inti-solのブログ

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2011.01.21
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: 医療・衛生
http://www.asahi.com/national/update/0121/TKY201101210414.html


インフルエンザの流行が全国的に注意報レベルに達したことが21日分かった。国立感染症研究所が最新の1週間(1月10~16日)に全国約5千の定点医療機関のインフルエンザ患者数が、1医療機関あたり12.09人だったと発表した。前週(5.06)から倍増、注意報発令レベルの10を超えた。
年齢別では20代以上が6割近くを占め、厚生労働省は2月上旬ごろのピークに備え、手洗い・せきエチケットと予防接種を改めて呼びかけている。全国の患者は78万人と推計される。今季は累計で165万人になり、感染が急速に広がっている。18日現在、22人が死亡、72人が重症との報告がある。
都道府県別では、沖縄が警戒レベルを超えて55.26(前週25.90)になった。このほか佐賀27.87(同11.41)、福岡24.81(同11.53)、宮崎24.08(同7.25)、長崎20.43(同9.29)と続く。
今季は昨季に比べて20~50代に患者が多い。感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は「こうした働き盛りの世代は、予防接種を済ませていない人が多いので注意を。重症化が心配な妊婦や呼吸器の持病などがある人は急いでワクチン接種を受けて欲しい」と話している。
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皆様くれぐれもお気をつけください。東京も、現在急激に流行しているようです。というか、我が家はすでに手遅れで、子どもと私がインフルエンザになりました。やっと治ったところですけれど。子どもは今日から学校に。私は4日も休んでしまったので、明日は休日出勤。本当は、今日は出勤しようと思えば可能だったのですが、うつしちゃいけないですからね。仕事が・・・・・・と思いつつも自重しました。さすがに明日は大丈夫。というか、休日出勤なら同僚にうつす心配はない(こともないか、多分来ている人が他にもいるから)。
月曜日に発熱して、夜帰宅したら子どもが「インフルエンザ陽性だった」というので、あわてて私も火曜日に医者に行ったら、やはり陽性。そのときにも、他にも「インフルエンザ」と診断されている人がいましたし、実は職場でも私の前に一人、私の後に2人インフルエンザが出ているので、かなり大流行モードかも知れません。簡易検査では季節性か新型かは分からないと言っていましたが、今は新型の方が主流とも言っていましたので、多分新型なのでしょう。
我が家は、私と子どもの他、その前に、我が相棒も風邪を引いていました。相棒は医者に行かずに治ってしまったので、本人は「インフルエンザではない」と主張していますが、多分あれもインフルエンザだっただろうと思われます。子どもはリレンザを、私はタミフルを処方されました(「どっちがいいですか」と聞かれて、分からないので「どちらでも良いです、よく利く方を」と言ったらタミフルにされました)が、その後で新聞報道を見たら、数パーセントの割合でタミフル耐性ウィルスが出現しているようですね。リレンザは耐性ウィルスはまだないらしい(今後出てくるかも知れませんが)。そうか、しまったと思ったのですが、とりあえず私にはタミフルは効果があったみたいです。



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で、こういうときに読むと、なかなか心楽しくなれるSF小説があります。

小松左京 「復活の日」

インフルエンザ(正確に言うと、インフルエンザウィルスを隠れ蓑にするMM-88という超猛毒生物兵器)によって、南極観測隊を残して人類が絶滅する話です。そういえば、この本を初めて読んだのは中学生か高校生の頃だったのですが、やっぱり風邪(インフルエンザではなかったけど)を引いているときだったので、すごく怖かった記憶があります。何しろ死屍累々の話ですからね。
で、せっかくだからインフルエンザ記念に(何じゃ、そりゃ)、またあの本をと思ったら、どこかに行ってしまいました。うーーーん、残念。

ところが、この小説は映画化されているんですが、この映画がほぼ全編YouTubeにアップされているんですよ。(URLは紹介しません。そのうち削除される可能性もありますから)
映画版は見たことがなかったので、今回初めて見てみました。原作の時代設定は1960年代後半(発表されたのが1964年だから)ですが、映画は15年後の1980年公開なので、時代設定は1982年に変えられています。
映画も、原作同様に死屍累々の描写がいっぱい。繁華街で自衛隊が遺体を次々とトラックに積み込んだり、遺体の山に火炎放射器で火を放つシーンは、骸骨があちこちに散乱するシーンなど、かなり強烈です。ただ、やっぱり中高生の時読んだ原作の方が、そのシーンのインパクトは遙かに強烈に感じました。(さすがにこの年にもなると、中高生の頃とは人生経験が違うから)
それに、もし鳥インフルエンザのH5N1が人間の新型インフルエンザ化したら、この映画に出てきた死屍累々の表現、医療機関の修羅場の表現が、現実になる可能性だってないとは言えません。(もちろん、人類が滅亡するわけではないけど)
そういう意味では、大きく時代を先取りした作品とも言えます。もっとも、1917年のスペイン風邪大流行にヒントを得て作られていると思われるので(作中でも、度々「スペイン風邪の時は」という話が出てきます。原作が書かれた時点では、まだスペイン風邪から50年経っていなかった)、そういう意味では、これは古くて新しい問題なのでしょう。

それにしても、とにかくすごく金をかけている映画で、南極で撮影しているんです。しかも、チリ海軍の本物の潜水艦を使っている。この潜水艦は、ソ連とイギリスの潜水艦を一隻二役で演じています。ソ連潜水艦として「出演」しているときは、浮上時にソ連の国旗を掲げているんですけど、当時のチリは、ピノチェト独裁政権。国内の左翼勢力を大弾圧して、中国以外の社会主義国全部と断交したあのピノチェトの海軍が、外国映画のためにお金をもらえば潜水艦にソ連国旗を掲げた撮影に応じるんだなあ、と。


ま、惜しいことに、設定では原子力潜水艦役なのですが、問題の潜水艦は第二次大戦時の米軍潜水艦の中古なので、どこからどう見ても原子力潜水艦には見えないんです。艦首が涙滴型じゃないし、そもそも甲板に大砲を備えているし。

で、YouTubeを検索したら、この潜水艦の艦長だったトレド・デ・ラ・マサ提督という人物の、映画撮影の思い出みたいな番組がありました。(チリの番組でしょう、スペイン語です)
http://www.youtube.com/watch?v=MrQmpSoW45s





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最終更新日  2011.01.21 23:03:49
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