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【送料無料】猫のように生きる [ 板橋興宗 ]価格:1,680円(税込、送料込) なんでも自分の思ったように人が行動しないと気にくわない。自分の基準で、物事を測り、それと合わない場合には、爆発してしまう。そんな人間は意外に多いのではないだろうか。世の中は、お釈迦様の昔から四苦八苦。思うようにいかないのが当然だ。自分の基準が絶対だという、自分中心の考えから抜け出せない限り、悩みも煩悩もどんどん積もっていくばかりだろう。 なぜ、人は自分中心の考えから抜け出せないのか。それは、物事に対して執着があるからだろう。何事にも囚われず、天地の間を自由に生きる。そんなことができたらいいだろうなあと思わないだろうか。なかなか難しい生き方なのだが、禅とは、そのような境地を目指すものだと思う。「猫のように生きる」(二玄社)は、元曹洞宗官長、元大本山總持寺管首の板橋興宗さんが、自らの修行人生、寺での生活や生き方の指南などについて語ったものだ。これを読んで、ただちに、禅の達人になれる訳ではないが、板橋さんの言葉には、自由に生きるためのヒントが多く詰まっている。 板橋さんは昭和2年生まれ。海軍兵学校から東北大学に進み、卒業後禅門に入る。その後宗派の中で頂点まで上り詰めた人なのに、いわゆる抹香臭さは感じられない。言われることも、なかなかお茶目だ。「どうして結婚したのか」という問いには、<がまんできなかったの>(←何を!?)と答え、「長いお経を覚えるのは大変そうです」ということに対しては、<私はまだひとつも暗記していないのです>と言われる。しかし、それこそが禅の本質なんだろう。 ああしなくてはいけない。こうでなければいけない。そういった考えは、周囲と軋轢を生み、悩みや苦しみを生みだす。誰のせいでもない。自分の心のせいだ。そんな考えは、禅の思想とは対極を成す。<仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺せ>とは「無門関」に記された言葉だ。それがたとえ仏や祖師の言葉でも、そんなものに囚われずに、死と生との境も超えて、自然のままに自由に生きる。そんな生き方をしてみたいものだ。板橋さんは、<悩みはないねえ>、<悩みってどんなものなのかも、もう忘れちゃったね>とのことである。本書を読めば、そんな境地の入り口なりと辿りつけるかもしれない。※本記事は、「本の宇宙」に掲載したものの写しです。
March 31, 2013
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【送料無料】ソウルケイジ [ 誉田哲也 ]価格:720円(税込、送料込) 「ストロベリーナイト」に続く、姫川玲子シリーズ第2弾の「ソウルケイジ」(誉田哲也:光文社)。警視庁捜査一課第10係姫川班の面々が残虐な事件に立ち向かっていくと言う警察小説だ。前作では、玲子を表の主人公とすれば、捜査一課捜査五係の主任である、勝俣健作が浦野主人公のような存在だったが、本作品では、同じ十係の主任である日下守が同じ位置を占めている。⇒続き
March 30, 2013
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坂口安吾といえば、戦前から戦後にかけて、無頼派として活躍していた作家であるが、こんな変わったタイトルの随筆も書いている。岡本綺堂作の「相馬の金さん」と言う作品に出てくる、主人公金さんの恋人である常磐津の師匠を、その当時の今風の娘たちと比べたものだ。⇒続き【送料無料】 坂口安吾全集 03 / 坂口安吾 【全集・双書】価格:8,190円(税込、送料込)
March 29, 2013
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【送料無料】中年英語組 [ 岸本周平 ]価格:714円(税込、送料込) 英語が苦手なのに、なぜかアメリカの大学で教鞭をとることになってしまった著者の面白体験記、「中年英語組」(岸本周平:集英社)。著者は東大法学部を出て旧大蔵省に入省した人物なので、英語が苦手というところは、多少は割り引いて読まなければならないかもしれないが、書かれている内容は、なかなか楽しい。⇒続き
March 28, 2013
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「日本植物学の父」とも呼ばれ、日本の植物学の発展に多大な貢献をした牧野富太郎博士の随筆、「アケビ」。ご存じの方も多いと思うが、牧野博士は、小学校中退ながら植物学一筋、東京帝国大学理科大学の講師となり、ついには理学博士の学位まで得た苦労人だ。⇒続き2倍〜3倍の実がなる★果皮は美しい濃紫紺色! ジャンボアケビ(紫水晶)《果樹苗》「☆」価格:2,079円(税込、送料別)
March 27, 2013
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【中古】単行本(実用) 日本の大学 この国の若者は、こんなんでっせ!【10P19Mar13】【中古】afb価格:67円(税込、送料別) 桂文珍といえばもちろん落語家のあの人であるが、彼は昔大学で教鞭をとっていたことがある。関西では、4つの名門私大を一括して表す「関関同立」という言葉があるが、その一角である関西大学の文学部で、1988年から2003年までの間、非常勤講師として教えていた。「日本の大学 この国の若者は、こんなんでっせ!」(PHP文庫)は、その時の経験に基づき、大学や学生などをネタにしたエッセイ集である。⇒続き
March 26, 2013
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中公新書 1062【1000円以上送料無料】アーサー王伝説紀行 神秘の城を求めて/加藤恭子価格:693円(税込、送料別) 「ここに、かっての王にして未来の王なるアーサーは眠る」 上に記したのは、アーサー王の墓碑銘と伝えられる文章である。⇒続く
March 25, 2013
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【送料無料】深川芸者殺人事件 [ 風野真知雄 ]価格:680円(税込、送料込) 風野真知雄の「耳袋秘帖」シリーズのひとつ、「深川芸者殺人事件」(文芸春秋)。元祖刺青奉行の根岸肥前守鎮衛の活躍する時代ミステリーだ。根岸肥前守は実在の人物で、見聞きした不思議なこと、面白いことを記した「耳袋」の著者としても知られている。還暦を過ぎて、普通ならとっくに隠居している歳なのに、江戸南町奉行に抜擢された人物だ。⇒続き
March 24, 2013
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【送料無料】チャンピオン RED (レッド) 2013年 05月号 [雑誌]価格:750円(税込、送料込) 年甲斐もなく、毎月買っている月刊コミック誌が一つだけある。「チャンピオンRED」(秋田書店)だ。発刊当初は、少年誌としての位置づけだったようだが、現在では、表紙に「ハイクオリティハイエンド青年コミック誌!」という表示がされており、子供向けの雑誌ではないということが明確にされている。⇒続き
March 23, 2013
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【送料無料】特等添乗員αの難事件(3) [ 松岡圭祐 ]価格:580円(税込、送料込) 「雨降って地固まる」と言うことわざがある。何かトラブルがあった後は、かえって物事が良い方向に向かうという意味だ。この諺を地で行っている観があるのが、「特等添乗員αの難事件」(松岡圭祐:角川文庫)シリーズのの主人公である浅倉絢奈とその恋人の壱条那沖の間だ。 ⇒続き
March 22, 2013
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【送料無料】ベンスン殺人事件 [ S.S.ヴァン・ダイン ]価格:903円(税込、送料込) 小説に描かれる名探偵は、なぜか変人が多い。シャーロック・ホームズしかり、御手洗潔しかり。私の知っている爽やか系は浅見光彦くらいか。常人には想いも付かない発想で難事件を解決できる人間というものは、それなりの強烈な個性が付き物だということだろうか。そう言った意味で、最も探偵らしい人物の一人が、この「ベンスン殺人事件」(S.S.ヴァン。ダイン/日暮雅通:東京創元社)に登場するファイロ・ヴァンスだろう。 タイトルにあるベンスンとは、証券会社を経営していたアルヴィン・ベンスンのこと。そのベンスンが自宅で何者かに頭を撃ち抜かれて殺されていた。ヴァンスは、親友の地方検事マーカムに、一度捜査に同行させて欲しいと頼んでいたことからこの事件に関わるようになったのである。 このヴァンス、皮肉屋でとにかく口が悪い。会話には、これでもかと言うほど、文芸や舞台芸術などの広い教養を前提とした、引用や比喩が溢れている。彼の口調のせいもあるのだが、これが相当に嫌味たらしい。相手をしている方も、かなりの教養人でないとその意味が汲み取れないだろう。彼の犯罪捜査に対するポリシーも独特で、<物的証拠と状況証拠だけをもとにした推理では犯罪を解決できない>、<真相を知るには犯罪の心理的要因を分析して、それを人物に適用するしかない>と、今で言うプロファイリングのような手法こそが真実に至る道だと確信している。 捜査の方は、迷走し、有力な容疑者が次々に現れてくるのだが、ヴァンスは、次々にマーカムや警察の見込みを覆していく。それだけではない。自分で、<物的証拠と状況証拠だけをもとにした推理では犯罪を解決できない>ということをマーカムに実証するために、特定の人物に対して、こいつが真犯人だとして、その理由を延々と述べていくのだ。しかし、マーカムがその気になったところで、そんな訳ないじゃないかと、がらりとひっくり返してしまうのだから、なんとも始末が悪い。これを何度もやられるのだからたまらない。そして、最後に明らかになるのは、最も犯人らしくない人物だ。ヴァンスは、この人物が犯人だということは最初から分かっていたそうだが、彼の言う心理的要因だけで、本当にそこまで分かるものだろうか。彼の推理の筋道には本当に驚かされる。 読者は、ヴァンスの推理過程に思い切り翻弄され、どんどん迷宮の中に踏み込んでいるような錯覚を受けてしまうだろう。いったい、この迷路に出口はあるのか。「変人にして賢人」であるヴァンスの案内するミステリーツアーは、奇妙な魅力で読者を惹きつける。※本記事は、「本の宇宙」に掲載したものの写しです。
March 21, 2013
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【送料無料】特等添乗員αの難事件(2) [ 松岡圭祐 ]価格:540円(税込、送料込) 閃きの小悪魔、ラテラルシンキングの天才浅倉絢奈が難事件に挑むという、「特等添乗員αの難事件」(松岡圭祐:角川文庫)シリーズの第2巻。出だしは、絢奈は絶好調だった。添乗員として、ツアー客の要求する無理難題を次々に解決していく。⇒続き
March 19, 2013
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【送料無料】“文学少女”見習いの、傷心。 [ 野村美月 ]価格:693円(税込、送料込) “文学少女”シリーズの外伝となる「見習」シリーズの2巻目、「“文学少女”見習いの傷心」(野村美月:ファミ通文庫)。このシリーズは、本編、外伝、挿話集と、どれも内外の名作をモチーフにしているのが特徴だが、この巻でモチーフに使われているのは、シュトルムの「みずうみ」とメアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」。もっとも、前者は前振りのようなもので、メインは「フランケンシュタイン」の方だ。⇒続き
March 18, 2013
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【送料無料】雪の女 [ レーナ・レヘトライネン ]価格:1,260円(税込、送料込) 北欧諸国と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのはスウェーデン、次いでノルウェーといったところだろうか。フィンランドをすぐに連想する人はそう多くはないだろう。日本より一回り小さい面積の国で、国土の7割以上が森林に覆われている。人口は約530万人(2008年)だそうだ。日本から遠いうえに、公用語のひとつフィンランド語(スウェーデン語も公用語)も、他の北欧諸国からは孤立している。だから、日本でフィンランドの作品が発表される機会というのはそう多くはないだろう。フィンランドの作家によって書かれたこの「雪の女」(レーナ・レヘトライネン/古市真由美:東京創元社)が、日本語訳となったということは、きっと、それほどに面白いということなんだろうなと、読む前から期待が高まってくる。 本作の主人公は、マリア・カッリオという女性巡査部長。巡査部長と言っても、フィンランドでは、初級とはいえども幹部扱いのようだし、マリアもポストと言う言葉を使っていたので、制度が日本の警察とは少し異なるようだ。マリアは、ロースベリ館という男子禁制のセラピーセンターに「精神的護身術」の講師として招かれたのだが、その館の女主人であるエリナ・ロースベリが不審な死を遂げる。何と降り積もった雪の中で、パジャマ姿で凍死していたのだ。彼女は組み合わせると意識を失わせるような薬を飲んでいた。一体事件なのか、事故なのか。 、 ここから、マリアの事件捜査が始まるのだが、期待に違わず面白い。ただ舞台がフィンランドであることや物語のシチュエーションを別にすれば、何となく既視感があるような気が。そうだ、「ストロベリーナイト」(誉田哲也)の姫川玲子だ。とにかく猪突猛進、考える前に行動するようなところがそっくりだ。おまけに、同僚のペルッティ・ストレム、彼の役割は、正に姫川の天敵である勝俣健作、通称「ガンテツ」そのもの。マリアの前で口を開けば、嫌味かセクハラまがいの言葉だ。ストロベリーナイトほどの危機に陥っていた訳ではないが、最後にペルッティがマリアのことを助けるというところも似ている。もちろん似ているのは、マリアの性格やペルッティとの関係といったところだけであり、事件そのものは、いかにも雪国・フィンランドらしさをよく反映したものとなっている。 ところで、本作では、あまりなじみのないフィンランドの風俗とか文化と言ったものも窺えて、そちらも興味深い。例えば結婚式の誓いは裁判官の前で行ったり、男同士のカップルと女同士のカップルが同居していて、いろんな組み合わせで子供を作って育てているといったようなことなどは、日本では驚きだろう。夫婦別姓制度もあるようだ。女性の性に関する話題が多いような気がするのは、フィンランドだからか、作者が女性だからなのかどっちだろう。 読んでいると、小柄だがパワフルな主人公マリアを応援している自分に気が付く。この作品では母になることが分かったマリアだが、時に、自分が妊娠していることを忘れてしまっているようなところもある。しかし、この事件を通じて、マリアは精神的にも大きな成長を遂げたのではないだろうか。最後に、本書の最後に書かれているパンクロックの一節を紹介しよう。 <今日、おれは起ち上がれる 今日、おれは世界に旅立つ 自分の道を歩いていこう この目で見よう 壁の向こうにあるものを> 今後、母となったマリアがどのような活躍を見せていくのか、楽しみである。※本記事は、「本の宇宙」に掲載したものの写しです。
March 17, 2013
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【送料無料】ストロベリーナイト [ 誉田哲也 ]価格:700円(税込、送料込) 竹内結子主演でテレビドラマや映画にもなった「ストロベリーナイト」(誉田哲也:光文社)。もっとも、映画の方は、同じシリーズの別作品が原作になっているようだが。主任である姫川玲子を中心に、警視庁捜査一課第10係姫川班の面々が残虐な事件に立ち向かうと言う警察小説の第1作目に当たる。⇒続き
March 16, 2013
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“文学少女”と恋する挿話集 2 ファミ通文庫 / 野村美月/竹岡美穂 ノムラミヅキ/タケオカミホ ...価格:672円(税込、送料別) “文学少女”シリーズのエピソード集の2巻目、「“文学少女”と恋する挿話集2」(野村美月:ファミ通文庫)。この巻の中心となるのは、本編の方では主要な人物ではない、森紅楽々(くらら)と反町亮太の二人。ここに天野遠子、井上心葉、琴吹ななせなどといった、本編での主要人物が絡んで連作短編集を構成している。
March 15, 2013
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March 14, 2013
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【送料無料】アタックno.1(vol.2) [ 浦野千賀子 ]価格:650円(税込、送料込) 懐かしの女子スポコン漫画、「アタックNo.1」(浦野千賀子:集英社)の第2巻。この巻では、富士見中バレー部が、全国大会で優勝したが、ソ連女子ジュニアチームにはぼろ負けをしてしまい、そこから再び立ち直って、全国大会を経て、鮎原と早川がオールジャパンに選ばれるといったように、かなりの波乱万丈だ。⇒続き
March 13, 2013
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【送料無料】本当は怖い百人一首 [ 日本博識研究所 ]価格:680円(税込、送料込) カルタで有名な百人一首は、京都嵯峨野の小倉山で余生を送っていた藤原定家宇都宮頼綱から、山荘のふすまに張るための和歌を古今の秀歌のなかから選定して欲しいと依頼された事に始まる。しかし、本書、「本当は怖い百人一首」(日本博学研究所:宝島社)によれば、この百人一首には「怖さ」や「謎」が潜んでいるという。⇒続き
March 12, 2013
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【送料無料】MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み [ 若林計志 ]価格:882円(税込、送料込) 世の中では、リーダー像について、「鬼」か「仏」かという二元論で語られることが多いのではないか。しかし、実際の組織のマネジメントはそんなに単純なものではない。本書「MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み」(若林計志:PHPビジネス新書)は、チームが成果を出すためには、マネージャーは、どのようなマネジメントを行うべきかについて、分かりやすく解説されたものである。 本書では、マネジメントにおいて、「行動」、「結果」、「環境」の3つをコントロールすることの重要性が説かれる。組織の役割には、「戦略」と「実行」の2つのフェーズがあり、これらがうまく連携して回って行ってこそ経営はうまくいくのだ。俗に日本は,実行は優れているが、戦略はダメだということが言われている。著者もこの立場をとっているが、私の実感からは、戦略らしきものはあっても、それがうまく実行と結びついていないということも多い気がする。酷いのになると、戦略と言うのはお題目で、紙に書いて貼ってあるだけと言うようなこともありそうだ。これらのフェーズを上手く回すために必要なのが、上の3つのマネジメントコントロールと言う訳である。これをどのように組み合わせていくかが、マネージャーの腕の見せ所だ。 ここで言う、「行動のコントロール」とは、ルールを決めてそれを守らせたりするというようなことだ。あまりやり過ぎるとスパルタになってしまうし、部下はものを考えなくなる。「結果のコントロール」とは、目標を与えて、やり方は自由にやらせるというようなことだ。これもやり過ぎると放任になってしまい、目的のためなら、何をやってもいいと言う風潮になるかもしれないし、内部統制上の問題も出てくるだろう。そして、最後の「環境のコントロール」とは、職場の風土とか社風といったものを作っていくことである。これも、お題目だけの精神論ばかりといったダメな企業は以外に多いのではないか。 本書は、この3つのマネジメントコントロールについてそれぞれ1章を割き、最初の2つについては、メリット、デメリットも含めて説明し、最後の1つについては、色々な手法について解説している。そして、更にプロフェッショナルなマネージャーの仕事とはどういうものかを述べた後、最後にいくつかの成功企業のマネジメントコントロールについて紹介している。 著者は、<鬼か仏かというポイントに注目している限り、答は出ない>と言っているが、まったく同感だ。どういう訳か、世の中には、白か黒かの二元論で片付けようとする風潮が非常に強い。原子力の問題など、その最たるものだろう。マネジメントとは、本来時と場所、相手の状況などによって使い分けるものだ。任せられる事は下に任せないといけないし、そうでないとマネージャーの時間などいくらあっても足りない。しかし、仕事が危なっかしい者に対して、自由放任というわけにはいかないことも明白だ。いつでも、どこでも同じマネジメントスタイルしかできないようなら、マネージャーの仕事はあきらめた方が良い。本書には、そんな「いつでもどこでも」マネージャーにならないためのヒントが多く詰まっている。 ※本記事は、「本の宇宙」の記事の写しです。
March 11, 2013
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【送料無料】ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 [ 野村美月 ]価格:651円(税込、送料込) あの“文学少女”の作者野村美月が書いた、女装少年の活躍するコメディ、「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」(ファミ通文庫)。⇒続き
March 10, 2013
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【送料無料】ななつのこ [ 加納朋子 ]価格:546円(税込、送料込) ノスタルジックな表紙イラストが目をひく「ななつのこ」(加納朋子:東京創元社)。イラストの風景は、かっては日本のどこにでもあった風景だが、最近は過疎化の影響により、田舎の、麦わら帽子に虫採り網を持った子供の風景なんて、まず見られないものになってしまった。⇒続き
March 9, 2013
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【送料無料】護りと裏切り(上) [ アン・ペリ ]価格:1,008円(税込、送料込) ヴィクトリア朝のロンドンを舞台にしたミステリー「護りと裏切り」(アン・ペリー/吉澤康子:東京創元社)。主人公は、へスターという女性。クリミア戦争でナイチンゲールと一緒に働いたという箔付きの看護婦。現在は、足を骨折した軍人の世話をして、生計を立てている。<戦争中にあまりにも多くの無能ぶりや混乱、そして自尊心と力量不足という邪魔が無ければ避けられたはずの死に遭遇したため、そうした至らなさを目のあたりにすると・・・(略)・・・つい逆上し、短慮な言葉を吐いてしまう>というのだから、なかなか気の強い女性のようだ。おまけに頭の回転も速く判断力もある。 彼女と対照的なのが、友人のイーディスだ。華やかさはないが、感じの良い容姿をしており、性格も優しげだ。そのイーディスの兄で、世間では英雄扱いされていたカーライアン将軍が、階段から落ちて、甲冑の置物の鉾槍で胸を刺されて死亡する。当初は事故だと思われていたが、その妻のアレクサンドラが犯人だとして逮捕されてしまった。へスターは、イーディスの頼みで、友人の弁護士ラスボーンや元警官の私立探偵モンクらと事件の真相を追究するという訳だ。 本当に彼女が犯人なのか。調べても、彼女以外に犯行が可能な人物は出てこない。もし彼女だったらいったいなぜ夫を殺したのか。アレクサンドラは、主人の不義が原因だと自白している。しかし、何かを隠しているようだ。つまりは、「半落ち」の状態。へスターたちは、なんとか犯行の裏にある秘密を突きとめようとするのだが。 真相にたどり着くまで、なかなか話が進まず、途中で中だるみの観があるのは否めない。それでなくても長い作品なのに、記憶を無くしているモンクの脳裏に浮かぶ女性を突きとめるエピソードなどは、、本当に必要なんだろうかと思ってしまう。 ところが、下巻の途中から、驚くような展開を見せるて、ここからは、がぜん面白くなってくる。 暴かれるのは、世間で英雄と思われていた男の反吐の出そうな本性。、それだけではなく、他にも下劣な連中が次から次にあぶり出されてくる。社会的には立派と言われる人間も、裏では何をやっているか分からないということか。描かれているのは正に背徳の極み。人は、マスコミや噂によって作られた虚像しか見ないものだ。これは現代でも変わらない。我々は、世間の評判に惑わされずに、仮面の下に隠れている本当の顔を見通す事ができる眼力を持ちたいものだ。【送料無料】護りと裏切り(下) [ アン・ペリ ]価格:1,008円(税込、送料込)※本記事は、「本の宇宙」に掲載したものの写しです。
March 8, 2013
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もう、完全に季節感は無くなっているが、「はるばる函館シリーズ」はまだまだ続く。ここは、「船魂神社」。⇒続き北海道産牛のほぐし肉使用メール便対応同梱不可【1日50セット限定】函館・五島軒の極上ほぐし肉...価格:1,000円(税込、送料込)
March 7, 2013
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【送料無料】王子狐火殺人事件 [ 風野真知雄 ]価格:600円(税込、送料込) 江戸の珍談・奇談を集めた随筆集・「耳袋」で知られる根岸肥前守。下級御家人から、南町奉行を勤める旗本となった苦労人だ。この根岸を主人公にしたお江戸ミステリーが風野真知雄の「耳袋秘帖」シリーズだが、この「王子狐火殺人事件」(文春文庫)もその一冊である。⇒続き
March 6, 2013
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【送料無料】江戸奇人伝 [ 氏家幹人 ]価格:777円(税込、送料込) 本書は、雑誌「太陽」に1997年1月から18回連載された「江戸奇人伝」を一冊の新書として纏めたものである。当初の構想は、歴史に埋もれた異色の人物を紹介していくというものだったようだが、すぐに、もっぱら旗本川路左衛門尉聖謨(としあきら)の遺した詳細な日記に登場する人々の話題になってしまう。著者によれば、川路の日記が面白すぎたからだといる。確かに出てくる人は、なかなかにユニークで魅力的だ。⇒続き
March 4, 2013
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【送料無料】ジェシカ16歳夢が私に勇気をくれた [ ジェシカ・ワトソン ]価格:1,680円(税込、送料込) これは、感動的な物語だ。「ジェシカ16歳 夢が私に勇気をくれた ―True Spirit (Woman's Best)」(ジェシカ・ワトソン/田島巳起子:書肆侃侃房)のことである。⇒続き
March 2, 2013
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<三月廿八日、午前五時ころ、伊豆湯ケ島温泉湯本館の湯槽(ゆぶね)にわたしはひとりして浸つてゐた。> 若山牧水の「湯槽の朝」の出だしである。⇒続き
March 1, 2013
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