inti-solのブログ

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2016.06.24
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カテゴリ: 政治
イギリスの国民投票の結果、僅差ながらEU離脱賛成が過半数を取り、離脱が決まってしまいました。


早くも、日本でも株価が暴落しています。ポンドも暴落、ユーロも暴落、米ドルも下がっているようです。私の米ドル預金が・・・・・・。という話はともかくとして、政治的にも経済的にも、ヨーロッパもイギリスも、将来像が一挙に不透明になりました。
今回の国民投票でEU離脱反対がもっとも多かったのはスコットランドです。そのスコットランドは一昨年の住民投票でイギリスからの独立を否決しましたが、独立反対の前提条件は、イギリスがEUの一国であることですから、その前提条件が崩れれば、「やはり独立すべき」という人がかなり増加するであろうことは明らかです。すでに、スコットランド自治政府首相は独立への意思を示唆しています。

どうしてこんな事態が生じたのか。肥大化したEUの統治機構とか、ギリシャ危機に代表される域内の経済格差・・・・・・いろいろな問題がありますが、移民問題が特に大きかったのだと思われます。
移民問題と言っても、EU圏内における比較的貧しい国から豊かな国への移民の問題もあるし、EU圏外、具体的に言えば中東からの難民の殺到という問題もあります。どちらも深刻ですが、近年急激に深刻化したという意味で世論に大きな影響を与えたのは、中東諸国からの難民かもしれません。
では、中東諸国からどうして多くの難民が出たのか。言うまでもなく「イスラム国」やその他のイスラム原理主義勢力との内乱が原因です。では、どうしてイスラム国が勢力を伸ばしたのか・・・・・・と、突き詰めて考えていくと、最終的にはイラク戦争にたどり着くように、私には思えます。
「風が吹けば桶屋が儲かる」的でいささか強引なこじつけかもしれませんが、イラク戦争がイギリスのEU離脱(今後の展開次第ではEUの瓦解?)を招いた、と言えなくもないように思えます。そういえば、あの戦争にイギリスは賛成し、なおかつ参戦もしました。そのしっぺ返しが今来ている、ともいえるかもしれません。

より直接的な、政治的動向ということで言うと、キャメロン首相は、本人自身はEU離脱反対にもかかわらず、国民投票を公約に掲げてしまったことが、この結果を招いたともいえます。何故そんな公約を掲げたのか。国民投票で負けはしないだろうという甘い読みもあったでしょうし、党内にEU離脱賛成派を多く抱えている(有力政治家にも支持者にも)ことから、党内事情的に国民投票を拒否できなかったのかもしれません。






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最終更新日  2016.06.24 21:08:00
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