inti-solのブログ

inti-solのブログ

2018.05.19
XML
テーマ: ニュース(95879)
カテゴリ: その他
アメフト日大・内田監督「反則行為を指示したことない」


---

わたしは、どうも体育会系の体質が生理的に受け入れられないところがあります。
よく三番瀬海浜公園で鳥の写真を撮っていますが、あそこには野球場があり、何回か少年野球チームの練習に遭遇したことがあります。その横をとおって干潟に行くのですが、その際、コーチたち(大人)の「指導」ぶりが否応なく耳に入ってきます。私には「パワハラ」としか思えないような怒声を子どもたちに発しているのです。他人事ながら、聞いていて気分のよいものではありません。まあ、このチームだけの問題ではなく、少年スポーツの世界で、かなりよく見かける姿だと思いますけどね。この種の体育会系のパワハラ体質は、野球と大相撲に顕著と思っていましたが、アメフトも同じだったようです。

さて、アメフトの反則問題はすでに各方面で批判が沸騰しています。引用元の記事には、問題の反則の動画があります。わたしはアメリカンフットボールはまったく疎いし、試合を見たこともないのですが(ラグビーは、職場に熱心なファンがいて、一緒に試合を見に行ったことがあります)、ボールの動きとまったく無関係のところで、日大の選手が突如として関学の選手に背後から襲いかかった(としか表現しようがない)ことは歴然としています。

そして、この反則をめぐって、試合前に監督が試合に出す条件として「最初のプレーでQBを壊せ」と言ったとの証言が出ています。また、反則を犯した選手が、元々は主力選手だったものの、最近になってチーム内で「干されて」いる状態だったことが指摘されています。実際、この選手が3度の反則の末退場させられるまで、この選手を交代させようとはしていないし、退場の後、チーム関係者から叱責された気配がなく、逆に労をねぎらうような様子すら動画から伺われます。更に、試合直後には、内田監督は 「選手も必死。あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」と発言していることが報じられています。
問題の反則を犯した選手も、日大の「内部調査」に対しては「監督から指示されたことはない」と答えたとされていますが、実際には周囲に「監督に指示された」と言っているようです。

つまり、どこからどう見ても、明らかに監督が指示してやらせている。それなのに、「反則行為を指示したことはない」「(守備選手に)頑張れと言い、その受け止め方が、あのプレーにつながってしまったのかな」などと言って恬然としています。悪いのは選手だ、監督は悪くない、というわけです。
曲がりなりにも学校教育の一環としてのスポーツのはずなのに、「相手を怪我させて勝つ」しかも、命じた指導者の保身のために命じられた学生に責任を押し付けて、見事なまでのトカゲの尻尾切り。
まったくひどい監督、ひどいチームもあったものです。



が、しかしこの構図、何かとても既視感があります。「悪いのはすべて佐川」「総理は関与していない」・・・・・・何も変わりませんね。この監督は、安倍や麻生やその取り巻き連中の振る舞いを真似たんじゃないかって思えるくらいです。国のトップがトカゲの尻尾切りにいそしめば、同じことをやる輩が増殖するのは当然でしょう。

それにしても、これだけ責任が問われても、日大の理事という学内での権力も持つ監督は、辞任する気配もなく権力をふるい続ける一方、反則を犯した(強いられた)選手は退部の意向、との報道もあります(スポーツ紙なので、信憑性の程度は分かりませんが)。この選手がスポーツ推薦だったりすると、退部=退学、となる可能性が高く、そうなると今後の人生を大きく狂わせることになります。実に不公平なことです。が、前述のとおり、首相というこの国のトップの態度も同じです。残念ながら日本という国全体が腐っている、その一環としての出来事と言わざるを得ないのが現状でしょう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.05.19 10:00:25
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: