inti-solのブログ

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2011.09.29
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: 戦争と平和
F2戦闘機の生産終了 三菱重工の小牧南工場


同工場ではこれまでF2戦闘機94機を量産。今も年間12機を生産できる設備があるが、生産終了でラインは停止。今後は自衛隊機の定期修理が中心となる。
F2戦闘機は日米の共同開発で、三菱重工など日本側が約6割を担当してきた。1機120億円で、青森県の三沢基地や福岡県の築城基地の実戦部隊に配備されている。宮城県の松島基地にパイロットの教育訓練用で配備されていた18機は、東日本大震災の津波で水没する被害を受けた。

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航空自衛隊の次期主力戦闘機問題については、以前にも何度か記事を書いたことがあります。

そんなにF22が欲しいのか
立ち往生しているのは誰か
高価なオモチャなんかやめてしまえ

今もこれらの記事を書いたときと考えは変っていません。いや、この記事を書いた当時以上に、今の日本には戦闘機にお金をつぎ込んでいる余裕はないだろうと思います。
現在主力のF15が耐用年数に達するときには、さすがに後継機を考える必要はあると思うけど、たかが50機程度のF4戦闘機は、退役したらそのままでいい。

ま、私自身の主張は措くとしても、現実問題として、おそらくF4が退役するまでに次期主力戦闘機を航空自衛隊が決めることはできないだろうと思います。

もともと、次期主力戦闘機の選定問題は、自民党政権時代からずっと先延ばしされ続けてきました。最初、航空自衛隊がほしがっていたのは米国のステルス戦闘機F22でしたが、これは米国自身が輸出禁止としたため導入できなかった。(できなくてよかったと、私は思いますが)
それで、最終的に現在の候補機は米国製のF35とFA18、ヨーロッパ共同のユーロファイター・タイフーンの3機種です。

この中で、航空自衛隊自身の本音として欲しいのは、F35です。しかし、F35は開発が難航しており、いつになったら実用化するのか見当がつきません。F4の退役までに購入できる可能性がないことだけは間違いない。しかも、開発費が高騰中で、もともとは「高価なF22と安価なF35」という組み合わせのはずが、F22と変らないくらいの価格になりそうな状況です。
かといって、日本政府は米国様に逆らう気はないので、ヨーロッパ製のユーロファイターを採用する勇気は、航空自衛隊にはおそらくない。そうすると、消去法的に残るのは米国製FA18戦闘攻撃機ですが、いくら再設計した最新鋭機といっても、原型は1970年代に作られた飛行機ですから、自衛隊の本音としてはおそらく、「今更こんな旧式機は」と思っているはずです。


結局のところ、あちら立てればこちらが立たず、どうにも決められないわけです。
ええ、このままずっと決められないでいた方が良いんじゃないでしょうか。仮に決めたとしても、財務省だって、さすがにすんなりとはそんな予算を通さないだろうと思うんですけどね。

ところで、ここまで次期主力戦闘機がもめていても、「じゃあF2戦闘機をもう少し増産しよう」という話が結局一切出てこないまま、F2は生産終了となりました。F2については、一部に「欠陥戦闘機だ」という説があります。その真偽のほどは私には分かりませんけど、当初予定では140機くらい製造するはずが、100機未満に減らされて、この状況でも生産再開という話がまったく出てこないということは、「欠陥機」という説もあながち事実無根でもないのかな、という気がしてきました。





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最終更新日  2011.09.30 00:53:57
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