inti-solのブログ

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2011.07.23
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山に登ってきました。今回行ったのは、尾瀬です。実は初めて尾瀬に行ったのはちょうど20年前(1991年8月)、それ以来どういうわけか尾瀬に行ったことがなくて、実に20年ぶりでした。

20年前は
大清水→尾瀬沼→燧ヶ岳→尾瀬ヶ原(宿泊)→鳩待峠
というコースでしたが、今回は
鳩待峠→至仏山→鳩待峠→尾瀬ヶ原(宿泊)→尾瀬沼→沼山峠→尾瀬沼→大清水
というコースを取りました。

例によって、写真はフィルムの一眼レフで撮っているので、アップに時間がかかります。まずは、とりあえず携帯写真を。

尾瀬至仏山2(携帯)
夜行バスで鳩待峠に朝5時に到着、朝食をとって、5時半頃至仏山にむけて出発しました。途中まではあまり天気が良くない感じでしたが、次第に晴天に。中央やや左が尾瀬ヶ原、その向こうの山が燧ヶ岳です。

尾瀬至仏山3(携帯)
山頂に着きました。頭上は晴天なのですが、下界はこの通り雲海の下。しかし、至仏山、かなり甘く考えていたのですが、実際登ってみると非常に滑りやすい。晴天で岩は乾燥しているにもかかわらず、ツルツル滑るのです。至仏山は蛇紋岩できた山というのは有名ですが、蛇紋岩がこんなに滑りやすい岩とは知りませんでした。

尾瀬至仏山4(携帯)

山頂では、例によってケーナを吹きました。さすがに息が上がっているし、風があって息が流されるので、最初はちょっと音が出しにくかったですが、高音を出したら、意外に音が伸びる。山頂でケーナを吹くと、大抵は音が吸われてしまう(音を反響するものが何もないですから)ものですが、何かが反響板になったのでしょう。

尾瀬至仏山1(携帯)
下山中。小至仏山から振り返って至仏山を撮りました。
11時頃鳩待峠に戻り、今度は尾瀬ヶ原へ。携帯では花の写真は難しく、ほとんどまともには撮れなかったのですが、唯一うまく撮れたのが↓

尾瀬ヶ原ニッコウキスゲ(携帯)
ニッコウキスゲの群生です。尾瀬ヶ原のちょうどど真ん中あたりでしょうか。

で、昨日の晩は尾瀬ヶ原の端に位置する第二長蔵小屋に泊まりました。当初予定ではテント泊のつもりだったのですが、台風が来てしまったので、「ひょっとして天気大荒れかも」と思い、山小屋を予約してしまったのです。結果的には台風の影響は全くなかったのですが。
最近は冬山を除くとほとんどテントで山に行っているので、夏山で山小屋に泊まるのは久しぶりです。でも、尾瀬の山小屋は風呂があるので快適です。
そうそう、20年前に尾瀬に行ったときに泊まったのも、第二長蔵小屋だったように思います。うろ覚えですが。実は、私が生まれて初めて泊まった山小屋が尾瀬だったために、私はその次に泊まった山小屋(北アルプスの蝶ヶ岳山荘)で「風呂はないのかな」とウロウロするという痛い失敗をしたことがあります(さすがに、従業員に聞く前に「風呂はないな」と気づきましたけど)。
後で考えれば、風呂のある山小屋なんて、例外中の例外なんですよね。

ところで、今回びっくりしたのは、至仏山でケーナを吹いて、尾瀬ヶ原に降りてきたら、ケーナを吹いている人がと会ったんですよ!
実は、遠くで音を聞いていたときは、オカリナの音だと思ったのですが、近付いてみたらケーナだったのです。聞くと、オカリナ教室に通っていて、最近ケーナも始めたとか。ケーナ吹きがフルートを吹くとケーナっぽい音色のフルートになることは自分自身の体験で知っていましたが、オカリナ吹きがケーナを吹くと、やっぱりオカリナっぽいケーナになるんですねえ。
そのケーナ、少し吹かせていただきました。自家製だそうですが、南米産の肉厚の竹(バンブー材)を使っており、3オクターブまでちゃんと音が出る笛でした。


それに、この方以外にも、もう1人何かの笛(ケーナかも知れないけど、他の笛かも)を吹いている方の音が聞こえました。

さて、今日ですが、実は今日は携帯では1枚も写真を撮っていません。(一眼レフでは撮りましたが)なので、写真は後日のお楽しみに。
今日は第二長蔵小屋から尾瀬沼へ。朝の尾瀬沼は、何というか言葉には言い表せない美しさでした。内心、今日は燧ヶ岳に登ろうかどうしようか、ちょっと迷ったのです。登れないことはないけど、ちょっと疲労度が・・・・・・と考えて、今回はやめました。20年前に一度登っていますしね(ただ、そのときは天気が悪くて視界はなかったのですが)

そして、大江湿原にさしかかったところで、ふと考えました。昔、沼山峠から尾瀬沼を撮った写真を見たことがあります。その写真が印象に残っていて、「あの場所からの風景が見たい(写真も撮りたい)」と思ったのです。時間はまだ9時。行って帰ってくる時間はある。そこで、沼山峠を目指しました。登山地図によると尾瀬沼から沼山峠までのコースタイムは1時間弱ですが、後で考えると30分ほどで到達したようです。
ところが、私はどこが沼山峠か分からなかった。途中でベンチがあって、「あ、ここかな?」と思ったのですが、そこから尾瀬沼を見下ろしても、樹林に阻まれてわずかしか見えません。

あらららららら。じゃあ、やっぱりさっきのベンチが沼山峠だったんだ。うーん。昔見た写真とかなり違う。このためにここまで登ってきてしまったのか・・・・・・。

一瞬、そのまま沼山峠から下山してしまおうかと思いました。でも、まだ時間は朝9時半ぎ。このまま下山したのでは、ちょっともったいない。というわけで、そこから尾瀬沼に引き返しました。大江湿原もニッコウキスゲの大群落が見事でした。
そして、尾瀬沼を越えて三平峠から大清水に下山しました。三平峠から先は、樹林帯で視界もないし、もうひたすら猛ダッシュで下山。バスの時間に間に合うようにと思って猛ダッシュしたのですが、バスの時間の40分も前に大清水に着いてしまいました。計算すると、三平峠から大清水までコースタイム2時間のところ、1時間20分で下りてしまったようです。途中からは足の疲労が限界を超えていましたが。
ま、ゆっくり昼食を食べる時間ができたのはよかったですけど。
結果的に考えると、疲労の何のといっても、今日これだけ飛ばせたんだから、多分燧岳も登れただろうなあ。ま、それは次の機会にとっておきます。

20年前に尾瀬に行ったときは、天気があまり良くなかったのです。特に尾瀬ヶ原を歩いているときは土砂降りの雨でした。そのときの記憶があって、それ以来尾瀬には行ったことがなかったのですが、20年ぷりに行ってみて、尾瀬は実に良いところだと気がつきました。
来年あたり、また行こうかな。





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最終更新日  2011.07.23 19:51:41
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私が・・・  
たか さん
尾瀬に行ったのは14年前です。その時は燧岳も登りました。あとはinti-solさんとほぼ同じ行程ですが、バスの時間ギリギリで最後は走った記憶があります。乗り遅れたら大変ですからね~。

ケーナは持ち運びしやすそうですね。フルートは山に持って言ったらキ―が一発でダメになるでしょうね。ところでフルート吹きの私がケーナを吹いたら、やっぱりフルートの音がするんでしょうかねぇ・・・。 (2011.07.23 21:33:53)

Re:私が・・・(07/23)  
inti-sol  さん
たかさん

>尾瀬に行ったのは14年前です。その時は燧岳も登りました。あとはinti-solさんとほぼ同じ行程ですが、バスの時間ギリギリで最後は走った記憶があります。乗り遅れたら大変ですからね~。

そうですか。私の場合は、バスに乗り遅れても、次のバスもあったのですが、家族に「夕飯はうちで食べる」と言ってしまった手前がありまして・・・・・・。
思い返してみると、20年前は、初日の燧岳で体力を使い果たして、2日目の最後、鳩待峠への登りが死ぬほどきつかったことを覚えています。尾瀬ヶ原からの標高差、200メートル程度なのに。
当時、私はまだ23歳で若かったのですが、ランニングなどまったくやっていなかったですからね。今の方が当時より脚力はあると思います。ただ、おそらく10年前が脚力のピークだったと思います。

>ケーナは持ち運びしやすそうですね。

そうです。比較的割れにくいですから。それと、個人的には「予備がいくらでもある」という利点もあります。さすがに、私はメインのケーナを山に持っていったことはないのです。壊したら大変だから。でも、うちにはケーナが沢山あるから、メインの次の次、くらいのケーナなら気軽に持って行けます。

>ところでフルート吹きの私がケーナを吹いたら、やっぱりフルートの音がするんでしょうかねぇ・・・。

多分、そうだと思います。音色というのは、文字通りの音色だけではなく、吹き方、つまりタンギングの付け方とかビブラートのかけ方とか、装飾音の入れ方などが印象を左右する部分もかなり大きいのだと思います。そこがケーナ的だと、何を吹いてもケーナっぽく聞こえるし、フルート的だと何を吹いてもフルートっぽく、尺八的だと何を吹いても尺八っぽく、オカリナ的だと・・・・・・、ということではないかと思います。 (2011.07.23 22:00:31)

私も  
Bill McCreary さん
尾瀬は行ったことがありますよ。だいたいinti-solさんと同じころかな。日帰りでしたが。

そういえば尾瀬といえば、あのなにかと話題の会社が土地を持っているんでしたっけ。

書いているだけでぜんぜん行っていませんが、もし私が再び行くことがあったらたっぷり写真を撮ってこようと思います。 (2011.07.24 18:51:22)

Re:私も(07/23)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>そういえば尾瀬といえば、あのなにかと話題の会社が土地を持っているんでしたっけ。

そうなのです。かつて、東京電力は、尾瀬をダムに沈めて水力発電所を作ろうとしたわけです。いや、戦前、まだ東京電力という会社ができる以前から続いていた動きです。
それに対する反対運動の中心人物が、平野長蔵、そしてその息子、孫と続いてきたわけです。平野長蔵・・・・・・長蔵小屋(第二長蔵小屋も)の初代経営者だそうです。別に、そんな理由で泊まる山小屋を選んだわけではないのですが。

そういう経緯があって、東電が尾瀬にかなりの土地を持っています。何しろ、「東電小屋」なんて山小屋まで持っているくらいですからね。
かつてはダムに沈めようとしたけれど、現在は東電が尾瀬の自然保護にそれなりの役割を果たしていることも事実です。
実は、至仏山の登山道の下半分には木道が整備されているのですが、それは東電が整備したようです。 (2011.07.24 20:24:04)

Re[1]:私も(07/23)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん


東電の整備した木道には、TEPCOマークと平成XX年という刻印があります。最初、「東電はこんなものにまで自社マークを入れるのか、いやらしいなあ」と思ったのですが、そうではないことに後で気がつきました。尾瀬ヶ原と尾瀬沼の木道には「環 平成XX年」という刻印があったからです。これは、環境省が整備したという意味でしょう。つまり、東電と環境省で分担して木道整備を行っているので、その区別と、いつ整備したか分かるように、刻印を押している、ということでしょう。
今後は、東電が木道整備にお金を出すのは、かなり厳しくなるでしょうね。環境省にがんばってもらわないと。 (2011.07.24 20:30:12)

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