inti-solのブログ

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2011.05.22
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カテゴリ: 環境問題
ここ数日、結構な暑さが続いていました。今日は午後から雨で、気温も下がってきましたが、昨日の東京は最高気温が27.6度で、今年最高を記録したとか。午後11時をすぎた時点でも、室内温度は約28度ありました。我が家では、この程度の気温だとクーラーをつけることはありません。笛の練習の際は窓を閉め切っているのでちょっと暑かったですが、我慢できないほどではありませんが(窓を閉め切っている間も、扇風機すら動かしていませんから)。ただ、真夏になると、窓を閉め切っている間はクーラーなしだとつらいですね。練習時間が30分くらいならともかく、1時間以上だと、ちょっとね。


ところで、家庭内でどのような電化製品がどの程度の電力を消費しているのか、調べてみました。

一般家庭における平均電気使用内訳は、以下のとおりだそうです。
家庭における電力消費内訳
出展は こちらのサイト ですが、元データは資源エネルギー庁平成16年度電力供給の概要(出典:財団法人省エネルギーセンター)の「家庭における消費電力量ウェイトの比較」とのことです。

全世帯平均の年間電力消費量は4,734kWhです。(こちらは このサイト より)
ということは、単純計算すると各家電製品の年間消費電力は以下のようになるわけです※。

冷蔵庫 年間762kwh(1ヶ月あたり63kwh、1時間あたり87W)
照明器具 年間762kwh(1日あたり2.09kwh)
テレビ 年間468kwh(1日あたり1.28kwh)

※電力消費の内訳は2004年の調査結果(調査自体は2003年)で、年間消費電力総量は2008年の調査結果なので、厳密に言えばこの数字のとおりにはならないでしょうが、まあだいたいの目安として。

一方、真夏の日中(14時頃)に限ると、家庭の電力消費内訳は以下のとおりだそうです。
真夏の家庭における電力消費内訳
こちらの画像の出典は こちらのニュースサイト ですが、元データは資源エネルギー庁の節電対策ページです。

資源エネルギー庁 「家庭の節電対策メニュー」  節電に心がけるつもりであれば、一読をおすすめします。

ただ、このグラフには大きな欠陥があります。というのは、家庭での電力消費の内訳(比率)はわかるけれど、絶対的な電力量がわからないのです。本文中の解説によると、在宅世帯の平均消費電力は1200W、外出中世帯は340Wだそうです。しかし、この円グラフは「全世帯平均」だそうなので、この円グラフからは各家電製品の消費電力が求められません。(在宅世帯と留守世帯で内訳が同じであるはずがありませんから)
ただ、仮に在宅世帯の1200Wという数値から無理矢理数字を割り出してみると

冷蔵庫 276W
テレビ・照明 各60W
そのほか全部合計 180W
14時頃という限定ですので、これは1時間あたりの消費電力という意味でしょう。エアコン・テレビ・照明は留守世帯ではほとんどゼロ、冷蔵庫は留守でも在宅でも大きな差はないと思われるので、在宅世帯に限定すると、エアコン・テレビ・照明の消費電力はこれより大きく、冷蔵庫はこれより小さいものと思われます。

こうやってみると、エアコンの消費電力がいかに大きいかわかります。何しろ、エアコンだけで、消費電力の半分以上ですからね(前述のとおり、実際にはもっと大きいと思われる)。


ただし、炊飯器や電気ポットは、使用時間が比較的短いから消費電力もそれほど大きくはないですが、保温設定のままずっと置いておくと、消費電力もかなり大きくなる可能性がある、ということです。気をつけた方がよさそうです。

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ところで、我が家の主要な電化製品の消費電力を計ってみました。測定に使ったのは エコワット(T3T-R2) という電力量表示器です。
もともとは、パソコンの消費電力を測定しようと思って、約1年前に購入したのですが、実は「安物買いの銭失い」のたぐいでして、10W単位までしか測定できないアバウトな測定器だし、測定開始からの経過時間も表示されないので、自分で記憶しておかなければならない。あまり役に立たないので、一度使ったきり放り投げてあったのを、今回思い出して使ってみました。

まず、洗濯機。シャープのES-FG74Vという機種で、6年くらい前に購入しました。標準コースの洗濯(風呂水給水ポンプ使用)で約70W(所要約1時間)

そしてテレビ。パナソニックの26インチ液晶(3年前に購入)です。カタログデータでは消費電力105Wとなっていますが、輝度をかなり落として使っているため、実際の消費電力は1時間視聴して約50Wでした。カタログデータの半分にしかなりません。試しに最大輝度にしてみたところ、30分で50Wだったので、ほぼカタログデータと同じ数値です。 テレビで最大輝度を落とすのは、かなり効果があるよう です。

ハードディスクレコーダーは東芝製。3年くらい前に購入したものですが、ハードディスクの中身を30分稼働して20W、つまり1時間あたりでは40W程度でした。カタログ上は、消費電力51W(BSアンテナ電力供給時)なので、それと大きな差はないようです。

一方、冷蔵庫。9年前に購入した、パナソニック(当時ナショナル)のNR-E400Sという400Lクラスの製品です。
これはなかなかおもしろい結果になりました。昨日の午後2時から今朝7時まで測定したのですが、昨日の2時から12時までの10時間で910W。一方、昨日午前0時から今朝7時までの7時間では470W。1時間あたりの平均を求めると、それぞれ91Wと67Wになります。時間帯によってまたずいぶんと消費電力が違います。
想像される原因は、一つは昨日の日中は暑く、夜は気温がそこそこ下がったことでしょうか。でも、室内温度は、昨日の午後は28度くらい、今朝7時は26度と、それほどの差でもありません。深夜もそんなに涼しかった記憶はないです。もう一つ予想される原因は、日中は冷蔵庫の扉をある程度開閉するけれど、夜中はほとんど開閉しないことでしょうか。いずれにしても、ちょっとした条件の差で消費電力がずいぶん変るようです。
ただ、取扱説明書によると、この冷蔵庫の年間消費電力は330kwhということになっているのです。割り返すと1時間あたりの消費電力は38W弱になる計算です。ところが、現実には上記のとおり。しかも、省エネ設定で、温度設定は最弱にしてあるのです。91Wはいうまでもなく、67Wにしても、カタログデータと乖離がありすぎではなかろうか。

ところで、前述の調査によると一般家庭の平均消費電力が4734kwh、つまり1ヶ月平均では394kwhということになります。
我が家の場合、使用量の通知が断片的にしか残っていないので、電気料金から消費電力を類推するしかないのですが、昨年1年間で月間消費電力が400kwhを超えたのは、9月だけだと思われます。(電気代が1万円に達しているので、おそらく460~470kwhくらい)
一昨年は、なぜか電気代が一番高かったのは2月(約9300円で、たぶん400kwhは超えたんじゃないかと思う)で、夏場は8月でも6000円ほど。昨年のような猛暑の年は例にして、普段の年は夏場にクーラーをあまり使わない一方、冬場はエアコンとガス暖房を両方同時に使ったりするので、こういうことも起こるのです。

つまり、我が家の場合、去年も一昨年も、月間の消費電力が400kwhを超えたのは1年のうち1ヶ月だけ、ということになります。それと比べると、月平均で394kwhというのは、ずいぶん消費電力が多いように思います。確かに、我が家はある程度は節電の心がけてはいますけれど、震災以前はそんなに徹底していたわけではありません。世の一般家庭は、本当にそんなに消費電力が多いんでしょうか。オール電化住宅なども平均値の中に組み込まれているからでしょうか。

そういえば、最初の円グラフにある各家電のうち、5番目以降の電気カーペット、温水洗浄便座、衣類乾燥機、食洗機は、我が家にはありません。その差かなあ。一つ一つは小さくても、4つあわせると12.6%だから、それなりの消費電力になるようです。





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最終更新日  2011.05.22 15:51:16
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