inti-solのブログ

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2017.08.04
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カテゴリ: 政治
本命に断られ…文科相「なんで俺?」 内閣人事の舞台裏


当初想定していた岸田文雄氏の留任構想が狂い、外相選びは最後まで難航した。閣僚経験のあるベテランは「外相なんて一番最初に決まっていないといけない。珍しい改造の流れだな」と言う。
政権にとっては下落が続く支持率を下げ止め、「落ち着かせる」のが当座の目標。首相にとって失敗できない人事だったが、水面下の調整は首相の思惑通りには進まず、「遠心力」を印象づけた。
文部科学相は、人事の焦点の一つ。首相は7月31日、大臣経験者の伊吹文明・元衆院議長とひそかに会談し、就任を打診。だが、固辞された。
結局、2年前に「政治とカネ」の問題で農林水産相を辞任した西川公也氏に代わり、「緊急登板」させたことのある林芳正氏を今回も起用した。
林氏が所属する岸田派の若手は「困ったときの林大臣。大本命に断られて時間がない中で、ふさわしい人がいなかったのだろう」と解説。林氏本人も周囲に「なんで俺なんだろう」と漏らしたという。党幹部の一人はこの経緯について、「断るような人のところに要請してはいけない。内閣の威厳にかかわる」と苦言を呈する。

ーーー

沈む船からはネズミも逃げ出す、と言いますが、安倍政権の内閣改造も同じことなのでしょう。支持率の激しく低下する政権が内閣改造を行っても、閣僚就任を固辞する政治家が多かったようです。
そもそも、稲田防衛相を内閣改造まで引っ張って、さり気なく交代させる目論見は、改造数日前に稲田が辞任に追い込まれたことで、破たんしていました。もっとも、改造までもったとしても、とてもさり気なくとはならなかったでしょうが。

巷間言われていた小泉と橋下の入閣も、結局は実現しませんでした。彼らの政治的主張への賛否は別問題として、入閣しなかったことは賢明な判断でしょう。議員である小泉はともかくとして、今はタレントである橋下は、高額のギャラを捨てて、いつ退陣するか分からない(少なくとも来年12月までには選挙があるので、それまでの可能性が高い)内閣の閣僚になるのは、あまりに割が合わないでしょうから。

私がちょっとだけ驚いたのは、河野太郎の外相と野田聖子の総務相です。河野太郎は、安倍政権で以前にも入閣しているので、引き受けたことは不思議ではないけれど、あの安倍が、河野太郎、というか河野洋平の子を外相に任命するとは思わなかったので。引用記事にもあるように、岸田に留任してもらえず、他の候補にも断られ、引き受ける人がいなかった、ということなのでしょう。
韓国では、河野洋平の息子であることから、好意的反応があるようですが、それは買いかぶりじゃないでしょうか。確かに安倍や稲田よりははるかにマシですが、しょせん「安倍政権の」外相に過ぎないわけでですから。河野洋平のような姿勢を望むのは無理でしょう。
野田の場合は、閣僚を引き受けたこと自体も驚きです。一昨年の総裁選での出馬断念で、双方に相当の遺恨があったはずなので。

いずれにしても、稲田をもっと早く更迭しておけば状況は違ったかもしれませんが、この期に及んでの内閣改造は「苦し紛れ」の印象しかありません。一般的に、内閣改造を行うと支持率は上がるが政権への求心力は下がる、と言われるそうです。今回の内閣改造はどうでしょう。そりゃ、支持率の数パーセントくらいは上がるかもしれないけど、大きな効果があるとはとても思えません。もちろん、わたしは安倍の一刻も早い退陣を願っているので、大きな効果などあってほしくありませんけど。
そして、求心力の低下も明らかです。外相という重要ポストが最後まで決められない(引き受け手がいない)という状況がそれを証明しています。





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最終更新日  2017.08.04 20:10:48
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