inti-solのブログ

inti-solのブログ

2012.03.25
XML
テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: その他
米グーグル:検索予測差し止め命令…東京地裁仮処分
大手検索サイト「グーグル」に実名などの文字を入力して検索する際、途中から予測文字や補足情報を表示する「サジェスト機能」を巡り、日本人男性がプライバシーを侵害されたとして、米国のグーグル本社に表示差し止めを求める仮処分を申請し、東京地裁(作田寛之裁判官)が申請を認める決定をしたことが分かった。だが、米グーグルは「日本の法律で規制されない」と拒否し、被害が救済されない事態となっている。決定は19日付。

米グーグル拒否「日本の法律で規制されない」
男性側によると、男性の実名を入力しようとすると、途中からフルネームとともに犯罪行為を連想させる単語が検索候補の一つとして表示され、それを選択すると男性を中傷する記事が並ぶという。
男性は数年前、当時の勤務先で思い当たる節がないのに退職に追い込まれ、その後の就職活動でも採用を断られたり内定が取り消されたりする事態が相次いだという。このため調査会社に調査を依頼。その結果、あたかも犯罪に加担したかのような中傷記事がインターネット上に1万件以上掲載され、その中傷記事にサジェスト機能でたどり着くことが分かった。
男性は弁護士に相談の上、グーグル側に記事を削除するよう求めたが応じてもらえず、昨年10月に「被害が重大で緊急に削除すべきだ」として、サジェスト機能の表示を差し止める仮処分を申請。地裁は男性側の主張を全面的に認め、差し止めを命じる決定をした。
男性側は当初、グーグルの日米両法人を相手取っていたが、日本法人は「削除権限は米法人にしかない」と主張し、訴えの対象から除外した。残る米グーグルは「単語を並べただけではプライバシー侵害に当たらない。単語は機械的に抽出されており恣意(しい)的に並べているわけではない」と主張。「社内のプライバシーポリシー(個人情報保護方針)に照らし削除しない」として、決定に従わないことを回答してきたという。
(以下略)

----

最近、「おや」と思ったことがあります。公務員ランナーとして話題になった川内優輝について検索しようとすると、ある障害(ここに名は書きません)の名前が検索候補に挙がっていたのです。現在は候補に名が上がらないように改善されていますが。
私は、彼がどういう人物か知りませんので、そのような障害を本当に持っているのかどうかは確認するすべがないのですが、テレビでのインタビューのやりとりなどを見る限りは、おそらく事実無根だと思うのです。もちろん、編集したインタビュー映像だけですべてが分かるわけではないので、「たぶん」としか言えませんが。
もし仮に、それが事実だったとしても、本人が自ら公開しているわけでもないことを、検索の候補ワードとして撒き散らされるいわれはありません。
そのときに、検索予測というシステムは恐ろしいものだなと思いました。

他にも、明らかに偏見丸出しの検索ワードの例はたくさんあります。
たとえば、「土井たか子」で検索すると、



という検索候補が出てきます。これ、極右雑誌「WILL」が「土井たか子は本名『李高順』、半島出身」というヨタ記事を書き、花田紀凱編集長をが土井に訴えられて敗訴しています。何しろ、土井は裁判所に戸籍謄本を提出しているので、事実関係は争点にもなりようがない、まったくの事実無根だったわけです。にもかかわらず、未だにこんな単語が平然と検索候補に並べられるのだから大問題です。グーグルは差別と偏見を助長するための検索システムかと言いたくなる。

記事にある例も同様です。提訴した男性は「プライバシー侵害」として提訴しているそうですが、実際にはそのような犯罪行為を犯していないにもかかわらず中傷記事が並んでいる、ということなので、これもプライバシー侵害と言うよりは事実無根の誹謗中傷というほうが正確でしょう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012.03.25 18:38:21
コメント(9) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: