inti-solのブログ

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2015.01.12
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またまた山に登ってきました。と言っても、今回は半分は家族旅行です。ここ数年、この時期に水上温泉に旅行に行っており、その2日目に、私だけ別行動で山に登ってくるのです。去年は、谷川だけに登ってきました。今年は、谷川岳のとなりの、白毛門を目指すことにしました。

Siragamon02.jpg
そういえば、去年も成人の日の3連休に来たら、SLの運転がありましたが、今年も来ていたようです。時刻表に載っていなかったけどなあ、と思ったら、JTBの時刻表では本文ではなく、巻頭の黄色いページに別刷りになっていたようです。
天気は雪。積雪量も、去年より断然多いようです。
で、この日は、何年かお世話になっている某ホテルで夕飯を食べて寝るだけ。で、翌朝、つまり昨日なのですが、朝はどんよりした空から無情の雪が降ってきます。これは、単独で山を目指すのは、ちと厳しい天気だな、今回は山はあきらめて、一日相棒と子どもにくっついて歩こうか、と思い始めた矢先、8時半ころに急に天気が回復、やはり急転直下山に行くことにしました。

目指す白毛門(しらがもんと読みます)は、海抜1720m、谷川岳のとなりに聳えており、谷川だけの展望台として知られています。時間的に、かなり出遅れたのでもう山頂までたどり着くのは無理そうでしたけどね。
行きは、とりあえず水上駅からバスで登山口である土合橋まで向かいました。

Siragamon04.jpg
登山口がよく分からなくて、お店の人に聞きました。登山道は完全に雪に埋もれています。

Siragamon05.jpg
しかし、白毛門に向かって雪の上にはトレースが1本。これをたどればいいわけです、多分。もし違ったら、このトレースを頼りに引き返してくるしかありませんが。

Siragamon06.jpg
本日の武器はこれ。ワカン(輪かんじき)です。それにしても、我ながらアイゼン・ピッケルにワカンまで持ってくる家族旅行って・・・・・・笑。

私はというと、トレースをたどってどんどん先に進み・・・・・・

Siragamon08.jpg
眼前に谷川岳の雄姿が。谷川岳も、海抜1977mしかない山なのですが、雪が多いだけに、山容に迫力があります。

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これは、先ほどの写真よりもう少し登ったところで撮りました。少し雲が増えてきたかな。さらに上り続けていくと・・・・・・

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あらら、先頭集団に追いついてしまいました。私がたどってきたトレースは、現在製造中のものだったわけです。
ワカンをつけているからこの程度のもぐり方ですが、ツボ足(登山靴に何もつけないか、アイセンだけつけた状態)なら、腰くらいまでもぐりそうです。雪面にピッケルを刺してみたら、65cmある私のピッケルが全部もぐって、手ももぐって、まだ地面には付かなかったので、積雪1メートル以上は確実です。

私が追いついたところで、先行していた皆さん(4人いました)は、小休止に入ったので、私は一人で先に進むことにしました。

Siragamon11.jpg
私の前にトレースなし。さて・・・・・・どうやって進もうか。
でも、ルートは分かりやすいのです。だって山頂に向けて尾根をただ進むだけですから、迷いようがない。ただ、ワカンをつけてもなお膝までもぐる新雪の中を歩くのは、疲れます。登山口からそこまで、ずっとトレースを作ってきた、先行する4人の労力には頭が下がる限り。
気がつけば時間は12時半過ぎになっており、昼食を食べ始めたのですが、ふと気がつくと・・・・・・

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さっきまで勇姿を見せていた谷川岳がガスの中に消えました。周囲はどんよりと暗く、激しい降雪がはじまりました。
どの道、最初から山頂まで着けるとは思っていなかったし、時間的にも潮時、降雪でトレースが消えたりしたらえらいこっちゃ、と、下山することにしました。小休止していた4人の先行者も相次いで登ってきましたが、いずれも私が引き返した近辺で引き返しており、この日は山頂までたどり着いた人はいません。


登山口付近まで戻ってくると、朝は一筋だけのトレースだったものが、その後スノーシューのハイキング組(私が目撃した以外にも何人もいたようです)がかなり歩き回ったようで、トレースが入り乱れています。もし登り始めの時点でこんなにトレースが入り乱れていたら、白毛門に向かうトレースをちゃんと判別できたかな?
行きは土合橋までバスで来ましたが、帰りは、上越線の各駅停車で水上まで帰ることにしました。

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谷川岳ロープウェーから土合駅までを結ぶ道路です。土合駅まではたいした距離ではありません。除雪車が除雪しています。積雪量が分かりやすいですね。

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上越線の線路を横切ります。ここも、積雪量が分かりやすい。

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土合駅に着きました。何にもない雪原に、駅舎がポツンとある。ここでは、積雪量は完全に車の車高を超えていました。そして、車道から駅に向かうこの道、アイスバーン化していて、ツルツル。滑った滑った(転倒はしなかったけど)。路面には、12本歯のアイゼンの歯型が残っていた。こんな場所でアイゼンを使うとは、笑っちゃうけど、使いたくなる気持ちは分かります。(ただ、ちょっと注意すれば、アイスバーン化しておらず、滑らない場所を探し当てることも容易いのですが)


もともとは単線だったところを後から複線化したため、上りと下りで大幅に位置が違う駅の配置になったようです。上越新幹線開業前は、特急「とき」をはじめ、1日に何十本もの列車がとおる大幹線(もっとも、その当時だって各駅停車はそう多くはなかっただろうけど)でしたが、今は定期列車は各駅停車のみ1日5往復という超ローカル線。(ただし、土日のみ運行、冬季のみ運行の季節列車、臨時列車を合わせると、この日は8往復あった模様)
もちろん今は無人駅です。乗客も普段はかなり少ないようですが、この日は登山者が大勢いました。多くは谷川岳に向かった人でしょう。酒盛りをやっていたらしきグループもいました。

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かつての大幹線も現在は超ローカル線、そして無人駅ですが、ホームの除雪は完璧です。
それにしても、このあたりは雪国である水上に比べても、一段と雪が多い。水上に戻ってきたら、一瞬「雪が少ない」と錯覚するくらいでした。
で、宿に帰ったわけですが、夕飯を食べたら、(お酒を飲んだせいもありますが)午後8時過ぎにはダウン。山に登ったわけでもない相棒も同様で、子どもが一番遅くまで起きていました。実は、その前夜も同様で、普段の寝不足を解消するかのように、2日間とも、1日9時間くらい寝てしまった。その代わり、宿で読もうとおもっていた本も、書こうと思っていた当ブログ(笑)も、何も手を付けずに終わってしまいました。
で、今朝なんですが・・・・・・

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2泊3日の旅行の中でも一番激しい降雪。この雪が昨日だったら、山登りなんてぜんぜんとんでもない、という感じです。幸い、今日はもう帰宅するだけですけど。
宿から駅までは1kmあまり離れています。車で送ってくれるのですが、子どもが雪の中を歩きたがるし、駅までは雪の中を歩きます。

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これだけの激しい雪、1メートルをゆうに超える積雪でも、車道にはほとんど雪がない、その秘密がこの散水システムです。
ただ、それほど寒くはない雪国だから通用するシステムかな、とも思います。まず、配管内の水が凍らない、そして、撒いた水も凍らない。これがもっと寒いところだと、配管の水が凍るから散水できない、散水できても、水がカチカチに凍るから、路面がスケートリンクになってしまうので、雪より始末が悪いことになりそうです。おそらく、北海道ではこのシステムは通用しないだろうと思います。
この時間帯の水上の気温はマイナス2.5度。もちろん寒いし雪も降るんだけど、山の上の寒さとは、ちょっと違うことも確かです。

Siragamon21.jpg
水上駅。激しい降雪の中でも電車は問題なく走っています。昨晩あれだけ寝たのに、電車の中でまたまた寝てしまった。
リバーサルフィルムでも写真を撮っていますので、完成したらそちらもアップする・・・・・・かも知れません。





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最終更新日  2015.01.12 21:59:00
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