inti-solのブログ

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2016.06.01
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カテゴリ: 政治
<世耕・官房副長官>釈明 首相のリーマン前発言「なかった」


ただ、海外メディアはこの説明を「世界経済が着実に成長する中、説得力のない比較」(英紙フィナンシャル・タイムズ)などと批判的に報じた。自民党内にも異論が広がっており、火消しが必要と判断したようだ。
首相自身も30日の自民党役員会で「私が『リーマン前に似ている』との認識を示したとの報道があるが、全くの誤りだ。新興国経済を巡る指標で、リーマン以来の落ち込みがあるとの趣旨だ」と語った。

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いやはや、何と言うか、「首相は『リーマン前の状況に似ている』と申し上げ、各国首脳と認識は一致している」と世耕弘成官房副長官が記者団に説明し、それが記事になったら「私はそんなことを言っていない」と。ならば、悪いのはウソを伝えた世耕官房副長官、ということになります。「報道があるが、まったくの誤りだ」などと居直る前に、「官房副長官が報道陣に伝えたことはまったく誤りだ」と言いなおすべきじゃないでしょうか。
でも、安倍が言ったのは「新興国経済を巡る指標で、リーマン以来の落ち込みがあるとの趣旨」だそうですが、それと「リーマン前の状況に似ている」という言葉と、大筋の趣旨としては、ほとんど違いがないように、私には見えます。世耕もそう思ったから、そのように説明したのでしょう。

そもそも、「リーマンショック前に似ている」発言は、様々な場で記者団からの質問の的になっていますが、安倍自身が、31日に急に言い出すまでは、「私はそんなことは言っていない」などとは一言も言っていません。


この中でも、記者からの「総理は、本日の会議で世界経済の状況はリーマンショック前に似ているとの考えを示したようですけれども?」との問いに対して「世界経済は大きなリスクに直面をしているという認識については、一致することができた」と安倍自身が答えています。「私はそんな認識は示していない」などとは言っていないのは、当の安倍自身だって、そのときまでは「リーマン前の状況に似ている」という説明が自分の発言の要約として、少なくとも目くじらを立てるほど外れたものではないと思っていたからでしょう。
それが、あまりに批判が多く、特に諸外国から鼻で笑われるものだから、急に「そんなことは言っていない」と取って付けたように言い出す、実に見苦しいことです。





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最終更新日  2016.06.02 06:43:27
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