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もう一度育ててあげようと決めた欲しかった言葉を僕に欲しかった笑顔を僕に意味の無い後悔はいらない後ろ向きで歩くのは誰かにとっては苦痛でも僕にとっては心地よい先が崖だろうと道が無くても何も関係が無いからもう一度育ててあげようと決めた欲しかった言葉を君に欲しかった笑顔を君にどうしてもそこから抜け出せないみたいだから
2008.03.17
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紅の道を歩いてただその先を見て足元で知らないものが蠢いていても頬に生暖かい血の流れを感じてもその道を歩いてただその先を見て耳元で知らない声が響いても爪に細かい砂が入り込んでも大地を踏みしめていればいい目蓋に透ける赤い色が一番近い現実で一番遠い未来曲がりくねった道の先に何かが見えるならいつかたどり着ける紅の道を歩いてただその先を見て
2007.12.01
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無機質な色が溢れてそれは平穏で慣れた景色で全てがゼロで満たされてもぐら叩きのプラスチックの擦れが目立つ同じもぐらばかり欠けて無傷なものが多かった平らにすることに必死で一点ばかり見つめてた無機質な色は僕を責めもせず慰めてもくれず強要もしないただゼロに満たされる物理的な距離が単純で愛おしい無傷なもぐらが叩かれるのを待って頭を覗かせるどんなに待ったって全てが平らになる日は来ない趣味じゃないんだけどきみは引っこ抜かせてもらう趣味じゃないんだけどもぐらに色を塗って趣味じゃないんだけど可愛らしい帽子を被せてもうやたらに叩くのはやめるんだ動き続ける無機物は滑稽でやっぱり趣味じゃないんだけど時折笑みが零れるのは何故なんだろう無機質な色が溢れてそれは平穏で慣れた景色で全てがゼロに満たされてでももぐらが笑ったんだそんな気がしたんだ
2007.11.25
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いらないと思って捨てたのに急に惜しくなってゴミ箱を引っくり返して結局見つからないのが我慢出来ないから分別作業してたんだと納得させる散らかった部屋がそのまま自己の内面の反映だと聞いたことがある扉からは見えない位置にゴミを寄せて廊下からは綺麗に見える部屋一歩入ればどれだけ汚いか分かってしまうから誰もいれない山積みになったゴミのようなモノ山積みされた感情の欠片
2007.11.03
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視界の隅に蹲る猫何処に居ようと映りこむ尻尾揺れる曲線が目障りで濡れた毛並みがみすぼらしくて愛着はなかったのに捜すようになってもう3日指先が麻痺するほど冷たくなって意識は何処までも沈み込み残像が見える気がしてもう5日背を丸めて歩く道端耳を打つ激しい雨音口が利けなくなってもう7日猫が居た場所に蹲って見えない背中をそっとなぞった大きな影が頭上を横切るあぁ、そんなところに人間が居たのか猫を見るような目で見下ろす『自分』の視線に気付いてもう9日
2007.10.18
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やっと辿り着いた最後の扉薄っすらと透ける壁の向こうに楽園が見える一度しか使えない鍵は一つしかなかった何よりも大切な友達が一人傍に寄り添っていてくれた僕らは静かに顔を見合わせるどちらか一人が残らなくてはならない追っ手がすぐ後ろまで迫っているのに彼は何も言わなかった僕は反射的に鍵を奪って扉に駈け寄った振り返る余裕はなかったとにかく一刻も早く逃れたかった抵抗も無く簡単に開かれた扉の先何の苦しみも無いだろう楽園に足を踏み入れた瞬間暗闇にのまれたさっきまで気配すら見せなかった黒い悪魔が目の前で笑う振り返れば憐れむような友の姿もう戻れない透明な壁の向こうに楽園が見える
2007.10.10
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自分にとって大切なモノだけ残ってればそれでいいのかもしれないいらないものが多すぎて時々間違えそうになる譲れないものがないのなら譲ればいいどうしても欲しいなら掴めばいい静寂が望みなら耳を塞げばいいだから残るのは大切なモノ片手に収まる量しかなくてもそこにあるのならずっといいそれでも沈みたいのなら沈む前に声だけ聞かせて沈む前に顔だけ見せて沈む前に手を握ってでもやっぱり沈まないで
2007.09.25
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ふと覗いた波間の向こうに一瞬だけ小さな灯りが見えたけれどもう二度と現れてはくれないようなそんな気がした飽きることなく何処かで生まれた小波が綺麗な浜に寄せられ続ける終わりと始まりが同時に訪れて途切れない循環は時間の概念を必要としてはいない泡になって消える冷たい水を掬って感じる痛みに胸を震わせこの一瞬を意味づけるふと覗いた波間の向こうに小さな灯りが見えたけれどそれを『知っている』ようなそんな気がした
2007.09.19
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言ってよどうしたいのか答えてあげるよ最高の否定で言ってよどうして欲しいのか応えてあげるよ最高の皮肉で真実なんてどうでもいい感じられるモノがすべて見えない景色に幻想を抱いて勝手に幻滅するぐらいならなかったことにすればいい掌が血に染まる夢は見ないけど掌が闇に溶ける夢は見るよ言ってよどうしたいのか答えてあげるよ最高の笑顔で言ってよどうして欲しいのか応えてあげるよ最高の嘘で自分なんてどうでもいい感じられるモノがすべて外側で起こっているすべてに干渉しないから僕の内側に干渉しないで
2007.08.06
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早送りした人の流れが目の前を行き交ってはいるけれど結局僕は呆然と座り込むだけでその流れの終着点を見届けることは無いだんだんと速度を増していく景色に人の残像が溶け込んでいくから結局何の跡だったのかも解らなくなりそうで唯一動かない冷たい地面に人の輪郭を描いたどうして僕は此処に居るんだろう地面の人はスローモーションで起き上がり僕を振り向く素振りも見せず身体をくねらせながら人の波に飛び込んでいったもう見えないどうして僕は此処に居るんだろう頭に残っている記憶を掻き集めてやっと出口まで持ってきたのに何かが詰まって出てこないだからしょうがない何度も繰り返した行為にはもう飽き飽きだからそろそろ違うことがしたいよたまには戻ってきたいからこの場所には誰も座らないで
2007.08.04
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紅の空に覆われる帰り道炎に焼かれて小石さえも拾えない背後で響く轟音を気にすること無く行けるならさっさと行けばいい一瞬でも歩みを止めればもう何も聞こえないそれがお望みならもう何も言わない紅の空に覆われる帰り道炎に焼かれて小石さえも拾えない背後で響く轟音が気がふれる程怖いならさっさと行けばいい一瞬でも歩みを止めればもう何も聞こえないそれがお望みならもう何も言わない紅の空に覆われる帰り道映った色の美しさに目を細めて立ち止まるもう何も聞こえない
2007.07.24
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夢だったらいいのにすべて夢だったらいいのに何もいらない何も欲しくない何も望まない初めて作った藁半紙の紙飛行機簡単にゴミにされた大きなくまのぬいぐるみどうしても欲しいと言えなかった愛して欲しかった僕に解るように愛して欲しかったねぇどうしてかな…なんで僕は何の役割も果たせないのかななんで僕は生まれなきゃいけなかったのかな『馬鹿馬鹿しい』誰かが耳元で笑った夢だったらいいのに僕の存在ごとすべて夢だったらいいのに
2007.07.22
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店の奥で埃を被る忘れられた小さな造花広げた腕は模造品でも儚げで美しい振り返る過去は無いただひと時の為に花開く瑞々しい生花加工され時間を止められるでも儚げで美しい振り返る意味も無い途切れ途切れの時間を繋いでは切り離し正解を見つけたくてもあと少し届かない過去も意味も無いただ何を失くして何を失っていないのか確認したかったきっとずっと先の話埃を被った造花小さな少女に見つけられ満面の笑みをもらうひと時の為に花開くはずだった生花花嫁の腕に抱かれずっと続く幸せを見る正解を見つけたくてもあと少し届かないきっとずっと先の話
2007.07.20
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愛してるって言葉が陳腐に思えた言葉で言わなきゃ分からない愛し方ならそれまでなんじゃないかな縋りついている限り安全で独り善がりな空想をずっと信じていられるんだから愛してるって言葉が陳腐に思えた言霊みたいに縛れるんならそれはそれでいいのかもしれないけどさらっと心を掠めていくだけ愛って何なのかそろそろ教えてくれてもいいんじゃない?僕が分からないだけなら気付かせて欲しい自分じゃどうも気付けないみたいだから愛してるって言葉が陳腐に思えた貴方から貰えるモノのうちに『愛』が含まれてない気がするから僕があげられるモノのうちに『愛』が含まれてない気がするから愛してるって言葉が陳腐に思えた貴方を前にしてるのに笑いながら泣きそうだ
2007.06.17
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例えばこの耳が聞こえなければ僕は聞きたいと願うんだろう例えばこの目が見えなければ僕は見たいと願うんだろう例えばこの声が出なかったら僕は話したいと願うんだろう例えば例えば…願うだけで叶う夢なんてなかった願うほどの夢も無かった与えられる課題を消化して日々与えられる事に慣れていつも決まった道筋を選ぶ思考回路から脱する勇気が欲しかった真っ白な頭の中で佇む遠い日の僕は悲しい目で僕を見てる願うだけで叶う夢なんてなかった願うほどの夢も無くなった願いはもう要らないから遠い日の僕に幸せをあげられると信じる
2007.06.10
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君が名前を呼んでくれるから僕は此処に居るんだと確認できる不確かな意識なんて問題じゃなくて君の目に映る現実の僕が問題苦し紛れに笑う僕の心を一瞬で読み取る君が好きで少しだけ悲しい素直に言葉に出来ない僕がいつも嫌いだった君が名前を呼んでくれるから僕は此処に居るんだと確認できる君が欠片を繋いでくれるから僕は此処に居るんだと確認できる君が笑いかけてくれるから僕は此処に居てもいいんだと確認できる不確かな現実なんて問題じゃなくて君の目に映る真実の僕が問題君が名前を呼んでくれる限り傍に居られる幸せをずっとかみ締めていられる僕はきっといつまでも君の名前を呼び続ける
2007.06.10
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誰も傷つけない優しい花そこに佇んで強く花開くことが全て強さは誰かにすることではなくて押し付けるモノでもなくて優しさは誰かにすべきことではなくて強要すべきことでもなくてどうしてこんな荒んだ日常の中に貴方は真っ直ぐ立っていられるんだろう美しさと醜さは表裏で繋がっていて何でもないスイッチで切り替ってしまう理性と感情の悪戯翻弄されて狂わされて遮られて惑わされてそれでも枯れずに伸ばした葉の先まで満たされてる誰も傷つけない強い花花開くことが全てだと信じて今日もそこに佇んで
2007.06.01
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あの日見たグリーン昨日見たグリーン端に避けたグリーンピース掌に乗せたグリーンチップス五感が想い起こす古い記憶好き嫌いは嫌いだからイヤなものから先に食べた正直に傷つくのは嫌いだから好きなモノを嫌いと言った五感が辿りだす古いシナプスあの日見たグリーン目の前にあるグリーン少しも違わず拗ねてる心
2007.05.28
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貰ったもの貰った言葉貰った気持ち全ては返せず劣化して思い出にも残らない贈ったもの贈った言葉贈った気持ち全ては返せず劣化して思い出にも残らない無償の愛なんて信じられなくてきっと利害が絡んでいるんじゃないかと心の何処かで感じてるでもそれが普通なんだと当たり前なんだと思うほどに自分が遠く見えなくなる人の為に笑うのは結局は自分のためそれでいいんじゃないかな
2007.05.13
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そこがどんな空気でも吹き抜ける風はいつも気まぐれに通り過ぎていく重苦しい湿度は一瞬で乾き暖かい想いは一瞬で掻き乱され残されるのは自分だけ変化した空気に柔軟に対応できるように変わらなくてはいけない強くならなくてはいけないどんな風が吹きぬけようと変わらなくて済む自分でありたい気まぐれな風の流れがまたすぐ脇を吹き抜けていく
2007.05.04
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白い部屋に浮かぶ白い骨現実味の無いその白さがやけに愛しくて中途半端な心理学は耳が痛くなるほど聞いたからそろそろメッセージを送ってみようか白いノートに書き込む文字は目には見えない白いペンで僕にさえ見えないそれも君なら分かってくれそうだと勝手に現実を作りかえる白い部屋に浮かぶ白い骨現実味の無いその景色がやたら悲しくて紙粘土を摘んで造る歪んだ現実どこが始まりでどこが終わりなのか捜し始めたら終わらないって気付いたから取り合えずその紙粘土を拾って白い部屋に浮かぶ白い骨白い色に慣れる白い脳
2007.04.10
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望んでた恐らくずっと前からそんな事にも気付かずに針葉樹の生い茂る森で誰に干渉されることもなく誰に干渉することもなくただ一人で永遠に一人で暖かいロッジに暮らす自分を望んでた恐らくずっと前からそんな事許されないと知ってるのに観察力が無いのは興味が無いから視力が弱いのは見る必要がないから声が出ないのは出さなくて済むから人が一生のうちに何万年の進化を再現できるとしたら猿から火星人まで様々な容姿に分かれるんだろう望んでた恐らくずっと前からそんな事にも気付かずにロッジの中には一つも鏡はない理由はこれだけ『見られる必要がないから』
2007.02.18
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そこで手招いているのはいつも違うモノ行かないほうがいいと分かっている岐路に必ず立っている必ずそうだと分かっているのにその路に進んでしまうのはそれが慣れた方法だったからだ僕を手招くモノは鏡の中の僕の一部で僕の心の一部でもあるけれど進みたいのはそこじゃない大きな迷路の中で出口を探しているつもりで中心に近づいている出口は僕の中にはない
2007.01.08
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君が顔を覗かせるその小さな穴に何が埋まってたかなんて知らなくていいこと零れた涙がスローモーションで落ちていくその先が地面かどうかなんて知らなくていいことふと耳に蘇った懐かしい歌がどれだけ昔の記憶なのかそんなこと知らなくていいこと逆光で見えない君の表情が曇っているのか輝いているのか分からないから僕は君に声をかける分からないから想像する知らなくていいことより知りたいことが多い方がいい
2006.12.28
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雑踏に紛れ立ち止まる君流れに逆らってまでどうして後ろを振り向くの?数え切れない靴に埋もれた黒い路陰から覗いた白いペンキが擦れているその路を行きたくはないんだね心が目指す先に辿り着く方法を君は知ってるハズだ雑踏に紛れ立ち止まる君流れに逆らってまでどうして僕を振り向くの?軌跡を辿ってる僕に用はないでしょ『君の周りだけ空気が澄んでる』過去を背負ってる僕に用はないでしょ『君の瞳だけ真実を捉えてる』雑踏に紛れ立ち止まる君流れに逆らってまでどうして後ろを振り向くの?抜け出す君の背中をずっと見つめていたいんだ
2006.11.28
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平静を装った顔によぎる一瞬の後悔それが貴方の本心なら僕はずっと何かを誤解していたのかもしれない殻に閉じこもったまま何の変化も受け付けずに自分の世界を見つめていればそんな些細な動きに気付かずに普通の日常を生きられたのに貴方の言葉と声が合っていない優しい言葉に冷たい目平静を「装って」いる貴方見えるのは一瞬心の隅っこが隠し切れずに顔を出す僕からは一度も言ったことのない言葉それを聞いたら貴方の心は変わるだろうかそれとも自分を繋ぎとめておく為だけの駆け引きだと見破るだろうか平静を装った顔によぎる一瞬の後悔「貴方が好きです」
2006.11.21
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産み落とされた卵は花畑の真ん中で来るべき時を待っていたそよ風だけが白い殻を撫でていくけれど一向に様子の分からない外は何処か騒々しくて揺れる地面転がる卵人々の金切り声空気の匂いが変わった来るべき時を待っていた卵はその時が随分と遠ざかってしまった事を卵ながらに悟っていた花畑の真ん中で待っているはずだった花畑の真ん中で生まれるはずだった花畑の真ん中で生きていくはずだった劣化していく殻は強制的にその時を知らせる微かに開いた穴から漏れる光は目を焼く程に眩しい恐る恐る出した頭一面オレンジ色の荒野が初めての外だった予想外じゃない十分な時間はあった十分過ぎる程の時間があった此処で生きていく
2006.11.13
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口付けた羽根が宙を舞い闇夜に吸い込まれて消えていく僕はやっと重力から解き放たれて手にした煙草に火を点ける似合わないモノを追いかけて心が腐るぐらいなら僕に似合いの歪んだ世界でいい口付けた羽根が宙を舞い闇夜に吸い込まれて消えていく僕はやっと現実から解き放たれて手にした煙草に火を点ける似合わない君を追いかけて心が壊れるぐらいなら僕に似合いの歪んだ妄想でいい明る過ぎる光は眩しくて見ていられない少しだけ離れた場所で眺めているのが一番幸せなんだと思ってたまるで僕はそこに居ないみたいに口付けた羽根が宙を舞い闇夜に吸い上げられて消えていく掌に残った羽根を見つめるのが精一杯の僕の今
2006.11.12
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誰も居ない世界で生きてる隣で笑う君が僕の想像の産物でないと証明するものが必要なんだ目覚めても目覚めてない誰も居ない世界で生きてる信じられるものが日に日に少なくなっていって最後には何もなくなった息を吸っても吐いてない誰も居ない世界を生きてる拒絶反応が強すぎて壊れていく思考回路を元通り繋ぎ直したら今度は心がショートしてしまいそうだよ何も望まない方法しか学べなかった望んでもいいのなら諦めなくていいのなら消去法でなくていいなら僕は何を選べるんだろう僕は何を選びたいんだろう誰も居ない世界で
2006.11.06
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繰り返し見た夢の続き靄の先に見えそうで見えない君見つける寸前に引き戻される現実は酷く静かで生暖かい午後のまどろみにふと差し込む寂しさ心の奥底に潜むひんやりと冷たい部分が消えることはなくて君を捜しに一人歩きし始める繰り返し見た夢の続き靄の先に佇んでいる君の幻影追い付く寸前に引き戻される現実は酷く静かで生暖かい繰り返し見た夢の続き一人歩きした心が切り離されて君の面影が消えていく夢の続きを求めていたのにその存在さえも危うくてあるかも知れない世界に身を投げては君を知っている心を捜しているでも違うんだ本当の君が居るかもしれないこの現実が僕が生きられる世界繰り返し見た夢の続き
2006.10.26
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折り重なる枯葉の下に地面が無い様な気がしていた空中を揺らぐ軽い屍の上を法則を無視して進んでいるような何処が時空の狭間なのか見上げれば天井に足を着いて歩いている人間が見える僕の足元に広がっているモノは一体何なのだろう地平線の向こうにも人影は見当たらないただ、天井に人間がその数を増やして比例するように空気が粘度の高い泥に変わっていくマイノリティを可視化されて僕はもう足元を見れそうも無い枯葉の下に地面が無いような気がしていた
2006.10.20
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触れたら壊れそうな紙の城劣化して黄ばんだ城壁煤に張り付かれた黒い天井触れなくても壊れそうな紙の城誰かがずっと前に触れた宝物誰かがずっと前に触れたかった誰かの心今にも潰れてしまいそうな紙の城ずっと誰にも触れてもらえなかった紙の城
2006.10.16
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これでいいかな…?理由なんて求めない貴方の気紛れに一喜一憂して馬鹿な僕は振り回される本当に欲しいものを目の前にちらつかせては一向にくれようともしないけれど知ってるんだ貴方はピエロのように踊っているだけだって時々怖くなるよ本当の貴方は一体何処に居るのか馬鹿な僕は見つけられないこれでいいかな…?理由なんて求めないただ僕は貴方の傍に居たい
2006.10.12
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すぐに忘れてしまう心に深く刻まれた事柄なんて何一つ残っていない思い出すのは悲しい場面の繰り返しそれさえ脚色されて妙な非現実さでやんわりと響いてくるだけ目覚まし時計の音と一緒に簡単に消えてしまう夢みたいに記憶と供に過去が消えていく僕を守ってくれた並外れた防衛本能でも忘れちゃいけないことがきっとあったなずなんだ受け入れなければならないことがきっとあったはずなんだ随分と楽をしてきてしまった笑っていた記憶が戻るように笑っていた記憶が残るように君とお別れしなければならないのか
2006.10.01
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捩れた言葉の向こうで微笑む僕覆い隠して埋めて掘り出して結局頭だけ出してまた隠れるあの月は欠けるのか満ちるのかどっちでも落ちてきさえしなければ問題ない捩れた視界の向こうで微笑む僕覆い隠して埋めて掘り出して結局瞳だけ開いてまた傍観あの月は欠けるのか満ちるのかどっちでも回ってさえいるのなら問題ない捩れた思考の周りで佇む僕覆い隠して埋めて掘り出してやめるのか進むのか存在さえ認められるなら問題ない
2006.09.28
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舌に絡まる甘い想い邪魔なようで愛おしい香り本当は水が欲しいのにカラカラに乾くまで脳ミソが捩れるまで何処までも追われてるみたいだ息苦しくてもう見たくもなくて感じたくなくてそれなのに手を伸ばしてしまった喉に張り付く甘い想い邪魔なようで愛おしい香りいつか窒息させられそうな誘惑に逆らえなくて逆らいたくなくてとろける液体に簡単に主導権を握られて僕はそれで満足なんだよ舌に絡まる優しい香り喉に張り付く苦しい想い
2006.09.20
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本当に些細な優しさにさえ気づけずにいたあの頃全てを拒否することでしか自分を保てなかったなんて何てカッコ悪い君の笑顔は僕が感じていたよりもずっと明るくてずっと暖かくてずっと切なかったんだろうか…消去法で選んでた道は本当は道なんかではなくてただのだだっ広い空き地で何も選んでいなかったのかもしれない君がくれた優しさを心で感じたかっただから僕は誰にも受け取ってもらえなくても君みたいにあげられる人になりたいよ君みたいに何でも見えるその目で見えすぎるその目でたとえ傷つくことになってもあげられる人になりたいよ
2006.09.15
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甘く降り注ぐ雨あやされた僕は何処に続くとも知らぬ汽車に乗っていた一人過ぎ去って乗り過ごす人が居て折り返して二股を越えて気づいたら見た風景ばかり旅しているような気分で何度も同じ場所を廻っているだけだったさっき僕は汽車を降りたよ踏みしめる地面は硬くて冷たいけれど皮膚に注ぐ雫は想像以上に甘かった触れるモノが全て
2006.09.13
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天に召された僕の心は雲に溶け雨に変わり僕の身体に降り注ぐ君を想った記憶だけが大地に溶け込んで薄紅色の小さな花を一面に咲かせる頃には僕の身体はキレイに溶けているだろうか朽ちた蛋白質に君が寄り添ってくれていたなら僕は幸せ
2006.09.04
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その花弁を唇に乗せて ただあるがままに湿っている生命を感じれば昨日までの濁った白目が艶やかさを取り戻す僕の中に残っている唯一の色を教えてくれるそれは僕の中に残っている唯一の理性であり本能だ 風に連れていかれそうになっても それを許していいんだと教えてくれた風に舞う花弁を眺めて自由を思うか孤独を思うのかこの距離感が現実と幻想を微かな線で繋いでいるあの湿った感触を夢の中でずっと思い出しているみたいだ
2006.09.01
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貴方の居ない夜に独りぼっちの心だけが一人歩きして何処かを彷徨ってるもう戻って来れないのかもしれない貴方以上に好きになれる人は見つからなかった誰も居ないのに僕の世界には貴方しか住んでなかったのに消えてしまったその時から流れは止まったまま夢に見る貴方はいつも笑ってるその顔が一番好きだから繰り返される幻をそれと分かって見続ける馬鹿だね貴方の傍でしか泣けなかったのに
2006.08.18
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鐘が鳴る空気を震わせる音が木々のざわめきに変わり真っ青な筈の空が見る間に暗闇に溶ける鐘が鳴る僕らの乗った小さな船は目的地を知らないまま水面を走る僅かな音にさえ疑いの眼差しを向けるもう此処には何も無い鐘の音が遠ざかる悲しい音色が懐かしくて恐る恐る振り向いてももう其処には何も無い鐘が鳴る頭の中の思い出が全て目蓋に映る景色が全て壊れた聴覚が全て始めから何も無かった鐘が鳴る
2006.08.09
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胃に蓄まる嵩張ったゴミが意味もなく色もなく音もなく増えていくよ無価値なものに満たされる不満を一体何が満たしてくれるのか掌で踊る小鳥は無邪気に囀り僕の腹に穴を開けるそこはダメだよ溢れたヘドロに呑まれた姿はもう欠片も残ってなかった掻き出して吐き出してせめて空っぽのままでいよう君にあげるモノがないよ
2006.08.08
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音も無く割れた何かの欠片が内側から皮膚を突き破ろうとしてるよ歪む輪郭が完全に崩れる日が来るのならシルエットだけでも見ていて欲しい怒りは何も生まないと思っていたけど本当は違うのかな悲しみは何も生まないと思ってたけど本当は違うのかな「無」が何にも増して何も生まない光を反射することも無く光を放つことも無く何の存在も確認できない 何も欠けていないんなら作り出すしかない突き破る妄想に気をとられても何も起きないたとえいつかバラバラになるんだとしても僕は「無」で居たくない
2006.08.01
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冷蔵庫に溢れる不愉快な文字に腹は立てても現実は変わらない 止まった時間が突然途切れてまた始まった今の状況が多分いけないんだと不満を残して納得した扉を閉める気持ちを代弁しているようにやりきれない擦れた音だった埃の被った棚の下も蜘蛛の巣が張った壁の隅もいつも使っているテーブルの上も賞味期限はずっと昔考えられないような配色のパッケージに眉を寄せればそこに書かれているのは「賞味期限1987.3」時間なんて見えないもの追いかけていたって見送ったってダメなんだ今を感じられなければきっといつでも感じられない時間なんて見えないもの10年前に何をしてた?食べられない食べ物を見つけてはそのままに扉を閉めるいつか変動式の賞味期限表示が開発されて「賞味期限過ぎ1987.3+19.4」なんて表示するようになってくれればいいのに僕は今よりもずっと賞味期限が好きになる
2006.07.19
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傷ついた小鳥を手当てする零れた血は紛れも無く赤くて羽を震わせて耐える姿は悩ましげで一瞬貴方かと思ったよ嵌めた指輪なんてすぐ外れるんデショ?馬鹿みたいな演技に絆されるぐらい優しすぎるから簡単につけこまれるんだよ貴方を好きなだけだったのにもう信じられなくなってるもっと早く傍に来て欲しかったもっと早く応えて欲しかった貴方を憎む前に優しさが消えてしまうときの事をずっと考えてたよゴミみたいに捨てられるのか怒鳴り散らされるのか無感情に視界から除外されるのか何も受け入れたくなんて無い目の前で裏切られた貴方は見えない血を流して崩れてしまった傷ついた小鳥を手当てするあんまりにも愛し過ぎて握りつぶしてしまいそうだ
2006.07.12
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君が見た世界をそのまま分けてくれるのが本当に嬉しいのに時々胸が熱くなる君の目には誰からも見えない何かが映っていて君にしか感じられない痛みがあって僕はそれを垣間見るだけで本当の意味で共有できてるのかどうか分からないささくれ立ってる心を癒してくれるのはいつも君なのに僕はほんの一握りの自尊心のために君を傷つけてる君が知ってる現実の中で一番汚いものがきっと僕だよ僕が知ってる現実の中で一番綺麗なものが君だよ地面に根付く強い花を折らないでじっと見守る事が君の幸せだと感じ始めてる僕は君の笑顔だけで幸せになれるから
2006.07.12
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枯れちゃったサボテンを捨てて飛び出した茶色く腐った胴体が可哀想に歪んで外はこんなにも水で溢れてるのに土砂降りの雨だ傘なんていらないレインコートなんてもっての外生暖かくて気持ち悪いのにそれを求めてる僕に無いモノ冷えた指先が暗闇に溶けて熱が上がる雨の雫君の涙はこれ以上に熱かったのかきっとそうなんだろうただ僕が感じ取れなかっただけ体温に反比例して心は温かくなるのか努力の上に成り立つ優しさなんてただの偽善なんじゃないのかそれでも君は喜んでもらってくれるのかな雲の隙間から月が笑ってる耳に残る雨音が遠くなって消える前に追いかけるよこれじゃまだ足りないみたいだから
2006.07.05
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硬くなる皮膚が苦悩を追い払い伸びる爪が冷たい未来を掻き消していく何が知りたい?獲物の住処は分かってる風上はあっちだ槍の先端は綺麗に尖っている何が知りたい?生きていくのに必要なそれ以上の何が知りたい?掌を滑る生暖かい血が食べ物がすべて貪り食らう群れの一人が背後から狙っているとも知らずに進化する退化ルールは本能と対極にあってあまりにも脆い何が知りたい?生きるのに必要な悲しさ以上の何が知りたい?
2006.07.01
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目の奥がチカチカ光るから天使のお迎えが来たのかと期待してそっと目蓋を開いた瑞々しい緑が蛍光色の様に輝いて真っ白になって消えてしまう頃僕の目は光を通さない唯のタンパク質になってしまったのだと知った小鳥の囀りは止むことなく降ってくるのに視界は暗いまま最後に見た緑さえ本物なのか疑わしくなって恐る恐る手を伸ばせば冷たいコンクリートの感触しかなくてあぁ何処までが確かな記憶なんだろうと長い溜息が零れた君は誰…?遠くで響く誰かの声は記憶には残ってない僕は誰…?頭で響く僕の声は何故か記憶に残ってない硬いコンクリートの先に君が居るなら壊してみようかこれから君の声を覚えるからだから…
2006.06.22
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