inti-solのブログ

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2017.01.24
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 対中・対韓関係
アパホテルの利用中止要求 中国政府、国内旅行業者に


ホテルを経営するアパグループは「日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならない」との見解を示しており、本の回収は考えていないとしている。

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中国政府側のこのような対応が望ましいものかどうかは、いささか疑問の余地はあります。むしろ日本国内での動向に関しては逆効果になりそうな気がします。やり方が拙劣というか、正面から大声で攻撃するよりも、安倍政権のマスコミ対策のように、裏からこっそり締め上げるほうが威力があるのでは、と思ってしまいます。
まあ、そのあたりのところは私がどうこう言うべきところでもないように思いますが、間違いなくいえるのは、アパグループの社長が極右であり、その主張する南京大虐殺否定論が歴史的事実として誤ったものである、ということ。

アパが極右であることは、何も昨日今日に分かった話ではなく、「真の近現代史観」なる懸賞論文を募集して、その栄えある(笑)第1回の最優秀賞にあの田母神の「我が国が侵略国家というのは濡れ衣だ」と主張する論文を選んだ、という時点で周知のことです。当ブログでも、そのことを当時記事にしたことがあります。

アーパーホテル

その後、第4回では、「福島では誰も甲状腺がんにならない」と主張する高田純というトンデモ学者を対象に選んでいます。これについても記事を書きました。

高田純というトンデモ学者

それ以外の歴代最優秀賞の面々は、竹田恒泰、佐波優子、一色正春、松原仁、杉田水脈、ケント・ギルバート・・・・・・・分かりやすい、あまりにも分かりやすい(笑)
なので、私は選択の余地がある限りはアパホテルには絶対泊まらないことにしています。アパグループでも、「アパ」と名乗っていないホテルもあって、私は一度だけ、気が付かずに宿泊してしまったことがありますけどね。チェックインして部屋に入ってからそうと気が付いたので、後の祭りでしたが。

南京大虐殺をめぐる論争は、過去に散々やって、というか元々私がネット上で発信するようになった契機自体が、南京大虐殺をめぐる論争だったのですが、さすがにもう食傷してしまって、長々と書く気力は、いまはもうありません。
ただ、間違いなくいえることは、南京大虐殺と呼ぶに足る、大規模な虐殺は間違いなく存在した、ということ。正確な人数は分からないけれど、どんなに少なく見積もっても数万以上、ただし中国の公式見解である「南京の市街地だけ」で「虐殺された者」(純然たる戦闘の犠牲者や、中国軍内部の同士討ちを除いた)が30万人というのはいささか過大に過ぎる可能性が高い。おそらく、虐殺の犠牲者はごく大雑把に5万から15万、間をとって10万人程度というのが現時点で一番可能性が高いだろう、と私は判断しています。少なくとも5万、つまり東日本大震災の2倍を優に超える犠牲者数を「大虐殺」と言わずして何と言うか、と思います。

問題の書籍を読んだわけではありませんが、過去、田母神の中学生レベルかというような論文を「大賞」に選んでいる時点で、その程度は推し量れます。右へ右へという今の時流に乗って、自分たちにとって耳に心地よい主張を展開しているだけのものでしょう。田母神のときにも書いたように、私には、それは、アーパーな史観としか思えません。

で、アパはあくまでも問題の書籍は撤去しないのだそうです。間違った主張でも、アーパーな主張でも、一応は言論の自由はある、かもね。しかし同様に私にも宿を選ぶ権利、他人の主張を批判する権利はあるわけで、今後ともアパを利用するつもりはありません。(前述のように、ホテル名称から判別が付く限りは、ですけど)





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最終更新日  2017.01.25 07:05:12
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