風の吹くまま 気の向くまま

風の吹くまま 気の向くまま

2005.05.06
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カテゴリ: 本棚
 この本がシリーズの一つだと気づいたのは、下巻も終わりに近づいてから・・・高橋克彦さんの作品は、『総門谷』をはるか昔に読んだきり、初めてといってもいいくらいでした。

 上巻に出てきた由梨子とマーゴと、モサド代表のアジム(この人けっこう好き)とサミュエルが主になって話が進むと思っていたら、下巻でいきなり塔馬双太郎という人が出てきて大活躍。解説を読んで、塔馬双太郎のシリーズだとやっとわかったのでした。

 それはさておき、ゴッホの作品のことは知っていても、ゴッホ自身についてはほとんど何も知らなかった私。ああいう謎めいた死に方をしていることは初めて知りました。
 マーゴが展開するゴッホの死の謎解きは、とてもおもしろかったです。

 でも、それだけですまない。どんどんと意外な展開をしていって、すごく巧妙に仕掛けられた謀略が見えてくるところは、松岡圭祐の千里眼シリーズに出てくるメフィスト社を彷彿とさせられました。

 サスペンスなんですが、あまり胃の痛くなるようなところはなかったし、途中であやしい人は見当がついてしまいましたが、とてもおもしろかったです。

 ところでモサドというのは、ナチス退治(?)を仕事にしているわけですか・・・?(イスラエルの機関なら納得)

『ゴッホ殺人事件・上』
『ゴッホ殺人事件・下』





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最終更新日  2005.05.06 22:40:45
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