風の吹くまま 気の向くまま

風の吹くまま 気の向くまま

2007.01.28
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カテゴリ: 本棚
87分署最終作・・・(T_T)
読む前に、解説を読んでいたらしみじみしちゃったよ・・・

半世紀にわたって書き続けられた警察小説が、終わります。


登場人物も場所もすべて虚構である。
ただし、警察活動は実際の操作方法に基づいている。

↑この但し書きが好きだったのよね。

連続射殺事件を追う、87分署の刑事たち。
最初に射殺されたバイオリン奏者はキャレラとマイヤーが。
化粧品販売の女性はパーカーとジェネロが。
神父はなぜか88分署のオリーが。
女性教授はブラウンとクリングが。

とそれぞれ追っていくうちに、
犯人の名前があぶり出されてきます。
この収束のしかたがさすがです。

犯人側の事情も描かれていて、
多少の同情も感じるところがありました。
半世紀近くたって殺人に至る事情というのも・・・。

キャレラは、幾つ戦争をしたら我々は学ぶんだろうと思った。

そして今回はキャレラ家でも問題が起こります。
思春期に入ってきた子どもたちの問題です。

「みんな、少しぐらい・(略)・ってるわ」「それが、そんなに重大なことなの?」
「この家では重大なことなの」「私の子供はだめだ」

さて日本の親は、子どもにこんなふうに言われたときに、このように毅然と言えるかな?と考えさせられました。


回を追う事に毒がなくなってる気がするオリーです。


この前に未訳の中編があるそうですが、
もうこれで87分署の新作は読めないんですね・・・
古いものは読んでいないものがいっぱいあるので
楽しみはまだありますが・・・


↓教育問題も少々入っているかな(^^;)
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最終更新日  2007.01.28 13:22:59
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