inti-solのブログ

inti-solのブログ

2023.08.17
XML
テーマ: ニュース(95880)
「公務員給与」調査…政府モデル公表「月給40万円」の衝撃度
記事本文は省略

月給40万円が「衝撃」らしいです。
確かに、安月給だとは言いません。しかし、「衝撃」というほどの高待遇なら、そんな職場にひとたび就職したら、中途で辞める人などいないはずです。しかし現実には国の省庁では若手キャリア官僚の退職が激増しているそうです。

若手キャリア官僚の退職43%増 13年度比、人事院が公表
人事院は25日、中央省庁の幹部候補で、キャリアと呼ばれる総合職の退職状況を初めて公表した。在職10年未満の若手が対象で、2020年度の退職者数は109人となり、13年度の76人から43.4%増えた。

人事院は同日、国家公務員28万人ほどのうち、20年度に超過勤務の上限を超えた職員の割合は8.7%で、前年度より1.6ポイント増加したとの調査結果も公表した。

---

少し前の記事ですが、タイトルに43%増とありますが、これは前年に比べて退職者数が少し減った2020年度末を指して言っており、2019年度末は83%増です。
「20年度に超過勤務の上限を超えた職員の割合は8.7%」というのも、確実にウラがあり、実際はそんなものでは済まないことは容易に想像できます。
つまり、役所は予算が絶対であり、超過勤務の予算を使い切ってしまったら、申請をしない(できない)、超過勤務の申請がないから、職場に残っていてもそれは残業ではない、ということになってしまうのです。要するに、サービス残業が横行している、ということです。

これは、国家公務員のキャリア組についての話ですが、おそらくノンキャリアの大同小異だろうし、私の知る限り、地方公務員も事情は変わりません。職員が年度途中に続々と辞めていく状況が生じています。おそらくどこの自治体でも同じであろうと思います。
もちろん、年度途中での退職は以前からありましたが、別の道に進むために退職、という例は皆無ではなかったけれどかなり稀でした。例えばメンタルを含む病気とか、大なり小なり何らかの不祥事など、何かしら「問題が生じて退職に追い込まれる」例が以前は多くを占めていました。



その昔、「脱公務員天国」なんてことを掲げて公務員を攻撃し続けた首相もいましたし、その頃は当ブログでも公務員の「高待遇」を批判する方がいました。きっとそういう皆さんの「願い」が通じてこんな時代になってしまったのでしょう。いつの間にか、「役所」というのは全然魅力のない職場になり、人がどんどん逃げ出していくようになりました。彼らは大いに留飲を下げて、万歳三唱でもしているでしょうか。

でもね、多分どこの役所でも似た状態に追い込まれていると思いますけど、そのうち、行政機能の破綻を心配しなけれゃならない状況が目前まで迫っていると思いますよ。
私は、そうなる前に、60歳で勝手に定年して(定年は65歳に延長されていますが)少なくともフルタイムの正規職からはオサラバしよう、という気持ちが抑え切れないくらい強まっています。今はまだ無理ですけど。60までには子どもが卒業して自立している、はずなので。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.08.17 19:00:09
コメント(2) | コメントを書く
[経済問題・貧困問題] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:今でもその給料は「衝撃」ですか?(08/17)  
nordhausen さん
>職員が年度途中に続々と辞めていく状況が生じています。おそらくどこの自治体でも同じであろうと思います。

公務員が相次いで退職していく状況になっている理由としては「長時間労働」などの劣悪な待遇が原因でしょうね(学校教員なども、これが要因で慢性的に人手不足が深刻化しています)。中には、北海道羽幌町の町営牧場のように職員不足で公営施設が閉鎖に追い込まれるという事態も生じていますからね。また、公営施設においては非正規職員ばかりか民間委託やボランティア(無償労働)によって運営されている事例も見られます。まずは「長時間労働の是正」や「給与水準の引き上げ」などの待遇改善を行った上で、「非正規職員の正規化」および「障害者や就職氷河期世代などにも積極的に門戸を広げる」などといった対処も必要でしょう。

//www.hokkaido-np.co.jp/article/889207/

>どこの役所でも似た状態に追い込まれていると思いますけど、そのうち、行政機能の破綻を心配しなけれゃならない状況が目前まで迫っていると思いますよ。

極端な例になりますが、財政破綻後の夕張市も「行政機能の破綻」が危惧されたくらいですからね。実際、市役所職員が半減された上に職員の給与も削減されて、その影響もあり退職者が続出したとの事ですからね。また、公共施設も軒並み縮小・廃止された他に、複数あった小学校や中学校がそれぞれ1校ずつに統合されてしまったとの事ですからね。

//ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%95%E5%BC%B5%E5%B8%82 (2023.08.20 10:07:20)

Re[1]:今でもその給料は「衝撃」ですか?(08/17)  
inti-sol さん
nordhausenさん

おしゃるとおりだと思います。 (2023.08.20 22:01:30)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: