inti-solのブログ

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2018.04.12
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: 医療・衛生
軽いかぜは患者の自己負担上乗せ 医療費など抑制へ提案

このうち医療の分野では、患者が病院などの窓口で支払う自己負担について、軽いかぜなど少額の外来受診の場合は、負担を上乗せするよう提案しました。
また医療機関に支払われる「診療報酬」は、今は全国一律の水準になっていますが、地域によって医療費の伸びにばらつきがあり、住民が支払う保険料の負担にも格差が出ていることから、自治体の判断で引き下げることができるようにするべきだと提案しました。
介護の分野では、掃除や調理などの身の回りの世話をする生活援助のサービスについて、ホームヘルパーの代わりに地域の住民やボランティアを活用できるようにして費用を抑えることを提案しています。~
財務省は、日本は、ほかの国に比べて、かぜなど比較的軽い症状で診察を受ける頻度が高く、それが医療費の増加につながっていると指摘しています。
このため軽い症状で外来受診する場合は、一定額を上乗せして自己負担を引き上げるべきだと提案しています。~

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馬鹿馬鹿しいの極みだとわたしは思います。
そもそも、軽い風邪か、インフルエンザか、あるいはもっと重大な疾患が隠れていないかは、診察しなきゃ分からないでしょう。
それに、風邪の診察による医療費なんて、たかがしれてます。わたしの経験の範囲では、一回の自己負担が3000円を超えることなんて、まずありません。つまり、医療費の総額としては1万円にも満たない。100人が来ても100万円以内でしょう。
しかし、重篤な病気で集中治療室にでも担ぎ込まれたら、月単位の医療費が500万円とか1000万円とかは、決してまれではないし、100万円超えくらいなら、ゴロゴロいると言っても過言ではありません。私が骨折したときの医療費ですら、9日間の入院手術で約6万3千点、つまり63万円にもなりました。(本人負担はその3割で、更に高額療養費が適用になるのの、入院期間が月をまたいだので、高くつきました)

それなのに、軽い風邪の通院を抑制しても何も解決しません。むしろ、最初は軽い風邪が、放置して気管支炎や肺炎にでもなれば、1万円もかからなかったはずの医療費が何倍、何十倍にも膨らむことになります。また、インフルエンザ患者が医者に行かないことでインフルエンザの蔓延に手を貸したり、その他の重篤な病気の発見が遅れることでも、余計な医療費が発生する原因を作る結果になるとしか思えません。

そういうのを「一文吝みの百知らず」というのです。

介護分野で「生活援助のサービスについて、ホームヘルパーの代わりに地域の住民やボランティアを活用できるようにして費用を抑える」というのも、まったくの机上の空論と言わざるを得ません。そもそも介護保険制度が導入された一因は、そのような地域での相互扶助が機能しなくなり、家族内だけで高齢者を支えることが不可能になってきたから、ということもあるはずです。要介護の高齢者のために動いてくれる地域の住民やボランティアがいないからこそ、こうなっている、ということなのです。





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最終更新日  2018.04.12 21:04:11
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