inti-solのブログ

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2015.01.25
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 戦争と平和
「イスラム国」新たな映像、写真持つ後藤さん
「彼ら(イスラム国)はもう、金銭を要求しません」などとし、ヨルダンで拘束されているとみられる女死刑囚の釈放を求めた。この死刑囚は、2005年11月にヨルダンの首都アンマンで起きた同時爆破テロ事件の実行犯の一人として生き残ったとされる。
安倍首相は25日未明、首相官邸で記者団に対し、「湯川氏が殺害されたとみられる写真がインターネットに配信された」と述べた。さらに「このようなテロ行為は言語道断。許し難い暴挙だ。強い憤りを覚える。断固として非難する」と語った。

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日本政府が手をこまねいているうちに、どうも人質の一人が殺害されてしまったようです。そして、イスラム国側の要求が、身代金要求からヨルダンで拘束されている死刑囚の釈放に変化した、ということです。
これは、きわめて難しい局面になってしまったと言わざるを得ません。身代金なら払うことはできますが、ヨルダンで死刑判決を受けている死刑囚の釈放を日本政府が決める権限などないからです。それを決めるのはヨルダン政府です。日本政府としては、ヨルダンにお願いすることくらいしかできません。それすら、安倍政権がやるかどうかは分かりませんけど。

いろいろ調べると、この死刑囚は、イスラム国の捕虜となっているヨルダンのパイロットとの捕虜交換の動きもあったそうで、釈放がまるっきり不可能、ということでもないようですけどね。ただ、この死刑囚は夫と一緒に自爆テロを試み、夫は自爆、本人だけ生き残ってしまった、という経緯だったようです。ということは、釈放されてどうなるの?結局また自爆テロをやるだけだとしたら、死刑でも釈放でも何も変わらない(死刑なら本人が死ぬだけだが自爆テロなら多くの死者が出る)、むなしい、実にむなしい選択肢としか言いようがありません。

それはともかくとして、話は変わりますが、今回の人質騒動を契機に、イスラム国対日本のネットユーザーの場外バトルまで発生している、との報があります。

ISISメンバーが日本人人質コラ画像に激怒か?ネット上からも厳しい批判の声
邦人男性2人の殺害予告映像を公開したISISの関係者に対し、その後、twitter上でハッシュタグをつけ、コラ画像を投稿するという、実に不可解なムーブメントが巻き起こっていることについて、その後、ISISの関係者が、こうした日本人の行為に対して激怒。2人の安否を気にする日本のユーザーからも、批判が相次いでいる。
~こうしたユーザーの中には、ISIS関係者宛にこれらの画像を送り、そのリアクションを楽しむという、にわかに信じがたい行為を行う者まで出る始末であった。
当初は、こうした日本人の行動に対し、さほど敵意を見せなかったISIS関係者であったが、その後、あまりにこうしたユーザーが続出したことに腹を据えかねたのか、日本在住の日本人に対しても、危害を与える可能性について言及。ネット上で強く警告を発するメンバーも出現したことから、一部の心無いユーザーに対し、ネット上では厳しい批判の声が相次いでいる。

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最初、この報道を見たとき、何という狂気の沙汰としか思えなかったのですが、いや、今もそう思っていますが、もともとイスラム国という狂気に対抗するのに、別種の狂気をもってするのも、案外有効な手段かもしれない、という気がしなくもありません。

イスラム国には、欧米からも相当の戦闘員が流入しているといわれます。二人の日本人と一緒に動画に写っていたイスラム国のテロリストも、イギリス出身の人物らしいという話もあります。イスラム国は、インターネットを駆使して世界に発信してリクルートをしているわけですが、それらのツイッターアカウントがそういう種類の画像が殺到すれば・・・・・・、今回、問題となったイスラム国関係者のアカウントは、早々に削除されてしまったそうです。イスラム国による情報発信がやりにくくなる、という効果はある程度期待できそうです。
もっとも、アカウントを削除してもまた別のアカウントを作るだけでしょうから、いたちごっこではありますけど。


とはいえ、インターネットで世界がつながっています。テロリスト側もまたインターネットを駆使しているとなると、良し悪しの問題はともかく、現実の問題としてこういう事態が起こるのは避けがたいでしょう。インターネット上に立ち入り禁止も非常線もありませんから。とりわけ、ツィッターやFacebookは、本当に世界中の誰とでも直接のやり取りができてしまいます。言語の問題はありますが、音楽や画像、映像は言語の違いをある程度は超えられます。
「バカッター」騒動と根の部分は同じかもしれませんが、いくら相手がテロリストであっても、会話すること自体が禁じられたり、非難されたりするわけではないですからね。





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最終更新日  2015.01.25 12:28:44
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