inti-solのブログ

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2009.07.07
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: 環境問題
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090707-00000856-yom-soci



欧州連合(EU)のバローゾ欧州委員会委員長は7日、地球温暖化防止に向け、イタリア・ラクイラで8日開幕する主要国首脳会議(サミット)で、産業革命以降の地球の気温上昇を2度以内に抑える目標で合意を目指す考えを明らかにした。
バローゾ委員長は、ブリュッセルで行われた記者会見で、気温上昇の抑制に関する合意を今回のサミットの「重点目標」と位置づけた。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、気温上昇が2度を超えれば人類の暮らしに深刻な影響が出ると警告している。
バローゾ委員長はまた、「先進国は(温室効果ガス削減を)先導する特別な責務を負うが、それだけでは十分ではない」と述べ、中国やインドなど途上国を含む9日の主要経済国フォーラムで「世界全体で2050年までに50%の排出削減」を主張する考えを示した。
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2度というと、たいした違いではないような印象を受ける人もいるかも知れませんが、そうではありません。全世界の年間の平均気温が2度違うというのは、これはかなり大きな違いです。例えば、東京の年平均気温は15.9度です。一方、南国鹿児島の年平均気温は18.3度、東京と2.3度しか違いません。
東京の気温が鹿児島並になったら、やはり様々な問題が生じるでしょう。
もっとも単純な例で言うと、降雪量が激減します。雪の量が減ると何が困るかというと、水不足が生じる可能性が高まります。

東京都水道局が 貯水量の推移を公表
利根川水系の貯水量を見ると分かりますが、3月中旬から4月にかけて、どの年も貯水量が急増しています。この時期は、梅雨時や台風シーズンのように、雨が大量に降る季節ではありません。それなのに何故貯水量が急増するのかというと、この時期に雪解け水がダムにたまるからです。従って、もし積雪量が激減すれば、利根川水系の春先の貯水量に大きな影響が生じます。
荒川水系や多摩川水系は、水源地が豪雪地帯ではないので、3月4月にそれほど貯水量は増えていませんが、貯水量は荒川水系と多摩川水系を合わせても、利根川水系の半分にしかなりません。
そのほかにも、農業には多大な影響が生じることは間違いありません。以前にも書いたことがありますが、農業というシステムそのものが、気温や降水量が年によってあまり激しく変動しない前提で作り上げられている技術です。短期間の間に気温が2度も変動したら(気温上昇であれ下降であれ)、相当大きな打撃があるでしょう。





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最終更新日  2009.07.07 22:20:00
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