inti-solのブログ

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2016.12.30
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カテゴリ: 政治
稲田防衛相が靖国神社参拝、私費で玉串料
稲田防衛相は29日午前、東京・九段北の靖国神社を参拝した。
中国、韓国両政府は反発し、それぞれ外交ルートで日本政府に抗議した。
稲田氏は「防衛大臣 稲田朋美」と記帳し、私費で玉串料を納めた。参拝後、「防衛大臣である稲田朋美が一国民として参拝した」と記者団に説明した。安倍首相と27日に米ハワイ・真珠湾を訪問したことにも触れ、「未来志向に立って、しっかりと日本と世界の平和を築いていきたいという思いで参拝した」と述べた。中韓両国の反発については、「祖国のために命をささげた方々に対して感謝と敬意と追悼の意を表するのは、どの国でも理解していただけると考えている」と語った。
防衛相の靖国神社参拝は、2001、02年の中谷防衛長官(当時)などの例がある。

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稲田が安倍と一緒に真珠湾を訪問していたことは、恥ずかしながらこの報道で知りました。安倍が真珠湾を訪問したこと自体は、悪いこととは思いませんが、その訪問に同行した閣僚が、帰国翌日に靖国神社を参拝って、政治的に最悪の行動としか思えません。
もちろん、私は稲田朋美という政治家は大嫌いだし、靖国神社を参拝することにもまったく賛同できません。ろくでもない政治家がろくでもない行動を取った、という意味では、「予想どおり」ではあるのですが、それを真珠湾訪問の翌日(日本時間で)にやるというのは、真珠湾訪問の意義を失墜させる行動であるとしか、私には思えません。
それだったら、せめて、百歩譲っても真珠湾に同行などしなければ、まだよかったのですよ。いや、よくはないけれど、まだしも多少は害が少ない。
何で参拝したのかというと

稲田氏、支持者へ配慮か…真珠湾訪問翌日の靖国
~稲田氏は参拝後、「戦争で家族と古里と国を守るために出撃した人々の命の積み重ねの上に、今の平和な日本があることを忘れてはならないし、忘恩の徒にはなりたくない」と記者団に強調した。
稲田氏は安倍首相に近く、保守的な政治信条で知られる。毎年靖国神社を参拝していたが、防衛相就任直後の8月15日の終戦記念日は、海外視察を理由に見送った。首相や稲田氏の支持基盤である保守層には、米ハワイ・真珠湾への訪問に懐疑的な声もある。稲田氏が真珠湾訪問の翌日に参拝した背景には、支持者への配慮もあったようだ。

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自称「愛国者」であるネトウヨ層を支持基盤とする極右政治家だから、彼らのウケのよい行動を取った、ということです。お国のためと言いつつ、実際には愛国心過剰な支持者のため。
自称愛国者たちの自尊心を満たすことが優先して、その行動が本当に日本にとって利益をもたらすか否かは二の次、というわけです。まさしく、太平洋戦争末期に「聖戦完遂」を叫んで無条件降伏に反対した軍人たちと同様、自称愛国者は国を滅ぼす、の極みというものです。





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最終更新日  2016.12.30 12:08:03
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Re:お国のためより支持者のため(12/30)  
maki5417  さん
稲田防衛相の靖国参拝、慎重な対応求める=米

【ワシントン時事】米国務省当局者は29日、稲田朋美防衛相の靖国神社参拝について「われわれは歴史問題には癒やしと和解を促進して取り組むことが重要だと強調し続ける」と述べ、慎重な対応を求めた。閣僚の靖国訪問でコメントを出すのは異例。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、安倍晋三首相に同行した真珠湾での慰霊から帰国した後に、「近隣諸国から軍国主義の過去を美化すると見なされている神社を訪問した」と批判的に報じた。

米国の反応です。 

WSJは更に戦犯の東条英機や真珠湾攻撃を計画した山本五十六が祀られているとも報道しています。

また、米国3大ネットワークのひとつNBCは、真珠湾訪問を台なしにしたと報じています。

中国や韓国が反発するのは毎度のことですが、今回は米国政府やマスコミからも
非難される始末です。

「参拝は総理に相談したか。」との記者からの問いには、していないとの返答です。
ゴルフ場でマイクを向けられた首相のほうは、「ノーコメント」との返事です。

自分も一度年末にこそこそと靖国参拝した事があるので、何も言えないのでしょうね。

ロシア外交失敗を取り戻す意味もあった今回の真珠湾訪問でしたが、NBCの指摘通り「台なし」です。

歴史修正主義者が防衛大臣では、米国も容認しないでしょう。
(2016.12.30 15:54:20)

Re[1]:お国のためより支持者のため(12/30)  
inti-sol  さん
maki5417さん

>また、米国3大ネットワークのひとつNBCは、真珠湾訪問を台なしにしたと報じています。

そのとおりですね。何のためにわざわざ真珠湾を訪問したんだよ、と思います。本文にも書いたように、多分こんなことなら、少なくとも稲田は真珠湾訪問に同行しないほうが、まだしもマシでした。

>歴史修正主義者が防衛大臣では、米国も容認しないでしょう。

そのオバマ政権もどうせもう終わるから、と思ったのかもしれません。だとすると、どうせ終わる政権と一緒に真珠湾でスピーチしたのは何のため、ということになりますけどね。 (2016.12.30 16:37:55)

Re:お国のためより支持者のため(12/30)  
Bill McCreary さん
今年もよろしくお願いします。

愛媛玉串料訴訟で、控訴審で証言した白石春樹元愛媛県知事は、大要選挙運動の一環だ、こんな安上がりなものはないくらいのことを述べたそうですね。時代も違うし、稲田に投票している有権者がどれくらい彼女の靖国参拝に感銘を受けるかはともかく、彼女からすれば自分に期待している極右勢力へのメッセージなんでしょうね。まあ白石よりも稲田はガチの右翼だという違いはあるにしても。 (2017.01.04 21:41:49)

Re[1]:お国のためより支持者のため(12/30)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>愛媛玉串料訴訟で、控訴審で証言した白石春樹元愛媛県知事は、大要選挙運動の一環だ、こんな安上がりなものはないくらいのことを述べたそうですね。

なるほど。つまり、玉串料を支出すると大喜びする人たちが支持者だ、ということですね。

>時代も違うし、稲田に投票している有権者がどれくらい彼女の靖国参拝に感銘を受けるかはともかく、彼女からすれば自分に期待している極右勢力へのメッセージなんでしょうね。

稲田は福井が選挙区なので、自分の選挙区にどれだけのネトウヨ支持者がいるかは定かではありませんけど、全国区での知名度、人気を支えているのは「保守」勢力(実際はネトウヨ)だというふうに思っているのでしょうし、実際そのとおりでしょうからね。
防衛相になって、かなり失態を重ねて馬脚を現したことも、それを取り返そうという動機になってしまったのかもしれません。 (2017.01.05 07:07:50)

Re:お国のためより支持者のため(12/30)  
Bill McCreary さん
稲田といえば、「正論」に次のような記事があり、そこでこのように論評されていました。

トランプ大統領」的中は夕刊フジ、日刊ゲンダイ、百田尚樹、木村太郎! 読売国際部「ヒラリー本」まとめていた

//www.sankei.com/premium/print/161229/prm1612290021-c.html

(前略)

> 先生 ちなみに、政府もトランプ勝利は想定外だったようだが、これは外交に直結するから、マスコミのよみ違えよりも大きな問題だぜ。後から言い訳も多かったしな。防衛相の稲田朋美は「想定内」と言っていたが、じゃあ、なんで大統領選前に安倍晋三首相はヒラリーとだけ会って、トランプと会わなかったんだよ(笑)。

 編集者 ただ、とりあえず安倍総理とトランプ氏の会談はうまくいったと報じられていました。 

 先生 稲田はもっと発言に気をつけた方がいいだろ。そういえば、10月25日のBSフジのプライムニュースに出演して、自衛隊の駆けつけ警護の訓練について「動作がスムーズ」「習熟してきた」と言っていたが、8月に就任したばかりで、訓練の習熟度なんか分かるわけがないんだから、知ったかぶりがミエミエ。しかも野党と議論を避けようと思ったのか、民進党の福山哲郎たちとは時間帯を分けて出演したために、福山なんかに「テレビで、目の前で我々と議論していただきたい」とからかわれていたぞ。

(後略)

事情は分からないし、全体としての評価はまた違うのかもですが、「正論」なんていう雑誌がこのように稲田を軽く扱っているのは面白いですね。おっしゃるように

>防衛相になって、かなり失態を重ねて馬脚を現した

っていうところも影響しているのかもですね。産経は、女が首相その他になることを嫌っているという部分もあるかもですが、安倍よりもよっぽど稲田のほうが本気の右翼ですが、やっぱり実力ほか疑問がつけられているんでえすかね。弁護士としての能力同様、政治家としてもそんなにたいしたことはなのかな。 (2017.01.09 10:41:29)

Re[1]:お国のためより支持者のため(12/30)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>稲田といえば、「正論」に次のような記事があり、そこでこのように論評されていました。

なるほど、ご紹介ありがとうございます。

>事情は分からないし、全体としての評価はまた違うのかもですが、「正論」なんていう雑誌がこのように稲田を軽く扱っているのは面白いですね。

確かに、あの「正論」ですからね、稲田に最も近い位置にするマスコミがこのような記事を書く、近いだけにアラもよく見える、というところでしょうか。

稲田は、弁舌の才は間違いなくあると私は思います。ただ、弁護士としての実務能力はない。そして、「実務」という面では、政治家としての能力も、そんなに高くはないのかもしれません。政治家にも弁護士にも弁舌の才は必要ですが、それだけでは優れた政治家にも弁護士にもなれませんからね。 (2017.01.09 11:17:07)

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