inti-solのブログ

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2012.08.13
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: 対中・対韓関係
竹島上陸、韓国内の反応冷ややか 「政治ショー」指摘も


側近の不正が相次ぎ、国民に不人気の李大統領はすでに与党内でも求心力を失っており、大統領選有力候補の朴槿恵(パク・クネ)氏は直接コメントしなかった。与党関係者は「(訪問は)支持率が最低の状況で局面打開を図ったのではないか。それに大統領選では日韓関係は争点にならない。コメントをすれば、当選後、発言内容に縛られるだけだ」と話す。

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1982年に、南大西洋のイギリス領マルビナス(フォークランド)諸島にアルゼンチン軍が侵攻したことがあります。当時、アルゼンチンは軍事政権の統治下にありましたが、失政と恐怖政治に対する国民の不満が高まり、政権への支持が地に落ちていました。その状況下で、軍事政権が国民の不満を逸らそうと考えついたのが、長らくイギリスとの間で領有権を争ってきたフォークランド(マルビナス)諸島への侵攻作戦でした。
確かに、マルビナス諸島の線量に成功した直後、瞬間風速的にはアルゼンチン人は熱狂しました。が、もちろんイギリスはそれを黙ってみていたわけではありません。結局アルゼンチン軍はイギリス軍に敗北し、マルビナス諸島はイギリスに奪回されてしまいました。熱しやすく冷めやすい国民性もあって、軍事政権に対する国民の怒りが沸騰、マルビナス諸島のアルゼンチン軍が降伏した3日後にはガルチェリ大統領が失脚、軍事政権は崩壊しました。

私は、竹島の領有権に関する問題に関しては、北方領土や尖閣諸島のようにきちんと検証していません。なので、この問題に関する日韓の主張の当否は、私には分かりません。日本側の言い分の方が正しいんじゃないかと、漠然と期待しているだけです。ただ、現実問題として、竹島を実効支配しているのが韓国であることは事実であり、また韓国が実効支配を諦める可能性が100%ないこともまた明らかです。そういう意味では、領有権に関する日本側の主張が正しいくても、帰ってくる可能性はまったくない「領土」である、ということは言えるでしょう。

で、その韓国の大統領が竹島を訪問したそうです。
正直な感想を言えば、どこの国でも愛国心を政治利用したがる政治家は、バカなことをするもんだ、ということです。
真っ先に思い出したのは、上記に書いた、フォークランド紛争の一件です。
日本にも、このタイプの「内向き愛国主義者」の政治家が少なくありませんが、韓国も、アルゼンチンも同様であるようです。しかも、そういう行動に走っているのが、側近の不正で批判を浴び、支持率の低迷している政権末期状態の大統領というのでは、あまりに分かり易すぎる。(支持率低迷していたアルゼンチンの軍政当局と同じです)

外交を、支持率回復のための政治ショーの生け贄に捧げるのは、外交の私物化です。それで一時的に国民の支持を回復したとしても、その代償は大きい。もっとも、現実には韓国人にも「露骨な人気取り」とばれてしまっているので、冒頭に引用した記事によれぱ、韓国内でも冷ややかな反応ばかりだそうです。つまり、人気取り策としても失敗だったわけです。フォークランド紛争時のアルゼンチンのような破滅的な事態に至る遙か以前の段階で、こういう行動が失敗に終わったのは、不幸中の幸いではありました。





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最終更新日  2012.08.13 23:12:39
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