inti-solのブログ

inti-solのブログ

PR

カレンダー

コメント新着

inti-sol @ Re[1]:事前運動(笑)(06/21) アンドリュー・バルトフェルドさん 藤吉…
アンドリュー・バルトフェルド@ Re:事前運動(笑)(06/21) 北村晴男みたいに「当選無効だ、キイキイ…
inti-sol@ Re[1]:2024年6月の鳥 その1(06/16) じゅら♪さん おっと、ごじゅらさんでした…
じゅら♪@ Re:2024年6月の鳥 その1(06/16) 上のコメントでうっかり「お名前」のとこ…
inti-sol @ Re[1]:年金は逃げていく(06/12) nordhausenさん どうせ65歳で年金なんか…
2013.08.20
XML
カテゴリ: 環境問題
<福島第1原発>タンク漏水300トン 東電が推計値を発表

東電によると、漏れが見つかったのは、海から西約500メートルの場所に設置された、鋼製の板をボルトでつなぎ合わせた円筒型タンク(高さ11メートル、直径12メートル、使用容量1000トン)。上部から水位を計測したところ、約300トン分の水が減っていた。汚染水1リットル当たり8000万ベクレルが検出された。全体の放出量は約24兆ベクレルと推計され、先日海洋に流出した汚染地下水と同規模の放射性物質が、再び漏れたことになる。
タンク内にあるのは、原子炉を冷却した汚染水から放射性セシウムを除去した水。タンクに一時貯留した後、62種類の放射性物質を取り除く能力を持つ浄化装置「アルプス」に移送する予定だった。
漏れが見つかったタンクは、他の25基と同じ区画にある。漏えい防止用のコンクリート製のせきで囲み、さらに土のうの壁が外側を囲む構造。漏れた汚染水はせきを越え、土のうの壁の外にもしみ出した模様だ。せきにたまった汚染水の上の放射線量は、一般人の平常時の年間被ばく線量の100倍に当たる毎時100ミリシーベルト。土のうの壁の外側でも毎時90ミリシーベルト以上の高い放射線量が検出された。
タンクから約20メートル離れた場所には、海につながる排水路があるが、排水路の水の放射性物質濃度は1リットル当たり130ベクレルと大幅に低く、東電は「現時点で海への流出はない」としている。
東電は20日までにせき内部の汚染水約4トンを回収。今後、タンク内の水を別のタンクに移送するとともに、土のうの壁の補強や汚染土壌の除去などを急ぐ。一方、1日10トン程度が漏れていると考えられることから、300トンもの漏えいは1カ月近くにわたって続いていた可能性が高い。

ーーー

各マスコミの報道で、8000万ベクレルという数字が踊っていますが、これは1リットル当たりの数字で、それが300トンということは、漏れ出した総量は、引用記事にあるように、24兆ベクレルというわけです。
数字が大きすぎて、まるで実感が湧きませんが、記事によれば漏れ出した汚染水の放射線量は毎時90〜100ミリシーベルト、とのこと。毎時100ミリシーベルトというのは、24時間そこにいれば2.4シーベルトになります。2シーベルトの被曝で死亡率5%、3シーベルトでは50%とされますから、いかにとんでもない数字かは分かるでしょう。

ちなみに、漏れ出した汚染水から検出されるのは、ベータ線とのこと。β線を放出する放射性物質はストロンチウム90(半減期約28.8年)、炭素14(半減期5790年)などがあります。半減期がかなり長い。「今回の漏出は」海には流れ込んでいないとの報道ですが、それは別の言い方をすると原発周辺の地面に染み込んでいる、ということです。丸一日その上にいたら5%以上の確率で死ぬほど高濃度の汚染水が、たっぷりと染み込んでいるわけです。しかも、今回の漏洩は、まだ止まっていないというのです。漏水場所を調べるだけで命がけですからね。

汚染水の漏出が報じられるのは初めてのことではありません。別報道によれば漏洩は過去4回あったようです。また、これとは別に、福島第一原発に流入してくる地下水が原発で放射能に汚染され、それが毎日300トン海に流れ込んでいる、という 報道もあります。
こちらは、汚染の程度は報じられていません。今回漏えいした汚染水ほど高濃度ではないのでしょうが、それにしても毎日300トンですから、塵も積もれば何とやらで、合計すればものすごい量の放射能が海に流れ込んでいるはずです。

要は、未だに放射能の流出をまったくコントロールできていない、ということです。大気中への放射能の漏洩は、おおむね収まっているのかもしれませんが、水を介しての放射能の漏洩はまだ全然収まっていないわけです。原発周辺のモニタリングポストの、空間線量も、あまり減っていません。先週の数値で、毎時10マイクロシーベルトを超えるような数値(年間にして90ミリシーベルト)が、まだゴロゴロしています。
事故から来月で2年半ですが、原子炉が吹っ飛ぶような事態が今から起こる危険はもはやない、というだけで、事態はまだ全然収拾していないし、収拾するメドもついていない、というのが現実でしょう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.08.20 22:35:29
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: