inti-solのブログ

inti-solのブログ

2019.05.23
XML
テーマ: ニュース(95879)
カテゴリ: その他
柴山文科相「氏名の英語表記は名字を先に」


これに関連して、柴山文部科学大臣は記者会見で「答申から20年近くが経過したが必ずしも趣旨が十分に共有されていない。残念ながら私の名刺もローマ字の表記は、名前、名字の順番になっている」と述べました。
そのうえで、まずは文部科学省の英語のホームページなどの表記を変更する考えを示すとともに「強制力を持った形で行うことを想定しているわけではないが、関係機関や報道機関などに要請していきたい」と述べました。

---

大嫌いな安倍政権の閣僚の言ではありますが、「氏名の英語表記は名字を先に」というのは正しいと私も思います。かつて、朝日新聞記者の本多勝一氏が同じことを主張しており、実際のところ論理的に考えて、ドナルド・トランプやウラジミール・プーチンを日本語で表記することはトランプ・ドナルドやプーチン・ウラジミールとは書かないのに、逆に日本人の氏名だけ外国語(ヨーロッパ言語)の文脈では氏名の順をひっくり返すのは、筋が通りません。

というわけで、わたしは既に自分の名前はローマ字で表記するときも「氏名」の順で書くように、ずっと以前からしています。ただし、そのようにする日本人は現在のところ少数派なので、何の注釈もないと、どちらが苗字でどちらが名前か分からない可能性があります。そのため、私の場合は苗字は全部大文字で書くようにしています。

なお、日本同様に「氏名」順の国のうち、中国韓国の人名は、Wikipediaの各国語版で判断する限り、英語を始めどの国の版でも「氏名」順のままです。一方、華人の場合は、シンガポール人は英語版でも「氏名」のままですが、米国在住の中国系だと、英語版では「名氏」になっているようです。
ヨーロッパではハンガリー人の名前が「氏名」順ですが、Wikipediaの英語版では、ハンガリー人の名前は「名氏」に反転されています。

ちなみに、尊敬する本多勝一氏の主張ではありますが、日本語のローマ字表記はヘボン式ではなく訓令式にすべき、日本語における数字は3桁ではなく4桁ごとにコンマを打つべき、という点については、理論的にはそれが正しいことは認めつつも、実践はしていません。というか、4桁ごとにコンマは、パソコンではできません。

訓令式は、ローマ字変換で日本語の文章を打つときは使っています。SHIとかCHIと打つより、SIとかTIと打つ方が手数が少なくて早いからです。くわえて、「伊藤」「通る」などは、ヘボン式に忠実(それぞれITOとTORUになる)に入力したら、変換不可能です。そういう意味でヘボン式と言うのは日本語のローマ字による表記法としては欠陥だらけです。ただ、キーボードを叩く作業としては訓令式を使っているにもかかわらず、自分の名前(に限らず日本語の固有名詞一般)をローマ字で表記するときは、習慣的にヘボン式で表記しています。ある日突然、自分の名前の綴りが変わるのも変なので。

これも、何らかのタイミングで、日本語のローマ字表記はヘボン式ではなく訓令式にすべし、という話が持ち上がれば、それを機に自分自身の名前のローマ字表記も変えても良いかな、という気はしていますけどね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019.05.23 20:39:19
コメント(9) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: