inti-solのブログ

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2011.07.11
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カテゴリ: 政治
浜田政務官、就任前の被災地訪問「一度もありません」

その上で「東北地方には数多くの友人、知人がいるし、さまざまな情報を得ていた」と釈明、「国際社会から寄せられているがれき処理の支援などと現地のニーズをマッチングさせるのが私の使命だ」と述べた。
質問したみんなの党の柿沢未途氏は、浜田氏が論文などで、人工的に地震や津波など自然災害を引き起こす環境・気象兵器を米国が敵対国に使用した可能性があるとしている点を取り上げ、復興に関する国際協力を得る政府の担当者に不適格だと指摘した。
これに対し浜田氏は「地震や津波を人工的に起こすのは技術的に可能で、国際政治、軍事上で常識化されている」と持論を改めて展開。同時に「だからといって米政府などが日本のために援助をしないことはない」とも述べた。

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当ブログの常連であるBill McCrearyさんが、ご自分のブログで、少し前に 浜田政務官についての記事 を書いておられます。それを読んで、どうやらこの人は「トンデモ」系の人物であるらしいということを知りました。そうしたら、早速こんな記事が出てきました。
「地震や津波を人工的に起こすのは技術的に可能で、国際政治、軍事上で常識化されている」
というのが持論だそうです。

一言でいって、「壊れている」と思います。
就任前に被災地を訪問したことがない、などという話はどうでもよろしい。誰もが被災地を訪問できる、しなくてはならないわけではないのですから。
しかし、人工地震だの人工津波だのという話は、まともな人間の口にするような話ではありません。
なるほど、人工的に地震を起こすことは可能ではあります。地下で核爆発を起こせばいいのです。実際、過去に、5メガトンクラスの核爆弾の地下実験によって、マグニチュード7の地震が観測されたことがあります。


それは、人工的な爆発による揺れと自然の地震による揺れは、地震計によって明瞭に区別できる、ということです。地震波は前兆となるP波(進行方向に対する縦揺れ)と、本震のS波(進行方向に対する横揺れ)に分かれますが、人工的な爆発による揺れは、通常、前兆となるP波しかなく、本震となるS波を欠いています。
今回の地震の波形記録があります。

東日本大震災地震波形

P波があって、それからS波があることは明白です。これを核による人工地震だなどと疑う余地は、まったくないでしょう。

だいたい、史上最大の人工地震(5Mt)の放出エネルギーでもマグニチュード7相当です。今回の地震(マグニチュード9)を人工的に起こそうとすれば、マグニチュード7の1000倍、つまり5000Mtの爆発力を必要とします。そんな規模の核爆発を、極秘裏に行うって、あり得ない話です。

しかも、今回の地震の震央(揺れはじめの場所)は、牡鹿半島の東南東約130km付近の深さ約24kmだそうです。もちろん、それは揺れはじめの場所というだけで、震源域は広範囲に及んでいます。そんなところに5000Mt分もの核兵器を埋め込む能力など、世界のどこの国も持ち合わせてはいません。

こんなにトンデモを飛ばしまくっている人物を、自民党が議員に仕立て上げ、それを民主党が引っこ抜いて「政務官」だというのだから、世も末です。私は、みんなの党という政党は嫌いですけれど、柿沢の言うとおり、確かにこんな人物は政府の担当者に不適格だと、私も思います。

しかし、この件で改めて検索してみたら、このヨタ話を真に受けて人工地震だと思っている人たちがちらほらと散見されます。どうも民主党議員の中にすら、そんなことを信じているものがいる模様です。あー、なんというか、UFOを信じるのと同レベルですよ。





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最終更新日  2011.07.12 07:06:43
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