inti-solのブログ

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2025.09.04
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テーマ: ニュース(95872)
カテゴリ: 災害
関東 ダム水位低下でコンクリ露出 新米への影響 取水制限は?


水資源機構課長「木々が生い茂っている所と地肌が見えている場所があるが、そこが矢木沢ダムの満水」
今、ダムの水位低下が心配な状況です。雪解け水でいっぱいの満水時と比べると、水位は20メートル以上も下がり、コンクリートが大きく露出。並べると、その差は一目瞭然です。
5月中旬、梅雨入り前。設備が安全に作動するかを確認する年に一度の“点検放流”が行われたころからしばらくは「満水」の状態が続いていましたが…。貯水量のグラフを見ると7月以降から下がり始め、8月に入ると一気に平年を下回りました。今月3日10時時点で貯水率は23.7%です。

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九州に台風が接近し、関東にも来るようです。東京からはまだ台風は遠いものの、今朝(9月4日)から東京は久しぶりに雨が降っています。東京で1mm以上の雨が降るのは8月16日以来なので19日ぶりですが、その8月16日に降った雨は1mmだけなので、実質的には、8月11日以来のまとまった雨です。
しかし、雨雲レーダーを見る限り、記事執筆時点の9月4日の朝6時半頃の時点で関東で降っているのは東京23区頭部と埼玉南部だけのようてす。水源地には、記事執筆時点ではほとんど降っていません。

水系別貯水量の推移

上記の記事にあるとおり、そして矢木沢ダムだけでなく、首都圏の水がめである利根川水系、荒川水系、多摩川水系、いずれも大幅に貯水量が減っています。利根川水系と多摩川水系のいずれも、過去の渇水連に取水制限が行われた時点より、すでに貯水量が減っていることが分かります。奥多摩湖については、過去に給水制限が行われた年の貯水量も下回っています。というか、奥多摩湖は今年に入ってずっと貯水量が大幅に少ない状態です。7月までは利根川水系と荒川水系の貯水量が豊富だったため、多摩川水系だけ貯水率が低くても深刻な問題はなかったのかもしれませんが、8月以降いずれの水系も雨が少なく、深刻な水不足に陥っています。

それにも関わらず、首都圏ではどういうわけか水不足の話がさほど報じられておらず、取水制限も行われていません。大丈夫なんでしょうか?
多分、大丈夫ではないだろうと思います。今回の台風がこれから明日にかけて関東に接近し来ますが、これがうまい具合に首都圏の水がめ、特に容量の大きな利根川水系に充分な雨を降らせるかどうか、まだ何とも言えません。たった1個の台風が空に近いダムを満水にするほどの降雨をもたらすこともありますが、台風が近くを通っても微妙に外れて、水源地にはさほどの降雨をもたらさない場合もあります。
もちろん、降り過ぎて水害が起きても困るのですが、この際できるだけ水源に雨が降ることを期待するしかありません。
もし水源地にあまり降雨をもたらさなかった場合、さすがに遠からず取水制限、さらには給水制限ということになってしまうのではないかと思います。

それにしても、雨は降り過ぎても色々な意味で困るし、降らなくても水不足で困る、降っても適切な場所に降ってくれないと困る、しかし、人間には降雨をコントロールする術はない、人間の文明というものは、実に不安定でもろい基盤の上に成り立っていると思わざるを得ません。





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最終更新日  2025.09.05 07:01:47
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