inti-solのブログ

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2016.04.10
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カテゴリ: 政治
TPP文書黒塗りなのに西川氏が内幕本 野党反発 特別委が空転


緒方氏は、西川氏の著書のコピーとされる文書を示し、執筆の経緯や内容についてただした。だがTPP担当の石原伸晃経済再生担当相は「(コピーが本物かどうか)確認できないので、コメントできない」と繰り返した。民進党は、石原氏の答弁が不十分なまま審議を進めようとする西川氏の議事進行は不公正だなどとして、退席した。
民進、共産、社民、生活4党は、自民党に対し、西川氏が本のコピーの存在を認めることなどを申し入れたが折り合わなかった。西川氏は同日夕に民進、共産両党欠席のまま審議を再開し、おおさか維新の会の質疑が行われた。
西川氏の著書の出版を予定していた中央公論新社は8日、本紙の取材に対し、著書は5月6日に発売予定だったが、特別委で取り上げられた4月7日の段階で出版日が未定になったと説明した。

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政府が国会に「開示」したTPP交渉過程に関する資料は、すでに報道されているので、目にした方も多いでしょう。

TPP黒塗り

タイトル以外ほぼすべて黒塗り、要するに国会には(ひいては国民に対しても)秘密だ、ということです。その理由は、「外交交渉は相手国との信頼関係などの観点から、内容を公開することに制約がある」(石原伸晃経済再生相)だそうです。一見するともっともらしい言い分ですが、「内容を公開することに制約がある」はずの交渉過程を、TPP特別委員会の西川公也委員長自身が出版しようとした、というのだから驚きです。

ちなみに、石原大臣は、コピーが本物かどうか確認できないとしてコメントを拒否したそうですが、西川自身がそのゲラ刷りが本物であることを意図せず告白しています。野党議員が退席したあと、委員長席のマイクを切り忘れたまま

「あれは全部文書からはね。いまの新しいやつは消えているんですよ」
「自分できれいに整理したやつじゃなくて、一番古いのが出てるんですよ」
「書きなぐったやつが」

などと発言しているのが、テレビカメラにとらえられています。
つまり、ゲラ刷りは本物であり、自分で書いたものである、ただし、それは初稿であり、出版する原稿はそれとは異なるものだ、というわけです。「秘密資料を出版するわけではない」というつもりで言ったのでしょう。


まあ、西川があくまでもゲラが本物であることを認めないのであれば、自分で書いたものではない=自分に著作権はない、ということになりますから、いっそのこと、どこかの出版社がそれを出版してみるのもいいのではないでしょうか。あるいは、そこまでは無理だとしても、「引用の範囲」で核心部分を公開してほしいものです。





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最終更新日  2016.04.10 21:32:31
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