蚤とダイエット

蚤とダイエット

2005.11.15
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時期が送れてしまいましたが、11月2日の下野新聞の記事から話題にします。


「完全な栄養食PR 正しい知識で消費拡大へ」

という見出しの、
下野新聞経済部記者・渡辺直明さんと黒磯支局・佐藤洋さんが
担当した記事です。

今回は、この記事を読んでの為谷のホンネを語ります。

インタビュー受けたのは、栃木県牛乳普及協会長も務める
酪農とちぎ農協(酪農とちぎ)の前田忠年組合長(79)。


以下は「>」が付いている文が新聞からの引用です。

>-全国的に牛乳の消費は減少傾向にある。
>「一昨年から全国的に牛乳の消費の落ち込みが続いており、
>今年は前年比6%減。酪農の継続的な発展は、牛乳の消費が
>伴わなければ成り立たない。
>消費者に牛乳について正しく理解してもらう取り組みが必要不可欠だ」

そうだったんだ。牛乳の消費量。考えたこともなかったけど。
落ち込んでいるとしたら、それは、当然の成り行きだと思います。
酪農の発展はこれからはありえない。と、思うのです。
なぜなら・・・、
牛乳について正しく理解してもらう、ということはもう飽和状態だと

知らされているはずですからね。イヤと言うほど。
健康にいい、成長が早い、体格が良くなる、背が伸びる、
カルシウムの宝庫、骨粗相症予防、完全栄養飲料・・・、などなど、
みんな知っていますよね?

>-落ち込みの要因は。

>利用が減っていることがある。また最近は、お茶やコーヒーだけでなく、
>栄養成分入りの清涼飲料水などさまざまな飲料が出ている。
>昨年は豆乳が大人気だったこともあり、こうした飲料に
>食われていることも大きい」

なるほど、少子化か。それは言えるね。
清涼飲料水の多様化も言えるね。
でもこれは嗜好の問題かな? 健康志向かな? たとえば、
緑茶が売れている、ということは、カテキンがいい?ってことかな?
さらに豆乳か。豆乳となると、牛乳みたいに白くて口当たりも似ている。
ということは、これは明らかに牛乳離れではないのかな?
牛乳という動物性の飲料よりも豆乳という植物性の飲料を
消費者が選んでいる、ということだ。

>-消費者の「牛乳離れ」もあるのでは。
>「小、中学校時代は給食で飲んでいても、高校、大学や社会人になると、
>とたんに飲まなくなる傾向はある。

それは、給食では強制的に飲まされていたから飲んでいたに過ぎない。
それ以降はよほど牛乳がおいしいから、好きだから、
あるいは、健康にいい、体を作る、背が伸びる・・・などと、
信じている人しか飲まないことでしょう。
おいしくもないものは、強制でもされなければ飲むはずはありませんよ。
これは自然の傾向であります。
ちなみにぼく自身は牛乳自体は別に美味くもないので積極的には
飲みませんでした。
でもアイスクリームとかチーズとなるとこれが大好きでしたけどね。

>特に若い女性は『牛乳を飲むと太る』『ダイエットの大敵』という
>間違った知識に振り回されているように思える。

あれ? これは間違っていないでしょう?
牛乳はカロリーが高い飲み物なのですからね?

>医者の中には『牛乳を飲みながらのダイエットが効果的で、健康にも良い』
>という意見もあるのだが・・・」

医者の「中には」ということですよね?
ということは、大方の医者はそんな意見は言っていない・・・・。
違いますか?
牛乳飲みながら痩せようなんていうのは、非効率ですよ。

あ、「牛乳だけを飲みながら」ならわかる。
他には何にも飲まない食べない、と言うのなら、ダイエットできるでしょうね。
でもそんなことしたら健康に「悪い」ことは誰でも気付きますよね?

>消費者に向けて、あらためてアピールしたい牛乳の魅力は。
>「生まれた赤ちゃんが牛乳だけで大きく育っていくのだから、
>完全な栄養食品と言っていいと思う」

この「生まれた赤ちゃん」というのが牛の赤ちゃんなのか
人間の赤ちゃんなのかわかりませんね。
でも、「人間の赤ちゃんを牛乳(粉ミルク)だけで」育てる、というのは、
現在ではどんな産婦人科の医師も小児科の医師も勧めていません。
牛乳だけで育児するなんてとんでもないことです。ということは、
「牛の赤ちゃん」という事でしょうね。
文脈からしてもそういうふうに読みとるのが自然ですよね?
で、元に戻して、

>「生まれた赤ちゃんが牛乳だけで大きく育っていくのだから、
>完全な栄養食品と言っていいと思う」

この言葉にどれだけ多くの日本人がだまされ続けてきたことか!
子供の方がこの表現の過ち、間違い、矛盾、おかしな点、不思議さ、
に気付きますよ。
この言葉にはいろんなツッコミができますね。
それは【頓珍漢問答】や【今日の格言】などでいずれ発表しますので、
ここではこれまでにしておきます。
ではインタビューの続きです。

>これからは、牛乳について『習慣で飲んでいるから』とか
>『何となく栄養がありそうだから』というのでは駄目。

これについては同感ですね。
ちゃんと牛乳について学習して、飲むのを・・・

キッパリやめるべきです。

>生産者一人一人が、牛乳の栄養面について学説などで
>きちんと理解した上で、消費者に説明していく努力が必要ではないか」

なんとなくこの学説が非力になっているのを感じます。
無駄な抵抗、意味なき説得、風前の灯火になりつつあるように感じます。
検索エンジンで「完全栄養食、牛乳」で検索してみて下さい。
「牛乳は完全栄養食ではない」というような、牛乳反対意見に
たくさんヒットしますから。

>「(中略)明治乳業の『おいしい牛乳』は、
>絞りたての味をそのまま飲んでもらおうと
>製造方法に工夫しているが、関東地区は酪農とちぎの生乳が
>主力として使われている。
>いくら製造法にこだわっても、
>生乳の乳質が良くないと本当のおいしさは出ないそうで、
>本県の牛乳はメーカーからも高い評価を得ている」

明治乳業の「おいしい牛乳」はラジオでも宣伝をよく聞きますね。
いくら美味しくても、人間向けに販売している牛乳では
牛の赤ちゃんは育たないそうですね。
原料の質の良さが製品の質の良さを生むことは当然でしょう。
これは何にでも言えることでしょう。
野菜だって、土壌の質の良さが野菜の質の良さを生みます。

結局のところ、牛乳を飲むか飲まないかは、消費者次第。
牛乳に関する情報は様々ある。
マイナス面の情報を知らない人が多すぎるけれどね。しかしながら、
牛乳がどのように人間の体に良いのか、良くないのか、悪いのか、を
判断するのも飲む人次第。

健康によい、という情報しか知らないで飲んでいる人もいる。
健康に悪い、という情報も知っていながらやっぱり
牛乳からは離れられずに飲んでいる人もいるでしょう。

しかし、

>-全国的に牛乳の消費は減少傾向にある。

という現象は、
健康に悪い、という情報を正しいと判断して飲まない人もいる、
ということも少なからず影響しているのではないでしょうか?


ミルクから逃げろ!

ごはん給食が子どもの体を守る
学校給食Q&A(油っぽい給食、毎日食べさせるのに抵抗が/
アトピーですが、牛乳など断れる? ほか

もう肉も卵も牛乳もいらない!
牛乳は本当に完全食か?

「牛乳はモー毒?」(マンガ本/前編・後編統合本になりました)
戦後数十年「食の常識」として信じられてきたことが、実は、「非常識」
あるいは、作詐的な「神話」だったのではないかという疑問を提起している。





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Last updated  2005.11.16 00:04:12
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為谷邦男@ Re:四季彩の丘4(07/01) 間違えて青い池の画像が入ってしまいまし…
背番号のないエースG @ Re:花のある暮らし(06/02) 6月に入り、本土もそろそろ梅雨入りですね…
Fugu-chan @ Re:国産米が無くなる!?(05/09) カナダで売ってる日本産のお米、日本より…
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