歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2010.07.03
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テーマ: 短歌(1719)
カテゴリ: 游歌

束の間を真紅に染めて今日 けふ という命燃えゆき年中の過ぎ



 自然界は、一日の終わりに、かくも美しい光景を演出する。

 偶然に出会ったこのめくるめく情景っをカメラに収めた方は、何時も素敵な写真を 「風の記憶」 ブログで発表されている伊藤さんです。


まずはオレンジ色に染まり




徐々に真っ赤になった

 夫婦岩の間に沈む夕日を撮影しようとしていて、代わりにこの光景をものにしたのだそうです。
 雲に阻まれて夕日は上手くとれなかったそうですが、長年の経験でこの様な日は空が真っ赤になると読んで、待ち構えていたそうです。

 案の定、太陽が沈んだ直後から空を染め始め、あっという間に辺りすべてを真紅に染めたそうです。
 色彩の魔術師かと思う様な美しい写真を撮る伊藤さんは、美しい色を引き寄せる魔術を持っているようです。


 早いもので、今年ももう半年が過ぎました。

 一日の昼の部の終わりに、モノクロの夜へのバトンタッチ。まだ一日は終わっていない。昼はこんなに頑張ったんだ夜も頑張れ、と言ってるようなドラマチックな情景です。

 この後にマジックアワーが暫しの余韻を楽しませ、やがて最終章へと移っていく。


「 昼の光に夜の闇の深さがわかるものか 」 ニーチェ


 この言葉はは村上春樹の「風の歌を聴け」にでてくる。「デレク・ハートフィールドが墓碑に選んだニーチェの言葉である」と。

 それがですね、「デレク・ハートフィールドというアメリカの作家」は村上春樹の創作したものだというから驚きですねぇ。

 この事は、 「週刊朝日の1979年5月」 の記事に、彼が「風の歌を聴け」で第二十二回「群像新人文学賞」を受賞した時の経緯が詳しく書いてあります。

 そこにこのネタばらしも書いてあるので間違いないでしょう。このニーチェの言葉も、ある記述にヒントを得て彼が創作したらしい。

 今では、この意味深な言葉だけが独り歩きしているようで、そんな事も知らずに盛んに引用されたりしています。

 村上春樹は、新人の時からなかなかの食わせ物のようです。


「日歌」が千首を超えたのを機に、 「游歌」 とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選





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最終更新日  2020.01.31 11:53:30
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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