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araiguma321 @ Re:ふたえの虹 2024.11(11/21) 吉備高原の台地の上の畑でして、何もあり…
kiki ☆ @ Re:ふたえの虹 2024.11(11/21) 背景が遮るもの、電線もなく良いロケーシ…
araiguma321 @ Re:隈研吾 CLT(直交集成板) 半年後 2024.9(10/12) そうですねぇ、木造建築に二の足を踏むよ…
うしまる@ Re:隈研吾 CLT(直交集成板) 半年後 2024.9(10/12) 「那珂川町馬頭広重美術館」の画像とか、…
araiguma321 @ Re[1]:般若寺温泉 2024.10(10/02) うしまるさんへ 災害被害がやみませんね…
うしまる@ Re:般若寺温泉 2024.10(10/02) おおー、侘び寂びのあるステキな般若寺温…
araiguma321 @ Re:カエルの棲家 2024.7(07/14) ほんと、どうやって潜り込んだんでしょう…
kiki ☆ @ Re:カエルの棲家 2024.7(07/14) もの凄いかくれんぼですね!! どうやって…
araiguma321 @ Re[1]:iPad 用スタンドの補修 更新 2024.6(06/15) うしまるさんへ ご察しのとおりでして、…
うしまる@ Re:iPad 用スタンドの補修 更新 2024.6(06/15) こういう工作はつくってる時も楽しみのひ…

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Oct 17, 2014
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テーマ: 私の図書(49)
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津浪と人間 寺田寅彦 1933年

 1933年・昭和8年の三陸大津波の惨事に対して、繰り返される津浪を人間が世代を超えて記録し続けることができない弱さについて説いている。寅彦は地震と津浪について教育することを提唱している。


天災と国防 寺田寅彦 1934年

 口伝の「天災は忘れた頃にやってくる」について触れている。
 文明が進むほど天災による損害の程度は累進する傾向がある事実を自覚して、平静から防御策を講じなければならないのにいっこうにできていないのはなぜかと問う。主な原因は、天災が極めてまれにしか起こらないで丁度人間が前車の転覆を忘れた頃にそろそろ後車を引き出すようになるからだとする。昔の人間は過去の経験を大切に保存蓄積してその教えにたよることがはなはだ忠実であったと評している。
 文明は進歩しているのに、伝承を忘れ、同じ徹を踏むとの指摘である。結語では、○国や△国よりも強い天然の強敵に対して国民一致協力して適当な科学的対策を講ずるのも現代に相応しい大和魂の進化の一相として期待すべきでないかと提起している。


三陸海岸大津波 吉村昭 1970年

 次の地震による大津波を克明に現地資料蒐集し、存命者にも聴取した迫真の実証記録である。

 1896年・明治29年6月15日午後7時

 1960年・昭和35年5月23日午前4時 震源チリ 24日午前3時大津波到来

 その後、半世紀以上経過し、文明は限りなく進歩したが、寅彦の言う通り、損害の程度は累進してしまった。悲劇を伝承して後車が別の轍をふむすべは文明の進歩にはないのであろうか。


関東大震災 吉村昭 1973年

 1923年・大正12年9月 1日午前11時58分 震源相模湾沖 (近年調査 犠牲者10万5千人 内火災9万2千人)の実証記録。
 被害の深刻さ、特に大火の旋風による悲惨さには驚くばかり。本所陸軍被服廠跡での悲劇性には言葉がでない。スカイツリーから浅草に向けて歩き、隅田川を渡るとき枝を張る木々が悲しげに思えてくる。
 この天災の中、恐怖の極限にあった民衆の根底に潜んでいた暴力性には心が痛む。また、混乱に乗じて憲兵大尉が起こした殺人事件には底のない暗黒を見る思いがする。
 地震予知をめぐる地震学者師弟の確執は、地震学の学理と社会的責任との相克が、今も解決されていないと感じさせられた。
 伝承すべき悲劇がここにある。








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Last updated  Nov 18, 2014 11:15:52 PM
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