inti-solのブログ

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2009.01.06
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 戦争と平和
この日記は、1月1日の日記 「あけましておめでとうございます」のコメント欄

> ほとんどあなたのおっしゃるとおりだと思う。しかし、現在、そのイスラエルは犯罪国になってますか。

イスラエルを犯罪国として指弾している国は数多くあります。北朝鮮もそうです。ただし、おそらくあなたは東京裁判のような戦犯の断罪のことをおっしゃっているのでしょう。
確かにイスラエルの犯罪行為は戦犯法廷で断罪はされていません。けれども、もしイスラエルという国が破綻に至り、政治体制が崩壊し、外国の統治を受ける事態となれば、各種戦争犯罪が裁かれることになる可能性は低くありません。ルワンダ、旧ユーゴ、カンボジアがそうです。イラクのフセインもそうでしょう。
つまり、イスラエルが(北朝鮮もそうですが)今ここで踏みとどまり、引き返すことができれば、将来その犯罪が法廷で断罪されることはないけれど、破滅まで突っ走り続ければ断罪されることになるだろう、ということです。

> 曖昧なことを書いてしまったのは確かです。お手数をかけ煩わせたのは申し訳ない。
> しかし、島根県の漁業の人々は実際に韓国から被害を受けている。対馬も韓国だといい始めている。ホントに国は国民を守れるのか、米は信用できるのか、あなたのおっしゃることは間違ってないだろう。けど大丈夫なのかどうなのか、不安に感じている。某幕僚長をもてはやす動きがあるのもその表れなのでは。
> 資源も盗られて領土も盗られて生きていけるものなのか。ほんとはあなたのおっしゃってるようなことを声を大にして言いたい。しかし、不安は消えない。


力で相手を押さえつけることは、短期的には不安の解消になるとしても、長い目で見れば、より大きな不安を招き寄せることにしかなりません。
はっきり言えば、「強い軍がなければ、戦争できるようにしなければ」という方向性は、ある種の麻薬のようなものだと思います。麻薬を使えば、その場では不安感はなくなり気分は高揚します。しかしその後、事態は一層悪化するし、依存症になります。

断っておきますが、対馬という現に日本人が住んでいる領土と、誰も住んでいない無人島を同列には論じられません。領土はただのモノに過ぎませんが、そこに住んでいる人々の暮らしはただのモノではありませんから。
しかし、それを守るのに「強い軍がなければ、戦争できるようにしなければ」という麻薬を使うのは、解決策として有効ではないと思うわけです。

かつて、李承晩政権時代の韓国が韓国側の主張する境界線(李承晩ライン)を越える日本漁船に銃撃して犠牲者を出したことは事実ですが、日韓基本条約によって李承晩ラインは撤廃されて、それ以降そのような事件は起きていません。対馬についても同様で、確かに太平洋戦争直後に、韓国が対馬「返還」を要求したという歴史的な事実はあるけれど、現在の韓国政府は対馬の領有を主張していません。「対馬も韓国だといい始めている」というのは、事実は全く逆で、かつては対馬も韓国だと言っていたけれど、今は言わなくなったのです。もちろん、対馬は韓国領だという韓国人はいますよ。そんな決議を採択した市議会もありましたね。しかし、韓国政府が対馬を韓国領だと主張したことは、日韓基本条約締結以降はないはずです。
これは、曲がりなりにも日韓の関係改善が多少は進んできたことの成果です。もちろん、今なおいろいろな問題はあります。関係改善の経緯には不純な動機もあった。しかし、もし日韓双方が「目には目を、歯には歯を、力には力を」という対応で、日韓基本条約すらなかったら、どうでしょう。李承晩ラインは健在で、今も日本海には銃弾が乱れ飛んでいたかも知れません。「対馬は韓国領」という主張も、行きがかり上、政府の公式主張であり続けたでしょう。そういう関係の方がより好ましかったのでしょうか。私には、とてもそうは思えないのですが。





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最終更新日  2009.01.06 23:34:31
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