持ち?(^^;) ちなみに、最VIP席はスポンサーのUBSが持ってるみたいですが、ここのチケットを持ってると、1時間前に集合して、舞台裏の見学ツアーつきだそうです。 どっかからまわってこないかなぁ~(さすがに無理か(^_^;))。
2006年04月10日
何だか最近とても忙しいジュネーブ暮らし(^^;)。 毎日ブログを書く暇もなかなかない(^^;)。 何でこんなに忙しいのかしらん?それはやっぱり今年度から日本語補習校を水曜の午後にしたから? スイスの公立学校は週4日制。水曜日がお休みです。インター校は水曜もありますが、午前中だけ。なので、ジュネーブの日本語補習校は、他の国の日本語補習校とは違って、土曜日と水曜日にクラスが設定されていて、どちらの曜日に通うのか選べます。 去年までは全部の学年が水・土に開校されているわけではなかったので、開校日の関係で下の息子を水曜日、上の息子を土曜日に通わせていました。 でも、別々の日に通わせるのは二度手間。どっちかの曜日に固めたいと思い、今年全学年水曜クラス開校が決まったので、水曜日に固めることにしました。 土曜日の補習校は9時から12時半まで。帰ってきて遅い昼食をとると、時間は午後2時半。スイスでは土曜日、商店は4時5時に閉まってしまうので、こんな時間からだと買い物にもいけません(遅すぎて生鮮食品があまり残っていないし・・・) その上日曜日は一部のレストラン以外、殆んど全てのお店が日曜休み。 なので、絶対金曜日か土曜日に週末の食品買出しに行かねばなりません。 今までは土曜日の長男補習校の9時から12時半の間に、嵐のように肉・卵半額のフランスまで買出しに行っていたのですが、次男も一緒の曜日にすると、年長クラスは2時間で終わりのため、そのお迎えがあって、買出しにも行けなくなってしまいます。 う~む・・・やっぱりそれは困る(~_~;)。 その上、赴任の間にスイスの各地も土日1泊くらいで回りたいとか・・・。 今だとスキーもハイキングも日曜日に行くしかなく、それだと朝寝できる日が1日もなくなってしまうとか・・・。 リヨン(片道1時間半。ジュネーブから一番近い大都会)への買い物にも行けない(日曜日はフランスもお休みだし)とか・・・。 で、平日の水曜日にまとめてしまえ! としたのですが・・・。 おかげで水曜日の前後が目茶目茶忙しくなってしまいましたね~。 公開!いんど象の水曜日スケジュール8時 長男を学校に送り届け。 お休みの次男の相手をしながら家事。10時 私のバイオリンと次男のピアノレッスン。 終わると速攻で家族4人の弁当作り。 補習校へ行く持ち物などの準備。12時半 長男のお迎え。学校のカフェでそのまま持ち込み弁当の昼食。1時40分 長男補習校。 補習校の図書館で次男に絵本を読んだり・・・。3時10分 次男の授業開始。家に帰ってもとんぼ返りになるので、補習校で待つ。5時10分 次男授業終わり。 15分 長男授業終わり。6時前 帰宅して長男に勉強させつつ夕食用意。7時半ごろ 夕食。 翌日朝からフランス語の授業なので宿題と復習すると寝るのは1時。 って感じなんで、この日は他に何にもできません。 必然的に、前日の火曜か木曜に買出しに出ないといけないのですが、火曜は午後長男のピアノ。木曜は、午前2時間フランス語。夕方から囲碁教室。 ということで、結局火、水、木もなかなか時間がない・・・(^^;)。 怒涛の水曜日が何とか終わり・・・。 早くイ~スタ~休みになれ~。ほっと一息つきたいわ~。(あ、でもイースターには長男の1,2年生漢字総まとめと、通信教育の理科実験、社会科実習をしなければ・・・(^=^;)) やっぱり「その日暮らし」な生活がいけないのかしらん・・・。
2006年04月06日
最近めっきり春らしくなってきたジュネーブ。 昼間の公園には年金暮らしの老人が日向ぼっこ。 4時以降は子供たちが現れて、暗くなる8時まで、入れ替わり立ち代り元気に遊んでいます。 あっという間に暖かくなるので、植物も忙しいこと。 連翹(レンギョウ)の木は先週までは枯れ枝だったのに、今週はそこかしこで黄色い花が満開となり、春を告げています。 そう思えば、ソウルでも春を告げる花は連翹でした。 韓国名はケナリです。 ソウルのケナリは枝がしなる「チョウセンレンギョウ(日本名)」ですが、ジュネーブの連翹は枝が真っ直ぐ上に伸びる「シナレンギョウ(日本名)」のようです。 連翹のほかにも、アカシア、蝋梅、サンシュユ、雪柳、桜など、ジュネーブでは何故か東アジア原産の樹木が数多く見られます。 連翹が春を告げたからと言っても、朝方はまだ冷えるので、冬のコートが要ります。 ところが、昼間は風が無ければ日の光が強く暑いので、半袖で丁度良いくらい。 そして、夕方には、毎日のように雨。 この時期のジュネーブの雨は劇的で、足の速い黒雲があっという間に空を覆うと、にわかに風が出て、シェードがバタバタいい、大粒の雨が激しく降りはじめます。 しかし、黒雲が通っていないところは晴れていて明るく、7階の我が家から見ると、ジュネーブの町に雨と晴れの線がくっきりできていることも。 激しい雨は、強い風にあおられて、波打つように降り、雷も珍しくありません。ジュネーブにも「春雷」があるんだと驚きます。 そして、上がるのも劇的。 降っている間も雲は移動を続け、30分も降れば、再び日の光がさします。 日の光がさしながらも、黒雲が残していった激しい雨が暫く降るので、さんさんと照るお日様の下は土砂降り。狐の嫁入りというにはあまりに激しく、そのくせ綺麗に虹まで見え、このおかしな天気に子供たちは大喜びです。
2006年04月05日
さて・・・。 今年の電話帳がやってきました。 スイスの電話帳には、モバイルも含めて、電話を契約している州内全ての人の電話番号、住所、それに特定の職業が掲載されています(非掲載の選択はなし)。 自営業はともかく、ウチも普通の会社員ですから、何も職業まで公開してもらわなくても・・・と思いますが(^^;)。 そこはプライバシーのないスイス(笑)。お構いなしです。 ついでですが、スイスコムショップで購入できる CD-ROM 電話帳は、州のみならず、全スイスの紙の電話帳と同じ記述内容にプラスして、何と、地図までついています。 つまり、名前のところに「いんど象」と入れると、私の名前と電話番号、住所、職業が表示され、地図ボタンをクリックすれば、いんど象家の地図まで出てしまうのですね~。 なんてサービス精神旺盛なスイスコム(^^;)。 いや、そんなんウチ頼んでないし(^=^;) 試しに知り合いの名前を色々入れてみましたが、皆職業も、住所も地図も合ってました(^^;)。 レストランや美容院、クリーニング店なんかだったらまだしも、みんな個人なんですけど・・・。 いくらなんでも個人宅の地図まで公開するのはやりすぎでは・・・(^=^;) 別に悪いことしてないけど、地図まで公開されて、悪いことされたらいやじゃん(え?そんな恨みを買うようなことするほうが悪い?)。 プライバシーのないスイスには、ストーカーもいない? 品行方正なスイスでは、これを、犯罪に使ったりする人はいない? あ、でも有名人一杯住んでるじゃん。 友達んちの近所の城にはフィル・コリンズとか。 一夏のバカンスで毎年50億円も使ってた、アラブの国王の別荘とか。 IKEAの会長宅とか。 日本人だと後藤久美子さんとか・・・。 こんなん公開されて、大丈夫なのかしらん?(あ、お金を払うと掲載外して貰えたりして・・・・) ところで、 スイスで CD-ROM 電話帳を入手し、私の家がどこかわかったとしても、物陰からじっと観察したり、石を投げ入れたりしないように(笑)。 ちゃんとベル押してね。 お茶くらいお出しするわん(笑)。
2006年04月04日
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