inti-solのブログ

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2018.04.15
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カテゴリ: 政治
「首相案件」の何が“違法”なのか?野党は140字で説明してね --- 新田哲史


とりあえずこの筆者の新田哲史に対して思うのは、自分自身は5000字前後の長文を書きながら、「野党は140字で説明してみろ」と要求することの馬鹿馬鹿しさです。ならば自らも140字以上の文章を書くのはやめちまいな。

そして、もう一つ言いたいのは、一体誰が「首相案件」は「違法」だと言ったのかね?ということ。
新田は「現職首相が世紀の大犯罪をおかしたかのような仰々しい紙面づくりだが」と言うけれど、はて、その誌面には安倍が「犯罪を犯した」と書いているのかね?
書いてあるなら、「犯罪をおかしたかのような」などという仮定法の形容で表現するはずがありません。私の知る限り、「首相案件」発言に関して、大手マスコミがそれ自体が犯罪だ、と報道したという事実はないはずです。

世の中に、仰々しい報道など、掃いて捨てるほどあります。仰々しい=犯罪報道ではないのは言うまでもないのに、勝手に、仰々しい報道→犯罪を犯したかのような→どこが違法なのか説明してみよ、という図式を作り上げている。こういうのは、独り相撲というのです。
しかし、為政者というものは、違法行為を犯すことさえなければ、それ以外はどんな嘘をついても、どんな不誠実な対応でもよいものなのでしょうか。安倍について問われているのは、そういう問題だと私は思いますけれど。

多くの人が指摘するように、一連のモリカケ騒動が激化したターニングポイントは、昨年2月の国会答弁において、安倍が「私や妻がこの認可あるいは国有地払い下げに、もちろん事務所も含めて、一切かかわっていないということは明確にさせていただきたいと思います。もしかかわっていたのであれば、これはもう私は総理大臣をやめるということでありますから、それははっきりと申し上げたい」と大見得を切ったことです。
本当に安倍が明示的に指示したかどうか、ということよりも、明らかに安倍の意向を憚った周囲の忖度によって横紙破りな格安払い下げが行われたのは明白なのに「自分は関わっていない」と言い切ってしまうことの白々しさと、「関わっていたら辞める」と、売り言葉に買い言葉のように放った言葉の軽さに、多くの人が嘘を感じたから、問題が大きくなったのです。



嘘をつくことは、確かに必ずしも「違法」ではありません。しかし、政治家や高級官僚が公の発言で嘘(それも、すぐばれる嘘)をつくことは、行政機構の信頼性を根底から揺るがすことにつながります。
今回の「首相案件」発言もそうです。文書という動かぬ証拠が出できているのに、そんなことで嘘をついたって、すぐにばれることは自明なのです。どうしてそんなことで「確かに会いました」「首相案件と言いました」と(あるいは、百歩譲って「自分の説明がそのような印象を相手に与えたかもしれません」と)言うことができないのか。
その不誠実さが、柳瀬という個人の人格から出てきたもの-とは私は思いません。例の佐川もそうです。上を憚って、ちょっとでも安倍の非につながることは、ごく簡単なこと、調べればすぐ分かることでさえ、認めることができない、ということなのでしょう。

かつて、「首相は解散と公定歩合については嘘を言っても許される」と言った首相がいました。それが正しいかどうかはともかく、それは逆に言えば「それ以外のことで嘘をついてはいけない」ということでもあります。

私はツィッターをやっていないので、140字とかはどうでもよいのですが、

「嘘つきは泥棒の始まり、こんなにすぐばれる嘘をつく政府を信頼できますか?」
140時もの字数は全然いりませんね。





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最終更新日  2018.04.15 19:44:00
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