「星野しずるー犬猿」 という短歌自動作成装置がある。「佐々木あらら」という枡野浩一の門下生が作成した。
「枡野浩一のかんたん短歌blog」 をやっていて、そこで出会った二人。
枡野浩一氏の新著 「どう解釈されようと、どう面白がられようとかまわない」 を出版するにあたってのエピソードを語る インタビュー に、佐々木あらら氏も登場。その話がなかなか面白い。
新しい短歌の潮流を起こす枡野浩一氏は、「つっこみのできる短歌がいい短歌である!」、兎に角短歌は面白くなくてはならないという。
「枡野」
どう解釈されようと、どう面白がられようと、かまわない。そこで「短歌はもっと高尚なものです」って言っても、意味ないと思っている。広告のコピーとも対抗したいと思ってるし、ことわざみたいになってほしいと思ったり、短歌が、もっといろんなものとライバルになってほしいと思ってるから。
短歌の「57577」ってところだけを守っていて、その形で今に生きる面白さをつくるのが自分のテーマなので。
「佐々木あらら」 の代表作
♪ それなりに心苦しい 君からの電話をとらず変える体位は
♪ 外で出すのが愛なのか中で出すのが愛なのか迷って出した
この辺りの短歌が後世に残るかどうかは別にして、ツイッターでつぶやく様に「57577」にしてしまう感覚はまさに現代的ではある。
「星野しずるー犬猿」を使ってみると、自動で作成された短歌が次つぎに現れます。
♪ 君だけの機械じかけの毒を見て彫刻刀を待ち続けよう
♪ 八月としての九月を集めたら百年前の眠る爪あと
♪ 僕だけのひとつひとつを待つ夜の午前三時の死者を追いかけ
♪ 臆病な氷砂糖を待っているせいいっぱいの嘘をおそれて
短歌に行き詰ったら私もこれを使って、出てきたものにちょっと手を加えて創作してみよう。
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