inti-solのブログ

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2015.09.07
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 戦争と平和
アンポ法案は「とりま廃案」 中国に利するだけのアンポ反対デモごっこ…


《とりあえず、まあ》を略した“若者言葉”だとか。小欄にとっては「とりま大収穫」となった。法案の中身も知らない人々が、左翼やメディアの「戦争法案」レッテル貼りで、いとも簡単に洗脳されていく…。《とりま》の3文字は、衆愚政治の恐ろしさを図らずも証明した次第。若い世代に限らない。70代女性にデモに加担した理由を尋ねて仰天した。
「戦争するって、法案に書いてあるんでしょ?」
デモごっこは「利中運動」
プロ活動家の暗躍・扇動にもかかわらず、航空写真に映るデモは「お花畑」に見える。「安全保障デモ」なのだから当然だ。国家権力の弾圧がないばかりか、国家権力が「安全」を「保障」してくれる、いわば「半官半民デモ」。従って、肩・ヘソ丸出しのブランド服で着飾る女子大生も安心して参加できる。鐘や太鼓を打ち鳴らし、シュプレヒコールはラップ風、日本屈指のファッションタウン表参道~原宿を練り歩く光景はもはやカーニバル。
《60/70年安保闘争》でも、日米安保条約の条文も読んだことのない学生が「アンポ反対!」を流行病(はやりやまい)のように絶叫したが、背後関係はともかく、今次デモは表向き、病にも至らぬ「アンポ反対ごっこ」の様相を呈する。
お気楽さは、海外の学生運動と比べれば顕著だ。台湾では2014年、中国と調印した貿易協定に対し、中国の台湾併呑に危機感を抱く学生が決起し、立法院を占拠する《ひまわり運動》に発展。半年後香港では、中国共産党に圧倒的有利な選挙制度に反対する学生が核となり《雨傘革命》が決行された。
日本・台湾・香港のデモに共通するキーワードは中国でも、対中スタンスがまるで異なる。台湾・香港は中国支配を嫌う人々による「反中運動」的要素も含む。一方日本のデモは、わが国の領土・領海=資源奪取を狙う中国などに備え、安倍晋三政権が整備を目指す法律群を廃案にせんとするのだから、中国の侵略を手助けする「利中運動」に他ならぬ。法案に断固反対する外国が、中国と北朝鮮のみとの現実も利中運動の傍証だ。日本の左翼は中朝と共闘していることになる。
珍妙な「日本市民」たち
香港の場合、参加者たちは中国共産党の残忍性を熟知しつつ命懸けで反抗した。自由と民主主義が完全に守られているわが国で、安倍政権より「自由と民主主義を守れ!」と連呼する珍妙な「日本市民」にはこの際、新たな活躍の場を紹介したい。中国。(以下略)

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なんというか、安保法案反対デモに対する、凄まじいばかりの敵意だけはよく分かりますが、書いていることが滅茶苦茶すぎて、とてもじゃないけど「新聞」などと呼べるレベルに達していません。アジビラ以外の何者でもない。

70代女性にデモに加担した理由を尋ねて仰天した。「戦争するって、法案に書いてあるんでしょ?」

というのは、もし事実とすれば確かにいささか誤った認識とは私も思いますけど、野口裕之も他人のことはまったく言えないレベルです。そもそも、「理由を尋ねて仰天した」とは、いかにも自分が現場で聞いたかのような書き方ですが、本当にそうなのでしょうか?確実に証明はできないけれど、産経のこのデモに関する報道はかなり遅く、現場で取材をしたのではなく、Youtubeなどネット上に公開された動画、映像を元に記事を書いているのではないかという疑いを抱いています。だとすれば、当然野口も現場には行っていないでしょう。ま、これについては断定は避けますけど。

航空写真に映るデモは「お花畑」に見える。

のだそうですが、上空からの航空写真だけでそんな風に見えてしまうというのは、なかなか驚くべき視力と思わざるを得ません。ま、要するに先入観で見ているだけ、ということですが。

国家権力の弾圧がないばかりか、国家権力が「安全」を「保障」してくれる、いわば「半官半民デモ」。

これもまあ意味不明の書き方です。確かに、日本では言論の自由、集会の自由は保障されています。別に、日本に限らず、民主国家と呼ばれる国々ではいずれも同様です。自由、集会の自由が保障されている環境下でデモを行うと「半官半民デモ」になるという理屈は、まったく理解不能です。その伝でいえば、民主国家におけるすべてのデモ(示威行為)は「半官半民デモ」ということになるでしょう。安保法案反対集会の前日に行われた安保法案賛成デモ(主催者発表で参加者500人)もそうだし、後段で野口が絶賛する台湾の反中国デモだって、台湾は言論の自由集会の自由が認められているので同様です。
そもそも、憲法には基本的人権の尊重が謳われているので、国家権力が国民の「安全」を「保障」してくれる、ということもできます。野口理論に基づけば、日本人が生きて呼吸をしているだけで、半官半民の存在、ということになりそうです。
要するに、今回の集会を何とか揶揄したいと、その意思だけは分かるのですが、揶揄の仕方がまるっきりお子ちゃまレベルということです。

日本のデモは、わが国の領土・領海=資源奪取を狙う中国などに備え、安倍晋三政権が整備を目指す法律群を廃案にせんとするのだから、中国の侵略を手助けする「利中運動」に他ならぬ。

安保法制に反対すると、条件反射的に「中国の手先」「韓国の手先」呼ばわりする意見はよく耳にします。単なる論理の貧困さを示しているだけとしか思えません。
安保法制とは、集団的自衛権に法律上の根拠を与えるものです。つまり、友好国が攻撃を受けると、それを自国に対する攻撃とみなして反撃することを認める内容です。事実上は、米国が行う戦争に日本が参加することになる。仮に中国が日本を軍事的に攻撃することがあったとして(その可能性は非常に低いと私は思いますが)、それに反撃するのは、個別的自衛権に属する話なのであって、集団的自衛権とは無関係です。「中国の侵略を手助けする利中運動」なんてのは、程度の低い印象操作に過ぎません。

自由と民主主義が完全に守られているわが国


それに間違いなく言えることは、自由と民主主義を維持するためには、不断の努力を要する、ということです。例の「沖縄の新聞をつぶさないと」「マスコミをこらしめる」発言がいみじくも明らかにしたように、政治家は、放っておけば自分にとって気に食わない意見は潰してしまいたい、という欲求がある。あの種の発言は、議員たちの雑談レベルでは日常茶飯事だといいます。中でも、とりわけ現在の安倍政権の取巻き政治家に、そういった傾向が強いように伺われます。だから、ああいう発言が次々と出てくるわけです。
もちろん、腹の中で何を考えるのも自由ではありますが、そういう政治家に完全フリーハンドを与えてしまうと、まさしくナチスドイツのようなことになりかねません。そういえば、公然と「ナチスを見習ったらどうか」などと口走ったどこかの元首相(現副総理)もいました。

珍妙な「日本市民」にはこの際、新たな活躍の場を紹介したい。中国。

まさしく論理もへったくれもない。日本人に生まれた以上、日本国内のこと、日本の政治、日本がこれから進む道に、他国のことよりも関心が強いのは、ごく自然なことです。中国にいろいろな問題があることは事実ですが、それに対して反対したり、中国の政治を変えていくのは、中国人が行うべきことでしょう。まさしく八つ当たり理論というものです。

まあしかし、以前の記事にも書きましたが、産経新聞の阿比留瑠比と野口裕之という二大有名人がそろって8.30国会前集会に対して、こんな愚劣な批判記事を書くとは、それだけ安倍礼賛陣営が焦っている、ということですね。





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最終更新日  2015.09.07 20:25:35
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