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「その2」があるかもしれないし、ないかももも知れません。11月1日、東京港野鳥公園ジョウビタキ・オス。どういうわけか、ジョウビタキとルリビタキはメスの遭遇確率が高く、キビタキとオオルリはオスの遭遇確率が高いです。世間一般のバードウォッチャーはどうか知りませんが、私の場合はね。ジョウビタキはいつもメスばかりに遭遇し、オスに遭遇することは私には珍しいので、暗くても写真を撮ってしまいました。ジョウビタキ・オスノスリ。トビを除くと都内やその周辺で、オオタカと並んでもっとも一般的な猛禽です。ただし、オオタカは都内でも繁殖事例がありますが、ノスリは冬鳥ですが。ノスリノスリが飛び立ちました。ノスリ11月16日秋ヶ瀬公園結構久しぶりに行ったと思います。ちょっと寝坊して、現地着が10時少し前になってしまいました。ピクニックの森に行ったら大勢のカメラマンがいました。何かと思ったら。マヒワの群れがいました。これはオス。マヒワ・オス。マヒワ・メス。「マヒワ」という名前からして、命名された当時は数が多くてどこでも見られたのでしょうか?現在では、カワラヒワが都市鳥化して、都内の市街地でも1年中普通に見られるのに対して、マヒワは冬鳥で、すごく珍しくはないものの、渡来は局地的です。マヒワ・メスオスは頭が黒くて全体が黄色ですが、メスは黄色みが薄く、全体に地味です。マヒワ・メスマヒワ・メスしかし、マヒワを追っていないカメラマンもいて、何かと思ったらウソも渡来しているそうです。が、私がいる間は姿を現しませんでした。こどもの森に移動してリュウキュウサンショウクイ。昔は東京近辺で見られるサンショウクイは無印のサンショウクイ(基亜種)でしたが、近年は南方系の亜種リュウキュウサンショウクイばかりになりました。元々は名前のとおり、沖縄と九州南部にしか分布していなかった鳥です。リュウキュウサンショウクイリュウキュウサンショウクイリュウキュウサンショウクイ11月22日、再度秋ヶ瀬公園。山に行きたかったのですが、寝坊しました。今度こそウソを撮影したいと思いましたが、フラれました。マヒワもサンショウクイも姿を見せずシメヒガラ。東京の市街地周辺ではシジュウカラと、大きな公園などではヤマガラは見られますが、ヒガラはかなり珍しいです。シジュウカラに少し似ますが、腹に黒線がないことで区別できます。
2025.11.24
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両者の主張は「平行線」 日中局長級協議 日本は首相答弁撤回せず外務省の金井アジア大洋州局長は18日、北京で中国外務省の劉アジア局長と協議した。高市首相の台湾有事に関する国会答弁について、従来の日本の立場を変えるものではないと説明し、撤回しない考えを伝えた。劉氏は首相答弁の撤回を改めて要求。両者の主張は平行線をたどった。金井氏は協議で、中国の薛大阪総領事が首相答弁を巡って「汚い首は斬ってやる」などとXに投稿したことに対し、改めて強く抗議し、早急に適切な対応をとるよう中国側に求めた。中国当局が発表している日本への渡航自粛などの呼びかけについては「日本国内の治安は決して悪化などしていない」と反論し、中国側が適切な対応をとるよう要求。在留邦人の安全確保についても併せて申し入れた。中国外務省の毛寧報道局長は記者会見で、劉氏が協議で首相答弁について「厳正な申し入れ」を行い、抗議したと明らかにした。劉氏は、首相答弁が台湾を中国の一部とする「一つの中国」原則や、1972年の日中共同声明など日中間で交わした四つの政治文書の精神に反すると主張。「中日関係の政治的基礎を根本的に損なうもので、中国国民の怒りや非難を招いている」などと訴えたという。毛氏は会見で「日本側は誤った発言を撤回し、具体的な行動をもって誤りを認め偏向を正し、政治的基礎を守るよう求める」と強調した。一方、木原官房長官は会見で、首相答弁は「従来の政府の立場を変えるものではない」として撤回しない方針を改めて示した。(以下略)---先の記事で指摘したとおり、台湾有事は存立危機事態になり得るという国会答弁は、言い換えれば中国の国内問題に日本が武力介入する可能性があることを宣言したわけで、木原官房長官の主張とは違って、実際には従来の政府の「立場」とはまったく矛盾するものです。もちろん、中国が台湾に対して武力侵攻するとしたら、それは非難されてしかるべきことです。が、それに対して武力介入するというのは、武力侵攻の当否とはまた別の問題です。例えて言うなら、ガザに対するイスラエルの蛮行はとんでもないことですが、だから第三国がイスラエルに対してガザ防衛のために武力攻撃をかけるなどということが正当性を持ち得るのか、成功し得るのか、ということです。そんなことができるわけがないのです。また、関係各国の反応を見ても、まず米トランプ政権はこの件で高市発言に肩を持っていません。トランプ氏、「首斬る」発言を批判せず 中国と「うまくいっている」トランプ米大統領は台湾有事をめぐる高市早苗首相の国会答弁と、それを受けた中国の外交官による発信について問われ、中国側への批判を避けた。(以下略)ーーーまた、一番の当事国である台湾も、台湾独立が党是の現与党民進党(とは言え、政権としては独立論は封印している)は一連の騒動について中国に対して批判的ですが、二大政党の一つであり元々は台湾の支配政党だった国民党は高市発言をかなり強く非難しています。つまり、台湾も高市発言支持一色ではなく、意見は割れています。要するに、最大の関係者である台湾と米国すら、この発言に、(少なくとも全面的には)賛成していないのが現実です。一人日本のネトウヨ層だけが狂喜乱舞しているのです。しかもそのネトウヨ層の狂喜乱舞が国全体の伝染しているのが、今の日本の空気感です。強硬な発言であればあるほどもてはやされ、発言の撤回などとんでもない、一歩でも退くことなど許されない、冷静、穏健な意見は「反日」「売国奴」「敗北主義」と排撃される。その姿は、80年以上前の日本の姿に重なります。「南京陥落」や対米開戦と真珠湾攻撃の大勝利に国民は熱狂して提灯行列を繰り広げましたが、その結末はどうなったか?同じ結末しか予想できません。ただし、中国が日本に直接軍事的に攻撃をかけたりはしないでしょう。自衛隊には、中国軍(米軍に比べて揚陸戦能力は限定的)が直接的に上陸してくるのを阻止するくらいの能力は充分あるし、台湾という「本命」をよそに日本で貴重な揚陸戦能力をすり潰すような愚を犯しはしないでしょう。前の投稿でも書きましたが、今の日中では、経済力に4倍以上の開きがあります。軍事的な策など取らなくても、経済的に日本を締め上げる手が、中国にはいくつもあり、逆に日本には中国経済的に締め上げる手はありません。そして、その時トランプの米国は日本を助けません。なんてったって自国ファーストですから。ネトウヨの狂喜乱舞に乗って、勇ましい強硬策を煽る結末は、惨憺たる敗北以外に予想できません。ところで、立憲民主党岡田氏の質問が元凶だ!という意見がネット上に散見されますが、何かよほど誘導するような質問でもしたのかと思えますが、実際のやり取りを見ると存立危機事態についてのやり取りは10:05~38:14、そのうち、高市の問題発言につながる岡田の質問は18:30からです。岡田は色々な修飾を省けば「(存立危機事態についての)政治家の不用意な発言が相次いでいる、例えば高市首相は昨年の総裁選で『中国による台湾封鎖が発生した場合、存立危機事態になるかもしれない』と発言しているが、どういう場合に存立危機事態になると考えていたのか?」と質問しています。端的に言えば「あんた首相になる前に中国の台湾封鎖は存立危機事態などと言っているけど、そんな不用意な発言をするんじゃねーよ」という趣旨であることは明確です。高市首相の答弁があいまいなので、それ以降も再質問はしていますが、その度に台湾有事が存立危機事態という発言を「軽々しく言うべきではない」「きわめて問題」という言葉を連ねた上での質問です。誘導と言うなら、むしろ「そういう発言はしてくれるなよ」という方向への誘導です。岡田克也は別に好きな政治家ではありません。しかし、このやり取りを聞いて、「岡田が悪い」とか「誘導質問」などと叫んでいる人は、人の発言の読解力に相当難があるとしか思えません。そもそも、「高市の発言は問題だ、それを誘発した岡田は問題だ」というなら、賛否はともかく論理的に言って矛盾のない主張です。逆に「高市の発言は素晴らしい!それを誘発した岡田の質問も(オウンゴールざまあ、だけど)ありがとうよ!」これもまた、賛否はともかく主張としておかしくはありません。あるいは、「高市の素晴らしい発言を事前に押しとどめようとした岡田はけしからん」これも賛否はともかく矛盾のない発言です。しかし、「岡田の質問が悪い!!」と叫んでいる人たちに限って「高市の発言は素晴らしい、それを引き出した岡田の質問は問題だ」と言っているのです。それ、賛否以前の問題として、論理がねじれてしまって、意味不明です。なんでもいいから立憲民主党が悪い、という方々がそう叫んでいるだけ、というのが露骨に表れています。
2025.11.19
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「悪辣な言論を直ちに撤回せよ」 中国外務省、高市首相に発言撤回を要求中国外務省の林剣報道官は13日の記者会見で、高市早苗首相が台湾有事は「存立危機事態」になり得ると国会答弁したことについて、「中国の内政への粗暴な干渉だ」と改めて批判した。その上で「悪辣(あくらつ)な言論を直ちに撤回しなければならない。さもないと一切の責任は日本側が負うことになる」と述べて撤回を求めた。林氏は高市首相の国会答弁について、「『一つの中国』原則に深刻に背く」ものであり、「中国の核心的利益に戦いを挑み、主権を侵犯した」と主張。日本側に対して「断固として反対し、決して許さない」と強調した。一方、中国の薛剣駐大阪総領事が高市氏の発言に対して「汚い首は斬ってやるしかない」などとX(旧ツイッター)に投稿したことに関し、林氏は「台湾を中国の領土から分裂させることをたくらみ、台湾海峡への武力介入を鼓吹する誤った危険な言論に対するものだ」という従来の主張を繰り返して薛氏の投稿を擁護した。---中国側の極端な反応や、ましてや総領事という立場の人間による首切り発言は大いに問題ではありますが、一連の騒動は、日本側から中国に対して「けんかを売った」ものであることは明らかてす。従前日本政府は「一つの中国」の立場を理解し尊重する「台湾独立は支持しない」と言ってきたし、現在もそれを変えてはいません。存立危機事態が起きた場合は、集団安全保障の考え方に基づいて日本に対する攻撃とみなして反撃するぞ、というのが安全保障関連法の規定です。つまり、「台湾有事は存立危機事態」とは、言い換えると「中台が戦争になったら日本も参戦する(可能性がある)ぞ」という意味になります。それは、「一つの中国」という日本政府も認めている公式見解を踏まえれば、「中国の国内問題に介入するぞ」と言っているのと同義です。逆の例で考えてみればよいのです。例えば、沖縄で独立運動が起こって、それが武力紛争のような事態に至ったとします(たとえ話であって、今のところ、その可能性は皆無なので念のため)。それに対して中国が「我が国の平和と安全に重大な危険を及ぼすからその紛争に介入します」などと公言したら、どうなりますか?大方の日本人は「ふざけるな!!!!」と怒り狂うでしょう。であれば、今回の発言を中国が心穏やかには聞けないのも当然でしょう。昨今は、何でもかんでも対外強硬論を叫べば留飲を下げる人たちが大勢いますが、後先考えない「勇ましい」発言で対中関係が悪化して、得になることはありません。安全保障とは、必要のない喧嘩を他国に売って緊張を煽ることではないはずです。無駄にけんかを売らずに緊張を回避することこそがが安全保障ではないですか?勿論中国の態度についても同じ印象は抱きます。できるだけ緊張を緩和しよう、という方向性は向いていない。ただ、日中の現在の国力差を考えれば、「喧嘩の売り合い」をやって、日本が勝てる可能性はありません。中国も無傷では済まないにしても、一方的に日本側に実害が生じる可能性は高いです。というわけで、「台湾有事は存立危機事態」というその発言自体が日本の平和と安全を脅かすものであり、撤回すべきものです。で、このような「台湾有事」を巡る国会でもやり取りは、歴代内閣と野党の間で行われてきました。そこでこんな「勇ましい」発言をやらかした首相などいません。安倍首相でさえ、退任後は「台湾有事は日本の有事」などと発言したことがありますが、首相在任中にそんな発言はしていません。もちろん、当時の野党がそのことを質問しなかったわけではありません。今更、「質問した立憲民主党が悪い」などという話は、何を寝ぼけたことを言っているのかと思います。
2025.11.15
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<独自>政府、自衛隊の階級名変更検討 諸外国の軍隊に準拠、1佐→大佐/1尉→大尉政府は12日、自衛隊の階級名を変更し、国際標準化させる検討に入った。複数の政府関係者が明らかにした。自衛隊は軍事色を弱めるため、独自の呼び方をしてきたが、諸外国の軍隊に準拠した呼称にすることで国民の自衛隊への理解を促進し、自衛官の地位向上と士気高揚につなげる。来年度中の自衛隊法改正を目指す。自民党と日本維新の会が10月に交わした連立政権合意書には、階級名の変更について「令和8年度中に実行する」と記載している。日本周辺の安全保障環境が悪化する中、軍事用語をいたずらに避ける慣習を改め、国防組織としての自衛隊の位置づけを明確にする狙いもある。自衛官の階級は自衛隊法で定められており、将から2士まで17段階ある。将の中で他の将よりも階級章の星が1つ多い統合幕僚長や陸海空幕僚長は「大将」、それ以外の将は「中将」、1佐は「大佐」、1尉は「大尉」などとする。一方、幹部の下の曹・士に関しては「2等兵」や「1等兵」は現場から拒否感が出かねないとして異なる対応を求める声がある。自衛隊は諸外国の軍隊とほぼ同様の階級構成で、階級呼称の英語訳は自衛隊と米軍などは同じ。ただ、日本語にすると自衛隊と米軍など外国軍の階級呼称が異なっている。さらに1佐や3佐では国民に階級がどちらが高いのか分かりにくいとの問題が長年あった。自民と維新の連立合意書には、自衛隊の階級などの国際標準化のほか、職種の呼称変更を検討する方針が盛り込まれた。普通科は「歩兵科」、特科は「砲兵科」、施設科は「工兵科」などと置き換える案が有力だ。---バカバカしい話です。自衛隊の存在を私は否定するものではありませんが、創設以来年間約使われて定着している階級名や職種名を変える合理性があるようには思えません。「自衛隊は諸外国の軍隊とほぼ同様の階級構成で、階級呼称の英語訳は自衛隊と米軍などは同じ。ただ、日本語にすると自衛隊と米軍など外国軍の階級呼称が異なっている。」とありますが、それは翻訳の問題に過ぎません。そもそも、「軍」を名乗る組織であっても、階級名称は国によって、どころか時には同じ国でも陸海空軍で異なっていたりします。旧日本陸軍の下士官に「伍長」という階級がありましたが、海軍には階級としての「伍長」はありませんでした(海軍には階級ではなく職名として「伍長」があり、現在の海上自衛隊にも各護衛官に「先任伍長」という役職があります)。現在でも米軍は陸海空軍、海兵隊で階級呼称は一部異なります。トップに近い方では、諸外国では大将・中将・少将・准将、一部の国では大将の上に上級大将(と日本語訳される階級)がありますが、自衛隊には将と将補しかありません。将は「幕僚長たる将」とそれ以外の「将」に分かれますが、これを大将と中将にするんでしょうか?でも将補を少将とすると、准将はいません(旧軍の時代も日本軍だけ准将という階級はなかった)。というふうに、どうやったって諸外国の軍と同じ階級名(の日本語訳)にはなりません。ちなみに、中国軍の階級名も漢字では日本とはだいぶ違います。将官は上将、中将、少将で大将以外は同じですが、佐官は大校、上校、中校、少校(大校が、諸外国の准将に相当すると思われますが、佐官級なんですね)、尉官は上尉、中尉、少尉・・・・・、結構違います。台湾の中華民国軍も、階級名称に関しては中国とほぼ同じです(佐官の大校という階級がない)。というわけで、階級名称を諸外国軍の階級とあわある、などという話の合理的根拠などありません。かつて自衛隊の創設時に、自衛隊は軍隊ではないという建前で階級名称を旧軍と変えた※わけですが、憲法第九条を変えて自衛隊を軍隊にする、という野望が実現しないものだから、その代償行為としてこんなことを言っているだけで、実質的な意味はありません。階級名の起源は言い換えですが、それが定着している今になってそれを旧名に復するというのは、もはや言い換えの言い換え、になっているのではないでしょうか。※同時に出ている職種名の歩兵→普通科、砲兵→特科、工兵→施設科とか、駆逐艦→護衛艦、士官→幹部なども同様であよう。私は言うまいなく憲法第九条を変えることには反対ですが、仮に残念ながら改憲がされてしまったとしても、おそらく階級名は自衛隊のまま変わらないだろうし、その方が合理的と思っている人は自衛隊にも多いのではないでしょうか。似た例としてはドイツの「憲法」(に相当する法律)があります。戦後ドイツが東西に分断されたとき西独は憲法制定に際して、あえて「憲法(憲法(Verfassung)」ではなく、「基本法(Grundgesetz)」という名称を当てています。これは、ドイツ統一までの暫定的な憲法だから、という意識からあえてその名にしたのですが、四十数年後、西独側主導でドイツ統一がなったときには、「基本法」があまりに定着していたため、憲法の名に復することなく基本法のまま現在に至っています。というわけで、こんな改名を行うべき合理的な理由があるようには思えません。
2025.11.13
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このところ、当ブログが頻繁に閲覧困難になっています。おそらく、そのせいでアクセス数もかなり減少しているようです。閲覧できなければアクセス数は増えようがありません。NHK党・立花孝志党首を送検 死亡元県議の名誉毀損疑い斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を追及し、1月に死亡した元県議の竹内英明氏の名誉を傷つけたとして、県警は名誉毀損の疑いで9日に逮捕した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者を10日、送検した。容疑者は竹内氏に犯罪の嫌疑がかけられていると繰り返し発信し、竹内氏の妻が虚偽だと告訴していた。捜査関係者によると、容疑者は演説で発言したという事実は間違いないとの趣旨の供述をしている。竹内氏は文書問題の調査特別委員会(百条委)の委員だった。斎藤氏が県知事選で再選された昨年11月に誹謗中傷を理由に辞職し、今年1月に死亡した。---遅ればせながら、やっと逮捕されました。警察は、万が一にも処分保留で釈放、なんてことにならないよう、慎重の上にも慎重を期して逮捕に踏み切ったのだろうことは理解しますが、あまりに時間がかかった感はぬぐえません。立花は現在執行猶予中なので、今後有罪判決を受ければこの執行猶予が取り消され、その分も合わせてある程度の刑期の拘禁刑になるのではないでしょうか。民主主義の根幹を破壊するテロというのは、必ずしも銃や爆弾を使って人を殺傷するものだけではないものだと、立花の一連の行動を見て思います。あれは武器も使わず人も直接には殺していないけど、民主制度の盲点を突くことで、民主主義を破壊する充分な威力があります。本人は主体的に民主主義を破壊することを目的にしているのか、ある種の愉快犯に過ぎないのかは分かりませんが、そのどちらだとしても、民主主義にとっては危険な存在であると言わざるを得ません。それでも、民主制度を外形上は合法的に使っている限り、それ自体を犯罪とする事は出来ないのが現実です。もちろん、それ自体を犯罪として取り締まることは、相手が立花のような輩だけとは限らず暴走した場合のリスクが大きいので、やるべきではないと思います。従って、今回の例のように、法に触れる部分について、取り締まっていくしかないものと思います。とはいえ、このような人物がもてはやされ、一度は国政選挙で当選し(今も、彼が党首であるN国党は参院議員の現職議員がいる)、議員を辞めた後も少なからぬ支持者がいて、政治をひっかきまわし続けている現状を見ると、民主主義の劣化、制度疲労を感じざるを得ません。
2025.11.10
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SNSで旋風、草の根支持拡大 異例ずくめの次期NY市長4日の米ニューヨーク市長選で、民主党候補の州議会議員ゾーラン・マムダニ氏(34)が選ばれた。米最大都市の市長としては初のイスラム教徒で、ウガンダ生まれのインド系移民。過去100年以上の中で最も若く、ラッパーとして活動した経歴もある。異例ずくめの次期市長は、SNSへの動画投稿や草の根の選挙活動を通じ、ほぼ無名状態から支持を拡大した。「次は市役所、終点です」。当確が報じられてまず投稿したのは、「市役所駅」に到着する地下鉄の映像。マムダニ氏の選挙戦を印象付けるのが、こうしたSNSの動画だ。字幕が付けられ、家賃の上昇凍結、無料の保育やバスといった生活に直結する政策を分かりやすい言葉で繰り返す。「家賃凍結」を訴え「凍るように寒い」冬の海にも飛び込んだ。練習中のアラビア語やスペイン語でも動画を投稿し、多様な人種が集まる街の身近な存在であることをアピール。支持者による動画も多数拡散された。今年2月の世論調査では、支持率わずか1%。その後の支持拡大を草の根のボランティア活動が支えた。陣営の発表では、集まった有志は10万人以上。300万軒以上の家を回った。自身は夜中のタクシー乗り場に現れ、ゲイバーで性的少数者への連帯を示した。こうした地道な活動が奏功し、4000万ドルとも報じられる多額の資金を調達したベテラン政治家のクオモ前州知事に打ち勝った。父はコロンビア大教授で、母は著名映画監督。今年初めに結婚した妻は、シリア系のアーティストで、人気のマッチングアプリで出会ったという。勝利演説で「私は完璧な候補者からは程遠い。若く、イスラム教徒だ」と誇らしげに語るマムダニ氏。今後も「移民の街であり続ける」と強調するニューヨークで、手腕が試される。 ---日本でも一部でイスラム教徒に対する嫌悪感を示すネット世論があるように見受けられますが、イスラム教徒が市長になることに、何か問題があるでしょうか?イスラム教徒と言っても、極めて世俗的な立場であることは明らかで、政治を宗教に従属させたり、ムスリムの信仰や戒律を他者に強制するような主張は一切ありません。「ウガンダ生まれの移民のイスラム教徒」というと、米国に豊かさを求めいやってきた人物というイメージを抱いてしまいますが、引用記事にあるとおり、父はインド系ウガンダ人でコロンビア大教授(文化人類学者)、母はインド人で女優から映画監督に転じ、カンヌ映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)やはヴェネツィア映画祭金獅子賞などの受賞歴があるという女性です。二人ともハーバード大卒という一家で、ムスリムの信仰はおそらく父親から受け継いだもので、母親はヒンズー教徒だとのことです。両親ともウィキペディア日本語版の記事が10年以上前から存在する人物で、ゾーラン・マムダニ本人の記事は今年に入って初めて作られているので、元々はご両親の方が本人よりはるかに著名人であるようです。その彼は「民主社会主義者」を自称する急進左派とのことですが、日本語の「民主社会主義」という言葉は「急進左派」とは対極的な政治思想です(個人的には、かつて存在したその名前の政党に対するイメージがよろしくないのですが、もちろんそんなことは米国人であるマムダニ氏とは無関係な話です)。彼の政策「高騰する住宅家賃の凍結」や「富裕税の導入」は、言われるほど「急進的」な政策であるようには見えません。少なくとも米国以外の国では、程度の差はあれ累進課税制度は存在しますし(ただし、日本も含めて、「累進」の程度を年々軽減してきているのが世界の現状ではありますが)、今のニューヨークの家賃水準は、日本でいうワンルームマンション程度でも家賃月額が日本円で20万円以上というとんでもない状態だそうで、急進的社会主義者でなくても、そんな家賃水準か望ましいと思っている人はいないでしょう。一方、社会主義の社会主義たる所以は生産手段の公有化(国有化)だと思いますが、マムダニ氏の公約にそのような主張はなさそうです。つまり、資本主義の総本山たる米国だから、この程度の主張でも「社会主義者」さらには「くるった共産主義者」とまで公言されていますが、米国以外の国なら「穏健左派」でしょう。それでも、ともかく「社会主義者」と自称する人物がニューヨークなどの大都市の市長に当選したことは、おそらく過去に類を見ないでしょう。そして、今回ニューヨーク市長選以外にもニュージャージー州とバージニア州の知事選も民主党が勝利りしており、トランプみたいな人物が大統領にえらばれる政治状況から変わり始めているようです。なんにしても、今後どうなっていくか、注目していきたいです。
2025.11.09
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前回の続きです。三本槍岳の山頂から。稜線、山頂は紅葉が終わっていますが、下の方は紅葉見頃です。赤前山方面上を雲、下を山の稜線に挟まれて分かりにくいですが、どうやら猪苗代湖のようです。おそらく、羽鳥ダムと羽鳥湖ではないかと思います。大倉山、三倉山方面復路、三本槍-朝日岳間の縦走路は登山者が多かったので、北温泉への分岐から少し入ったところで笛練習。そのまま北温泉に下ることも考えましたが、やっぱり往路にバスした朝日岳に登っておこうかと、引き返しました。朝日岳に戻る稜線上。朝はあんなに晴れていたのに、三本槍山頂辺りから、かなり雲が増えてきました。それでも笛練習していた辺りまでは晴れたり曇ったりで日差しがあったのですが、この辺りからは曇天一方です。朝日岳。晴れていた往路に登っておくべきだったか。山頂着。1900mにわずかに欠けるのですね。中国系の団体さんが大勢山頂にいました。朝日岳山頂からの眺め。朝日岳山頂からの眺め。登山道はこのピークの向こう側を巻いています。下に峰の茶屋跡避難小屋が見えます。この後、とうとう雨がポツポツし始めて・・・・。峰の茶屋跡避難小屋に着く直前は、一時本降りに。朝はあんなに晴れていたのに・・・・。昨年秋に登った際も同じでしたが、そのさきは三本槍の山頂から雨が降り出したので、今回は行程の8割過ぎたところでの雨だっただけ、マシでした。しかし、小屋の軒下で数分雨宿りをしたら小降りに。雨雲レーダーを見たら、関東一円晴れているのに、那須岳のみ雨雲がかかっていたんです。これ以上大降りにはならないと考え、雨具は出さずに下山開始。(ゴアテックスの雨具は、使った後のメンテナンスが大変なので)幸いにして下山するにつれて雨はほぼやみました。雨は止んだけど曇天のまま。駐車場近くの園地まで降りてきました。ダケカンバの森です。3時20分過ぎにロープウェイ山麓駅まで下山。山麓駅でみたらし団子を食べ、バスを待ちました。海抜1390mのロープウェイ山麓駅付近は紅葉見頃でした。朝写真を撮っておけばよかったです。3連休中日で、復路はバスが渋滞にはまり、30分も遅延、途中ふたたび雨が降り出しました。那須塩原までバスで行く予定を変更して黒磯で降りて(黒磯-那須塩原間でも渋滞にはまって新幹線を逃したら嫌なので)、各駅停車で那須塩原へ、新幹線に乗り換えて帰宅しました。
2025.11.06
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那須岳に登ってきました。当初、二輪で行くことも考えましたが、往復するだけならともかく、山も登るにはさすがに遠く、新幹線+バスで行くことにしました。9時ちょうどに登山開始です。三連休の中日で朝は晴天だったので、ロープウェイは長蛇の列でした。私は徒歩で登りました。茶臼岳を左側に見ながら登っていきます。峰の茶屋跡避難小屋が見えてきました。紅葉はもう終わっている感じです。峰の茶屋跡避難小屋到着。9時45分着で、ロープウェイ山麓駅から所要45分でした。中央が朝日岳です。大倉山、三倉山方面の稜線です。下界の景色も素晴らしいです。中央の峰が朝日岳です。(下から見上げると左の峰の方が高く見えますが)両線上は素手の紅葉が終わっており、下の方が紅葉見頃のようです。岩場を登っていきます。朝日岳。稜線から目の前ですが、復路によることにして先に進みます。茶臼岳清水平に向けて降りていきます。清水平から三本槍岳。槍という名前からは尖峰を想像しますが、なだらかな山です。この先、清水平から三本槍岳までの間はぬかるみ続きでした。三本槍岳に到着。11時30分着なので、峰の茶屋跡避難小屋から1時間40分ほどでした。冠雪した飯豊山が見えました。以下次回に続きます。
2025.11.04
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「反体制こそロック」は時代遅れ?「ロックの本質」大論争コロナ禍で音楽会場・ライブハウス支援を行うなどした業界団体の阿部健太郎氏が自身のXで巻き起こしたロック談議が注目を集めている。きっかけはミュージシャンらの政治批判に対する異議申し立てだ。10月29日、ジャーナリスト・志葉玲氏が「ロックは反権力なんだよ」と投稿した内容を引用し、特区ミュージシャン・うじきつよしの投稿を紹介した流れに反応した。うじきは自身のXで、米空母艦内で、ドナルド・トランプ米大統領の隣の高市早苗首相が腕を突き上げる写真を添付した上で、次のように投稿した。権力とみれば高揚し卑屈に媚びへつらい弱きとみれば蔑み罵り吊し上げる醜悪ニュース新聞いよいよ見れなくなったひとたび見てしまうと精神のバランスが取れなくなる僕らの国はそんなに愚かなのか(引用注・改行を改変)シンガー・ソングライターの柴田淳は自身のXで「こうやって男に散々媚びてきたんだろうな。使えるものはなんでも使ってね」(以下略)阿部氏は「先日の柴田淳さんに続き、またしても音楽業界からトンチンカンな誹謗がありました」と切り出し、業界人として謝罪の意を表明。「未だ『反体制こそロック!!』という太古の美学があるならダサいです」と指摘した。この発言は瞬く間に広がり、ロックの本質をめぐる議論を呼び起こした。(以下略)---正直なところ、ロックが反体制かどうかは、私はそこまで興味はありません。ことの本質は、この阿部氏という人物が、自分の愛する高市首相をけなされたことが気に入らなくて、反論した、という話です。もちろん、ある主張に対して反対すること自体は自由です。しかし、「業界人として謝罪の意を表明。」ここが問題です。該当部分を正確に記すと、先日の柴田淳さんに続き、またしても音楽業界からトンチンカンな誹謗がありました。重ね重ね、誠に申し訳ございません。音楽業界に表現の自由の意味を履き違える者が多いことを心から恥ずかしく思っています。あ、そうそう。未だ「反体制こそロック!!」という太古の美学があるならダサいですと書いています。そもそも、問題の発言は誹謗中傷ではないと私は思います。より正確に言うなら、これを誹謗中傷と言うなら、立憲民主や社民、共産、あるいは自民党でも石破などは同レベル以上の誹謗中傷を恒常的に受け続けています。というか、「リベラル的」な政治家に対してあらん限りの罵倒を浴びせてきた人が、高市や安倍に対しては「罵倒するな」と叫んでいるだけなので、説得力がないことおびただしいです。例えば、民主党政権時代の菅直人元首相は、X上での発言どころか、れっきとした商業紙である産経新聞から、記者の署名入りで---完全に乾ききっても雨が降れば蘇生するネムリユスリカの幼虫、セ氏150度でも零下150度でも生き延びるクマムシ、切り刻んだ分だけ個体数を増やして再生するプラナリア…。そんな驚異の生き物たちと比べても、生命力で負けてはいない。そう、民主党の菅直人元首相のことである。---などという記事を書かれています。今も産経のホームページに記事は残っているので紹介していますが、これに類する罵倒記事は当時山ほどありました。もちろん、産経とは政治的に意見を異にする他のマスコミが、この記事を「産経に代わって謝罪」などという事態は起こったことがありません。みんな、似たような言葉でも「敵」に対するものは「正当な批判」で「味方」に対するものは「誹謗中傷」と言っているだけです。そして、政治家というものは、根拠があろうがなかろうが批判を浴びるものです。高市だけがその例外でいられるはずがないのです。もちろん、批判に対しては反論すればいいのですが、政治家への批判自体を許さないようでは独裁への道まっしぐらです。先の菅直人に対する産経の暴言も、失礼の極みとは思いますが、菅直人が当時政治家であった以上、この種の批判を浴びることは甘受するしかありません(批判を浴びること自体は、ということであって、反論するな、という意味ではないので念のため)。で、阿部氏と、うじき氏や柴田氏は、主義主張も違えば同じ会社でもない、業務提携もなさそうです。単に「音楽業界」の一員ってだけで、それもライブハウスの経営者とアーティストでは、立場も何もまったく違います。言ってみれば、「運輸業界」「TI業界」「流通業界」という程度の緩い括りでしかありません。例えば、タクシー運転手が不祥事を起こしたとして、他のタクシー会社の会計係社員か「あの運転手に代わり~」と言っているようなもの。不自然きわまりありません。「2人に代わって謝罪」って、ならば名誉棄損で訴えられたら連帯責任を負うんですか?そんな気もないのに、適当ことを言うなよ、と。その意見にはこれこれの理由で反対だって書けばいいたけのことです。それならば、その主張への賛否はともかく、そこまで違和感、不快感は感じません。それなのに、まるで自分は音楽業界の代表者、みたいな顔で音楽業界の「不祥事」は自分の不祥事みたいに語られると、「あんた何様?」としか思えません。ただ、それはそれとして、もちろん高市や安倍が嫌いであることは私も同じなのてすが、引用の批判は、いささかド直球に過ぎる感は抱きます。もちろん、この程度の批判が許されないような世の中であってはならないと思う一方、より多くの賛同を得るという観点では、もうちょっとひねりがないとね、とも思います。ど真ん中のド直球を投げれば多くの賛同が得られる、というものでもありません。160km/hの剛球だって、それをど真ん中に投げ続けたらボコボコに打たれちゃうのですから。
2025.11.02
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野田代表の“ヤジ”注意に立憲・元議員が噛みつくも…ネットで“ツッコミ殺到“のワケ24日の臨時国会で、就任後初となる所信表明演説を行った高市早苗首相。しかし、演説が聞こえなくなるほどに飛び交った“ヤジ”に批判が集まり、SNSを中心に“声の主探し”が行われるなど、大きな問題となっていた。立憲民主党の小西洋之参院議員は自身のXで、《ヤジは非常に重要な国会議員の議会活動です》と投稿し、複数の議員を巻き込んで議論が行われるなど、騒動が拡大。25日には、立憲民主党の野田佳彦代表がテレビの取材に対し、ヤジを飛ばしたのは立憲民主党の議員であると認めたうえで、“礼節を守るように”と注意したことを明らかにしていた。そんななか、野田代表のヤジを推奨しない指導に対し、身内から異論を唱える声が。27日には立憲民主党の石川大我前参院議員も自身のXで《ちょっと、待ってね 理解が追いつきません。。。》と前置きしながら、ヤジを擁護した。《本会議、予算委員会、委員会など、院内でのヤジは、国民の皆さんに問題点を示す上で大きな役割を果たしています。~X上に以下のような声が挙がった。《自分は批判されたりヤジられるの嫌でリプ閉じてんのに、何言ってるんだろう。だったらリプ閉じないで批判もヤジも全部受け入れればいいのに》《あなたたちの注釈要らないんだって。それより、自らコメント欄開放して国民からあなたたちの問題点を指摘してもらいなさいよ。》《ヤジを肯定してる人に限って、リプを閉じてるの面白い。 スルーしてるのご自分じゃないですか。》《お前コメ欄閉鎖してるやん》《自分はツイッターの場でさえヤジに耐えられないのに公的な国会の場ではやじらせろとはいくらなんでも都合が良すぎるんじゃないの?w》(原文ママ)ヤジりたい立憲・元議員、ヤジられるのはお嫌いのようだ――。---ヤジが国会議員の重要な議会活動と言われると、そりゃちょっとどうかと思わざるを得ませんが、一連の騒動を身と思うのは、ヤジに対する賛否のあまりのご都合主義です。良し悪しはともかくとして、国会での演説や質問、答弁においてヤジは付きものです。まるで立憲民主党だけがヤジを飛ばしているかのような記事ですが、もちろんそんなことはありません。民主党政権時代には自民党から鳩山、菅、野田の各首相に対するヤジは激しいものがありました。自民党の丸川珠代参院議員の鳩山首相に対する「ルーピー」のヤジはあまりにも有名です。もっと以前に遡れば、松田九郎とか、自民党時代の鈴木宗男とか「ヤジ将軍」として名をはせた議員が自民党にも多くいます。自民党政権復帰後の最近も野党議員に対する自民党からのヤジは激しいものがあります。例えば安倍首相は予算委員会で自ら答弁席から野党に向かって度々ヤジを飛ばしていました。安倍のヤジは何度か政治問題になっていますが、それ以外も含めると任期中に112回に及んだとも報道されています。そういうものは全部すっ飛ばして、高市に対するヤジだけが許されない、なんて言い分に説得力は感じません。だいたい、高市に対するヤジがけしからん、と叫んでいる人たちは、ほんのちょっと前まで、石破首相に対するヤジは許容していたのではないでしょうか。1年前、石破首相の国会での所信表明演説で、ヤジが飛び交っています。しかし、このYouTube動画のコメント欄を見ても、誰もヤジを非難していません。ヤジられている石破だけが一方的に非難されています。要するに、自分の嫌いな政治家はヤジられて当然だ、自分が好きな政治家をヤジるのはけしからん、という、実に身も蓋もない話です。そう思うのは勝手ですが、それによって、ある種の数の暴力で、安倍が立憲民主党をヤジるのは当然だ、立憲民主党が高市を(おそらく安倍も)ヤジるのはけしからん、というおかしな風潮が確立されてしまいつつあります。まるで対等ならざる立場です。このような流れが日本中を覆いつくせば、自称愛国者たちは我が世の春を謳歌することになるのでしょうが、その先には破滅と地獄の未来しか想像できません。
2025.10.28
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中野区哲学堂公園チャリティーコンサート2025年11月9日(日)西武新宿線新井薬師前駅より徒歩15分フォルクローレ演奏午後1時~演奏 ティエラ・クリオージャティエラ・クリオージャ---ボリビア大統領選で中道候補勝利 反米左派から20年ぶりに政権交代南米ボリビアで19日、任期満了に伴う大統領選の決選投票があり、中道「キリスト教民主党」のロドリゴ・パス上院議員が当選を決めた。反米左派の社会主義政権から約20年ぶりの政権交代となり、米国との関係を修復する方向だ。与党の左派政権、社会主義運動党は、党内抗争で分裂し、経済危機によるインフレにも対応できず、8月17日の第一回投票で敗北。パス氏と右派「自由と民主主義同盟」のホルヘ・キロガ元大統領が決選投票に進んでいた。---MAS(社会主義運動党)は、今回決選投票にすらこまを進めることができませんでした。エボ・モラレスが2019年にクーデターによって政権を追われた後、2020年の大統領選でモラレスの後継候補であるルイス・アルセが勝ったことで政権に返り咲きました。ルイス・アルセはモラレス政権で長く財務相を務め、見た目は急進的なモラレスの背後で、案外堅実な財政政策の手腕を見せ、モラレスの政策の財政的な裏付けを作っていました。その結果、ボリビアは、2010年代半ばまでは、リーマンショック期を例外として、かなりの高度経済成長を遂げています。具体的には、ボリビアの一人当たり名目GDPは、モラレス大統領が就任する前年の1000ドル余から、財務相を辞任する2017年には3300ドル以上へと、3倍以上へと上昇しています。しかし、アルセ自身がモラレスに代わって大統領となって以降は、極度に精彩を欠き「ボリビア史上もっとも何もしない大統領」との評もあったようです。その一方、かつての同志であったモラレスとは激しい内部対立に至り、ついにモラレスはMASを離党、アルセも次期大統領に不出馬ということになってしまいました。ルイス・アルセは元々の出自が政治家、政治運動家ではなく財政の専門家であり、有力な支持母体がありません。一方MASを離党したモラレスにはカリスマ的な人気があります。そのモラレスは今回の大統領選で白票を呼びかけたため、アルセの後継であったエドワルド・デル・カスティージョは得票率3%という惨敗を喫することになったけです。なお、当選したロドリゴ・パスですが、その名字に「もしかして」と思って調べたところ、やはりハイメ・パス・サモラ元大統領の息子だそうです。父はMIR(左翼革命運動)を率いた元社会主義者でしたが(もっとも、大統領に当選するにあたっては仇敵であった右翼の協力を得て、実際の政策はたいして社会主義的ではありませんでしたが)、息子は親米中道派のようです。
2025.10.24
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前回の続きです。白毛門も紅葉真っ盛りのようです。笛吹きタイム、ですが登山者が多いので1曲のみ。オキの耳山頂は登山者がこんな状態です。オキの耳からトマの耳を望みます。一応オキの耳の山頂標識。トマの耳西黒尾根。西黒尾根にも登山者はいますが、圧倒的に少ないです。私は西黒尾根は夏に下山で一度下ったことがあるだけです。トマの耳から肩の小屋を見下ろします。天神尾根の紅葉。登りより下りの方が紅葉がよく見えます。天神平までずっと紅葉です。紅葉かなり下ってきたところです。下山途中から日差しがなくなり曇りになってしまいました。それでもまだきれいです。天神平に戻ってきました。そして、天神平で笛を吹いて帰宅したのでした。
2025.10.21
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山火事があったわけではなく(笑)紅葉真っ盛りの谷川岳に、職場の同僚と登ってきました。谷川岳は毎年行っおり、秋も過去2回登っているのですが、1度は雨、1度は曇天で、晴れた紅葉の写真を撮ったことはまだなかったと思います。今回はどうかというと晴れです!!笠ヶ岳、朝日岳、白毛門谷川岳の双耳峰もさることながら、手前の紅葉がきれいです。真っ赤に燃える紅葉紅葉もきれいなのですが、登山者の数もすごい。俎嵓山稜が見えてきました。草紅葉も見事です。肩の小屋に到着。職場の同僚が車を出してくれたので、新幹線で行くより早く到着し、登山開始が8時10分頃、肩の小屋着が10時10分過ぎで、2時間を要しています。登山道の前が詰まっていて、体力とは別の面でこれ以上ペースを上げられません゛した。左は俎嵓山稜、右は万太郎山、仙ノ倉岳、平標山に続く稜線。遠方に苗場山が見えます。トマの耳に尽きましたが人が多いのでそのままオキの耳へ。トマの耳付近からオキの耳を望みます。トマの耳を振り返って撮影。万太郎山、仙ノ倉岳、平標山に続く稜線。笠ヶ岳、朝日岳、白毛門突然富士山にワープしました(笑)谷川岳なのに、富士浅間神社奥の院。オキの耳の山頂も大混雑なので、ここまで足を延ばしました(オキの耳から100mも離れていませんが)富士浅間神社奥の院から望む一ノ倉岳と茂倉岳先月登った苗場山。以下次回に続きます。
2025.10.19
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自民と維新、午後に連立協議開催自民党は17日、日本維新の会との連立政権樹立に向けた政策協議の会合を同日午後に開催すると発表した。自民の高市早苗総裁が出席する。---小泉が有力視されていた自民党総裁選で高市が選出され、高市の首班指名が確実視されていたら公明党が連立離脱、国民民主の玉木が首相有力か、と思いきや自維連立でやっぱり高市になりそう、と毎日目まぐるしく風向きが変わっています。明日はとういう話になっているやら。私としては、高市、自民党、維新、そのすべてが大嫌いで、いやになる話ではありますが、結局自維連立で高市政権、ということになってしまうのでしょうね。ただし、高市政権がどうなるかは分かりませんが、自維連立が荷が続きするとは到底思えません。自公連立は野合だと散々批判されてきました。それでも26年も続いたのは、以前にも指摘したように選挙において強烈な威力を発揮したからです。自民党と公明党はお互いの支持層があまり重ならず、両党で票の奪い合いになることが少なく、補完的な関係だったからです。公明党に比べると、維新は自民党との政策的な距離は近いでしょう。でも、だから両者が仲良くできる、というほど政界は(というより人間関係は)単純なものではありません。主義主張が近ければ仲良くできるなら、なんで同じ日本保守党の中で百田一派と河村一派があんなすさまじい泥仕合をやっているのでしょう。日本保守党と参政党は同じ党になれないんでしょうか、ということになります。維新は元々大阪で自民党内から分派してできた政党です。支持層は自民党と重なっているし、それを奪い取られたから、現在の自民党は大阪では壊滅的に勢力を減らしています。同じ支持層を奪い合っている以上、選挙で手を組んでも、あまりメリットがない(得票が増えるわけではない)し、感情的な反感も小さくはないでしょう。その両党が選挙で共闘したとしても、それが長続きするとは考え難いものがあります。選挙で共闘できない党同士の連立政権なんて、単なる数合わせでしかないからです。次の衆院選がいつになるか分かりませんが、そのとき両党の関係がどうなるか、見ものではあります。そして、連立に当たって維新は衆院定数減を要求していますが、もちろんこれはとでもない話ですが、到底実現不可能な話でもあります。秋の国会で実現って、どう考えたってそんなスピードで間に合うはずがないからです。50議席という大幅な議席数減が実現しないまま衆院選になった場合、維新と自民の関係が維持されるのか、見ものではあります。
2025.10.17
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竹田恒泰氏「田﨑史郎氏の分析は違うと思う」と明言 公明の協力なき選挙巡る田﨑氏の分析に異論竹田恒泰氏が14日、Xを更新。公明党が自民党との連立を解消した状況における選挙がどうなるかについて、政治ジャーナリスト田﨑史郎氏の分析に異を唱えた。田﨑氏は14日、TBS系「ひるおび」に出演。公明党の選挙協力がない場合、次の選挙で自民党の議席数がどうなるのかという論題になった際、「自民党、本当にきついですよ」などと話した。さらに「早く解散してしまえば議席回復する、と思ってる人も自民党の中にはいるんですよ。でも、かなり危ない。むしろ自民党が減らす選挙になるんじゃないかと思います。それが分かっていてちゃんと判断して下さるかが心配ですね」などと続けた。また、同番組では、公明党の選挙協力がない場合に自民党の議席数がどうなるのかについて、JX通信社の試算を紹介。同通信社によると、自民党は昨年の衆院選で132議席を小選挙区で獲得していたが、もし公明党の協力がなくなると、52選挙区で落選の可能性があるなどと試算した。竹田氏は、同番組での田﨑氏のこうした発言などを報じた一部メディアの記事を添付。「田崎史郎氏の分析は違うと思う」と書き出した。そして「すぐに解散すれば、公明が離れることで公明嫌いの支持層が戻るほか、直近の世論調査で有権者の関心は『政治と金』ではなく『経済対策』なので石破禍より積み増せる。また自民から離れた保守票の一部も戻る。公明の小選挙区は自民が取るだろう」との見立てを示した。---この、「公明党と手を切れば、創価学会票は消えるが保守票が戻ってくる」というのは、ネトウヨ層の願望として、ヤフーニュースのコメント欄などにも大量に同様の意見が見られるのですが、それは事実でしょうか?選挙結果は投票率やその時の風の吹き方など、その時々の様々な変数によって変わり、事前の予測の及ばない結果になることもあるので、実際にどうなるかは神のみぞ知る、です。ただ、計算上において、「公明党票は自民党に行かなくなり、参政党と日本保守党に行った票は自民党に戻ってくる」と仮定した場合、自民党が現状より議席を増やす計算は、成り立ちません。前提として踏まえておかなければならないのは、今解散して自民党が勝つか負けるか、という話は、あくまでも衆議院の現在の議席数に対して増えるか減るかで決まる、ということです。今年の参院選で参政党と日本保守党は合わせて1000万票以上も取ったではないかと思っている人もいるかもしれませんが、その1000万票が自民党に「次の衆院選で戻ってくる」ことはあり得ません。なぜなら、その1000万票の相当の部分は、昨年の衆院選では自民党に投じられていたものだったと思われるからです。昨年の衆院選では、参政党と日本保守党を合わせて300万票しか取っていません。従って、そのすべてが自民党に戻ってきたとしても(そんなことはあり得ないでしょうが)300万票しか戻ってこないのです。一方、この時の公明党票(比例区)は600万票弱です。このうち、小選挙区でも公明党に投じられた70万票余を差し引いても、500万票以上あるわけです。公明党との連立を切って失われる500万票に対して、戻ってくる保守票が300万票、どちらの数が多いかは一目瞭然でしょう。当然、増える票より減る票の方が多いんだから、自民党は得票を減らし、議席も減る、という予測になります。別の言い方をすると、去年の衆院選で自民党は大敗したけれど、それでもなお、今年の参院選時の負け方に比べれば「負け足りていない」、おまけの議席を持っている状態だ、ということなのです。従って、今選挙をすれば、この「おまけ議席」の部分を吐き出すことになります。保守票が戻ってこなければ、大幅減ですが、保守票が戻ってくれば小幅減かもしれない。しかし、いずれにしても昨年の衆院選より議席が減ることに違いはありません。それなのに、自民党はわざわざ解散を急いで、「おまけ」の議席を自ら放棄するような選択をするんでしょうかね?
2025.10.16
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福島県川俣町で毎開催されている、コスキン・エン・ハポンに行ってきました。初めて参加したのは1993年、99年までは毎年(2000年までだったかも、最後の方が記憶曖昧です)、それ以降はとびとびに参加していましたが、22017年以来8年ぶりに行ってきました。ただし、今回は自分では演奏していません。(笛は持って行ったので、少し練習はしましたが)自分が出演しないのにコスキンに行ったのは、震災のあった2011年以来2回目です。実は、福島方面は雨予報だったため、行くかどうか迷っていたのですが、当日になったら雨ではなかったので行くことにしました。自宅を10時前に出発すると午後1時15分には現地着、新幹線は速いです。当初は二輪で行こうかと考えていましたか、天気予報が不安定なのでやめました。コスキン・エン・ハポンは1975年に第1回が開催されているので、2025年の今年は50周年ということになります。ただし、この間2019年台風、20年と21年はコロナで3年連続中止(21年は動画によるオンライン開催のみだったため、開催扱いにはしていないとのこと)があったため、第50回は2年後になるそうです。コンフント・トラピチェ。仙台の老舗グループですが、何故か首都圏からの参加者が。以前一緒に演奏していたことがある「森の小鳥」さんことHさんが加わっていました。アシタバこのグループもかなり実力派ですが、ギターの大塚さんとは一時期一緒に演奏していたことがあります。アシタバの演奏「君の名は自由」(コスキンでの演奏ではありません)やや日本フォルクローレ史上に残る傑作(私が勝手に認定)「寝ろ」、今回はそのアンサーソング「寝るな」を披露していました。公民館の外では各自練習しています。私もちょっと練習しました。こちらは、アウカン。スウェーデン在住のチリ人2人と日本人の混成グループ。日本のメンバーは半分くらいは知り合いです。チリ人の二人は、ゲストではないのに、わざわざコスキンのために来日したそうです。去年初参加で、いたく気に入って、今年も来たとか。実は、後刻、福島駅前で彼らと飲み会をして帰りました。楽器のお店も複数出店していました。今回は買いませんでしたけど。ロス・アピオネス。古くから活動しているグループで、メンバーの一人と懇意にしているのですが、今回はその方は欠場だった模様です。アマネセール。やはり昔からの知り合いです。ダンサ・エレンシア。アルゼンチンのフォルクローレ舞踊のグループです。かつて、もう20年以上前ですが、このグループの伴奏グループ「プロジェクシオン・エレンシア」に参加していたことがあります。タクヤ&ヨシオ日本フォルクローレ界きってのファンキーな二人。個人的には、1992年、初めてこのコスキンのステージに出た時、その前に演奏していたのが彼らでした。ステージ上でチャフチャスをバラバラに壊してしまったのが、あまりに衝撃的な思い出。本場アルゼンチンのコスキン音楽祭に日本代表で出演したことがあります。2011年の日本代表審査会の際の演奏のようです。曲名がDanza de Maiz Maduroと書いてありますが、アタウアルパ・ユバンキのウァフラですね。ふーみん&アスキータ。アルゼンチンフォルクローレの踊りです。最近、「ティエラ・クリオージャ」というグループで演奏する際、頻繁に踊りで参加してくれています。川俣町とコスキン市が姉妹都市の提携を結んだそうで、その記念プレートの除幕式。そのプレートはこちらです。今回のスペシャルゲスト、ペテコ・カラバハル。川俣シャモのメンチカツをいただきました。イラ・イ・アルカの松井さんが受賞(すみません、何の賞だったかな、功労賞みたいなものだったと思います)そして、今回のスペシャルゲスト、ペテコ・カラバハルとカロリーナ・デル・ペレリティのスペシャルコンサート。過去のコスキン・エン・ハポンのゲストの中で、掛け値なしに一番のスターです。アルゼンチンの本場のコスキン音楽祭は、1週間毎日ゴールデンタイムに2時間全国放送されるというイベントですが、その出場には甲子園よろしく各州の予選をかつ抜く必要があります。更に、出場者の中でテレビ放送時間枠の時間帯に入れるか否かで激しい争いがあるそうですが、その放送時間帯枠のトリを務めることがお決まりになっている、というスーパースターです。この人が来るので、私は今回自分の出演はないけどわざわざ川俣まで行ったのです。もう感動感激、酒は一滴も飲んでいないのに(前述のとおり、その後で福島駅で飲みましたが)酔いました。Perfume de carnaval カーニバルの香り。大好きな曲なのですが、この曲も演奏してくれました。聞いていて涙が出てしまった。Como pajaros en el aire 空を舞う鳥のように、この曲も演奏していました。Entre a mi pago sin golpear タイトルが上手く日本語に訳せませんが、「ノックなんかしなくていいから気軽に我が家に入っておいで」というような意味です。これはアルゼンチンのコスキン音楽祭での演奏。ペテコはバイオリンを弾いています。彼は、アルゼンチン北西部のサンティアゴ・デル・エステーロ※という町のカラバハル一族という音楽家一家の出身です。家族で結成したバンド「ロス・カラバハル」での演奏。※サンティアゴという町はスペイン、キューバ、チリにもありますが、アルゼンチンのフォルクローレで「サンティアゴ」といった場合はこのサンティアゴ・デル・エステーロを指します。チリだったら、多分チリの首都のサンティアゴを指すでしょうが。で、川俣から福島に戻る終バスが7時35分発だったのですが、ペテコとカロリーナの演奏は、スケジュールでは7時までになっていたのですが、アンコールアンコールまたアンコールで、終わったら7時20分過ぎ、バスの時間ギリギリで、ちょっとヒヤヒヤしました。で、前述のとおり、アウカンのメンバーと福島で飲んだのですが、彼らはみんな福島宿泊、私は日帰りだったので、最終の新幹線(午後10時10分発)に乗るため、後ろ髪を引かれる思いで先に帰りました。
2025.10.13
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【高市自民】公明決裂→高市総裁が凄い形相で会見 怒り爆発 私が総裁だから離脱するのか!「一方的に離脱伝えられた」不満爆発26年の連立関係が決裂危機にあった自民党と公明党の党首会談が10日午後に行われた。終了後に公明・斉藤鉄夫代表が「自公連立政権については一旦白紙とし、これまでの関係に区切りをつける」と「連立離脱」を表明した。これに高市総裁は会見し「一方的に連立政権からの離脱を伝えられました」と怒りの形相で語った。先に会見した斉藤代表は公明が要求した企業献金の規制強化について、高市自民から「これから検討」と不十分な回答だったと明らかにした。さらに裏金問題に関して「すでに決着済み』と国政運営に取り組む姿勢は国民感情とかけ離れている」と厳しく批判。「我々の要望に対して自民党からの明確かつ具体的な協力が得られず、これらの改革が実現不可能なのであれば、とれも首班指名で高市早苗と書くことはできない」と述べた。これに高市氏は、公明党からの要求に対する対応は進めていたと主張。しかし、同日の会談で「政治資金規正法の改正に関する公明党案についてこの場で賛否を示すように求められた」と説明。高市氏は「党内手続きが必要。私1人で判断できない。持ち帰って協議し、手続きにのっとってすみやかに対応したい」と来週に再協議したい旨を伝えたところ、「先方からは具体的な回答ではないと、一方的に連立政権からの離脱を伝えられました」とした。高市氏は、取材側から「総裁が高市総裁になったことで自公連立の破棄を伝えられたのか」との質問に「それは私からも伺いました。例えば総裁が私でなかったら、このような連立離脱はないのですかと」と明かした。公明側の回答は「今回の総裁選挙で誰が選ばれていても同じです。これまでの執行部にも何度も申し入れてきた課題」との回答だったと語った。---ご承知のとおり、私は自民党も公明党も大嫌いで、その両党の連立が解消されることを望んできましたので、この結果になったことは、実に喜ばしいと思っています。「高市氏は、公明党からの要求に対する対応は進めていたと主張。」だそうですが、どうでしょうか。裏金問題で秘書が起訴されている萩生田を幹事長代行に据えた時点で、「政治と金の問題にこれ以上取り組むつもりはない」と宣言しているも同然で、公明党に対して(政治と金の問題に厳しい目を持っている多くの国民にも)喧嘩を売ったも同然と見られても仕方がないでしょう。これで、高市政権は成立する前から半身不随になったも同然と思うのですが、ネット上の高市応援団は「公明党を切り捨てるべき」「連立解消よくやった」の大合唱なのです。いや、私と同じく自民党が嫌いで高市が嫌いで、高市政権の倒壊を望んでそう言うなら「そのとおり!!」って思いますけど、高市を応援するつもりでそれを言っているんだから、○○なの?って思います。公明党が下野しても、自民党が比較第1党ではあるので、高市が首班指名はされる可能性は高いでしょう。それも絶対確実とは言えない情勢ではありますが、まあ他の人が指名される可能性よりはずっと高いのは間違いありません。しかし、首班指名はされても過半数は取れない。もちろん、公明党と連立していても過半数は取れないのですが、過半数へのハードルが更に上がっています。立憲民主党が賛成するか、または維新・国民民主・公明の3党のうち2党以上が賛成しなければ予算も法案も通らない。つまり他党の、それも複数の他党のお伺いを立てなければ、何もできない、何も決められないという状態になるわけです。それなのに、公明党が連立を離脱すれば高市が何でも自由に決められるかのように思っているネトウヨ連中って、国会の仕組みが分かっているの?と思ってしまうわけです。もちろん私は高市の政策が良いとは欠片ほども思わないのですが、高市の政策が良いと思っていたとしても、だから高市と考えの違う党や政治家は切り捨てて、ネトウヨ同志の政治家だけを集めれば、彼らの望む政治が実現できる、そんなわけがないという当たり前の事実に気が付かないとすれば、この人たちは本当に救いようがないんだなって思います。予算も法案も通せない内閣が、果たしてどれだけもつでしょうか。そんなに長くはないでしょうね。
2025.10.10
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へずまりゅう氏、前川喜平氏からの「人間のクズ」暴言に反論 「黙っていられません」元迷惑系YouTuberで奈良県奈良市議会議員のへずまりゅう氏が2025年10月2日にXを更新し、元文部科学事務次官の前川喜平氏からの「完全に人間のクズ」という投稿に反論した。前川氏は2日、Xに「へずまりゅうなんてヤツは、完全に人間のクズだ」と投稿。へずま氏は7月20日に行われた奈良市議会議員選挙で8320票を得て当選していたが、前川氏は「こんなヤツに投票した奈良市民もクズだ。それを反省もしないのなら、もっとクズだ」と苦言を呈した。さらに前川氏は、「クズには『クズ』と言ってやらねば、いつまでもクズでいるだろう。だから、クズには『クズ』と僕は言う」と持論を展開していた。へずま氏は同日にこのポストを引用し、「前川さんは大勢の方々から応援してもらったことがないですもんね。そりゃ文科省時代に出会い系バーに行って女の子遊びに走る訳だ」と、前川氏が文科省時代に出会い系バーへ通っていた騒動に触れて皮肉をつづり、「自分は毎日が充実していて楽しいです」と反論した。また、次のポストでへずま氏は、「もう二度と絡まれても相手をしないと決めていましたが奈良市民の皆様の悪口を言われて黙っていられません」と反応した理由を説明し、「前川喜平は謝罪し反省をして大人になれ」と怒りをあらわにしていた。この一連のポストにネット上からは、「へずまを選んだってだけで奈良市民まで愚弄される謂れはどこにもない」「へずまさんは人の過去をどうこう言える立場じゃない自覚はあるのかが気になる」という声が集まっていた。---選挙で当選したとはいえ、へずまりゅうの得票率は5%に満たないので、奈良市民がみんな「クズ」というのは言い過ぎであろうと思いますが、とはいえ、このような人物が全体で3位の得票ということには愕然とします。正直言って、かかる人物に票を投じた人たちに、「何を考えているのか」という疑念は禁じえません(極めて表現を抑えて書いてます)。彼がこれまでやて来たことを考えれば、選挙で当選したから過去の行為が免罪されるべきとも、批判の対象にすべきでないとも思いません。奈良市民に対して「クズ」は、少々穏当を欠くと思いますが、へずまりゅう本人に対して「クズ」は、極めて妥当な表現としか、私には思えません。それにしても、迷惑行為の常習によって日銭を稼いできたこのような人物が、どういう風の吹き回しか愛国に目覚めて、外国人排斥を叫び始めた途端に支持者が増えて、定数39人、立候補55人中3位で当選してしまう、という状況には戦慄を覚えざるを得ません。どんなクズでも愛国と外国人排斥を唱えれば支持され、市議選レベルとはいえ当選できる。そりゃあ、人生に行き詰った人たちが猫も杓子も「愛国」を叫び始めるのも分かります。いや、へずまりゅうに限りません。「愛国」という方向性とは若干違いますが、NHK党の立花孝志も、ほぼ同類と言わざるを得ません。へずまりゅうは今のところ市議選ですが、立花は少なくとも一度は参院選で当選してしまいましたから。こんな連中がのさばり、それを支持する人が少なからずいる状況は、世も末と思わざるを得ません。
2025.10.08
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自民党 高市早苗新総裁誕生 人事選びに麻生氏の影?公明・野党との連携どうする?記事の引用は略残念ながら高市という極右政治家が自民党の総裁になってしまいました。ただし、有力対抗馬は小泉進次郎なので、こちらが勝ってもやはり最悪と思わざるを得ません。カレー味のうんこがいいか、うんこ味のカレーがいいか、みたいな、夢も希望も救いもない選択肢。まあ、当然のことながら私は自民党員ではないので、どちらにも(あるいはそれ以外の候補者にも)1票も投じることはできませんが。今回の総裁選では一部持論を封印したところはあるようですが、奈良公園のシカを巡る発言など排外的な姿勢は明らかです。選択的夫婦別姓制も、当面は完全に頓挫するのでしょう。ただ、高市の極右姿勢は安倍元首相と相通じるところがあるものの、政権運営術、あるいは政界遊泳術が安倍ほど巧みであるようには見えません。そのため、そんなに安定的な政権になるとは思えません。なんと言っても自公の議席数が当時とは違いますし、公明党を巧みに懐柔した安倍のように巧妙に立ち回れるのかどうか。連立解消となれば、代わりに国民民主とか維新と組むのでしょうが、それで上手く行くでしょうか。自公連立が20年以上も続いたのは、単に議席数の都合だけではなく、支持層がほとんど重ならない両者の組み合わせによる、選挙でのメリットが大きかったからです。国民民主や維新は(参政党も)同じパイを自民党と取り合う関係ですから、そう上手くは行きません。そしてなにより高市の政策で日本が良い方向を向くとは、まったく思えません。でも、逆に言うとこういう政治家が政権を取って、いったん破滅的な事態にならないと、国民の目は冷めないのかもしれません。
2025.10.06
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このところ、鳥写真は外ればかりです。9月7日三番瀬海浜交換ソリハシシギダイゼンハマシギトウネンミユビシギミユビシギこの日のお目当てはオオメダイチドリでした。そして、見つけた、と思ったのですが・・・・。・・・・いや、ただのメダイチドリでした。顔の角度によってくちばしが長く見えるのですが、真横から見るとそんなに長くなくて、ただのメダイチドリと分かるのです。メダイチドリが何羽もいる中で、他のバードウォッチャーは「あそこにいる」と言っているのですが、私はついにオオメダイチドリを発見できずでした。9月9日東京港野鳥公園ミサゴミサゴミサゴ最初、間違えて露出オーバー気味で撮影していたのですが、途中で気付いて露出補正なしの絞りに切り替えました。飛んでいる写真2枚は露出オーバー、木に止まっているのが露出補正なしですが、空の色が飛んでしまっているものの、ミサゴの写真そのものは露出オーバーの方が色がきれいに出ています。それに、ゴミが露出オーバーの方が映らない(見えない)ようです。9月20日東京港野鳥公園シマアジ。魚みたいな名前ですが、というか魚と同姓同名(笑)ですが、もちろん魚ではなくカモの仲間です。シマアジとコガモが並走。手前がコガモ、奥がシマアジです。どちらもメスタイプ(メス、または非生殖羽のオス)。オスははっきり違いが分かりますが、メスタイプはコガモとシマアジはかなり酷似しています。9月23日青梅市梅の公園サシバを中心にタカの渡りを撮影に行きましたが、この日は午後に練習があったため、サシバがもっとも多く渡ると思われる時間帯より少し前に現地を離れざるを得ず、わずかしかサシバの写真は撮れませんでした。サシバ。秋の渡りの際、多くのサシバが、同じルートに集まって、特定の場所で上昇気流に乗って高度を上げていきます。その上昇ポイントの一つがこの青梅市の梅の公園です。全国的に最も著名なのは愛知県渥美半島の先端にある伊良湖岬です。長野県の白樺峠も有名です。それらに比べるとこの梅の公園での鷹の渡りは小規模ですが、それでも1日数百羽が集まります。ただ、高度が高くて、この日この後も何回かサシバの群れは見えたのですが、遠すぎて400mm望遠では、そもそもピントを合わせることができませんでした。その代わり・・・・クマタカ。これは南方には渡らずこの辺りで越冬するようです。3年前にもここで撮影したのですが、その時よりはるかに近距離で撮影できました。それでも遠いですが。クマタカ。ワシとタカに分類上の差はありませんが、タカと呼ばれる猛禽類の中ては日本最大種です。
2025.10.01
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「北九州市がムスリム給食」誤情報拡散→市に苦情殺到 業務に支障も「北九州市がムスリム対応の給食実施を決めた」との誤情報がSNSで広まり、市に抗議する電話やメールが多数寄せられていることが判明した。市の海外連携施策への抗議を含めて1000件以上に達し、業務にも支障を来しており、市教委はホームページで「事実はない」と説明した。拡散された誤情報は、アフガニスタン出身のイスラム教徒(ムスリム)の女性による、宗教上の禁忌である豚肉やポークエキスを除いた給食をムスリムの小学生の子どもに提供してほしい、との陳情が市議会教育文化委員会で可決(採択)。陳情に基づき、北九州市でムスリム対応の給食が提供されるようになったなどという内容だ。実際には、女性からの陳情は2023年6月に受理され、同8月に審理された後に継続審議となったものの、市議会が改選された25年2月に廃案。市議会で採択されることはなかった。一方、市は同月、アレルギーのある児童や生徒も食べられるよう、大豆や乳といったアレルギー特定原材料など28品目を除いた給食「にこにこ給食」を実施。28品目には豚肉も含まれており、結果的にムスリムにも対応した給食となった。にこにこ給食はこの時のみしか実施されていないが、これらを曲解し、女性の陳情が市議会で採択されてムスリム対応の給食が提供されるようになったなどという誤情報がSNS上などで拡散。「外国からきたくせに」「(給食が)嫌なら母国に帰れ」など排外的なメッセージと共に広まった。誤情報を基にしたと思われる市への抗議の電話やメールは、19~22日で約1000件に達した。市が25年6月にインド・テランガナ州と結んだ友好協力協定を、国の方針である「5年間で50万人以上の人的交流」の一環と混同した上で「移民受け入れ策だ」などと抗議する内容も多くあったといい、抗議への対応で市の業務に支障が出たという。(以下略)---採択されていない陳情を採択されたと言い、たまたま2回だけ実施され、その後は実施されていないアレルギー対応の給食(たまたま豚肉も除かれていたが、アレルギー対応のため)を、ムスリム対応のためにそのような給食が出されるようになったと曲解しているのですから、これは明らかにデマです。・・・・という事実が、引用記事には明確に説明されています。ところが、当該記事のコメント欄を見ると、ムスリム対応給食なんてとんでもない、という趣旨のコメント一色なのです。いや、だからそういう給食は出されていないという記事なのが、皆さん読めてますか?と、驚いてしまうわけです。もちろん、私も日本で宗教上の戒律に対応した給食を公立学校で提供するのは現実的に無理(様々な宗教に様々な戒律があり、それにすべて対応したら、全員一律の給食など成り立たなくなる)なので、必要なら各自で弁当を持ってきてもらうしかないだろうと思います。でも、今この記事で問題になっているのは、そのことだはないでしょう。採択されていない陳情を採択されたと言い、存在しないムスリム対応給食を提供されたという、そのデマに踊らされて、1000件もの抗議電話やメールが殺到して、市役所の業務に支障を来している、という事実です。要するに、いわゆるキャンセルカルチャーが、それもデマによって見当違いな対象に向かって発動され、それによって実害を被っている被害者が存在しているのです。そこにはまったく触れることなく、「ムスリムが」「ハラールが」って、いったいどれだけ見当違いな議論をしているんだよ、と思います。多分記事をろくに読んでいないのでしょう。「ムスリム対応給食」という単語だけに反応して、「けしからん」と吹き上がっているのでしょう。人は事実を信じるのではなく、信じたいものを信じる、ローマ時代のカエサル(ジュリアス・シーザー)の警句と言われますが、人間というものの本質をよく見抜いているし、21世紀になっても、そういう性質はローマ時代から何も変わらないのだなと、妙に納得してしまいます。いや、何も変わらないどころか、むしろ、21世紀に入って、「人は信じたいものを信じる」傾向は年々強まっており、それによる弊害も年々顕在化してきているように、私には思えます。しかも、記事のコメント欄に見られるように、それによってデマの拡散に加担しても、恬然として恥じない、デマである事実を指摘されても意に介さないのですから、始末に負えません。悪貨は良貨を駆逐する、残念ながら、こういうデマが飛び交う言論空間で、まともな議論など成り立たないだろうと言わざるを得ません。
2025.09.27
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原潜は「圧倒的アドバンテージ」 太平洋進出の中国に対抗 コストや「法制面の壁」が課題防衛省の有識者会議が提言で示唆した原子力潜水艦の保有検討は省内では積年の課題だった。潜航時間が長い原潜は、通常動力艦と比べて圧倒的なアドバンテージがあるとされる。海洋進出を加速させる中国に対抗する「切り札」となるか。原子力と通常動力の最大の違いは定期的な浮上が不要なことにある。通常動力艦は電力が尽きる前にリスクを負って浮上しなければならない。一方、原潜は艦内の小型原子炉で浮上することなく推力を得られる。通常動力艦の作戦行動は1カ月程度とみられる。原潜は乗員の負担や食料などを考慮して3カ月程度とされる。もう一つは出力だ。仮にミサイルを発射すれば自艦の位置を特定されるが、速力が遅い通常動力艦は追尾されるリスクを負うため、発射判断がしにくくなる。中国海軍は原潜を10隻以上保有する。防衛省幹部は「中国にどう対抗するか考えれば原潜しかなくなるのが実情だ」と話した。原子力潜水艦を導入するには莫大な費用がかかる上、世論の理解を得ながら現行法制との整合性を取るなど高度な政策判断が必要。建造コストは現在保有する通常動力艦の約1200億円に対し、米軍の最新原潜は約40億ドル(約6000億円)と約5倍。法制面では、原子力基本法が定める「原子力の平和利用」がネックとなる。防衛関係者の間では宇宙空間を先例とする考えも浮上。運用面では潜航の長期化は人員確保と相反する難題だ。ただでさえ、海上自衛隊は長期間の航海が敬遠され、艦艇の乗員不足に頭を抱えている。もっとも防衛省内でも原潜が絶対視されているわけではない。これまで通常動力艦は発電機関や大容量電池を搭載して潜航期間を延ばしてきた。有識者会議でも原潜だけでなく最新技術を駆使した「全固体電池」や「燃料電池」による長距離化が念頭にある。ある防衛省幹部は「原潜もいいが、むしろ多数の無人潜水艦の方が相手に与える脅威は大きい」との見方を示す。(要旨・以下略)---原子力潜水艦の保有など、とんでもない話です。現在、原子力潜水艦を保有している国は、米ロ中英仏印の6か国です。また、北朝鮮は現在保有していませんが、建造しようとはしています。そして、そのすべてが核兵器保有国です。核兵器を持っていても原潜を持っていない国はありますが(パキスタン、イスラエル)、核兵器を持たずに原潜を持っている国はありません。つまり、もし日本が原潜を持ってしまったら、そのまま「核兵器を持つべき」という流れになってしまうことは確実です。実質的には、原潜を持った時点で(それもVLSを搭載しているなら尚更)諸外国は「日本は核兵器を保有した」と判断することになるでしょうから、核拡散防止条約の面でも、かなり問題を生じる可能性があります。日本は、核拡散防止条約で核の保有を公認された国ではないし、インド、パキスタン、イスラエルのような、元々の非加盟国でもありません。北朝鮮のように途中で核拡散防止条約から脱退すれば、北朝鮮がされたような経済制裁を日本が受ける可能性もあるわけです。経済の根源を輸出入に頼る日本は、それによって致命的な打撃を受ける可能性もあります。なお、記事には原潜のよいところしか書いていません。確かに原潜は通常動力潜水艦より出力が大きい、航続距離が無制限、浮上の必要がないという利点がある一方で、潜水艦としての基本性能において致命的な弱点があります。それは、「音が大きい」ということです。通常動力潜水艦は、充電中以外は、モーターのみで駆動しているし、いざとなればそのモーターも停止して無音にすることもできます。しかし、原潜は、原子炉と減速タービンが常に稼働している、通常動力間に例えると、浮上またはシュノーケルを出してエンジンを回して充電しているのと同じ状態が常時続いています。しかも、原子炉は簡単に停止できないし、停止しても冷却はずっと必要です。もちろん、防音対策は進歩しており、今の原潜は騒音の塊というわけはありませんが、通常動力型潜水艦もまた静粛性は向上しているので、それと同等の静粛性とはなりません。このデメリットがあるため、そして、原潜が非常に高価であることも影響して、原潜保有国でもロシア、中国、インドは、通常動力型潜水艦も引続き建造しています。原潜が非常に高価である点も問題です。引用記事に「現在保有する通常動力艦の約1200億円に対し、米軍の最新原潜は約40億ドル(約6000億円)という記載があります。実際には、日本が米国と同等の兵器を、独自開発でもライセンス生産でも、同等の価格で生産できたことはないので、6000億ドルより更に建造費が高く付くのは確実です。おそらく1兆円近く、そこに搭載する「敵基地攻撃能力」の調達費用も含めれば、1兆円をかなり超えるでしょう。原潜が1隻では運用が困難なので、最低2隻建造すると、2兆円超、とんでもない値段です。このように、あらゆる面で、原潜の保有は現実的ではないし、また保有すべきでもありません。
2025.09.24
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「トランプ政権の圧力」疑惑でABCが人気番組を無期限停止、司会の発言巡り言論の自由に波紋米ウォルト・ディズニー傘下のABCネットワークが人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」の放送を無期限で停止した。司会者のキンメルがチャーリー・カーク殺害事件をめぐり、MAGA勢力の政治的取り繕いやトランプ大統領の軽薄な態度を痛烈に批判した直後のことだ。米国では憲法修正第1条が「言論の自由」を強く保障しており、政府が直接メディアを規制することはできない。しかし、放送免許の更新や買収承認といった重要決定を連邦通信委員会(FCC)が握っているため、これを利用し政権が圧力をかければ事実上の制裁となり得る。法律専門家は、トランプ政権による「ジョーボーニング」(公的立場を利用した圧力)が背景にある可能性を指摘し、「言論の自由」の侵害が疑われている。ディズニー傘下のABCは9月17日、キンメルの番組を「無期限」で停止にすると発表した。この決定は、ABC系列局を保有するネクスター・メディア・グループが、15日のキンメルによるカークの死とその反応に関するコメントを理由に同番組を放送枠から外すと表明した後に下された。ネクスターは現在、競合のテグナの買収を計画しており、その完了にはトランプ政権の連邦通信委員会(FCC)の承認が必要だ。この突然の動きが特に懸念を呼んだのは、ABCがこの措置を発表する数時間前に、FCCのブレンダン・カー委員長が同ネットワークに向けて、キンメルに処分を下すように呼びかけ、「我々には、穏便に済ませる方法もあれば、厳しい方法もある」と、規制権限の行使をほのめかしたからだ。(以下略)---要するに、放送免許更新の許認可権を使って放送局を脅し、政権にとって気に入らない報道を黙らせた、というわけです。言論の自由を完全に放擲する行動というしかありません。このような行動を是とするなら、もはやロシアや中国の「圧政」を批判することなどできません。やっていることのレベルは何も変わらないからです。民主主義とは、選挙に勝って権力を手にすれば何をやってもよい制度ではありません。それはヒットラーがやったのと同じことであり、政権を手にするところまでは民主主義でも、その先は専制主義でしかありません。そして、トランプ政権がやっているのは、まさしくそういうことです。そもそも、トランプは前回任期の終わりに、選挙に負けたにもかかわらずそれを認めず、暴力によって選挙結果を覆そうとしました。つまり、最初から自分が勝ったときは民主主義を受け入れるけれど、それ以外は民主主義を受け入れるつもりがなかったわけです。その本質が白日の下に晒されたにもかかわらず、4年後にはそのトランプが再び選挙に勝ってしまった(今度は、不正でも何でもなく過半数の得票と選挙人を得てしまった)ことが、一連の事態の根本原因であることは論を待ちません。最初から言論の自由も民主主義も歯牙にもかけない人物を、投票者の過半数が支持したわけです。言い換えるなら、「国民を豊かにしてくれるなら、民主主義も言論の自由も報道の自由もどうでもいい」と思う人が、そんなに大勢いるということです。残念ながら、この状態を「民主主義国家」と呼び得るのかどうか、疑問を感じざるを得ません。
2025.09.20
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戦力不保持の憲法9条2項を削除 維新が憲法改正提言「国防軍を明記」「集団的自衛権行使を全面的容認」日本維新の会は18日、提言「21世紀の国防構想と憲法改正」を発表した。憲法9条は今の日本を取り巻く安全保障環境と乖離しているなどとして、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」などとする憲法9条の2項を削除することを求めている。提言では、憲法9条2項を削除した上で、「集団的自衛権行使を全面的に容認する」と明記した。現行憲法下で日本は、武力を行使できるのは攻撃を受けた時に限定される「専守防衛」の方針を取っているが、提言では、「我が国の防衛の基本方針は、『専守防衛』から『積極防衛』に転換する」としている。さらに、「国家固有の権利たる自衛権(個別的自衛権・集団的自衛権)を有することを憲法に明記する」ことや、「『国防軍』を保持することを憲法に明記する」ことも盛り込んでいる。日米同盟については、「憲法9条2項削除による集団的自衛権の全面容認を行った上で、日米安全保障条約を改定し、相互防衛義務を設定するべき」としている。これにより、アメリカが日本を防衛する一方で日本はアメリカを防衛しない現在の「非対称的双務性」を解消し、相互に防衛する「対照的双務性」に移行するよう求めている。この他、中国の軍事拡張や海洋進出を念頭に、日本・アメリカ・オーストラリア・フィリピンの海洋4カ国による「四海同盟」の締結も主張している。(以下略)---参政党のトンデモぶりのおかげでかすんでいますが、維新も相変わらずとんでもない政党です。専守防衛を放棄して、集団的自衛権を全面的に容認して、日米安保を相互防衛義務にする、それを言い換えると、米軍が世界のどこで侵略を行っても、日本の自衛隊(このとおりの改憲が行われてしまったときには、もう日本軍かもしれませんが)がそれに参加する義務を負うようにする、ということです。私は、日米安保は解消すべき(ただし、自衛隊を解体して非武装国になるべきだとは考えない)と思っていますが、とりあえず日米安保の是非はひとまず措いて、日米安保の片務性なるものが言われることがあります。つまり、日米安保において米国は日本を防衛する義務を負うが日本は米国を防衛する義務を負わない、ということです。安保ただ乗り論とも言われます。それがおかしいという考えですが、それは本質的に勘違いであると私は思います。日米安保は米国が日本を守る条約ではなく、日本を属国にしておくための条約なんだから、ただ乗りもへったくれもないのです。が、その話も今は措くとして、確かに形式上は片務条約ではありますが、その代わり日本は米軍基地維持のために莫大な額の「思いやり予算」を負担しています。米軍が駐留するどの国よりもその額は大きいとされます。日米安保を相互防衛義務にするというなら、その莫大な思いやり予算は減らすんですね?減らせるんですか?おそらく減らせないでしょう。米国が、とりわけトランプ政権が首を縦に振らないでしょう。つまり、莫大な思いやり予算はそのままで日米安保条約は相互防衛義務にする、言い換えるなら「やらずぶったくり」をされるだけです。何一つ日本にとってメリットがない。そんなものをわざわざ日本側から言い出すのは、愚の骨頂としか言いようがないと私には思えます。「中国の軍事拡張や海洋進出を念頭に」だそうですが、もちろん中国の膨張主義や他国への威嚇は問題です。でも、米国の膨張主義や他国への威嚇がそれよりましなものだとはまったく思えません。「中国の脅威」というお題目のために、際限なくどこまでも米国に魂を売り続けることが、日本の「自立」という考え方こそが、属国根性の最たるものではないのか、と私は思います。
2025.09.18
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米保守活動家射殺で拘束、ロビンソン容疑者について分かっていること 相反する人物像米ユタ州郊外で育った容疑者は前途有望に見えた。家族との結びつきが強く、標準テストで良い成績を収めていた。しかしわずか1学期で州立大学を離れ、休学してそのまま戻ることはなかった。当局は政治的な動機があったことを示す潜在的な証拠として、銃撃現場付近で発見されたライフルの薬きょうに刻まれていた反ファシストのメッセージに言及した。弾丸の一つには「おいファシスト! 捕まえろ!」と刻まれており、家族の一人は捜査員に対し、容疑者が「近年、政治的な傾向を深めていた」と証言。特に、最近の家族の夕食の席でカーク氏を非難していた。ただ、薬きょうのメッセージにはインターネットミームやビデオゲームへの言及も混ざっており、オンライン世界へ深く没入していたことが示唆されている。数週間前に容疑者と一緒に仕事をしたという電気技師は~容疑者は「誰かが政治の話題を持ち出さない限り、政治の話はあまりしなかった」という。「トランプ氏やチャーリー(カーク氏)のことはそれほど好きではなかった」とも言い添えた。だが元同級生の一人によると、数年前の高校時代、容疑者は家族と同様に政治的に保守的で、2020年大統領選を控えた時期にはトランプ大統領を支持していたとされる。「彼やその家族は、熱烈なトランプ支持者のようだった」と元同級生は語る。「今回のようなことが起きて、何というか…何が変わったのか全くわからない」有権者登録の記録によると、現在のロビンソン容疑者はどの政党にも帰属せず投票する旨を登録しているが、ワシントン郡の当局者の声明によると、実際に投票したことは一度もない。前出の元同級生は容疑者のことを「ゲームにのめり込んで」いて、ビデオゲームのデザインにも興味があったと振り返った。(要旨・以下略)---トランプも選挙運動中に一度暗殺未遂がありました。その際の犯人はその場で射殺され、政治的背景は充分に解明されてはいないものの、やはりクラスメートによると思想は「やや右寄り」だったとされます。その後2021年に民主党系の団体に寄付をする一方で、その半年後には共和党で有権者登録をし、前述の民主党系団体のメーリングリストからは脱会した、とされており、結局政治的主張は明確ではありません。今回の暗殺犯も、くしくもトランプ暗殺未遂事件の犯人同様、20代前半の若者で、少なくとも高校時代には家族とともにトランプ熱烈支持者であったということです。現在の思想的背景は不明ながら、突然急激にリベラル派に転向した、というよりは、政治的な左右とは別の要因(引用記事でもオンラインゲームての関係が示唆されていますが)が影響しているように思えます。この辺りは、日本における2022年安倍元首相暗殺事件の犯人にも一部通じるところがあります。年齢はずっと上ですが、あの犯人も主義主張は右派だったものの、自分の母親が統一教会の信者であり、そのことで人生に相当の悪影響があったことから、安倍と統一教会とのつながりに反発を募らせて、あのような凶行に及んだことが報じられています。米国では銃器の規制が政治問題化していますが、トランプや殺されたカークは強硬な規制反対派です。ところが、かれら銃規制反対派は、銃を所持する権利は保障されなければならないというのが主張の根幹であるため、暗殺されても、「だから治安維持上危険だから銃は規制されなければならない」という話には、一切ならないわけです。これは、なかなかに皮肉な事態と思います。このような事態に際して、銃規制以外のどんな手段によって、同様の事件の再発防ごうというのか、あるいはそもそも、こういう事件が今後も起きても構わない(仕方がない)と思っているのか、そのあたりの主張がどうなっているのかは、興味あるところです。米国には開拓時代からの歴史的経緯やそれに基づく価値観があるので、豊臣秀吉の刀狩の時代から民間の武器の保有が厳しく規制されてきた日本の価値観とは異なります。従って、拳銃まですべてを規制するのは無理なのは分かりますが、軍用の半自動銃すら容易に購入できてしまう状況※というのは、さすがに疑問を禁じえません。※実は、重機関銃のようなものですら、さすがに厳重な規制はあるのだと思いますが、民間で保有、射撃は可能なようです。YouTubeで検索すると、第二次大戦中の旧日本軍の92式重機関銃だの99式軽機関銃だのを射撃場で試射している動画がいくつもあります。日本では、火縄銃ですら厳重な規制がありますが。また、販売・所持が自由な半自動銃(引き金を1回引く度に1発発射される)から、規制される全自動銃(引き金を引いている間連射できる)への改造は比較的容易だ、という話も聞きます。日本においては、目下のところ、トランプに親近感を抱く極右勢力であっても、銃器の所持を自由化せよ、などとは叫んでいない(そのような主張の個人はいるかもしれませんが、意味ある政治勢力にはなっていない)のは、まだしも幸いなことであると思います。
2025.09.14
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前回の続きです。右遠方は妙高山だそうです。左手前の山はおそらく佐武流山ではないかと思います。標高2191mで、実は苗場山より高い。妙高山と佐武流山(?)のアップです。山頂の向こう側を少し下ってきましたが、帰りのバスも往路と同じ場所から出るので、山頂に引き返します。素晴らしい景色です。色々な山がありますが、ゴツゴツした急峻な山も好きですけど、実はこういうなだらかで森と池が点在する景色の山が一番好きだったりします。山頂が2145mで、その先2060m付近まで下ったはずなので、登り返しは標高差80mくらいあるのですが、斜度か緩いので、まったく気になりません。途中で笛吹きタイム。行き交う登山者がいないときに吹き始めたのですが、途中で何組かすれ違い、動画を撮影されていた方もいました。この景気で笛吹きは最高です。リンドウがあちこちに咲いています。他にも咲いている花はいくつかありました。景色が良すぎて、山頂付近を1時間半ほど歩きましたが、天上の湿原歩きもそろそろ終わり、下山にかかります。カッサ湖(田代湖)のようてす。往路も通過した神楽ヶ峰。苗場山は、山頂域のなだらかな山容と裏腹に、そこに着くまではそこそこの急登です。いや、もちろんごく普通の一般登山道なのですが、何を隠そう、前週に三ツ峠以来、右膝痛がぶり返しています。登りは平気なのですが、下りが辛いのです。その前、早池峰山と根子岳ではさほど痛みは出なかったのですが。またトリカブトが咲いていました。岩場の上り下りが2~3か所あります。往路の登山口に出ました。往路はここまでリフトで登ってきたのですが、リフトは登り専用なので、下りはさらに歩かなければなりません。正直言うと、登りはひざ痛が出ないし、体力的にはまだ余裕があったので、登りは歩いて下りはリフト、の方が楽なのではが、そんなことを言ったって、ないものはないんだから仕方がありません。膝が痛い上に、相変わらず登山道は川になっています。この濡れた岩の上を伝って歩きます。往路は清流でしたが、下山することには泥水っぽいところも多くなってきました。まあ、ひざ痛と言っても、歩くのに支障があるかというと、普通に歩けるのですが、スピードは上がりません。先ほどのリフトの区間は、歩くと登りが1時間、下りが45分とありましたが、絶対それより時間がかかるだろうと思いつつ下って行きましたが。和田小屋に着き、ここで登山道は終了です。なんと、コースタイムどおりの45分でした。和田小屋。現在は営業を休止しているみたいです。ここでもう一度笛練習をして、毎日あるぺん号のバスが出る駐車場まで、更に標高差160mほどを下ります。トータルでは、標高差が登り1000m弱、下り1300m強程度だったようです。往路はリフトを降りて歩き始めたのが6時前、山頂に着いたのが8時50分頃なので所要2時間50分、下山時はだいたい10時20分頃山頂を出発して和田小屋到着が1時50分頃なので、所要3時間半程度てした。往復とも、標準コースタイムよりやや遅かったです。復路のバスが3時15分発で、早く歩いても時間が余ってしまうので、あまりスピードを上げなかったのが一つの理由ですが、もう一つの理由(下山時)は、やっぱり膝が痛かったせいです。登りは歩速を上げても膝に大きな負担はありませんが、下山時は明らかに、スピードを上げれば上げるほど膝の負担は増すので。往路はある程度余裕があって、汗もそんなにかかなかったのですが(いや、嘘です、汗はかいたはずですが、涼しかったので、汗をかいてもわりとすぐ乾き、そんなに汗ダラダラ、肌がべとべとという印象はありません)、下山時は昼過ぎ、気温も上がり、汗ダラダラになっていました。復路の毎日あるぺん号は、途中こちらの日帰り温泉に立ち寄り、お風呂で生き返って帰宅しました。膝痛ですが、帰宅後、湿布(それも古くて期限が切れている)を貼って寝たら、翌朝はまだ痛くてしゃがめないくらいでしたが、その夕方にはほぼ痛みは引きました。左足の骨折(2017年)の半年前くらいからずっと、痛くなった治ったりを繰り返しているのですが(このひざ痛が原因で、月間100km走っていたジョギングをやめました)、整形外科に行っても治りません。寄る年波ということなんでしょうね。ともかく、苗場山は素晴らしい山でした。もう1回、次は7月末か8月初めの花満開の時期に行ってみたいです。
2025.09.09
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苗場山に行ってきました。「毎日あるぺん号」を使って夜行日帰りです。秡川登山道の駐車場に朝4時半頃到着。25分ほど登ると、夏山リフトが登りのみ稼動しています。(毎日あるぺん号の苗場山コースは、このリフトの乗車券が付いています)リフトからの景色。これで一挙の標高1700mまで登ります。9月なので花にはあまり期待していなかったのですが、案外多くの花が咲いていました。これはウメバチソウ。台風も去って天気は晴れなのですが、前日にかなり降雨があったのでしょう。登山道が川になっています。リンドウ、これは秋の花の代表格です。あちこちに咲いていました。標高2029mの神楽ヶ峰までいったん登り、そこから1880mの鞍部まで下って2145mの苗場山頂まで登り返します。その神楽ヶ峰から苗場山の山頂を望みます。結構急な登りで、ここから見た山容からは、山頂の向こう側が広大な台地になっているとは想像できません。食べたら極楽浄土行きの花、トリカブト。苗場山への登りの途中から、先ほど超えてきた神楽ヶ峰を振り返ります。花の名前が分かりませんでした。キツイ登りを登り切ったら、山頂手前で広大な台地に出ます。山頂一帯は広大な高層湿原になっています。池塘とオオシラビソの群落が点在する、天上の楽園です。池塘。かつて池だったところに植物の遺体が積み重なり、それが泥炭層となって水面を埋めていきますが、池(あるいは湖)だった頃の名残が池塘です。山頂に到着。2145m、1700mのリフト終点出発が6時少し前、山頂着が8時50分過ぎなので、累積標高差約600m(リフト終点1700mから神楽ヶ峰2029mまで+最低鞍部約1880mから苗場山頂2145mまで+多少のアップダウン)を2時間50分で歩いた計算です。遅い!!しかし、コースタイムは2時間40分なので、それに比べると多少遅いかな、程度の差です。正直なところ、毎日あるぺん号の復路のバスまで時間が余ることその他の要因で、あまりペースを上げなかったところはあります。この山は、山頂よりもその南側に広がる、この広大な湿原に魅力があります。山頂に広大な湿原が発達している山は、私が登ったことのある中では、この苗場山と会津駒ケ岳が該当します。未登の山では巻機山もそうらしいです。苗場山と会津駒ケ岳は、似たところがある山という印象があります。ただ、湿原は会津駒ケ岳より苗場山の方が広い印象があります。点在する池塘とオオシラビソ林。個人的には「絶景」です。以下次回に続く。
2025.09.07
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関東 ダム水位低下でコンクリ露出 新米への影響 取水制限は?関東のダムの水位低下。矢木沢ダムの貯水率は3割を切っています。新米への影響はあるのか、そして今後、取水制限はあるのか現地を取材しました。群馬県の最北端・みなかみ町にある「矢木沢ダム」。そこで8月以降、急激に変化しているのが…。水資源機構課長「木々が生い茂っている所と地肌が見えている場所があるが、そこが矢木沢ダムの満水」今、ダムの水位低下が心配な状況です。雪解け水でいっぱいの満水時と比べると、水位は20メートル以上も下がり、コンクリートが大きく露出。並べると、その差は一目瞭然です。5月中旬、梅雨入り前。設備が安全に作動するかを確認する年に一度の“点検放流”が行われたころからしばらくは「満水」の状態が続いていましたが…。貯水量のグラフを見ると7月以降から下がり始め、8月に入ると一気に平年を下回りました。今月3日10時時点で貯水率は23.7%です。---九州に台風が接近し、関東にも来るようです。東京からはまだ台風は遠いものの、今朝(9月4日)から東京は久しぶりに雨が降っています。東京で1mm以上の雨が降るのは8月16日以来なので19日ぶりですが、その8月16日に降った雨は1mmだけなので、実質的には、8月11日以来のまとまった雨です。しかし、雨雲レーダーを見る限り、記事執筆時点の9月4日の朝6時半頃の時点で関東で降っているのは東京23区頭部と埼玉南部だけのようてす。水源地には、記事執筆時点ではほとんど降っていません。水系別貯水量の推移上記の記事にあるとおり、そして矢木沢ダムだけでなく、首都圏の水がめである利根川水系、荒川水系、多摩川水系、いずれも大幅に貯水量が減っています。利根川水系と多摩川水系のいずれも、過去の渇水連に取水制限が行われた時点より、すでに貯水量が減っていることが分かります。奥多摩湖については、過去に給水制限が行われた年の貯水量も下回っています。というか、奥多摩湖は今年に入ってずっと貯水量が大幅に少ない状態です。7月までは利根川水系と荒川水系の貯水量が豊富だったため、多摩川水系だけ貯水率が低くても深刻な問題はなかったのかもしれませんが、8月以降いずれの水系も雨が少なく、深刻な水不足に陥っています。それにも関わらず、首都圏ではどういうわけか水不足の話がさほど報じられておらず、取水制限も行われていません。大丈夫なんでしょうか?多分、大丈夫ではないだろうと思います。今回の台風がこれから明日にかけて関東に接近し来ますが、これがうまい具合に首都圏の水がめ、特に容量の大きな利根川水系に充分な雨を降らせるかどうか、まだ何とも言えません。たった1個の台風が空に近いダムを満水にするほどの降雨をもたらすこともありますが、台風が近くを通っても微妙に外れて、水源地にはさほどの降雨をもたらさない場合もあります。もちろん、降り過ぎて水害が起きても困るのですが、この際できるだけ水源に雨が降ることを期待するしかありません。もし水源地にあまり降雨をもたらさなかった場合、さすがに遠からず取水制限、さらには給水制限ということになってしまうのではないかと思います。それにしても、雨は降り過ぎても色々な意味で困るし、降らなくても水不足で困る、降っても適切な場所に降ってくれないと困る、しかし、人間には降雨をコントロールする術はない、人間の文明というものは、実に不安定でもろい基盤の上に成り立っていると思わざるを得ません。
2025.09.04
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「さっきまで元気だったのに」と同僚絶句 目の前で40代男性が死亡 歓送迎会で脳出血 脳卒中サバイバー記者脳卒中は「再発しやすい病気」だそうだ。ぼくは、そのことを入院中に開催された病院内の講習会で知った。そこで「発症10年間で半数の患者が再発するというデータもあるんです」という説明を聞き、あらためて「ぼくは再発で死ぬ可能性が高いんだな」と、ちょっとショックを受けた。~令和元年12月に脳出血を発症した後、翌月にリハビリ病院に転院した。半身まひになり、リハビリを続けていたが、これからは再発のリスクとも向き合わなくてはならない。院内で、脳出血や脳梗塞など「脳卒中」について学べる講習会があると聞き、参加させてもらうことにした。~脳卒中になる背景には、食生活や喫煙、ストレスといった生活習慣、高血圧や糖尿病などのリスク因子がある。できるだけ、そういった要因を取り除かなくては、また病気になってしまう可能性が高くなるので注意しましょう-といった内容だった。講師の看護師さんは「まず、たばこはやめてください。お酒もよくないです。ストレスもだめですね」と繰り返していた。以前、たばこを吸っていたことはあるが、禁煙して20年近くになる。日常的に飲酒もしない。原因はストレスだったのだろうか。~退院して自宅療養に入り1カ月ほどたった令和2年8月のことだ。急激な血圧の上昇や身体の硬直などの変調を感じ、再び救急搬送された。このときは再発したと思い~だが、搬送先の大学病院で検査を受けた結果、幸いにして再発ではないことが確認された。~ぼくのいた未明の高度治療室に別の男性が救急搬送されてきたのだ。40代半ばの男性。職場の歓送迎会の最中に倒れ、脳出血と診断されたようだ。同僚が付き添って搬送されてきたらしい。~その後も、複数の医師が声を掛け合いながら必死に治療を続ける音もしていた。医療ドラマよりも生々しい、はりつめた現場。詳しい状況は分からなかったが、しばらくすると、医師たちが、その場を離れた。~少しうとうとして目を覚ますと、治療台から男性がいなくなっていた。後から聞くと、やはり亡くなったという。(以下略)---嫌いな産経新聞の記事ではありますが、この内容には目が釘付けになりました。職業上やり取りした人でも、職場の同僚でも、あるいは個人的な知人友人でも、脳血管障害は結構います。再発した人も、この記事にあるような「半数」ほどではないけれど、います。何と言っても、先日健康診断で血圧が160-104というかなり高い数値を出してしまいました。再測定では145-84に落ちましたが。昨年は130-93(再測定もほとんど差なし)、2年前も大同小異(再測定では少し落ちた)でした。元々私は超低血圧人間で、30代半ばころまでは上が100に届かず、下は60未満くらいだったのです。それから20年、年齢が上がると血圧も上がり、今や上が160か、とショックを受けました。実は知人にも、若い頃は低血圧だったのに、だんだん血圧が上がり、脳梗塞という方がいます。そして、私もタバコは1本も吸った頃はないし(もっとも、若い頃は、自分で吸わなくても職場の同僚、上司の副流煙をずいぶん吸わされましたが、それも20年以上前の話になります)、酒は飲みますが、金土日に350mlのビールを1缶のみというのは、飲んでいる部類には入らないだろうと思います。塩分摂りすぎ?そんなに塩味の濃いものが好みではないし、運動不足かというと、以前月間100km走っていた頃よりは運動量は減ってますが、これだけ山に登っていて、毎日階段も登っていて(1週間で、自宅、通勤、職場を合計して、標高差にして500m程度)それでも高血圧から逃れられないのですね。私もストレスに行き着くのかなあ。確かに精神的ストレスは色々あるけど、パワハラを受けているわけではないし、超長時間残業をしているわけではないし、はてさて、というところです。というわけで、結局は、加齢なのでしょうかね。もちろん、血圧の上が160で、ただちに脳血管障害の可能性が極度の高い、というわけではないでしょう。健康診断の総合判定も、C判定でしたが、再検査ということにはなっていません。しかし、これまで経過から考えると、血圧がこれから下がるとは考え難いので、60歳になり70歳になったとき、私は無事なんだろうか、と思ってしまう訳です。人間、50を過ぎると、体の各所にガタが来ますね。私の場合、膝(膝痛)と目(老眼)に、それをひしひしと感じますが、血圧もその一つ、ということになるのでしょう。山登りでそれなりに体を動かしていてもこうなのか、と思う反面、これで山登りをやめたら、もっとひどいことになるんだろうなと思ってしまいます。
2025.09.02
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三ツ峠に登ってきました。2021年9月に一度登っており、昨年秋にも別ルートで登ろうとした(途中撤退)ことがあります。スクーターで行きました。この登山口には1日1便しかバスが来ていません。ただ、出発がだいぶ遅れて(朝6時半頃発)、到着が10時45分過ぎになってしまいました。しかも、あれこれ整えて、11時ちょっと前にいったん出発したのですが、歩き始めて10分後、なんとスクーターのスマートキーをリアケースに置き忘れてきたことに気が付き(リアケースに鍵はかけていますが、スマートキーなので取り出さなくても近くにおいてあればスクーターが動かせてしまいます)、慌てて引き返して20分ほどタイムロスしてしまいました。荷物を軽くしようと、モバイルバッテリーなどを入れたジップロックをリアボックスに放り込んだのですが、その中にスマートキーが入っていることを失念していました。大幅に出遅れですが、このコースは標高差も少なく、斜度も緩くて非常に歩きやすい登山道(というか、四駆で登れる)なので、それでも12時半か1時には山頂に着けるだろうと歩き出しました。途中1回休憩して、12時15分頃三ツ峠山荘に到着です。先に登山道が「四駆で登れる」と書いたように、小屋の脇にはジープタイプの車が2台ほど止まっています。(一般車は進入禁止だと思います、確認はしていませんが)ここが標高1696mらしく、登山口の駐車場が標高1300mなので、標高差400m弱を実質55分程度(前述の忘れ物でいったん引き返したので、11時20分少し前に登り始め)のペースで登りました。三ツ峠の主峰開運山(1785m)の山頂はすぐ目の前です。ただ、山頂にはアンテナが林立しているので、景観としては少々残念なものがあります。NHKのアンテナがひときわ目立つのですが、調べたところ、山梨放送、テレビ山梨、FM富士、山梨県防災行政無線、NTT東日本が、ここにアンテナを設けているようです。三ツ峠の主峰開運山(1785m)に到着です。到着時刻は12時30分の少し前。登山口からは、標高差485mを1時間10分くらいでした。この山頂からは、林立するアンテナ群は樹林の先に隠れて、上手い具合にあまり見えないように(まったく見えないわけではありませんが)なっています。山頂。日差しは暑いですが、さすがに1785m、風が涼しいです。登山口も下界に比べれば涼しいのですが、でも登りは滝のように汗をかきました。山頂から西側の稜線。黒岳、破風山、節刀ヶ岳、鬼ヶ岳などのはずです。山頂から下を見下ろします。左端樹林に山小屋四季楽園が隠れています。カメラをどちらに向けていたか失念。甲府盆地方面だったと思うのですが。しかし、こんなに腫れて下界がよく見えるのに・・・・肝心の富士山はガスの中(涙)この暑さなので、この時間にはガスが沸いてしまったのでしょう。往路、スクーターで走っているときは富士山がよく見えていたんですけどね。三ツ峠は、開運山と御巣鷹山、木無山の3つの山の総称ということになっているそうです。御巣鷹山・・・・この案内板では御巣たか山と鷹がひらがなになっているのは何故でしょう?やっぱり、あまりにも有名な同名のあの山に憚ったのかな、というのはうがった見方でしょうか。前回来たときは、御巣鷹山まで行きましたが、山頂はアンテナが林立しているだけなので今回は見送り。四季楽園まで戻って昼食にしました。山頂で食べてもよかったのですが、涼しいとはいえ遮るもののないひなただったことと、四季楽園には飲料の自販機があったなあ、というのが理由です。もちろん水は持ってきていますが、冷たい清涼飲料水の誘惑が(笑)。普段ペットボトルの清涼飲料水の類はほとんど買わないのですが、山に登った時は別です。こんな平易な山でも、大量の汗をかいているので。山小屋・四季楽園の前のベンチからは、ロッククライミングの岩場が一望できます。昨秋に来たときは、この岩場で引き返したのでした。同じ場所のアップです。この写真は縮小しているので分かりにくいですが、右下にクライミング中のグループが1組います。前述の御巣鷹山。開運山より更に派手にアンテナが立っています。開運山は一応山頂の体裁が整っていますが、こちらは山頂をアンテナが占拠しているので、登山者は本当の山頂には立ち入れません。なので今回は登るのを見送ったわけです。富士吉田市方面を望みます。三ツ峠の3つ目のピーク木無山に到着。標高1732mです。本当にここが山頂なの?という感じであまり明確なピークという感じではありません。カラマツがいっぱい生えている、木がいっぱいの山だけど木無山(笑)ここはあまり登山者が通らなかったので・・・・定例行事、笛吹きタイム。岩場の突き出した場所が展望台になっていて、素晴らしい景色でした。この後、往路の道を下って下山し、スクーターで帰りました。帰りも4時間ちょっと。往復とも何ヶ所か渋滞がありました。復路はやむを得ませんが、往路は1時間早く出ていれば渋滞はなかったかも・・・・・。1700mの山頂はもちろんですが、往復のスクーターも、例えば大垂水峠とか、山梨県道35号線四日市場上野原線なども、そんなに標高は高くないのですが、結構涼しかったです。市街に入ってからは暑かったですが。
2025.08.31
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「ハッピーメールとか(笑)」国民・玉木代表 立憲・米山議員の過去の女性問題をイジり…Z世代インフルエンサーとの「悪ノリ」にSNS疑問の声8月20日に自身のYouTubeチャンネル「たまきチャンネル」に投稿した動画で、実業家でインフルサーの岸谷蘭丸を招き、こう秋波を送ったのは、国民民主党の玉木雄一郎代だ。~「ハッピーメールとかね」「『ハッピーメール』とは出会いを目的としたマッチングサイトのことですが、岸谷さんは、立憲民主党の米山隆一衆院議員(57)が新潟県知事時代に’18年に、同サイトを介して女子大生と援助交際していたという疑惑が『週刊文春』で報じられ、辞職していた過去を指していると思われます。~」(前出・WEBメディア記者)そんな岸谷の“皮肉”を聞き、こらえきれなかったのか、玉木氏も吹き出しながらこんな相槌を打った。「ハッピーメールとか(笑)」続けて、岸谷が「ハッピーな人いるじゃないですか、彼が玉木さんをめっちゃ叩いた時期あったじゃないですか」と水を向けると、玉木氏は「今も時々」とコメント。岸谷は、米山氏がかつて玉木氏を“ポピュリスト”だと批判をしていたことに「本当にバカだと思う」と不満をぶちまけると、玉木氏も「(米山氏は秀才だが)その力を全集中で批判に当てる」と指摘していた。米山氏の実力は認めつつも、岸谷に同調する形でかつての醜聞をイジった玉木氏。ただ、同氏も昨年11月に「FLASH」によって、地元・香川県のタレントとの不倫が報じられ、認めた上で陳謝したばかり。それだけに、同じ女性問題を起こした米山氏を笑うような姿に、こんな疑問の声がXでは寄せられている。---米山氏の件の買春騒動は、とうてい弁護の余地もありません。ただ、だから米山氏は新潟県知事をいったん辞職しています。その後衆院選に出馬して当選していますが、ともかく、自らの不祥事の責任を、ある程度は取ったわけです。また、当時米山氏は独身、相手の女性もおそらく独身だったと思われるので、買春に弁護の余地はないとはいえ、少なくとも不倫ではなかったわけです。一方の玉木は既婚者であり、不倫であって、買春ではなかったようですが、奥さんと子どもを相当傷つけることになったのは明らかです。しかも、短期間代表の役職停止になっただけで、辞職も何もしていません。国民民主党が登り調子だから、それで済まされたわけです。やったことについてはどちらも弁護の余地はありませんが、その後の対応には大差があり、米山氏の方がはるかにマシです。それで、他人の女性問題を揶揄とか、いかに考えても、まともな人間のやることとは思えません。理性と羞恥心が欠落しているのでしょうか。「お前が言うな」という言葉に尽きます。それでも国民民主党は今回の参院選で(その前の都議選でも)躍進しましたが、党首がこれでは、支持を失う日もそう遠くないかもしれません。
2025.08.25
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共産主義及び文化的マルクス主義の浸透と国家制度への影響に関する質問主意書|神谷宗幣より深刻なのは、現代の共産主義が露骨な暴力革命を主張するのではなく、その思想的共鳴者を通じて、官僚機構・司法・教育・地方行政などの中枢に浸透し、価値観や政策判断に相当な影響力を及ぼしている現実である。~さらに、フランクフルト学派やアントニオ・グラムシの理論に基づく、いわゆる文化的マルクス主義とも呼ばれる思想潮流は、暴力革命ではなく、価値観・言語・教育・文化などを通じて既存の社会構造の変革を目指しているとされ、特に米国では1960年代以降、大学、マスコミ、法曹界、政府機関などにこうした思想が浸透し、リベラルの名の下に家族制度・宗教・国家意識といった伝統的価値観を相対化、矮小化してきた。文化的マルクス主義は、従来の共産主義のように「党」や「革命」といった明示的な形を取らずとも、制度の内側から価値基盤や社会秩序に影響を与える「構造的変革」を目指している。我が国においても、ジェンダー平等、ダイバーシティ推進、多文化共生、外国人参政権といった一見穏当な政策用語が用いられつつも、その裏側で、家族、国籍、国語、教育内容、歴史観といった国家の独立性や公共秩序の基盤を成してきた制度や概念が見えない形で崩されてきていると思料する。~---参政党が、上記のような質問主意書を出したそうです。ひとことで言って、「陰謀論の塊」「妄想炸裂」で片づけるしかありません。ただ、それだけでは済まないのは、神谷が言う「文化的マルクス主義」とほぼ同一ものもを、国際勝共連合(=統一教会)が主張しているという事実です。---行き過ぎた個人主義が日本を滅ぼそうとしています。若い人たちの間で、結婚や家庭に関心を持たない人が急激に増えているのです。この状況を変えられなければ、日本は少子高齢化によって滅ぶ世界で初めての国になるだろうと指摘されています。~実はこの思想は、共産主義から派生して生まれました。私たちはこれを文化共産主義と呼んでいます。具体的にはフェミニズムやジェンダーフリー、過激な性教育などとして現れます。この思想の源流が、怨みと復讐の思想である共産主義にあったのです。---勝共連合の言う「文化的共産主義」と神谷の言う「文化的マルクス主義」がほとんど同じ定義であることが分かります。参政党と勝共連合(統一教会)のつながりを疑わざるを得ません。結局のところ、自分たちの気に入らない主義主張、政策に「共産主義」「マルクス主義」とレッテルを貼って攻撃しているだけなのです。なるほど、世の中を左右の物差しだけで見るなら、「ジェンダー平等」「ダイバーシティ推進」「多文化共生」「外国人参政権」などは、参政党など極右派の立ち位置に比べれば多かれ少なかれ「左」ではあるでしょう。でも、それは右側に振り切った立ち位置から見れば左だ、というだけの意味であり、世間一般の平均的物差しで左(マルクス主義)、という意味ではありません。「ナチス左派」「海軍左派」などと同様です。逆の例でいえば新左翼過激派などは共産党や旧社会党など既成左翼を、既成左翼内ではかつての共産党は旧社会党を「右」として攻撃しましたが、それはあくまでもそれぞれの立場から見て「右」に見えるだけであって、世間一般の物差しで「右」であったわけではない、というのと同じことです。何しろ、石破政権が「左翼」、(選択的夫婦別姓制の導入を推進する)経団連が「左翼」だなんてレッテル貼りをする連中ですから。そして、もう一つ、これに関連してとんでもないことを神谷は言っています。参院選中のことですが---(戦前に)日本も共産主義がはびこらないように治安維持法を作ったでしょ。悪法だ、悪法だっていうけど、それは共産主義者にとっては悪法でしょうね。共産主義を取り締まるためのものですから。だって彼らは皇室を打倒し、日本の国体を変えようとしていたからです---治安維持法は、当初の制定目的こそ「國体ヲ變革シ又ハ私有財產制度ヲ否認スルコトヲ目的」とする団体の取り締まりだったものの、一度制定されると暴走して、およそ国体変革も私有財産否定も関係ない戦争反対論、厭戦思想まで取り締まりの対象となっています。挙句の果てに、ファシストではあるものの当時の東条英機首相を激しく批判していた中野正剛まで逮捕し、さすがに起訴まではできなかったものの自殺に追い込んでいます。もっとも、それを神谷に言っても、おそらく聞く耳は持たないでしょう。多分、彼は口では「治安維持法は共産主義を取り締まるためのもの」と言っていますが、実際にはおそらく「治安維持法で取り締まられたものは共産主義」と思っているのではないかと思います。つまり、取り締まられたものが本当に共産主義だったのか、なんてことを冷静に分析する気などないのだろう、ということです。何しろ、「ジェンダー平等」「ダイバーシティ推進」「多文化共生」「外国人参政権」を「文化的マルクス主義」なんて言っちゃうわけですから。そして、この両者の発言をつなげれば、こうなります。・ジェンダー平等、ダイバーシティ推進、多文化共生、外国人参政権は「文化的マルクス主義(偽装した共産主義)」だ。・共産手記が治安維持法で取り締まられたのは正しかった。それをつなぎ合わせれば「ジェンダー平等、ダイバーシティ推進、多文化共生、外国人参政権」などは共産主義とレッテルを貼って取り締まられるべきだ、となります。怖ろしい言い分と考えざるを得ません。幸い、いくら何でもこの連中が選挙で過半数を取る、ということはないでしょうが、政治において大きな影響力を発揮し、その主張が政治に反映されるようになった場合、日本の行く末は真っ暗と思わざるを得ません。
2025.08.23
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一連のヒグマ騒動を見ていると、毎日クマが人を殺しまくっているとでも思っていそうな人たちが散見されるわけですが、実際にはクマによる死者数は、ヒグマだけでは2021年の4人、ヒグマとツキノワグマの合計では2023年の6人(ヒグマ2人とツキノワグマ4人)が最多です。残念ながら今年は、過去の最多記録を更新する可能性がありますが、10人を超えることになるかというと、おそらくそういうことにはなりません。実は、熊よりもよほど危険な動物が日本ではほかにいます。※※「危険」はいささか抽象的な表現ですが、こごは「もっとも死者が多い」という意味で捉えます。細菌やウイルス(細菌は動物ではないし、ウイルスは生物ですらないですが)、あるいはそれらを媒介するハエ、カ、ネズミ等という、いささか斜め上の回答もあり得ますが、これらは除いて、その「動物」の直接の力で人間を襲って危害を加えるものに限るとします。誰でも想像するものに、まずサメがいますが、サメによる人的被害は、少なくとも日本ではかなり少ないようです。それに次いで毒蛇、という答えも考えられるでしょう。調べた限り、毒蛇による死者数の正確な統計は見つかりませんでしたが、AIによる概要では年間約10人となっているので、事実であればクマによる死者より多いです。死亡事故のほとんどはマムシによるもので、数年に一度ヤマカガシによる死亡事故も発生することがありますが、意外にも沖縄のハブによる死者は、復帰前は年間7~8人出ていたものの、21世紀以降はずっとゼロです。実は日本でもっとも死者の多い動物はハチです。これも、大半はスズメバチ類です。その被害規模は、毎年20人前後であり、熊による死者よりずっと多いのです。しかも、過去においては、もっとはるかに多かった時代もあり、1984年には年間で73人も亡くなっています。(出典はこちら)しかし、クマが人を殺せば、否、人の多い地域に出没するだけでもニュースで全国に報じられますが、マムシやスズメバチが人を殺しても報じられることはありません。地方紙の片隅くらいには載るかもしれませんが。マムシにしろスズメバチにしろ、人家の近くに出没すれば駆除されますが、「マムシを殺すな」「スズメバチを殺すな」と主張するヘビ愛護団体とかスズメバチ愛護団体というのも聞いたことがありません。逆に「マムシなんか絶滅させろ」「スズメバチなんか絶滅させろ」などと叫ぶ人たちも聞いたことがありません※。マムシなスズメバチで死者が出てもほとんど報じられないし、当然その駆除も報じられないからです。※もっとも、これは部分的はクマについても言えます。人を襲ったクマの駆除が報じられると、その役所に「クマを殺すな」「もっと殺せ」とクレームが殺到するそうですが、実は毎年多くのクマが駆除されていますが(2023年には全国で1万頭近く)、れらについて一つ一つにクレームが殺到しているという話は聞きません。理由はマムシやスズメバチと同じで、クマの駆除だって、人身事故の後以外はいちいち報じられないからです。もう一つ言えるのは、さすがにマムシを絶滅、スズメバチを絶滅、なんて不可能なことは誰にだってわかること、ということもあるでしょう。人家の近くは駆除するけど、山の中でまで駆除なんて非現実的なのは明らかです。ところが、マムシやスズメバチなら容易に理解できることが、それに比べれば死者は少ないにもかかわらず、クマになると理解できず(あるいは理解しようとせず)「絶滅させろ」と叫び出す。どうしてマムシやスズメバチで不可能なことが、クマでは可能だと思えるのか、不思議で仕方がありません。「自衛隊か警察にスズメバチ対策の専門部隊を設置して根絶しろ」などと言われれば、ほとんどの人が「アホかっ」と思うはずですが、クマについては大真面目にそんなことを言っちゃう人がいるわけです。ネット上の一部空間は、この件に限りませんが、過激で勇ましい、しかし非現実的な極論ばかりが大手を振ってまかり通っています。残念ながら、その先に、建設的な結論など出てくるはずもありません。
2025.08.21
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駆除のヒグマは26歳を襲った個体北海道・斜里町の羅臼岳で登山中の男性がクマに襲われ死亡した事故で、現場で駆除されたクマが男性を襲った個体であることがDNA鑑定で明らかになりました。この事故は8月14日、東京都の26歳の会社員の男性が羅臼岳の標高550m付近でクマに襲われ、死亡したものです。死因は「全身多発外傷による失血」でした。現場付近では15日に親子とみられる3頭のクマが駆除されていて、男性を襲った個体かどうかDNA鑑定が行われていました。その結果、3頭のうち母グマの肝臓と、男性の衣服についていた体毛と唾液のDNAが一致したことがわかり、男性を襲い死亡させたクマと断定されました。北海道内ではクマによる人身事故が度々起きています(最近の死亡事故は以下の通り)■2023年5月 幌加内町の朱鞠内湖で、釣り人の54歳男性がクマに襲われ死亡。■2023年10月 福島町の大千軒岳で、1人で登山していた22歳の男子大学生がクマに襲われ死亡(男性を襲ったクマはその後、消防隊員3人を襲うも、ナイフで返り討ちに遭い死ぬ)■2025年7月 福島町で、52歳の新聞配達員の男性がクマに町中で襲われ死亡(DNA鑑定で2021年7月に福島町内で農作業中の77歳女性を襲い死亡させたクマと同一個体と判明)---人を襲ったヒグマが駆除されたことが確認され、とりあえずホッとしています。一度人を襲い、その味を知ってしまったヒグマは、再び人間を襲う可能性か高いと言われます。引用記事でも、2021年7月に77歳女性を襲った個体が、今年7月に52歳男性を襲っていたことがDNA鑑定で判明したとあります。従って、人を襲ったクマは駆除しなければあまりに危険です。そして、人里に出てきて農地などを荒らすクマについても、同様のことが言えます。人間活動への被害は無視できないし、何らかの異変で人を直接攻撃するリスクもありますから。というわけで、何が何でもクマを殺すのはけしからん、という言い分には、私はまったく同調できません。やむを得ない場合には駆除するしかないのです。しかし、みんな駆除してしまえ、絶滅させてしまえ、という言い分に対しては、これもはっきりと反対です。生態系の一員として、ヒグマは(本州のツキノワグマも)必要な存在です。ヒグマの事故が起きた羅臼岳には、私は2回登っています。2007年と2021年ですが、そのうち2008年の時、私もヒグマと鉢合わせをしています。岩尾別温泉から羅臼岳への登山道は、途中にアリの巣の多い一帯を通るのですが、アリは、ヒグマの大好物の一つなのです。そのため、当時はこのような警告板がありました。下山時、丁度この警告板の区間でヒグマに遭遇しました。その時のことは以前に記事を書いたことがあります。。若い、少なくとも体長は私よりだいぶ小柄な(でも体重はどうだったか分かりませんが)個体でした。私を見て必死で逃げていく、そのスピードのすさまじく速かったことはよく覚えています。で、この警告板は650m岩峰と呼ばれる付近にあったようです。ここから、警告板にある「オホーツク展望」までの距離は500mあるかどうか、というところ。もう一つ「560m岩峰」というものもあり(昭文社登山地図には560m岩峰しか記載がありません)、今回の事故があった550m地点というのは、この560m岩峰か、その近辺のことでしょう。ということは、当時の警告板が示していた「ヒグマ遭遇多発区域」内で起きた事故であったことが分かります。つまり、ずっと昔から、そこはヒグマと遭遇する可能性が高い場所と分かっていた、ということです。従って、私がヒグマに遭遇した場所も、今回の事故現場と極めて近かった(おそらく水平距離で300m以内)ということになります。なお、この警告板は2度目に行った2021年には見当たりませんでした。ヒグマ遭遇多発地帯の始めと終わりに同じ看板があったのに往復とも気付かなかったので、見落としではないでしょう。理由は分かりませんが、おそらく撤去されたのだろうと思います。その翌年2008年にも知床でヒグマに遭遇していますが(この時は羅臼岳には登っていません)、この時はバスの車内から窓ガラス越しに見たので(わざわざ運転手がバスを止めて乗客に撮影させていた記憶があります、私は写真は撮りませんでしたが)、意味合いがまったく違います。この時はかなり大きな個体でした。二度目の羅臼岳となった2021年には、幸い私自身はヒグマと遭遇することはありませんでした。ただし・・・・岩尾別温泉木下小屋脇の登山道入口にヒグマ情報が出ていました。入山者の多い週末を中心に、連日ヒグマとの遭遇が報告されているとのことでした。羅臼平にはフードロッカーが設置され、荷物をデポする場合は食料はこの中に入れて、ヒグマに取られないようにします。私はテン泊ではなかったので、荷物をデポせず、従って食料も残置しませんでしたが。なお、この時に聞いた話で、その数日前に、登山道の真ん中に(前述のアリの巣の多い地帯なのだと思います)ヒグマが1頭居座ってしまい、一心不乱にアリを食べ続けていて、登山者が下山できなくなる事態が発生した、ということです。最後は結局、やむなく、アリに無我夢中のヒグマの脇を恐る恐るすり抜けた(ヒグマには完全無視された)そうです。伝聞ですが、そんな事態もあったと聞いています。でも、当時知床ではヒグマによる人身事故は1件も起きていないと聞きました。もちろん、その陰にヒヤリ・ハットはあったのだと思います。ヒグマに対してカメラのフラッシュを焚く観光客、食べ物をやってしまう観光客の話は耳にしており、それが続けばいつかは、という危惧は関係者にはあったものと思います。しかしそれでも、今回の人身事故が初めての事例だったようです。コロナ前の数値ですが、知床国立公園の利用者は年間170万人以上に達するそうです。事故のあった斜里側が120万人以上、羅臼側が50万人以上です。そして、羅臼岳の年間入山者は岩尾別側から年間6000人(羅臼側は不祥だが岩尾別側よりかなり少ないと思われます)です。それに対して人身事故は今回が初めてとすると、その「事故率」は極めて低いものです。さらに言えば、知床以外の場所ではヒグマによる人身事故は続発していましたが、それでも、その被害規模は、過去64年間で死者60名、けが人122人というものでしかありません。なお、各年の詳細な統計を見ると、近年でもっとも人身事故が多かったのは2021年ですが、死者4人、けが人10人という規模であったことが分かります。北海道の主要な山の入山者数は、大雪山系年間8~11万人、樽前山3万人、空沼岳1万5千人、阿寒岳1万2千人、羊蹄山約1万人、斜里岳5~6千人、日高山脈約2000人などとなっており、最低年間15万人以上であることは確実です。更に狭義の登山以外の、釣り、山菜取り、登山未満のハイキング、野鳥や自然観察、キャンプなどアウトドア一般の北海道における人口がどれだけいるかは、統計もないので雲をつかむような話ですが、最低年間数十万人、ひょっとすと100万人を超えるかもしれません。(参考までに、クマによる人身事故の状況で最多は山菜取りとのこと)。それに対して、人身事故は前述のとおりです。事故に遭遇する確率は、どんなに高く見積もっても毎年1万分の1よりかなり低いことは確実です。人間を餌たと思っているヒグマがいることは確かですが、その割合が極めて低いこともまた確かなのです。子連れの母熊とか、餌を横取りされると思われるなど、ヒグマが狂暴化する条件がいくつかありますが、それらを忌避すれば、ヒグマはそこまで危険な存在ではない、ということです。個別具体的に、人を襲った履歴のヒグマがまだうろついている場所に限定すれば、全体平均の発生確率よりも人身事故の発生確率ははるかに上がるので、そういった場合に放置してよい、ということてはありません。ただ、フラットに全体の平均として言えば、そこまで極度に恐れる必要があるわけではないく、多分交通事故に遭う確率の方がはるかに高いのです。従って、冒頭に書いたようにヒグマを絶滅させろ、なんて極論は論外なのです。そもそも、そんなことは実現可能性もありません。そういう極論を言う人に限って、行政はヒグマをまったく駆除していない、と思い込んでいるのですが、そんなことはありません。2023年には、年間1804頭のヒグマが捕獲され、過去最多だったと報じられています。この数字はおそらく駆除と狩猟の合計ですが、大半が駆除です。昨年は700頭前後と捕獲数は大幅に減少していますが、それでも過去の統計の中では捕獲数はかなり多い年になります。なお、捕獲数の増減は、駆除に力を入れたかどうかに左右されているわけではなく、自然界における餌の豊富さに左右されます。自然界がエサ不足だと、人里に出てくるヒグマが増え、駆除数も増えます。過疎化と高齢化、犯罪・テロ防止の観点からの猟銃所持許可の厳格化によるハンターの減少、箱罠による捕獲の成功率の低さなど、あらゆる条件から、捕獲数を現状より大幅に増やすことは困難であることは明らかです。従って、ある程度の駆除は行いつつも、ヒグマとは共存していく、好むと好まざるとにかかわらず、それ以外の選択肢はありません。
2025.08.19
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前々回の続きです。向こう側の山は薬師岳(1644.5m)。早池峰山は蛇紋岩の山ですが、こちらは違います。そのため、森林限界の高さは薬師岳の方が100m以上高いようです。下方に小田越の山小屋が見えます。滑りやすい蛇紋岩の急登(急降下)が続きます。よく登ってきたなあ。樹林帯に入るところで、登山系YouTuberタンクトップ登山家穂高さんと遭遇。たまたま、何日か前にジャンダルムに登る動画を見たところでした。小田越に戻ってきました。往路は小田越7時30分出発、山頂9時40分着(所要2時間10分)、下山は山頂10時10分発、小田越11時55分着、所要1時間45分でした。往路復路とも、昭文社登山地図のコースタイムより5~10分程度早いだけの、ほぼコースタイムどおりのペースでした。(写真撮影を減らせば、往復ともあと10分くらいは短縮できたでしょうけど、やっぱり写真は撮りたいですからね)小田越から河原の坊へと下る途中の車道から。往路はガスっていた山頂方面がよく見えます。今なら山頂の視界も抜群でしょう。周囲のダケカンバ林は、根本が大きく曲がっています。これは、雪の重みでこうなったもので、つまり冬季に積雪量がかなり多いというサインです。河原の坊の駐車場に戻ってきました。だいぶ下山したようで、駐車場には多少空きが増えました。路上駐車も何台もあったので、おそらくいったんはこの駐車場が満車になったものと思います。小田越から河原の坊の間でちょっと笛練習したのですが、意外に登山者の往来が多く短時間で切り上げたので、河原の坊からスクーターで紫波江繁線を下る途中でもう一度笛練習。ここなら、車しか通らないですから。と、思ったら、実はトレイルラン?のランナーが一人とマウンテンバイク(自転車)が1台とおりました。ここを走る人ってすごい。山頂で超早お昼(10時前)を食べたのですが、明らかに足りなかったので、道の駅はやちねでお昼を食べました。早池峰ダムと早池峰湖。貯水量はかなり減っているようです。この日はこの後、ひたすら南下し、宮城県栗原市で宿泊しました。翌朝、朝5時前に起きて、栗駒山を目指しました。朝6時半前にいわかかみ平(海抜1113m)に到着。前日の天気予報では、宮城県南部は雨が降るものの、北部は午前中は雨雲がかからない、かと思われたので、とりあえず行くだけ入ってみたのです。しかし、現実は厳しく、残念ながらいわかがみ平に着いたところで雨が降り出しました。急峻な山ではないので、雨でも登れますけど・・・・この視界、雨の中登って楽しいかと言われると、さすがに、です。しかも、登った後仙台まで100km以上走って帰るのです、雨の中を。さすがに萎えました。初めて登る山ではなく、3年前に登ったことがある山でもあり、今回は見送ることにしました。でも、登りたかったなあ。ここから仙台まで、雨の中の100km超は遠かったです。まず下り始めは寒かった。下界に降りてきたら、明らかに風が生ぬるくなり、これが「暖かい」と感じられました。もちろん登山用の雨具は着こんでいましたが、それでもその下はすこし濡れました。7年くらい使っている雨具で、防水も少し甘くなってきたかな。雨さえ降っていなければ、二輪は快適で楽しい乗り物ですが、雨の時ばかりは、車(四輪車)の方が100倍、いや千倍、いや一万倍快適です。仙台で、スクーターの返却予定は午後4時だったのですが、何しろ雨の中で途中立ち寄る場所もなく、到着直前に給油した以外はノンストップで帰ったら、なんとお店の開店直後10時過ぎに返却することになってしまいました。スクーターの走行距離は初日181km、2日目166km、3日目157km、3日間合計で504kmでした。なお、給油は3日間で合計9.38L、これで499km(最後の給油まで)を走り、燃費はリッター53.2kmとなりました。同じN-MAXを昨年11月に借りたときは、燃費がリッター45.4kmだった記録があるので、その時よりだいぶ燃費が良いです。夏で気温が高いせいでしょう。これで今回の山登りは終わり・・・・と言いたいところですが、スクーターを返却したバイク屋さんのすぐ近くに、青葉山があるのです。丁度雨も小降りになってきたので、栗駒山の代わりに青葉山(笑)に登ることにしました。仙台城址、高校生の時に家族旅行できたことがあって、伊達政宗の騎馬像はなんとなく記憶にありました。ただ、明治維新後の仙台城址って、護国神社になっているのですね。当然私は、主義主張の面で護国神社はあんまり(というか、かなり)好きではありませんが、それより「何とかと煙は高いところが好き」の方が勝ってしまうのでした(笑)仙台城址からは仙台の市街地が一望できます。仙台、大都市ですね。人口100万超の政令指定都市ですから。この後再び雨が降り出し、地下鉄で仙台駅に戻りました。今回、仙台までは新幹線で行き、そこでスクーターをレンタルしたわけですが、自分のPCX160で行くかどうか、多少迷いました。「二輪で走ること」自体が目的ではないので、東京から岩手まで走ると、どう考えても日程がもう1日余計に必要だし、ヘトヘトに疲れるだろうと考えて、レンタルにしました。その代わり、新幹線が往復2万1千円ちょっと、スクーターのレンタル料が3日間で車両保険込みで約2万2千円、合計4万4千円くらいかかりました。自分のスクーターならこれがタダ(いや、余計に1泊する宿泊料と、おそらく初めて乗る高速料金が余計にかかったでしょうけど)。でも、結果的に、仙台から更に雨の中を東京までスクーターを運転して帰るなんてとてもじゃないけど無理だったと思います。仙台から先は新幹線で寝て帰るだけ、最高です。ちなみに、私は車に関しては未だ完全ペーパードライバーで、運転の自信が皆無なため、レンタルするなら二輪しかありません。車が運転できる方には、圧倒的に車のレンタルをお勧めします。二輪のレンタルは借りられる場所と車種の選択肢が少ないし、車両価格は二輪の方がはるかに安いのに、レンタル料はほとんど変わらないか、むしろ高いです。前述の3日間約2万2千円(車両保険込)は125ccの価格であり、125cc超の軽二輪だと、この6~7割増しの値段です。
2025.08.17
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石破首相、式辞に13年ぶり「反省」復活 全国戦没者追悼式石破茂首相は15日の全国戦没者追悼式の式辞で、「進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばならない」と述べ、先の大戦に対する「反省」の語句を13年ぶりに復活させた。1994年に村山富市氏が「深い反省」を表明してから、2012年の野田佳彦氏まで歴代首相は「反省」に言及してきたが、13年の安倍晋三氏の式辞以降、「反省」という言葉は消え、アジア諸国への加害責任に明確に触れることはなくなっていた。その後の菅義偉、岸田文雄両氏も言及しなかった。「教訓」の語句については、岸田氏が22~24年の式辞で、安倍政権下で閣議決定された戦後70年談話を踏襲して「歴史の教訓を深く胸に刻む」と述べていた。今回、石破首相が使った「反省」はより踏み込んだ表現で、「石破カラー」が一定程度、反映された格好だ。石破首相周辺は「反省」の語句について、アジアへの加害に限ったものではなく、戦争に至った経緯や戦後の文民統制(シビリアンコントロール)のあり方なども含めて振り返って考えることを意味するとの認識を示しつつ、「(式辞の中で)石破首相が力を入れた部分だ」と解説した。「戦争の惨禍を決して繰り返さない」との表現は、歴代首相とおおむね変わらないが、石破首相は「この80年間、我が国は一貫して平和国家として歩み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてきた」と強調。「悲痛な戦争の記憶と不戦に対する決然たる誓いを世代を超えて継承し、恒久平和への行動を貫いていく」との決意を表明した。---敗戦から丁度80年が経過しました。当初閣議決定の首相談話を出すことを模索したものの、結局それはできず、戦没者追悼式での式辞(それ自体は毎年あるもの)になったようです。その発言内容には、私から見てベストの内容とはとても思えません。不満は多々あります。しかし、この右旋回の世相、自民党政権として、と考えれば、精いっぱいの内容であることは分かります。なので、不満はありますが否定はしないことにします。これを出すことに苦心した石破首相には、敬意を表したいと思います。それにしても、日本で310万人、世界では約2000万人の犠牲者を出した戦争から80年という節目の年に、公式の談話を出すのは、当然のことだと私は思うのですが、ネトウヨ連中はそれに反対のようです。安倍元首相が70年の談話で終止符を打ったから、それを打ち消すような談話を出してほしくない、というわけです。「反省」という言葉を使ったことも気に入らないようです。私に言わせれば、前述のとおりベストではないけれど、それでも安倍元首相の談話よりは、かなりマシです。「いつまで談話を繰り返すのか」というなら、それは「8月15日に政府が全国戦没者追悼式を主催している限りは」というしかないと思います。全国戦没者追悼式もやめる時代が、いつかは来るかもしれません。その時は、首相談話だけ続くことはないでしょう。しかし、追悼式は続いているのに、談話はもういらないというのは、どう考えても矛盾しています。一体全体、2000万人もの死者を出す事態が惨憺たる失敗てなくて何でしょうか。そのような惨憺たる失敗について取るべき態度が「反省」以外に何かあるのでしょうか?私だって、日本が1年3365日いつも「反省」の態度を示すべきだと思っているわけではありませんが、少なくともこのような節目の年に、過去の日本を振り返った時、取るべき態度は反省以外にはない、と私は思います。過去に目を閉ざすものは未来に対してみ盲目である、というのは旧西独ヴァイツゼッカー大統領の言葉ですが、これは時代を超えての真理であると私は思います。過去の失敗を直視し、真摯に反省しない人間は、将来再び同じ間違いを犯す可能性があると言わざるを得ません。
2025.08.15
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前回の続きです。岩場続きの山ですが、登り続けます。三連休の初日で、登山者はかなり多かったです。時々ガスが湧く程度で晴れていましたが。相変わらず滑りやすい岩場です。八合目付近で長大な梯子が出てきます。橋子は垂直に近いほど登りやすいのですが、これが、あまり垂直ではないのでやや登りにくいです。梯子が二つ続いており、その上の方です。この辺りから、登山道はずっとガスの中になってしまいました。これが本当のハヤチネウスユキソウ。早池峰山だけの特産種で、山頂部付近だけに生えています。日本のウスユキソウ類(エーデルワイスの仲間)の中でも特に人気の高い種類です。先ほどの梯子を登り切ると、その時は岩場はなく、比較的平坦な緩い登りに変わります。山頂避難小屋が見えてきました。山頂到着!!ん?どれが山頂??とりあえずこれが山頂、ということで。残念ながら山頂はガスが濃くて視界は乏しいです。少し視界が開けました。登ってきた登山道が見えます。ハヤチネウスユキソウではなく、ミネウスユキソウハクサンイチゲ、と思ったのですが、早池峰山にハクサンイチゲが分布するという記述が見当たりません。何の花でしょうか。ミネウスユキソウ。数多く咲いています。下山するにつれて、また晴れてきます。ナンブトウウチソウだそうです。バラ科、そしてこの早池峰のみに分布する特産種です。また次回に続きます。
2025.08.13
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岩手県の早池峰山に登ってきました。そもそも、当初予定は秋田県・山形県県境の鳥海山に登りたかったのてすが、日本海側の天気が悪い予報だったため、計画を断念して、比較的天気の良い太平洋側、岩手県の早池峰山に行き先を変更しました。さて、しかし早池峰山はバスの便がなくはないのですが、土日だけ、あまり時間帯の良くない1日1往復があるだけです。どうしたものかなと思ったのですが、結局二輪で行くことにしました。ただ、東京から自分の二輪で行くのは、時間がかかるし疲れるので・・・・・8月8日金曜に新幹線で仙台へ。丁度七夕祭りの最中だったのですね。昨年11月にもお世話になったこちらのお店へ。二輪をレンタルしました。この写真は実は往路ではなく帰りに撮影したものですが。レンタルしたのはこちらのヤマハN-MAX(125cc)、昨年11月に借りたのとまったく同じ車体、のはずです。免許は普通二輪に限定解除したのに、借りた車両は125cc、何故かというと、レンタル料が排気量ごとに決まっており、軽二輪(125cc超)になると値段が高いからです。わたしが普段乗っているPCX160もレンタルできるのですが、高速に乗る予定もないので、125ccで充分と判断しました。仙台に着いた時は雨だったのですが、すぐに上がりました。昼食を食べた道の駅です。天気はこのとおり、晴れました。途中で笛練習。平泉の道の駅で休憩。5時前に紫波町の宿に到着しました。7月は東北、北海道も猛暑という報道がありましたが、この日の岩手県は東京より、明らかにかなり涼しくて、過ごしやすかったです。泊った宿はこちらです。(翌朝の撮影)町役場、図書館、体育館、保育園、飲食店、スーパー(農産物主体)、コンビニなどの複合施設になっていました。体育館とホテル、コンビニ、飲食店が同じ棟で(飲食店は複数の棟にあり)、体育館だけの利用者なのか宿泊もしているのか、やや判然としないところはありましたが、宿泊者は学校の運動部の夏合宿が多い印象でした。ただし、私の泊まった隣の部屋の宿泊者は外国人、多分中国人(か台湾人)でした。翌8月9日朝。宿の周辺にはガスが出ていました。同じ建物にコンビニがあるので、朝食と昼食を購入し、5時半頃に出発して、早池峰山へ!早池峰山の登山口は「小田越」という場所ですが、ここにはバス停はありますが駐車場はありません。そして、7月中旬から8月3日までの土日は、車は「岳登山口」までしか入れず、そこから先はシャトルバスに乗換えとなっていたようです。しかし、8月9日はシャトルバスの運行はなく(花巻駅・新花巻駅から1日1往復のバスはありますが、往路小田越10時54分着、復路17時12分発というちょっと使いにくいもの)、車で行く場合は、「河原の坊」というところの駐車場に止めて、その先は歩くことになります。その河原の坊までの道は、バス路線があるので2車線ある道路かと思いきや、1車線だけの(所々、中央分離帯の線を消した痕跡があり、以前は無理矢理2車線にしていたみたいですが、どう見てもそんな広さの道路ではありません)、結構なワインディングロードでした。6時半頃に河原の坊に到着して、スクーターを止めて登山開始です。ナンバーを見ると、弘前とか山形という地元近くのナンバーもありますが、習志野、所沢、湘南など関東からの車も多いようです。百名山になっていますから、人気はあります。小田越への道。小田越には駐車場がありませんが、ただ通るだけならここを走ることはできるようです。小田越まで徒歩で30分程度です。河原の坊は標高1060mなので、本州中部ならまだ落葉広葉樹林帯(ブナ・ミズナラ林)のはずですが、東北北部なので、この標高ですでに、ダケカンバ、オオシラビソ、コメツガの亜高山帯林になっています。小田越に到着しました。標高1250mのようです。トイレに入り、登山届を出し、7時半頃に出発しました。※この先は携帯トイレ用のブースしかないので、携帯トイレは持参しました。使いませんでしたが。登り始めはオオシラビソを中心にコメツガとダケカンバの混ざる(というかダケカンバの割合が高い)亜高山帯針葉樹林が続きます。早池峰山と言えば、北海道の代表的針葉樹であるアカエゾマツが、本州でたった1か所分布している山でもあります。最終氷期に本州まで南下した集団が、氷期が終わった後もたった1か所生き残ったのが、この早池峰山です。ただし、アカエゾマツは登山道沿いの場所には分布していないので、通常の登山では目にすることはできません。林道はあるものの、普段はゲートが施錠されていて、入れないようです。早池峰山は、標高1400mにも満たない高さで樹林帯か終わり、高山帯(厳密にはハイマツ帯)が始まります。いくら東北北部とはいえ、これはもっとずっと北方の大雪山と良い勝負の高木限界の低さです。その理由は、早池峰山の地質が植物の生育に不適な土壌である蛇紋岩からなっているためだとされています。同じく蛇紋岩の土壌である尾瀬の至仏山や谷川岳(西黒尾根なと)も、森林限界が低くなっています。なんとなく、そんなに険しくないなだらかなイメージの山と思っていましたが、とんでもありませんでした。岩場続きで急登が何カ所かあります。前述の蛇紋岩には、もう一つ、表面がつるつるして滑りやすい、という特徴があります。そういえば、至仏山はツルツルして滑りやすかったですし、谷川岳も天神尾根は大丈夫ですが、西黒尾根は急登かつ滑りやすいです。この早池峰山も、やはりツルツル滑るところが何カ所もありました。ハヤチネウスユキソウと思いましたが、ミネウスユキソウです。ミネウスユキソウ。高木限界を超えてすぐの辺りに沢山咲いていました。登っていくうちにあまり見なくなりましたが、山頂直下になると、再び沢山咲いていました。ナデシコの仲間でしょう。タカネナデシコでしょうか。以下次回にづきます。
2025.08.11
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日本の急激な人口減少、減速の兆し見えず 昨年は90万人減る日本の急激な人口減少は減速の兆しを見せておらず、政府のデータによると、昨年の人口は90万人以上減少し、年間で過去最大の減少幅となった。総務省が発表したデータによると、2024年には日本人の人口が90万8574人減少し、総人口は1億2000万人となった。日本の人口は09年の1億2660万人でピークに達して以来、16年連続で減少。~政府は10年以上にわたり人口減少対策に取り組んでおり、近年は危機の深刻さが明らかになるにつれ、出産費や住宅費の補助から、父親の育児休暇取得の促進まで、あらゆる対策を講じ、その取り組みを加速させている。しかし、毎年出生数は減少し、死亡者数は増加している。~高齢者の割合は高く、最新のデータによると、全人口の約3割を占める。一方、出産可能で労働年齢に当たる若年成人の割合は減少し続けている。昨年も~出生数はわずか68万7689人で、1968年以降の記録の中で最低を記録した。一方、死亡数は約160万人と過去最高だった。~専門家は解決策の一つとして、より多くの移民を受け入れることで人口減少の穴を埋める可能性を指摘している。これは、自国を民族的に均質と認識する保守的な国である日本において、議論の的となっている。外国人居住者や混血の日本人は、長年にわたり外国人嫌悪、人種差別、差別への不満を口にしてきた。しかし、政府はこの選択肢に傾倒し、新たなデジタルノマドビザを導入。外国人労働者のスキルアップを図る新たな計画を策定した。そして、その効果が表れている兆候もある。最新のデータによると、日本に居住する外国人の数は昨年10%以上増加し、過去最高の360万人に達した。(以下略)---言い尽くされた話ですが、少子化の流れは当面止まりそうにありません。そして、それに対しての当面の解決策は、記事にも指摘されているとおり、より多くの移民を受け入れる、以外の選択肢はあるのでしょうか。もちろん、それが根本的な解決策ではありません。移民第一世代の出生率は高くても、二世以下は出生率は下がっていくのが通例だからです。しかしそれでも、当面の解決がなくてその先に根本的な解決があるわけはないので、仕方がないでしょう。ところが、これまた記事にあるように、日本社会には外国人嫌悪の風潮が蔓延しており、特に今回の参院選で、その潮流が著しかったのは周知のとおりです。正直に言います。わたしだって、日本にどんどん日本人が減って外国人が増えていくことを「望ましい」「そうなることが理想だ」とは思いません。でも、このまま急激に人口が減っていくこと(微減程度では収まらない、現在のようなスピードで)は、もっと望ましくないことです。私自身、子どもはひとりしかいないので偉そうなことは言えませんが、出生率を上げるための努力は必要です。しかし、もはやそれだけでどうにかなる段階ではありません。ならば外国人の移民を入れるしかないではないですか。というより、現実にはすでに日本は外国人労働力の存在がなければ社会が成り立たない状態になってきています。わたしの妻のパート(もはや私の扶養を外れて、自分で社会保険に入っています)先も子どものバイト先も、同僚は外国人だらけです。それにも関わらず、「外国人排斥」とは、そんなに日本を破滅させたいのか、と思わざるを得ません。それで彼らから出てくる「解決策」は、単純に言えば「昔に戻れ」です。女性は社会進出なんかするな、専業主婦になれ、子どもを産むこと第一の価値観を持て、と。それは「空虚な精神論」としか呼べないものです。何ら現実性がない。厳密に言えば専業主婦なんて、昔も決して多くはなかったのですが。そられの「解決」策は、現代文明が完全に破綻して、200年前300年前の生活水準、社会システムに戻ってしまった場合には実効性があるかもしれません(その代わり、その過程は阿鼻叫喚の地獄のような混乱とすさまじい数の死者が生じるでしょう)。そんな事態を望む人はいるはずがないのです。現代文明を維持しようと考えるなら、そんな「解決」策は絵空事でしかありません。それでいて、現実社会の中での解決策には、彼らはとことん後ろ向きです。移民もそうですし、仕事をする女性が少しでも結婚しやすくするための先駆的夫婦別姓制にも徹底的に抵抗しようとします。つまり、何も解決しない。そうやって、日本は今後も衰退を続けて、ある段階で破滅的な事態を迎えてしまうのかな、という悲観的な将来図しか私には描けません。きっと、平穏な老後なんて、我々の世代にはないんだろうなあ・・・・・。
2025.08.08
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最近、フォルクローレに関する話題のかなりの割合が、演奏者の死去の話になってしまい、悲しい限りなのですが、その中でも最大級に悲しい話が飛び込んできました。名古屋で活動していたサンポーニャ奏者のゆなさんが、8月2日に亡くなった、ということです。昨年7月に、人間ドックを受診したら重篤な病気が見つかったということで、それ以降入退院を繰り返しておられましたが、病状、その転移状況を聞くに及び、そう遠くない将来にこの日が来るのが避けがたいことは予期していました。でも、人がいつかは亡くなることは宿命ですが、ものには順番ってものがあります。自分より年下の(それも、10歳も年下の!)方が亡くなるのは、やはり悲しいことです。ゆなさんは、日本の女性サンポーニャ奏者としては間違いなくナンバーワンの存在であったと思います。男を含めても、あれだけ吹ける人は日本に何人もいません。そして、おそらく「女性」という括りで見れば、ボリビアでも彼女を超えるサンポーニャ奏者は、少なくとも私は知りません。日本では音楽は「女子どものたしなみ」的な価値観がないとは言えませんが(音大生は男性より女性の方が圧倒的に多いと言います)、ラテンアメリカでは音楽は男の世界であり、歌手を別にして、器楽演奏者で女性はかなり少ないのです。サンポーニャは、音域別に、もっとも標準的な音域がマルタ(通常のケーナやアルトリコーダーに近い音域)、その1オクターブ上がチュリ、逆に1オクターブ下がサンカ、更に1オクターブ下の最低音域がトヨと名前が分かれますが、彼女の場合は、音域が下がるほど凄味かましていきます。2017年「サンポーニャの集い」における彼女の演奏です。もっとも標準的なマルタを使っています。同じステージでの別の曲ですが、先の演奏より1オクターブ低いサンカで吹いています。更に1オクターブ低い「トヨ」。彼女はかなり小柄なのでやたらと楽器が大きく見えます。この楽器は通常2人一組で一人がドミソ、もう一人がレファ♯ラと、分担して掛け合いで演奏する楽器です。この楽器を1人で吹ける人はサンポーニャ奏者の中でもごく一部です(少なくとも私にはできません)。更にこれは通常のサンポーニャとは配列の違う二段式クロマチックサンポーニャで、どんな調でも簡単に対応できるのが強みではあるのですが、音の並びが通常のサンポーニャと全く違うので、持ち替えた際の難易度は高いです。わたしはかつて持っていたのですが、まったく吹きこなせなかったので、バラバラに分解して組み替えて通常のサンポーニャにしてしまいました。名古屋では、普段は「チャスカ」というグループのメンバー(動画右から2人目)として活動していましたが、仕事でお金をためては10年おきくらいにボリビアに渡航しては、現地のトップクラスの演奏家とレコーディングを行い、CDを発表してもいました。イラストを描くことを生業とされていて(イラストレーターとして独立していたわけではなく、勤務先での担当業務の一つにイラストを描くことがあったようです)その関係で自分のCDやコンサートチラシ等には、たいてい、独特の出演者の似顔絵が書かれていました。病気の転移の関係で、晩年は右手が動かず、左手で仕事をされていたそうですが、「え、これ利き腕じゃない手で書いたイラスト?」とびっくりでした。書いていても、本当に残念でなりません。ご冥福をお祈りします。あちらで、思いっきりサンポーニャを吹き続けてください。
2025.08.06
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いつ届いた、というのは秘密にしておきますが、先日、戸籍のフリガナ記載についてのお知らせが届きました。わたしと相棒と子どもと3人、フリガナに間違いはない・・・・・と、一瞬思ったのですが、間違いがありました。ここで私や家族の本名を明らかにすることはできませんが、例えば、私の氏名が「私野本名」だったとします。フリガナが「ワタシノ ホンミヨウ」と記載されていました。一見すると問題ないように思えるのですが、よーーーく観察すると「ワタシノ ホンミョウ」が正しいフリガナなので、「ホンミヨウ」は間違いです。しかし、ヨとョ、ツッ、ヤャ、ユュ、拗音、促音とそうでないカナの違いは、このように並べて書けば気付きますが、そうでなければ見落とす人はいっぱいいるんじゃないかなあ。そして、気付いても、例えばゆうちょ銀行以外の銀行口座は両者の区別がない(私の大手都市銀の口座名義は、やっぱりワタシノ ホンミヨウと同様のカナ表示です)ので、「それでよいのだ」と思ってしまう人も多そうです。(戸籍のフリガナは住民票をもとに作成しているようてすが、住民票は以前は拗音、促音のャュョッは記載できず、大文字で登録されていたため、このようになるみたいです)で、実は私も、これは大文字のままで良いのかどうか、調べたのですがすぐには分かりませんでした。というのは、ャュョッが拗音、促音という名前、ということを覚えていなかったので、「何だったかな、そうだ、ナントカ音便だな」と思って(笑)、「戸籍 フリガナ 音便」で検索しても、当然何ら情報が出てこないわけです。「戸籍 フリガナ ャ」で検索して、やっと有用な情報に行きついたわけです。修正が必要、というわけで、近いうちに修正の手続きを取りますが、フリガナにャュョッがある人はみんな同様の修正が必要だとすると、その件数たるやものすごい量になりそうだし、差に気付かずに1年が経過してしまい、家裁での修正が必要になってしまう人も大量に発生しそうですが、大丈夫なんでしょうか?
2025.08.02
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前回続きです。先程は曇天下のミネウスユキソウでしたが、今度は晴天の下のミネウスユキソウです。青空の下で根子岳山頂に間もなく到着。山頂に着きました。12時40分少し前。所要2時間半はかなり時間がかかっていますが、途中雨での引き返しと待機がなければ1時間50分程度で登れていたはずです。・・・・・それでもあまり速くはありませんが。眼前に四阿山。ホタルブクロ雨上がり直後の山頂だったので、山頂に登山者は少なかったです。着いた時には2人いましたが、私が昼食を食べている間に四阿山に向かって出発したので、山頂独り占め状態になりました。笛吹き放題タイムの到来です。・・・・・まあ結局、最後の曲を吹いている間に、今度は四阿山から2人の登山者がやってきましたが。眼下に菅平が広がっています。ただ、この辺りから再び雲行きが怪しくなってきました。キキョウ科の何か。イワギキョウと思いましたが、分かりません。ヤナギランダケカンバ帯を下って行きます。東屋まで降りてきたところで、また雨が降り始めてしまいました。一時はあんなに晴れたのに。雷も鳴っていましたが、今度は遠かったので、特に待機はしませんでした。もうここまでくれば、登山口まで下りは徒歩10分余りですから、雨でも問題ありません。登山口に売店があり、そこに駆け込んで、こんなものを食べてしまいました。前回入山料が100円値上がりしたと書きましたが、実はその代わりに入場券にこの売店での商品100円引き券が付いていました。売店前にヤナギランが咲いていました。根子岳の上の方よりきれいに撮影できました。まだちょっと雨が降っていましたが、下っていくうちに雨の上がり、また晴れ間が出てきました。途中もう一度笛を吹き、菅平からバスで上田に下ったら、途中渋滞で新幹線の乗換えに間に合わす、予定より1本後の新幹線で帰りました。と言っても、自由席だったので問題なかったですが。バス停でバスを待っている間に四阿山から下山してきた十数名の団体さんは、帰りの新幹線を予約していたそうで、間に合わずに大変だったみたいです。
2025.07.31
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先週土曜日ですが、根子岳に登ってきました。何度も登っている山です。東京を朝発で、新幹線で上田へ、そこからバスで菅平に向かいましたが、渋滞で10分ほどですが定刻から遅れました。菅平墨所の入山料が、以前は200円でしたが300円に値上がりしていました。10時過ぎに登山口に到着、根子岳に登り始めます。アザミウツボグサキイロスズメバチがいました。20分くらい登って東屋に到着。隣の四阿山には東屋はなく、根子岳には東屋があるわけです、ややこしい(笑)晴れています。シラカバの明るい樹林を登っていきます。ツリガネニンジンですかね。次第に怪しい天気になってきました。まだ午前中、11時40分過ぎなのですが、もう雨雲レーダーは雷雨の接近を告げていました。ミネウスユキソウ。いよいよ雨が降り出しました。急いで雨具を着こみますが、かなり近くで雷が鳴り始めたので、登りは中止していったん樹林帯まで下山します。雨の中のツリガネニンジン何度も登っている山だし、このまま下山することも考えましたが、新幹線でここまできて撤退はもったいないのと、絶対雨は上がるだろうと考えて、しばらく樹林帯で待機。案の定雨が上がったので、登りを再開します。もっとも、この写真のときは、晴れ間が広がり始めていたものの、まだ雨は降っていたのですが。すぐに快晴になりました。やったー!しかし、40分ほど時間を消費し、この時は12時20分。以下次回に続きます。
2025.07.30
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「石破さんしか頼れない」異例の“石破辞めるな”デモ、参加者が明かした参加理由…周囲からは冷ややかな声も参院選で与党過半数割れの大敗を喫した結果責任を問われ、与野党から“退陣要求”が噴出している石破茂首相。そんななか、7月25日に石破氏の“続投”を求めるデモを首相官邸前で開催するという告知が、Xを駆け巡った。~そんななか、7月23日にあるXユーザーが、首相官邸前でマイクやスピーチを伴わない石破氏の『激励』デモを開催すると告知。この投稿が立ちどころに拡散され、25日夕時点で1万近“いいね”が寄せられる反響を呼ぶことに。これまで“辞めろデモ”が行われたことはあったが、“辞めるな”と訴えるデモは極めて異例だが――。「デモに賛同を示したユーザーのなかには、野党支持者も多くみられています。石破首相が消費税減税など多くの野党が公約として掲げた政策に否定的だったことを考えると、矛盾しているように見えますが、次の総裁候補筆頭に保守色の強い高市早苗氏があがっていることから、その流れに抵抗を抱くリベラル層を中心に石破首相を再評価する動きが強まっているのです」(前出・政治部記者)~デモに参加した女性はプラカードを手に持ちながら、こう話す。「石破さんが辞めちゃうと、右派色の強い人が出てきてしまうことが心配。参院選では、参政党のような政党も台頭しましたし。ガラッと空気が変わり始めて、排外的な動き、改憲に向けた動きも加速しそうで。次の世代の子たちのためにも、絶対に食い止めたい。立憲民主党の野田さんでは役不足だから、今は石破さんしか頼れる人がいないと思う。“消去法”とでも言うんでしょうか」(以下略)---わたしとしては、さすがに「石破辞めるな」とは叫びたくありません。ただ、少なくとも自民党が政権に復帰して以降の、安倍、菅、岸田のどの政権より、石破の方が、良いとは言いませんが、「マシ」ではあると私も思います。さらに、石破が辞職した場合に予想される高市とか、小林鷹之とか、小泉などの政権と比べても(神谷宗幣などはいうまでもなく)マシであると思います。だから、前述のとおり辞めるなと叫ぶ気にはなれないものの、「石破は退陣しろ!!」と叫ぶ気もありません。ただし、です。引用記事によれば、このデモの参加者に自民党支持者はほとんどおらず、野党支持者が中心だったようです。一方で「岩盤保守層」(ネトウヨ層)は、日々石破に対する非難を繰り返しています。では石破辞めるなと叫んでいる(少なくとも思っている)のは左派、リベラル派ばかりなのかというと、そうではなさそうです。「石破首相辞めるべきだ」41% 「必要ない」47% 朝日新聞社世論調査朝日新聞社が26、27の両日に実施した全国世論調査(電話)で、か尋ねたところ、「辞めるべきだ」が41%で、「その必要はない」の方が47%とやや多い結果になった。よいと思う政権の枠組みとしては、自民、公明両党の連立政権に「野党が加わる」が56%を占め、(以下要ログイン)---会員登録していないのて前文は読めませんが、グラフを見れば一目瞭然です。参院選の結果を受けて石破茂首相が辞めるべき41%で、「その必要はない」が47%、やめる必要はないと思っている人の方が多いのです。更に、自民党支持層では、辞めるべき22%でその必要かないが70%にも達しています。つまり、ネット上で「岩盤保守」の連中が勇ましく叫んでいる内容は、自民党支持者の代表的意見というわけではないわけです。岩盤保守(ネトウヨ)層もまた、自民党支持層の一部でしかない、ということなのでしょう。かつての安倍元首相への狂信的支持などから、「岩盤保守」が必要以上に過大評価されているだけのことです。そして、自民党の敗北は石破が悪かったせいかというと、これには他ならぬ自民党で「最後に当選した人」が異論を言っています。“ド正論”指摘の鈴木宗男氏「裏金議員はどう受け止めるのか」自民内の石破おろしの動きをけん制鈴木宗男氏は「執行部の責任を問う前に、(旧派閥政治資金パーティーをめぐる)裏金問題のけじめをつけないと党の再生はない。責任は全員にあり、執行部だけに矢を向けるのはフェアじゃない」などと指摘していた。~「鈴木さんの言っている裏金議員に対する処分の甘さが昨年10月の衆院選挙、6月の都議会議員選挙結果となり、今回の参院選挙にも大きく影響したと思います。鈴木さん、自信を持って。裏金議員が選挙敗北の大きな要因で、石破さんに責任を押し付けるのは卑怯です」と言った声が寄せられた。わかる人はわかっていると納得した次第だ。(以下略)---鈴木宗男のこれまでの行動や主張に賛同はできませんが、この言い分については「もっとも」と思わざるを得ません。自民党内で石破に反感を募らせる裏金政治家たちは、おそらく「安倍元首相の目が黒ければ裏金問題なんかおおごとにさせないでくれただろう。石破がきれいごとを言いやがったばかりに」という思いを、保守イデオロギーで化粧しているのが実態であろうと思います。確かに、安倍元首相が健在なら、裏金騒動で安倍派大量処分で派閥解体、なんてことはさせなかったでしょう。ネトウヨ文化人を総動員して「裏金なんて問題じゃはないんだ、正しいんだ」キャンペーンを張って、問題の矮小化に努めたでしょう。しかし、それで、この問題についての国民の怒り、不信感が消えたはずはありません。不十分ながらも石破首相が見せた対応すら行っていなかった場合、参院選の結果は自民党にとってさらに厳しいものだったと私は思います。というわけで、私は別に石破を支持なんかしませんけど、でも自分たちの責任を棚上げした裏金議員たちが「石破辞めろ」と唱和している姿を見ると「こいつらの言うとおりにすれば、自民党はもっと支持を減らすだろうな」としか思えません。
2025.07.28
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先週の3連休は、諸事情により20日に出勤したため、3連休にならず、最終日の21日だけ出かけました。奥多摩湖!が、目的地ではなく、そのさらに先へ。海抜1472mの柳沢峠まで行ってきました。現時点では、スクーターで到達した最高標高地点てす。本来の目的は鳥撮影のはずだったのですが、前日の仕事の疲れであまり早起きができず、到着が10時を過ぎる状態だったので、鳥はほとんど撮影できず。大菩薩嶺の比較的近くみたいですね。山歩きのつもりではなかったので、登山靴ではなくジョギングシューズだったのですが、問題のない登山道だったので少し登ってみました。峠が1472mで、そこから少し登ったので、標高1500mを超えているはずです。登山前提ではなかったのと、雨雲レーダーが夕立の発生を告げていたので(まだ午前中ですが)、途中で引き返して笛練習。フルートも持っていきましたよ。調べたところ、登山道より並行する林道の方が鳥撮影スポットみたいなので、そちらも歩いたのですが、何も出てこず。昼近い時間なので仕方がありません。峠には茶屋があります。お昼をいただきました。雨雲の接近がなければもうちょっと鳥撮影にアタックしたかったですが、やむを得ず帰路につきます。しかし、途中で雨にあってしまい、とりあえず「道の駅たばやま」に逃げ込みました。少し雨宿りすると雨が上がって晴れたので(というか、日差しはずっとあって、天気雨状態でしたが)再び走り出したのですが奥多摩湖につく辺りでまた雨雲に追いついてしまい、再び雨。雲が低く立ち込めて、路面にガスがわいています。写真だと一見ミストっぽくて涼しそうですが、もわっとする湿気と暑さでした。先ほどの柳沢峠は標高が高くて涼しかったですが、奥多摩湖はずっと標高が低いですから。この後再び晴れ、それ以降は雨に降られることなく帰宅できました。片道約100km前後、往復で200km前後を走りました。次に行くときは、鳥撮影にするか山登りにするか、どちらにしてもあと1時間半早く出発する必要がありそうです(それでも到着は8時過ぎかな)。今回は到底そんな時間に起きられませんでした。
2025.07.23
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「この県(くに)を愛して何が悪い」ぐんまちゃん、Xで参政党応援の匂わせ投稿して炎上→削除して謝罪群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」のX公式アカウントが7月13日、参政党を応援しているかのように受け取れる内容を投稿したことから、批判が殺到する事態となっています。問題の投稿には「この県(くに)を愛して何が悪い!!」というメッセージとともに、ぐんまちゃんと一緒にスタッフ2名がオレンジ色のパーカーを着て片手を挙げて応援しているような写真が添付されていました。パーカーはぐんまちゃんキャラバン隊の公式衣装ですが、写真を拡大しないと分からず、パッと見は参政党のイメージカラーであるオレンジの服を着て応援しているかのようでした。衣装は「ぐんまちゃんキャラバン隊」のもの。問題の投稿より衣装部分を筆者が拡大。また、文章そのものも「この県(くに)を愛して何が悪い!!」と愛国主義のような内容だったため、投稿に対して「排外主義だ」、「マスコットの政治利用は良いのか」、「ぐんまちゃんの利用規約に反している」といった批判が殺到し、炎上状態となりました。そして投稿から約5時間後、ぐんまちゃん公式アカウントは投稿を削除。その後は沈黙した状態となっています。(以下略)---このくにを愛してなにが悪い、ですか。(県と書いて「くに」と読ませたようですが、おそらくその含意は県ではなく国家を指しているのだろうと思われるので、以下はすべて「国」という前提で書きます)そりゃ、国を愛することは自由です。国を愛してはいけない、とは思っていないし、誰もそんなことは言っていないでしょう。しかしながら、歴史を紐解けば、「愛国心」を売り物にした連中が国家を牛耳った時、国は発展したり栄えたかというと、むしろ逆です。国家を破滅に至らしめたのは、たいていの場合、自称「愛国者」たちです。現在進行形の至近の例で言えば、米国ではトランプとその取り巻きが、「アメリカ・ファースト」を呼号して、関税の大幅引き上げなどを行っています。まだ、その経済的な成否は明らかになってはいませんが、常識的な経済観念から考えれば、あの高関税によって米国が経済的に得をするはずがありません。米国といえども、輸入なしで経済が回るはずがないからです。もちろん、米国の消費者が手にする輸入品の価格が大幅に上昇することになるのは言うまでもありませんが、それだけではなく、あらゆる工業製品も、その原材料のすべてを国内だけで調達しているわけがありません。主観的な「愛国心の発露」は、彼らの自尊心を満たす代償として、経済への深刻な悪影響を及ぼしています。ロシアもそうです。プーチンが、(本人の主観では)愛国者であることに疑いはありませんが、彼の行っていることがロシアの利益になっているでしょうか?私はウクライナは最終的にロシアには勝てないだろうと危惧していますが、ただウクライナの侵略の成否は別にして、それが成功したとしても、ロシアの国力と国際的地位に大きな傷を残していることは明らかです。これらは米国やロシアだけの現象ではありません。わが国では愛国心に満ち溢れた軍人たちが国の進路を誤らせ、無謀な戦争によって国中を焼け野原にしてしまったのは、八十数年前のことです。ドイツでは「アーリア人至上主義」を掲げた政党が独裁的権力を手にして、やはり国を破滅に導きました。もちろん、どちらの例でも自国が焼け野原になった以上に、近隣諸国や異民族に深刻な被害を与えたのですが。愛国心に限らず、愛は一般的に、人生においてとても重要なものですが、コントロールできなくなると極めて危険なものでもあります。そして、様々な愛の中でも、愛国心ほどコントロールを失ったときに危険が大きいものはないことは。まさしくこれらの例が証明しているところです。国を愛することは悪いことではありません。しかし、国を愛していることを売り言葉にして人々の支持を集めようとすることは、いささか危険です。「愛国心は悪党どもの最後の隠れ蓑」という警句があるではないですか。更に、「国を愛して何が悪い」になると、前述のとおり愛国心がコントロールを失っている状態と考えざるを得ません。そこには、愛国心を錦の御旗に掲げれば、何を言っても、あるいはやっても許されるべきだ、という「愛国無罪」の考え方が入り込んでいるからです。「お前は(あるいは誰それは)国を愛していないのか」「お前は(誰それは)売国奴だ」ここまで来たら、本当に猛毒です。自分こそが愛国心の程度を判定する全知全能の神、というわけです。国全体がそんな方向に流れてしまったら、80年前の破滅をまた繰り返すことしになりかねません。だから、私はあえて言いましょう。「国を愛することは悪くはありません。でも、『国を愛して何が悪いか』という言い方は、愛が暴走して国を破滅させるから悪いのです」と。
2025.07.19
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前回の続きです。熊野岳山頂付近は平坦てす。左遠方に蔵王ハイラインの終点(山頂レストハウス)と、刈田岳が見えます。そして、熊野岳から蔵王ハイライン側は登山者がさらに多いようです。熊野岳の一角にコマクサの群生地がありました。こういう他の植物が生育できないような砂礫地に生え、高山植物の女王とも言われます。御釜の底が見えた!蔵王の御釜。蔵王連峰の火口にできたカルデラ湖てす。神秘的なエメラルドグリーンの水ですが、PH3.5という、お酢に近い酸性で、生物は何も生息していないということです。カルデラの縁を少し歩いて、先ほどとは離れた地点から御釜を撮影します。言うまでもなく蔵王は火山で、現在の出のところ最後の噴火は1940年だったようです。近年、何度火山性地震、火山性微動が観測されています。蔵王ハイライン終点近くから熊野岳を撮影。平らな山です。ハイラインの山頂レストセンターの少し向こうに刈田岳の山頂がありますが、ハイライン終点からだと徒歩10分もかからない至近距離です。刈田岳付近から、また御釜を撮影。熊野岳と御釜。ハイライン終点から熊野岳も至近距離です。往復で1時間半しかかかりません。しかも、見てのとおりのなだらかな山容ですから、そりゃ登山者が多いのも分かります。登山というより、ほぼ散歩。熊野岳ハイラインの山頂レストセンター。御釜を見物するだけなら、ここからほとんど歩かずに見ることができます。山頂レストセンター前から見た御釜。確かに素晴らしい景色ですか、人も多いです。ハイライン終点にはバスは山形側と宮城側(夏期のみ)いずれも1日1往復しかありません。下山のバスはどちらも13時発。これに乗って帰りましたが・・・。途中、往路の終点だった蔵王温泉バスターミナルで途中下車。山中でも少し笛は吹いたのですが、前述の13時発のバスの時間の関係であまり時間を取れなかったので、改めて笛吹きタイムです。(蔵王温泉バスターミナルからは1時間に1本バスがあります)そして、せっかく蔵王温泉まで来たんだから、お風呂に入らない手はありません。実は、標高差500m程度の比較的軽い山登りだったし、地蔵山から熊野岳までは寒くて長袖を着こむくらいだったので(熊野岳から先は再び晴れて、上着は脱ぎましたが)、そこまで汗だくにはならなかったのですが、やっぱり温泉には入っておきたいので、笛吹きタイムのあとは入浴。で、山形まで戻って、復路は山形新幹線で帰宅しました。車両故障による機材繰りの関係で東京まで直通のはずの新幹線が福島乗換えになってしまいましたが。ともかく座って帰れたのでよしとします。
2025.07.16
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昨日、夜行日帰りで蔵王に行ってきました。人生初の山形県です。3月に家族旅行で蔵王に行きましたが、その際は宮城県側だったので、今回初めて山形県に足を踏み入れました。夜行バスで山形駅へ。乗り換えて路線バスで蔵王温泉バスターミナルへ。そこから徒歩5分くらいの蔵王中央ロープウェイで鳥兜山まで登ります。蔵王はスキー場が多いので、リフト、ロープウェイがいくつもあります。スキーシーズン以外はリフトは営業していないようですが、ロープウェイは運行しています。始発(8時30分発)に乗ったのですが、晴れた日曜日にもかかわらず結構ガラガラで、登山者が私を含めて3~4人と中国人(か台湾人)の観光客家族3人しか乗っていませんてした。鳥兜駅です。なかなか穏当ではない名前(笑)ですが、山頂駅の位置が「鳥兜山」なので仕方がありません。トリカブトがいっぱい生えているんですかね。鳥兜駅は標高1387m。まだギリギリ落葉広葉樹林帯みたいです。周囲はブナ林でした。アザミが咲いていました。前述のとおり、乗客はガラガラで、他の登山者はとっとと行ってしまったので、やや遅れて一人で歩き始めました。最初は舗装道路、やがて登山道はスキー場のゲレンデを歩いたり、時々そこから外れたり。どうもこのルートを歩く登山者は少ないようで、指導標が少なく、他の登山者ともほとんどすれ違わず(途中2人だけ)、ゲレンデではない場所が登山道になっているところは、こんな状態で下草狩りもしていません。ここではゲレンデが登山道になっていますが、わたしの経験則では、スキー場のゲレンデが(営業期間外の無雪期とはいえ)そのまま登山道にしている場所は少ないので、本当にこれが登山道なのか、どうも不安を感じながら歩いていきます。営業期間外のリフト終点に十数人が集まっていました。服装から登山ではなさそうだと思ったら、トレイルランの人たちだったようで、ここから一斉に駆け下っていきました。周囲はいつの間にかオオシラビソの亜高山帯に入っている・・・・・はずですが、肝心のオオシラビソが軒並み枯死しています。蔵王と言えばオオシラビソの樹氷が有名ですが、そのオオシラビソがかなり枯死しているようでした。蔵王ロープウェイの地蔵山頂駅に到着。だいぶ登ってきたところでこのロープウェイ駅に到着したことでわかるように、この山頂駅は海抜1661m(途中に1回乗換えあり)で、私が乗った蔵王中央ロープウェイよりも200m近く高い標高まで行くことができます。なのに、なぜそのロープウェイを使わなかったかと言えば、これを使ってしまったら、もはや登山ではなく散歩に近い領域になってしまうからです。でも、どうやら大多数の登山者はこちらを使うみたいですね。というのは、このロープウェイ駅から先は登山者を頻繁に見かけるし、登山道もそれらしくちゃんと整備されていたからです。地蔵山への登り。山頂は目の前です。やはりオオシラビソの枯死が目立ちます。地蔵山に到着。海抜1736m、つまり先ほどのロープウェイ山頂駅から登ったら、標高差は70m余りかない、ということです。地蔵山山頂からの眺め。写真右寄りの青緑の屋根が、乗ってきた蔵王中央ロープウェイの鳥兜駅だと思います。その左下に蔵王温泉の市街地があり、左遠方は山形市周辺の市街地です。遠方の月山が見えます。あちらはまだ残雪がたっぷりです。地蔵山までは雲が多めながら晴れでしたが、そこから蔵王の最高峰熊野岳に向かうと、ガスがかかって日差しがなくなりました。ここまで半袖Tシャツで登ってきましたが、寒くて上に長袖を着ました。ハクサンチドリが咲いていました。熊野岳山頂に近づくと、再び視界が開けます。そして、登山者が一気に増えてきました。熊野岳山頂神社に到着。熊野岳山頂。1840mという記述と1841mという記述が同居していますが、どっちが正しいのでしょうか(笑)昭文社の登山地図にも両方の数字(1841mと1840.3m)が出てきますが、読み解くと、おそらく最高地点は1841mだが、三角点の標高は1840.3m、四捨五入して1840m、ということみたいです。以下次回に続きます。
2025.07.14
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1週間前になりますが、神奈川県宮ケ瀬ダムの上流、早戸川林道に行ってきました。PCX160で行きました。朝早く出発できず、8時前とだいぶ遅かったため、公務は結構渋滞にはまりました。天気が若干怪しく、一時小雨が降りましたが、それ以上の降りにはなりませんでした。これで走行距離が1000kmを超え、また燃費が(燃費計の表示によれば)リッター50kmを超え、現在50.8km/Lとなっています。DIO110であれば、夏場なのでリッター60km近いところまで達しているはずなので、リッター辺り10kmほど燃費は悪いようです。が、一般的に言えば「相当に燃費が良い」ということになるでしょう。ひたすら急加速と急ブレーキをつけ、スピードを抑え気味に走った結果ですが。ここから先は車両は入れないので歩きます。日差しはほとんどなかったですが、湿度が高くて、蒸し暑かったです。走っている間は涼しかったですが。この橋から、カワセミを狙ったのですが、残念ながらフラれました。小一時間粘ったところで、雨が降り出したので撤収してしまいました。(冒頭に書いたとおり、結果として小雨以上の降りにはならなかったんですけど)来たのは3回目ですが、肝心の鳥は、実は毎度フラれて一度もヤマセミ(その他の珍しい系の鳥も)を撮れていません。今回も、キビタキのさえずりが聞こえたのですが、姿を捕らえることはできませんでした。鳥撮影スポットとしてしか来たことがありませんが、実はかなり景色もよいところです。帰りに笛練習してから帰りました。
2025.07.12
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コムアイ、参政党に言及「オーガニック志向だし」「わかるよ?わかるけどさ!」自身の支持政党明かす「水曜日のカンパネラ」の元ボーカルでアーティストのコムアイが、インスタグラムのストーリーズで参政党について言及した。コムアイは「参政党否定ばっかりしてきたけどさ」「私かなり参政党支持層と近い好み持ってるんだよね」「こんなこと書いたらこっちきなよって言われそうなくらい笑」と切り出した。「ワクチンなるべく打ちたくないし(子どもの頃からずっと嫌い)」「オーガニック志向だし」「抗生物質も五年に一度くらいしか飲まないし(腸内環境を維持するため)」「国内ではないけど自然出産だし」「日本の伝統文化に誇り持ってるし習ってるし」と参政党と親和性が高い点があることを認めつつ、「わかるよ?わかるけどさ!って気持ち」「でも私にとって、たとえば野菜は在来種食べたいことと日本人ファーストって言えちゃうことは全然話が違う」「外国人やLGBTQを条件付きで受け入れようとする姿勢も差別的で無理!」「新憲法内容も無理なもの多過ぎて吐きそうで省略するけど」と性的少数者や外国人を受け入れる姿勢を見せない参政党にNOを突き付けた。「政治思想は趣味志向と別で育ててきたものなのかも?と気づく、同じと思ってきたんだけどな?」「ナチスが最初聞こえがよいことで支持を集めたその内容をふわっふわっと思い出すんだよね」「だから無理!ってセンサーが働く」と支持を伸ばす参政党をナチスになぞらえた。「でも私の周りではこの政治思想と趣味志向の組み合わせの人 結構いると思ってて」「自分でねじれに思うのも変なことだし リベラル側がいろんな人たちを取り込んで来れなかったことを考えないと長期目線では否定ばっかじゃ進めないというか面白くないなと思う」と既存のリベラル政党が広く支持を集められてこなかった点にも言及し、「新党じゃないと無理?」「でもとりあえず批判大事!」とつづった。続けての投稿では「~私が今回共産入れるけど社民もありだと思う」と共産党へ投票することを明言し~た。---なるほど。コムアイと言えば、私にとっては(元々は森口博子の持ち歌ですが)この曲です。水の星に愛をこめて(機動戦士ガンダムThe Origin・エンディングパーション)リベラル志向の方だとは、まったく知りませんでした。考えて見ると、元々は少なくとも日本ではオーガニック志向、食品添加物懐疑といった傾向(最近の言い方だと「意識高い系」になるのでしょうか)は、左派、リベラル派との親和性が高いとみなされていました。反ワクチンも、コロナ騒動の最初期には、左派系、リベラル系の主張というイメージ(実態はともかくイメージだけは)がありました。で、実際のところ、左派系でそのようなイメージをある程度体現しているのかれいわ新選組であろうと思います。参政党という、極右側からオーガニック志向、食品添加物懐疑、反ワクチンなどを叫ぶ政治勢力が出てくると、それまで登り調子だったれいわ新選組がかなり支持率を減らす事態となっています。れいわの支持層の一部が参政党に移ってしまったことが示唆されています。れいわも、若干政治的左右が明確ではない要素があるものの、基本的には左派、リベラル派勢力に属すると思いますが、その支持層は、必ずしも左派、リベラル的な側面を全面的に支持していたわけではなかった、ということなのでしょう。なので、コムアイ氏が「こんなこと書いたらこっちきなよって言われそうなくらい笑」と書くのは、なんとなく分からないこともありません。実のところ、私の相棒もやや反ワクチン的(私や子どもがワクチンを打つことに反対するような狂信的タイプではありませんが)だし、オーガニック志向、スピリチュアル志向、やや陰謀論的な側面など、世の平均値よりは強めに持っています。そんな相棒は、今も熱心に共産党に票を投じています(「れいわ」に入れたときもあるようですが)。私自身は、何度か書いているように、松竹氏除名騒ぎで共産党に対して醒めてしまい、もはや「たまに投票することがある」という以上の熱意は喪失していますが、相棒の方はいまだに熱意を維持しているようです。でも、参政党の主張を見ていると、なんとなく、相棒の志向と「紙一重」とまでは言いませんが、相通じるものがなくはないな、と思えてしまうのです。もちろん、相棒は極右的価値観には一切親和性がないので、相参政党支持に鞍替えするようなことはないと思いますが。れいわ支持層があっという間に参政党に流れてしまったというのも、そういうことなのかなと思います。そして、「 リベラル側がいろんな人たちを取り込んで来れなかった」というコムアイ氏の指摘は、そのとおりだろうと言わざるを得ないでしょうね。
2025.07.09
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