inti-solのブログ

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2016.04.07
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人生最後の挑戦が招く「登山前遭難」とは


最近は、自身の体力や準備が十分ではないのにハードな登山を目標にする高齢者も目立ちます。
「キリマンジャロに登りたい」と意気込む70歳代の女性は、登山らしい経験はなく、年に数回、ハイキング程度しかしたことがないとのことです。
「人生最後のチャレンジ」とハツラツとした笑顔ですが、とても危険です。雑誌やテレビなどの影響もあり、こういった無謀な「挑戦者」は少なくありません。大学時代は体育会に所属し、体力に多少自信があるという60歳代の男性は、高血圧などの持病を抱えていました。こうした持病を抱えている例も中高年に珍しくありません。

登山中の事故の代表的なものに、「転倒」「滑落」があります。登山のトレーニングとしてウォーキングを行っている人は多いですが、平地を30分~1時間程度のウォーキングでは、負荷が軽くて登山の準備にはなりません。
体力不足に加え、疲労が溜まると、筋力やバランス力、そして注意力が極度に低下するため、「転倒」「滑落」が起こります。

登山中に急に全身の力が抜けたような状態になるケースがあります。原因の一つが「シャリバテ」。食べ物や水分をとらずエネルギー不足のまま登山を続けると、低血糖症のような状態になってしまうのです。
「のどは乾いていないから」「お腹が空いていないから」「水分ばかり飲むとバテてしまう」「食べると体が重くなって動けなくなる」という誤った知識が原因になります。
登山事故は午後3時ごろに集中しています。長時間の登山の疲労とエネルギー不足が重なって事故が起きやすくなるのでしょう。

今日から実践!3つのトレーニング
階段の昇降
平地のウォーキングでは負荷が少ないので、山登り目的なら坂道や階段があるコースを取り入れたり、普段から階段を使うことを心がけましょう。荷物を背負って歩くことも有効なトレーニング。

吹き矢
健康診断などで肺機能が低下していると言われたことはないでしょうか。呼吸筋をトレーニングすることで、肺機能が向上します。息を吐く時に抵抗をかける「吹き矢トレーニング」がお勧め。身近にあるストローと綿棒で作った吹き矢で、効果は十分期待できます。

バランス
転倒や滑落を防ぐために必要なバランス力は、筋力よりも低下が急激で、40歳を過ぎると急速に衰え、60歳は20歳の30%に低下します。バランス力を鍛えるには「重心」をしっかり捉えること。片脚立ちを意識的に繰り返しましょう。まず、目を開けて2分間、次は目を閉じて、ザックを背負って行うなど徐々にレベルを上げていきましょう。
登山を楽しむためには、日頃からトレーニングや準備をしっかり行い、体力的にも精神的にも余裕を持った状態でいることが大切です。年齢に関わらず、体力の維持や増進は可能です。「人生最後の挑戦」などと気負わず、登山を安全に、何度でも楽しんでください。

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なるほど、参考になります。私自身は、一応月間100kmを目標にランニングをしています。ただ、今年は1月は目標をクリアしましたが、2月と3月は全然クリアできていません。腹の周りがちょっと・・・・・。この記事を書いている4月7日は走りましたけど。ちょっと走り込みを強化すると、足腰のどこかを痛めるのです。最近は左足首ですね。年齢を感じます。まさしく引用記事にあるとおりです。
日帰りや小屋泊まりではそういうことはありませんが、テントを担いで山に登ると、腰にはきます。歩いているときに痛い、ということはさすがにありませんが、山から下りた後に影響が残ることは、なくはありません。

私の場合、現在の体力との兼ね合いでいうと、先日の八ヶ岳・赤岳は、小屋泊まりだったので、技術的にはともかく、体力的にはかなり余裕がありました。一方、昨年夏に登った北岳・間ノ岳は、体力的にはギリギリ(というか、限界越え)でした。テント山行で、しかも全荷物を担いだままで北岳山頂を越えたからです。同じテント山行でも、昨年の西穂高岳(上高地から西穂山荘までテントを担いで、その先は空身で山頂まで往復)は、体力的には北岳よりは楽でした(技術的には北岳より厳しい山ですが)。その前年に登った前穂高岳も同様です。

シャリバテというのは、実はよく経験します。急に体に力が入らなくなるのです。何度も経験しているので、自分ですぐわかります。すぐに、何か食べ物を口に入れるようにします。そうなる前に食べればいいのですが、たとえば夜行で到着してすぐ歩き始めるような場合、食欲がなかったりすることがあります。そういう時は、とりあえずお腹が空くまで歩く。そうすると必然的にシャリバテが起こるわけで。

3つのトレーニングのうち、階段と吹き矢は全然問題ないかな、と思います。前述のとおり、月間100km目標のランニングは平地ですが、それ以外に日常生活では基本エレベーターとエスカレーターは使わないようにしています。1日に階段を登る高さは、自宅と職場と通勤電車で、どんなに少ないときでも14~15階分にはなります。時には、1日で標高差100mを登ることもあります。山では、前述の北岳は1日で標高差1600mくらいを登るので、それに比べたら全然たいしたことはないように思えます。が、継続は力なり、と言います。山ではなく、通勤と職場で階段を登る累計標高差は、ざっと計算すると1年間では1万mくらいにはなりそうです。北岳登山6回分近くになります。もっとも、荷物の重さは全然違いますが。

吹き矢は、へー、と思いました。でも、私の場合は、どう考えても必要ないでしょう。ケーナ・サンポーニャ・フルートのほうが吹き矢より呼吸筋への負荷は大きいでしょうから。逆に言えば、笛も山登りのトレーニング手段になっている、ということですね。

バランス、この記事でいちばんドキッとしたところです。脚力の衰えも実感しますが、バランス感覚の衰えはもっと実感します。30代の前半までは、電車に乗るとき、階段を駆け下る際、普通に1段抜かしで駆け下りていました。まだ50代にもなっていませんが、今は階段を1段抜かしで駆け下ることは自信がありません。まったく不可能ではないと思うけど、やっていません。おそらく、手すりに手をかけながら出ないと、足がもつれたとき、即転倒するでしょう。
山でも、実はよく転んでいます。一昨年の南アルプス・聖岳がいちばんやばかった※ですが、テントを担いでいるときは、たいていどこかで転びます。もっとも、転倒が即事故につながるような場所では、不思議と転ばないものです。当然、先日の赤岳の地蔵尾根の急降下とか、西穂高岳のやせ尾根とかでは転倒していません。もちろん、荷物の重さの違いもあります。そういう危険な場所では、テントは担がないので。



私は、キリマンジャロはそんなに心は動かないけれど、ボリビア・アンデスのワイナポトシにはいつか登りたい。できればアコンカグア(アンデスの最高峰)にも。でも、体力的に登れるのは、今のランニングを継続したとしても、せいぜい60代前半までだろうなあ。あと15年くらいか。それまでにチャンスをつくれるだろうか。





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最終更新日  2016.04.08 00:58:30
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