inti-solのブログ

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2015.04.14
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1994年2月の旅行記続きです。
2月27日にアルゼンチンのメンドーサに行って、28日にサンティアゴに戻ってきて、翌3月1日には、ボリビアのラパスに移動しました。89年のときは、チリ北端のアリカからサンティアゴまでバスで30時間かかりましたが、今回は旅行期間も短いので、飛行機を使いました。ただ、飛行機の出発が午後、何時だったか忘れましたが、多分3時頃だったのだと思います。記録を見ると、その日午後1時前までサンティアゴの市内観光をしていたようです。

サンティアゴの街
以前に紹介した写真です。89年に美女と写真を撮った、サン・クリストバルの丘から、眼下のサンティアゴ市内を撮りました。
で、この後空港に移動して、ラパス行きの飛行機に乗ったわけです。使ったのは、ロイド・ボリビア航空です。後に倒産して消滅しましたが、当時はボリビアのナショナル・フラッグキャリアでした。
で、私の乗る予定だった便が、かなり遅延しました(ラパスから来る便が遅延したので、玉突きで折り返し便も遅延した)。搭乗手続きの際に係員にそう説明されたらしいのですが、私はすっかり聞き落としてしまい、飛行機が来ない来ないと首を長くして待っていたら、もう一人同じように待っている人がいました。ドイツ人の女性で、旧東ベルリン在住と言っていました。要するに、あまりスペイン語のできない外国人二人だけが、「ラパス行きの便は遅延しています」という説明を聞き落としてしまったわけです。でも、そのおかげで、そのドイツ人と結構親しくなりました。念のため書いておきますと、私より相当年上、おそらく50歳くらいと思われる方ですので、あしからず。(私は当時26歳)

飛行機は、アリカ経由でラパスのエル・アルト空港に到着。宿をどうやって決めたかは記憶がまったくないのですが(予約などはしていなかった)、そのドイツ人の女性と同じ宿に泊まったんじゃないかと思います。空港で紹介してもらったのかな。1989年のときに泊まった宿よりは、かなり中心街に近く、バスターミナルから徒歩5分もかからない場所でした。宿の名前は忘れましたが、1泊7~8ドルだちたかなあ。シャワーは共同ではなく、部屋についていたと思います。
で、宿に着いたその足で、荷物を置いたら即ペーニャ(ペーニャというのは同好会、サークルという意味ですが、ボリビアではフォルクローレのライブハウスをそう呼ぶ)にライブを聴きに行きました。そのドイツ人と一緒だったように記憶しています。
ペーニャ・ナイラ。ボリビア・フォルクローレの世界では半ば伝説と化したペーニャです。世界的チャランゴ奏者エルネスト・カブールが経営していたお店です。残念ながら、この次、2001年にラパスを訪れたときには、もう閉店していました。


2009年の来日公演の際のエルネスト・カブール(左側)の演奏です。

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こちらは、普通の太鼓が使われています。笛は、フラウタと呼ばれる横笛です。

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こちらは、笛は縦笛のピンキージョと呼ばれるものです。笛は、ほとんど村ごとに異なる、様々なタイプがあります。ケーナは、こういうアウトクトナ音楽の世界ではケナケナとかチョケーラと呼ばれますが、実はこのタイプの笛はアウトクトナ音楽ではあまり使われないようです。サンポーニャ(シーク)は、かなり使われますが、楽器としては、いわゆるフォルクローレで使われるものとはかなり違いがあります。

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踊りも入ります。クエッカの踊りですね。衣装から考えると、ボリビア南部・タリーハのクエッカのようです。実は、このとき、先のアウトクトナ楽団が弦楽器抜きでクエッカを演奏して、その伴奏に合わせて踊っていました。クエッカというのはスペイン系の踊りの代表ですから、先住民系のアウトクトナとは、世界の違う音楽です。普通は、アウトクトナがクエッカの伴奏なんてしません(できません)。私も、そんな取り合わせはこのときしか見たことがありませんが。

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ボリビア南部、タリーハ出身のグループ。タリーハの音楽は、ボリビアよりむしろアルゼンチンに近いものです。アルゼンチンを代表するサンバやチャカレーラをもっぱら演奏していました。

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ポトシ北部地方の音楽です。ポトシはチャランゴと言う楽器の生まれ故郷といわれ、チャランゴの原型となった様々な弦楽器が使われています。普通のチャランゴは現在はナイロン弦ですが、チャランゴの原型は金属弦です。

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ディアブラーダの踊りの衣装です。
ペーニャの演奏は、夜9時か10時くらいに始まって、終わりは夜中の1時2時らしいのですが、さすがにそんな時間まで粘るのは無理で、12時にならないくらいの時間に宿に引き上げたのだと思います。

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クラルケン・オロスコというチャランゴ奏者兼チャランゴ製作者の工房。ロンロコという大型チャランゴがほしいと思ったら、ちょうど作りかけがあって、完成したら売る、という話になりました。写真に写っている手前右側の楽器が、後日私が購入したものです。(写真の時点では未完成)でも、実際に購入するまでにはいろいろと大変でした。帰国までに手にできないかと思いましたよ。完成日がコロコロ変わるから。右側に立っているのが、クラルケン・オロスコです。
今も使っています。いや、たまにしか使っていないけど。

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翌日、ラパス市内にて。この日の夜、夜行バスでポトシの町に向かいました。





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最終更新日  2015.04.15 12:52:29
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