ところが、その種のズームレンズ(広角から望遠までの高倍率ズーム、あるいは便利ズームなどとも呼ばれるようです)は、色々と無理があるようで、写りに関してあまりよい評判がないようです。 そんな中で、SIGMAの18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMというレンズは、この種の高倍率ズームの中では抜群に画質がよい、というので、ちょうどあるカメラ店に中古品があったので購入してしまいました。 お値段は、3万5千円弱、なのですが、古い望遠レンズを下取りに出したので、3万4千円ほどでした。新品だと5万円近くするようです。
EOS KissX7iに装着したところです。
重さ585gと重いレンズですが、昨年購入した同じSigmaの100-400mmが1.1kgもある(このレンズを山に持っていくなど、絶対にありえません)ことを考えれば、ずっと軽いです。それに、今使っている広角レンズTAMRON SP AF17-50mmF2.8は440g、100-400mmを買う前に使っていた望遠レンズ、キヤノンのEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMも375gあるので、その2本の合計に比べればだいぶ軽くなります。オートフォーカスもそんなに迷ったりせず、動きは速いようです。これは良いレンズかもしれない、と、思ったのですが・・・・・・・・
続いてSIGMA18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM 同じく葛西臨海公園より(公園内の別の場所からの撮影なので、アングルは異なりますが) 300mm 1/400秒 f10 ISO125
・・・・・・どう見ても、EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMと比べてボケボケです。
誠に残念ながら、この買い物は失敗だったかも。いくら画質にこだわったという宣伝文句でも、16.6倍の超高倍率ズームでは、やっぱり画質はそれなりにならざるを得ない、ということが、よーく分かりました。これで、お値段はEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMの方がはるかに安いのです。多分、他の高倍率ズームの写りは、推して知るべし、でしょうね。 これでは、山で簡単にレンズ交換を行う手段を考えるほうがよかったかもしれません。
なお、SIGMAというメーカーの名誉のために付け加えると、昨年買った100-400mm F5-6.3 DG OS HSMは、(重い、という唯一の欠点を除けば)写りのよい、とてもよいレンズです。