inti-solのブログ

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2016.12.10
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テーマ: ニュース(95873)
ユニクロに1年潜入取材してみた!
「ユニクロ帝国の光と影」の著者でジャーナリストの横田増生氏が、昨年10月から現在まで、1年にわたってユニクロに潜入取材を行った。
横田氏は、2011年に「ユニクロ帝国の光と影」を出版した。ユニクロは店長や委託工場での長時間労働の記述が名誉毀損に当たるとして、版元の文藝春秋に2億2000万円の損害賠償を求めて提訴した。しかし、東京地裁、東京高裁、最高裁でユニクロは敗訴。
判決確定後、横田氏は決算会見への参加を希望したが、ユニクロは横田氏の書いた別の記事を理由に取材を拒否。柳井正社長は、ブラック企業批判について、雑誌で次のように語っていた。
<悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね>
そこで、横田氏は、法律に則って名字を変え、昨年10月からユニクロでアルバイトを始め、現在は新宿の超大型店「ビックロ」で勤務している。
3店舗、総計800時間を超える横田氏の勤務からは、社員たちのサービス残業や人手不足、創業感謝祭の過酷な勤務の実態が浮かび上がる。

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ユニクロ潜入記者 横田氏解雇される
ユニクロでアルバイトとして働いていたジャーナリストの横田増生氏が、12月3日解雇を通告された。横田氏は、12月1日発売の「週刊文春」でルポ「ユニクロ潜入一年」を発表していた。
この日横田氏は、いつも通り新宿の「ビックロ」に出勤。ユニクロの人事部長から解雇を通知された。記事の寄稿が就業規則に抵触し、同社の信用を著しく傷つけたとの理由だったという。
横田氏は、記事に間違いがあるのかを確認したところ、人事部長は「中身の吟味はしていない」とし、懲戒解雇ではないとも説明した。

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残念なことですが、私は潜入取材のほうの記事は読み逃してしまいました。多分、図書館で読む機会はあるでしょうが、もう書店には置いてありません。しかし、第二弾の解雇されたほうの記事は読みました。
一言でいって、横田増生は凄い、ということに尽きます。この人は、かつてアマゾンでもアルバイトとして働き、「潜入ルポ アマゾン・ドット・コム」(朝日文庫)という本を書いています。

※まったく余談なのですが、「潜入ルポ アマゾン・ドット・コム」を検索すると、真っ先にヒットするのが、当のアマゾンのサイトでこの本が出てくる、というのが、なんともね。

それに引き続き、潜入ルポの第二弾というわけです。しかし、アマゾンのときとは違い、彼はすでにユニクロを批判する本を書いており、それが裁判沙汰になりました(明らかにスラップ訴訟)。すでにユニクロにとっては「天敵」とも言うべき存在にもかかわらず、あえてその「敵」の内側で働いてみる。そのために苗字を変える(おそらく養子縁組)ことまでやる、その執念には脱帽です。苗字を変えたって顔を変えることはできないわけですが、巨大企業の中では、いちアルバイトの顔など、経営者や広報担当者の視界には入ってこないのでしょう。1年間働いて、告発記事が週刊文春に掲載されるそのときまで、その素性が発覚することはなかったわけです。

それにしても、記事が出た途端に解雇とは、「悪口を言っているのは~社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」という社長の言葉がまったく口先だけということが明らかになってしまいました。まあ、現実問題として、こんな記事をかかれたら解雇されるのは当然の成り行きではあるでしょうが、だったら最初からそんなことを言わなければいいのに、みっともない。
ただ、もちろんユニクロもアマゾンもブラックなのですが、大企業だから目立つものの、ブラック企業はそれだけではないこともまた事実です。日本中にブラック企業は沢山ある。特に、この種の量販店と飲食店は、ほとんどがブラックじゃないのかと思えるくらいです。そんな状態では、働くことに希望を見出すことが難しくなってしまいます。それでも、人は生きていくために働かなければならないけれど。





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最終更新日  2016.12.10 11:29:19
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