inti-solのブログ

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2008.08.02
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カテゴリ: 医療・衛生


ただ、新型インフルエンザの脅威がどの程度深刻なものとなるかは、正直言ってよく分かりません。この問題の専門家は誰もが、「新型インフルエンザのパンデミックは近い将来必ず起こる」と断定しています。ただし、パンデミックを起こすのが、今世界的に問題になっている鳥インフルエンザH5N1型かというと、それについては異論もあるようです。
現段階で新型インフルエンザはまだ発生が報告されていません。従って、それがどのようなものになるかは、推測する事しかできないわけです。新型インフルエンザの元になるのがH5N1型なのか、予想外の型なのかも分からない。まして、それに対して既存の抗ウィルス薬(タミフル)やワクチンがどの程度の効果を発揮するのか、毒性の程度、被害の程度についても、何も分かっていないと言っていい。
20世紀には新型インフルエンザによるパンデミックが3回ありました。最初が1918年のスペイン風邪、それから1957年のアジア風邪と1968年の香港風邪です。しかし被害の程度では、スペイン風邪と他の二つでは大差があります。スペイン風邪の死者は4000万から5000万、日本でも40万人前後と言われています※。しかも、20代30代の健康な青壮年がバタバタと死んだ。それに対して、あとの二つのパンデミックでは、死者は全世界で100万人以上(もちろん、数字だけ見ればたいへんなものあることは確かですが)、高齢者と乳幼児がその大半を占めていました。
近い将来、確実に起こるであろうインフルエンザのパンデミックが、スペイン風邪、あるいはそれ以上の規模になるか、あるいはアジア風邪、香港風邪程度のもので収まるかは、神のみぞ知る、です。
とは言え、もちろんスペイン風邪かそれ以上の規模の深刻な事態が起こるかも知れないという前提で備える必要があることは言うまでもないでしょう。ただ、個人のレベルでどの程度の対策が準備できるのかは、正直言ってよく分かりません。インフルエンザ予防の一番の手段は人混みを避けることと言いますが、まさか流行が始まったとたんに仕事を休むわけにもいかないし、むしろそういう場合には率先して職場に駆けつけて対処しなければならない性質の仕事に、私は就いています。かといって、プレパンデミックワクチンやタミフルを優先的にもらえるような立場でもない。せいぜい通勤時にマスクをする程度か・・・・・。

※父に聞いた話によると、父方の親戚のある家で、娘さんと女中さんが次々と3人スペイン風邪でなくなったそうです。もちろん、当時父だってまだ生まれていませんから、祖父か祖母に聞いたのだと思いますが。





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最終更新日  2008.08.04 22:30:39
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