inti-solのブログ

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2012.05.13
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前回の続きです

Zaitengurato1.JPG
朝4時に起きたのですが、シュラフを片付けて朝食(インスタントラーメン)を食べて、テント内を片付けると、どうしても5時を過ぎてしまいます。前回記事で紹介したモルゲンロート(朝焼け)の山々の写真を撮っていると、出発は朝5時半になってしまいました。
上記の写真は、まだ登り初めて間もないあたりで撮影したものです。

MaeHodaka1.JPG
登りでは左手にずっと前穂高岳(3090m)北尾根が見えています。

Zaitengurato2.JPG
かなり稜線近くまで登ったところで、振り返って写真を撮りました。涸沢ヒュッテとテント村が遙か下界にあります。

OkuHodaka2.JPG
穂高岳山荘に到着。目の前に奥穂高岳が。無雪期にはどうということにない山(一般ルートなら)ですが、今の時期は、単独行の私にはこれを登るのはちょっときつい。この写真ではわかりにくいので拡大写真を。

OkuHodaka2-1.JPG
岩場を越えた雪面にワイヤが張られているのが分かります。転落防止用のワイヤです。この雪面の登り(危険なのは下るときでしょうが)でスリップする人がかなり多いようなのです。このワイヤがなかったら、あるいはワイヤに引っかからなかったら、この下(滝谷側)は何百メートルもの断崖ですから、即死確実。
私は肝っ玉の小さい登山者なので、こういうところは遠慮してしまうのです。

涸沢岳は、穂高岳山荘からみて奥穂高岳の丁度反対に位置します。こちらは、特に危険なところはなく(アイゼンで岩場を歩かなければならないところが若干ありますが)、穂高岳山荘まで自力で登れる人なら誰でも登れます。ただ、今回はこの日の間に東京の自宅まで帰らなければならないので、山頂まで行くのは時間的に間に合いそうになく、断念しました。以前に登ったこともあるし。

OkuHodaka3.JPG
涸沢岳の方にほんのちょっと登って、奥穂高岳を撮影しました。先ほどの危険地帯を拡大してみると

OkuHodaka3-1.jpg


MaeHodaka2.JPG
前穂高の北尾根。ザイテングラートの途中からの写真では見上げるようでしたが、穂高岳山荘からは、ほぼ同じくらいの高さに見えます。山荘が3000mで、前穂高本峰が3090mですから、一応向こうの方が高いのですが。

Zyounen-Otensyou.JPG
常念岳と大天井岳

Kasagatake.JPG
笠ヶ岳

さて、とにかく涸沢まで戻ってテントを撤収して下山しなければなりません。翌日に予定がなければもう1泊したかったのですが、翌日は5月3日のよこはまパレード(雨天のため翌日に順延されましたが)の練習と、その後別のグループの練習があったので、どうしても帰らなければならなかったのです。

Zaitengurato3.JPG
ザイテングラードの下りです。登りは2時間かかりましたが、下りは1時間。多分雪がないときより、下りは圧倒的に速いです。

MaeHodaka3.JPG
ザイテングラートの下りから撮影した前穂高岳。

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おまけ。
2004年のゴールデンウィークに蝶ヶ岳から撮影した穂高連峰です。
Hodaka.JPG

左が奥穂高岳、中央が涸沢岳、右が北穂高岳です。(涸沢のテント村は、手前の屏風の頭に隠れていて見えない)
今回登ったコース(ザイテングラート)は奥穂高岳と涸沢岳の間、縦に並んでいる岩場の右脇を通ったわけです。(例年は左脇を通るらしいのですが、今年はまだ雪崩の危険があると山岳警備隊に言われたので)

当ブログでも取り上げた のですが、私は彼らが一般ルート(ザイテングラート)で遭難したのだと思っていたのですが、そうではなかったようです。彼らが動けなくなったのは涸沢岳のD沢のコル、涸沢岳の北側(写真では右側)です。おそらく、穂高岳山荘からの稜線を経由せず、ザイテングラートより右側のコースを取って、岩場を直登したようです。いわゆるバリエーションルートです。亡くなった方はヒマラヤの8000m峰盗聴経験者だそうですから、一般ルート上で装備不良により遭難してしまった白馬岳のケースとは、性質が違いそうです。
その後奥穂高岳で転落死した2人 も同様です。新穂高温泉から入山して奥穂高まで縦走ということは、西穂高岳から奥穂高岳まで縦走してきたということです。一般ルートとしては日本最難関とされるコースです。無雪期でもそうなのですから、積雪期は推して知るべし。私なら、そもそもこんな時期の西穂高岳の山頂にたどり着くこと自体が無理(無雪期なら、いつか行こうと思いますけど)。彼らも、おそらくかなりのベテラン登山者だったのだろうと思います。





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最終更新日  2012.05.13 11:00:29
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