inti-solのブログ

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2017.06.16
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カテゴリ: 政治
共謀罪 賛成多数で成立
「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が15日参院本会議で採決され、自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。14日夜に参院法務委員会での採決を省略する「中間報告」の動議を自公両党が参院本会議に提出していた。この間、野党は徹底抗戦し、内閣不信任決議案を14日夜に提出して参院本会議を中断させた。ただ、15日未明の衆院本会議で否決され、徹夜の攻防でも同法成立を妨げることができなかった。
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委員会での採決を省く「中間報告」というやり方自体は、国会法に規定があり、過去に例のあることではあります。しかし、過去の例は委員長ポストを野党が握っていて、委員会での採決を拒む場合に使われてきました。もちろん、だからと言ってそのようなやり方が良い、とは思いませんが。
しかし、今回の場合は、委員長のポストは与党である公明党が持っています。そして、会期を延長することもできたはず(そのような例は過去に多々ある)です。私は共謀罪には反対ですが、国会の会期を延長すれば、法務委員会で採決をしたうえで本会議で可決、成立させることはできたはずです。
にも関わらず自公政権はそうしなかった。政治的な都合から会期延長はしたくなかったようです(都議選にこの問題や加計、森本問題が波及するのを避けたかったとか、いろいろ言われています)が、それはつまり、「ルールに基づいてまともに議論する気なんかない、数の力で裁決だけすればいいんだ」、ということです。

今回の共謀罪に限ったことではありませんが、安倍の国会での答弁は、本当に酷い。質問に対してはきちんと正面から答えない、質問の内容とは無関係のことを喋り続ける、明白な誤りを指摘されても絶対に謝罪しない、ちょっと厳しい追及をされるとすぐにキレる。自分は散々首相席から野次を飛ばしておきながら、野党からの野次にはすぐに逆上する。これが、わが祖国日本の最高責任者である首相かと思うと、あきれるより悲しくなります。
国会質問に対する不誠実な答弁は、かつて小泉首相も似た面がありました。「人生いろいろ、社員もいろいろ」とか。しかし、小泉首相でも、ここまで酷い答弁ではありませんでした。というのは、小泉の発言には(「人生いろいろ~」が典型的です)、不誠実さを煙に巻くユーモアのようなものが、若干ですがありました。安倍には何もない、ただただ不誠実なだけ。

要するに、安倍は国会で議論する気はないのです。何でもいいから野党の質問時間を空費させて、裁決に持ち込むためのただの時間稼ぎしかするつもりがないわけです。数は力、で裁決さえすればよい、と思っているのでしょう。

そのような首相に付和雷同するのは、 官邸の意を受けて、政権に敵対的な元高級官僚を追い落とすためにリーク情報を垂れ流す新聞 や、 政権の意に反する指摘を行ったものを「反日」呼ばわりする新聞 性犯罪を犯す自称ジャーナリストや、それをもみ消す警察官僚 といった連中です。

このような連中が共謀罪をもてあそべば、どういうことになるか。容易に想像ができます。
政府は、「共謀罪は一般人が対象ではない」と言っていますが、その本音は「政府に反対するような奴らは一般人ではない」というものであろうことは確実でしょう。
国会審議中、社民党の福島瑞穂参議院議員に対して「共謀罪で逮捕するぞ」という野次が飛んだことが報じられています。その野次は、100%冗談ではなく、「できることならそうしたい」という願望を含んでのことでしょう。

特定秘密保護法、安保法制、共謀罪と、戦後日本の平和と自由を覆すような法案が次々ととおり、残るは憲法くらいでしょうか。その憲法第9条ももはや風前の灯かもしれません。





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最終更新日  2017.12.09 11:02:09
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